妊娠中の生活で子供がアレルギーになる!?妊婦のアレルギー予防対策と影響

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一種の現代病ともいえるアレルギー。現在は国民の三人に一人は何らかのアレルギーを持っているともいわれています。

特に食物アレルギーは、食べ物の好き嫌いにかかわらず摂取により体に様々な症状が出てしまうのは辛いですよね。

食物アレルギーを持っている妊婦さんは、お腹の子供にアレルギーが遺伝してしまうのではないかと心配になるでしょう。

また、アレルギーを持っていない妊婦さんも、赤ちゃんがアレルギーにならないための予防策はあるの?と、気になるのではないでしょうか。

今回はそんな妊娠中のアレルギーと赤ちゃんとの関連性について4項目にまとめてみました。

  • そもそもアレルギーの原因は?
  • お母さんの食生活が原因で、赤ちゃんがアレルギーになる?
  • 両親がアレルギー持ちだと、子供にも影響する?
  • アレルギーの予防策は?治す方法はある?

そもそも食物アレルギーの原因は?

食物アレルギーはなぜ発症してしまうのでしょうか?

遺伝や生活習慣など、アレルギーの原因としていくつか挙げられている要因はありますが実のところはっきりとした原因はまだ謎に包まれているようです。

好んでよく食べていたものや、美容健康目的で欠かさず摂取している食品など、以前は問題なく食べることができていた食品でも、ある日突然蕁麻疹や呼吸困難などの症状が出る事もあり、どうして急に!?と驚く方も多いと思われます。

アレルギー症状が重い場合は、意識障害や活動性低下など、ショック状態となり命に係わるケースもありますので注意が必要です。

アレルギーは比較的子供に多いとされていますが、このように大人でも突然発症するリスクがあります。

体調に異変を感じたら、その前後に摂取した食べ物を思い返してみるとアレルギーになった際の原因の食品が特定できる可能性があります。

大人が発症しやすいアレルギーとして

  • 牛乳
  • 魚類
  • 貝類
  • エビ
  • 果実
  • 蕎麦

などが挙げられます。

中でもエビや蟹、貝類、果実は成人のアレルギー発症率が高く、注意が必要です。

また、アレルギーにはその食品を摂取してから症状が出るまでの時間によって、即時型アレルギーと遅延型アレルギーの二種類に分かれます。

これらのアレルギーの違いは以下の通りです。

・即時型アレルギー

免疫グロブリンE(lgE抗体)と呼ばれる、体内のたんぱく質が介在して起こり、食物摂取後すぐから約二時間以内に症状が起こるのがこの即時型アレルギーです。

アレルギーの抗原性が残ったまま食品の栄養が腸で吸収され、血液を介して各粘膜に到達することにより蕁麻疹や下痢、のどのかゆみや咳などといった症状が現れるのです。

食物アレルギーの大半がこの即時型アレルギーとされています。

・遅延型アレルギー

すぐに症状が現れず、食物を摂取してから数日後、主に皮膚に湿疹や痒みといった症状が現れるケースが多いとされています。

即時性とは異なり、まだ解明されていない点が多いですが、T細胞と呼ばれるリンパ球の反応ではないかという説が有力です。

お母さんの食生活が原因で、赤ちゃんがアレルギーになる?

アレルギーに関してはまだ解明できていない点が多いのが現状です。

稀に、○○を食べると胎児がアレルギーになるため、妊娠中は食べない方がいい

という意見を目にしますが、妊娠中にお母さんの食生活で赤ちゃんが食物アレルギーになるという説に、医学的な根拠はありません。

例えば、妊娠中に卵を摂取したから子供が卵アレルギーになった!とか摂取しなかったから抗体が出来ずにアレルギーになった!

などという例はなく、むしろアレルギーを避けるために妊婦さんが一定の食品の摂取を避けるのは妊婦さんの栄養の偏りだけではなく、お腹の赤ちゃんの栄養不足や発育不全にも繋がるので、そういった意見を目にしても気にせずに、どのような食品であってもバランスよく摂取するよう心がけましょう。

両親がアレルギー持ちだと、子供にも影響する?

お父さん、お母さんがアレルギー体質である場合は赤ちゃんにもアレルギーが遺伝する場合もあります。

ただし、両親のどちらか、もしくはどちらもアレルギーを持ち一定の食品が食べられないとして、必ずしも赤ちゃんにも同様のアレルギー反応が起こるわけではありません。

アレルギーの予防策は?治す方法はある?

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気になるアレルギーの予防策ですが、残念ながら事前にアレルギーを予防する効果的な方法は現在ありません。

ただし、卵に関してはアトピー性皮膚炎のある赤ちゃんが生後6~12か月の離乳食期に少しずつ卵を摂取することによって、卵アレルギーの発症リスクが下がったという報告があり、ピーナッツでも同様の結果が出ているため、幼少期からアレルギーの元となりえる食品を少しづつ摂取することが、アレルギーの予防策の一つになるのでは?という説が出ています。

しかしこの説は発表されたばかりであり、これを元に自己流で食事療法を行うことは大変危険ですので、必ず医師に相談しましょう。

自己流で食事療法を行うと、呼吸困難などの重篤なアレルギー症状が生じて、最悪の場合死に至ることもあります。

既にアレルギーの原因となる食品が判明している際は、その食品を口にしないようにする工夫が大切です。

今後、アレルギーの効果的な治療法が出てくることを願いたいですね。

いかがでしたか?

妊娠中の食生活が胎児のアレルギーに繋がることはありませんので、妊婦さんが気を使うべきは、自分自身のアレルギー反応による体調不良やアナフィラキシーショックでしょう。

妊娠中にアレルギー症状かと思われる不調が出たり心当たりがある際は、医師の診察を受ける事をおすすめします。