赤ちゃんに湯冷ましを飲ませるのはいつからいつまで?作り方と5つの注意点

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赤ちゃんが風邪をひいたり、ミルクを飲まなかったりするときに気になる水分補給。

そんな時には『湯冷まし』や『麦茶』などを飲ませてくださいと育児書などに書かれていますが、

そもそも「湯冷ましって何?」と思う人も多いのではないでしょうか?

現在では、普段の生活の中で湯冷ましを飲む機会も少ないので、

湯冷ましの作り方やどんなものなのかも知らない人が増えています。

「湯冷ましは簡単に作ることができる?保存はできる?」

「水道水って塩素が入っているけど、赤ちゃんに飲ませても大丈夫なの?」

「湯冷ましはいつから飲ませてもいいの?」

など、赤ちゃんに湯冷ましで水分を補給させようと思っても、作り方や注意点などを知らずに、

どうしてよいのか困っているお母さんもたくさんいます。

汗をたくさんかいたときや、お風呂あがりにも飲ませることができる『湯冷まし』は、

いざ!というときにとても便利です。

そのため、湯冷ましについての知識を、今回は下記の内容で詳しくご説明していきます。

・湯冷ましとは?

・湯冷ましの作り方と保存の方法

・湯冷ましはいつからOK?

・湯冷ましを飲ませる時の つの注意点

暑い夏の時期などの水分補給について知りたい人や、これから赤ちゃんを迎えるご家族、

湯冷ましについて今さら聞けないという人などの参考になれば嬉しいです♪

『湯冷まし』って何?

湯冷ましは、水を沸かしたものを冷ましたものです。

ちなみに、水を沸かして熱い状態のものは、『白湯(さゆ)』と呼ばれています。

沸騰させることで、殺菌され塩素が抜けるので、安心して飲むことができます。

赤ちゃんにも水分は必ず必要です。

基本的には母乳やミルクで水分を補給することができますが、

暑い日やお風呂などで、汗をたくさんかいたときなどには飲ませてあげたいですね。

湯冷ましの作り方は簡単?保存の方法は?

湯冷ましは、ただ水を沸かして冷ませばよいというわけではありません。

でも簡単に作ることができるので、おうちで作ってみましょう。

湯冷ましの作り方

①水道水を小鍋にいれて、10分以上沸かします。

②そのまま消毒したコップや器に入れて人肌になるまで冷ましましょう。

湯冷ましの保存の方法

沸騰することで殺菌効果のある塩素が抜けます。

すると、雑菌が繁殖しやすくなるので、そのまま放置することはやめましょう。

魔法瓶にいれて保存することで、放置するよりは雑菌の繁殖は抑えることができます。

しかし、基本的には、菌の繁殖が考えられるので、湯冷ましが余った時には一度捨て、

新しく作り直して飲ませてあげるようにしましょう。

また、塩素は殺菌作用があり、少なからず人体にも影響があります。

塩素を除去するためには、10分以上の加熱が必要です。

沸騰させればよいというわけではないので、沸騰してから時間を測るようにしてくださいね。

もっと簡単に湯冷ましを作る方法

忙しいお母さんには、ウォーターサーバーもおすすめです。

ウォーターサーバーのお湯を、そのまま冷ますことで、赤ちゃんに安心して飲ませることができます。

また、ミネラルウォーターでも代用できます。

容器に入れる前に加熱殺菌されているので、赤ちゃんに直接飲ませても大丈夫です。

硬水の場合だと、赤ちゃんの内臓に負担がかかるので、軟水がよいでしょう。

またミネラルウォーターには、赤ちゃんに必要なミネラルより多くのミネラルが入ったものもあります。

必要以上のミネラルを摂取すると内臓への負担がかかることがあるので注意が必要です。

ベビー用のミネラルウォーターも販売されているので、そちらを購入すると安心ですね。

湯冷ましは赤ちゃんにいつから飲ませても大丈夫なの?

基本的には、「いつからだったら大丈夫!」という決まりはありません。

新生児から飲ませることは可能ですが、新生児期は胃も小さく、わずかしか飲むことができないので、

出来る限り母乳やミルクが中心となります。

そのため、生後2ヶ月以降くらいから飲ませる方がよいと言われています。

入浴後、汗をたくさんかいたとき、風邪などで喉が渇いたときなどに飲ませましょう。

離乳食が始まってからであれば、余計な味もないので食事の時の飲み物としてもおすすめです。

また、粉ミルクや離乳食により便秘気味になった赤ちゃんにも湯冷ましを飲ませるとよいとされています。

「いつまで飲ませてもよいの?」という質問もあります。

ただの水なのでいつでも飲ませることができますが、

1歳くらいになると麦茶や果汁ジュースなどの味を知る機会が増えてくるので、

自然と湯冷ましを飲まなくなる傾向にあります。

赤ちゃんに湯冷ましを飲ませる時に気を付けてほしい5つのこと

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授乳前には避ける

授乳前に湯冷ましを飲ませると、ミルクや母乳の飲みが悪くなることがあります。

湯冷ましでお腹がふくれてしまうのです。

そうすると、栄養を摂ることができなくなってしまいます。

さらに、お腹が空くのも早く、何度も授乳しなくてはいけなくなる可能性もあります。

授乳前には湯冷ましは飲ませないようにしましょう。

授乳やミルクの時間を計算してから、湯冷ましを飲ませるベストタイミングをみつけてくださいね。

湯冷ましは必ず必要なものではない

湯冷ましは、産院や育児書などの中には”飲ませるように”と記してあるものもあり、飲ませなきゃと努力する人もいます。

しかし、現在は、湯冷ましは必ず必要とされるものではありません。

母乳やミルクで水分が足りているのであれば、必要ありません。

以前は、粉ミルクが中心で、1970年代の粉ミルクはたんぱく質やミネラルが濃かったため、

湯冷ましで薄める必要がありました。

そのため、おばあちゃん世代の人にとっては、湯冷ましは飲ませて当たり前という考えがあることがあります。

しかし、汗をたくさんかいたときや入浴後などは、水分不足が気になりますね。

赤ちゃんの様子を見ながら、湯冷ましを飲ませるかどうか検討していきましょう。

飲ませる量に気を付けること

大人の胃腸と違って、たくさんの湯冷ましを飲ませてしまうと、

赤ちゃんの消化器官に負担がかかってしまうことがあります。

飲ませる時には、コップやストロー飲みができない赤ちゃんは、

離乳食用のスプーンで飲ませてあげるとよいでしょう。

適量としては、約10㏄~30㏄ほどです。意外と少ないですね。

月齢が大きくなるにつれて、飲ませることができる量もふえてきます。

目安としては『月齢×10㏄』で計算して飲ませてあげてくださいね。

汲み置きやビタミンCで塩素を除去できる方法もたくさんある

水道水の塩素を除去する方法は、煮沸するのが有名な方法です。

しかし、煮沸以外にも塩素をなくす方法があるのです。

まずは『汲み置き』という方法があります。

水道水を消毒したコップに入れて、室内で2日間、屋外であれば日光にあてて6時間放置しておくと、

自然に塩素が気化し、なくすことができます。

他には『ビタミンC』を加える方法です。

水道水1ℓにつき、みかんの果汁やレモン汁を3滴ほどいれます。

これだけで、塩素を中和してくれる作用があるので効果的です。

しかし、やはりどちらも赤ちゃんに与えるには向かないので、しっかり煮沸するようにしましょう。

また、『浄水器』を活用すると、煮沸する必要もなくなるので、そのまま飲ませることが可能です。

冷たいまま飲ませない

湯冷ましを飲ませる時には、人肌の温度になってから飲ませることが多いでしょう。

しかし、ウォーターサーバーや冷蔵庫にいれているミネラルウォーターなどを飲ませる場合、

冷たい状態のものもありますね。

加熱殺菌されており、塩素も含まれていませんが、冷たいまま赤ちゃんに飲ませるのは控えましょう。

赤ちゃんの体温を下げてしまう、お腹をこわしてしまう原因になるので、よくありません。

レンジで少し温めて調節するか、常温で20℃前後に戻してから飲ませるとよいでしょう。

まとめ

湯冷ましは、赤ちゃんに飲ませる機会があるご家庭もたくさんあるので知っておくと便利です。

ただ沸騰させればよいというわけではなく、10分以上沸騰させ、塩素をゼロにしてから飲ませるようにしましょう。

また、保存ができないという点もしっかりと覚えておいてくださいね。

赤ちゃんの水分補給に、美味しく安全な湯冷ましを飲ませてあげてください。