妊娠の安定期は16週目!安定期を無事に過ごす7つのポイント

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妊娠16週(5カ月)になると、いよいよ妊娠安定期と言われる時期に入ります。

妊娠初期の流産が心配な時期を乗り越え、つわりも収まり、マタニティスポーツなどの軽い運動を始めて体調管理をする妊婦さんも増えてきます。

そんな安定期ですが、もちろん何してもいいというわけではなく、注意も必要です。

今回の記事では、妊娠安定期の赤ちゃん、妊婦さんがどんな状態にあるのか。そして、安定期だからこそやっておきたいこと、そして注意すべきことをまとめています。妊娠生活を楽しく、思い出に残るものにするために参考にしてください。

安定期の妊婦さん、赤ちゃんはこんな時期

妊娠16週~の赤ちゃんの様子

16週になると赤ちゃんの大きさはレモン2~3個くらい。胎動が活発になり、回転したり子宮の壁を蹴ったりしています。

目や鼻、口の形も完成。女の子であれば子宮と原始卵胞ができる時期です。「胎毛」と呼ばれる産毛、髪の毛が生えてきています。妊娠19週には赤ちゃんは身長25cm、体重300gくらいの大きさになっています。

妊娠16週~のママ

子宮が大人の頭よりも大きくなり、お腹が出てきているのがわかる時期です。

この頃から子宮が大きくなることによって腰痛や胃もたれ、胸が圧迫されてきている感じを訴える妊婦さんが増えてきます。便秘したり、体がむくんだりということもあります。

乳腺が発達して、乳房が大きくなり、乳首に色素沈着が見られるのがこの時期。

つわりがおさまり、早い人は胎動を感じることもあります。

この時期に注意しなければいけない症状

安定期とは言え、まだ流産の危険性が完全に消えているわけではありません。16週から28~32週くらいのお腹が大きく出てくるまでは活動しやすい時期になりますが、油断は禁物。

体が冷えてしまったり、旅行に行っていつもと違う体験に緊張したり、引越しなどで無理をしてしまったりするとお腹が張って、流産・早産につながってしまうこともあるのです。

動いていても平気な妊婦さんもいれば、少し動いただけでもお腹が張る人もいます。自分の体の声に耳を傾けながら、無理をせずに上手に動きましょう。

次のような症状があれば、すぐに受診しましょう。

・出血がある

・お腹が痛い

・一定の間隔を置いて痛みが繰り返す

・休んでも症状が治らない

また、子宮筋腫がある人の症状が現れてくるのがこの頃から。強い腹痛や張りがあれば、迷わずにすぐにかかりつけの産婦人科を受診してくださいね。

 

安定期に入ったら、やりたいこと

医師から運動しても良いという許可があれば、外出や趣味を楽しんで、気分転換をしましょう。

戌の日のお参り

「戌の安産」にあやかって、妊娠5カ月の戌の日に着帯をする習慣があります。これは、日本独特の風習で、医学的に安産の効果が示されているわけではありません。

ただ、お腹が固定される安心感や腰が安定する、冷え予防といった意味合いで、昔ながらのさらしではなくてもガードルタイプの妊婦帯を付ける人も多いですね。

腹帯や妊婦帯は、デパート、スーパーマーケットなどで購入することができますし、安産祈願で有名なお寺や神社にお参りした際に購入するのも良いでしょう。

巻き方は産院で看護師さんや助産師さんが説明してくれるところがありますので、聞いてみましょう。

母親学級・両親学級に参加

自治体や出産施設が開催している出産準備クラス「母親学級」や「両親学級」に参加しましょう。特に土日に行われることの多い両親学級は、パートナーに妊婦の体の変化や出産のこと、産後の生活や育児のことを知ってもらい、父親として意識を高めてもらう大切な機会です。

母親学級は、ママ友ができるチャンスです。同時期に出産するママたちと情報交換をしたり、おしゃべりをして気分転換ができますよ。

マタニティ体操

マタニティ向けのエクササイズには、スイミング、ヨガ、ウォーキング、エアロビクス、腰痛体操など様々なものがあります。

妊娠中はお腹が大きくなって動きにくく運動不足になりがち。急速に重くなっていきますから腰痛を感じたり、圧迫されて足のむくみがあらわれたりします。

そんな時には適度な運動で、筋肉をほぐしましょう。腰痛の改善や体重増加を予防、血行も良くなります。

マタニティヨガなどは、お産の時に役立つ呼吸法や股関節のストレッチを取り入れているので本番のお産に役立ちますよ。

ただ、エクササイズを行う時にはお腹の張り、気分が悪くないかを必ずチェックして。運動中でも何か気になることがあればすぐにストップして休憩しましょう。

また、運動を行う場合には必ず医師に相談して、許可が出てからにしましょう。

里帰り出産するか決めよう

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里帰り出産をする方は、安定期になったら早めに里帰り先の病院を決め、診察を受けておきましょう。また、里帰りをすると決めたらすぐに、今現在通院している病産院の医師にそのことを伝えましょう。

歯の治療をしましょう

つわり中に歯磨きが十分にできなかったり、一日中ダラダラと食べていたことが原因で妊娠中は口内トラブルが発生しやすい状態です。

また、妊娠中に増えるホルモンによって、唾液の分泌料が減ったり増えたりするので、虫歯や歯周病にもなりやすいのです。

歯周病は炎症がひどくなると「サイトカイン」という物質が血中で増加するのですが、これは子宮収縮を誘発する物質。出産を早めてしまう危険性もあるのです。歯周病の人は早産になる危険性が5~6割高いと言われていますから、早めに治療しましょう。

虫歯や歯周病といった症状がない人も、歯科検診を受けて、歯石の除去やクリーニングをしてもらいましょう。虫歯や歯周病になるリスクを減らせます。妊娠中や授乳期はカルシウム不足になりがちなので、歯がもろくなり、いつも以上に虫歯になりやすいとされています。大きなお腹で治療を受けるのは腰にも負担がかかるので、安定期に入って、つわりが治まったら、歯医者さんに行きましょう。

安定期に注意が必要なこと

旅行・外出

妊娠中の旅行のことを「マタ旅」というそうですね。

赤ちゃんが生まれたら遠出は無理だから今のうちに楽しみたい! という気持ちは誰でも持っているもの。実際、赤ちゃんが生まれるとしばらくはパートナーや友人と旅行に行くなんてことは難しいです。

でも、これはママが元気であることが大前提。診察時にお医者さんに許可をもらってから、以下のことに気をつけて出かけましょう。

・運転が代われる人と一緒に行きましょう

急に具合が悪くなるということはあまりないでしょうが、妊娠中は疲れやすいもの。集中力が低下してきたり、眠いと感じたら、代わってもらって後部座席で横になれるといいですね。

・遠出は避けよう

長時間の運転や飛行機での移動は、お腹が大きくなっていなくても大変。乗り物酔いしやすくなっていますし、長時間同じ姿勢でいることで腰痛や血栓症のリスクも高くなります。飛行機の場合は、マッサージをしたり、通路を歩いたりすることで血流を良くして。車のドライブであれば、パーキングエリアで少し気分転換に散歩するなどしましょう。

・重い荷物は持たない

着替えなどの重い荷物は、同伴者に持ってもらうか、車輪付きのスーツケースなどで運ぶと、負担が少なくていいですね。

・冷えに注意する

外出先のレストランや商業施設、また乗用車や飛行機の冷房で体が冷えてしまわないように、カーディガンなどの羽織りものやブランケットなどを持ち歩くようにしましょう。

仕事・出勤

妊娠後期まで仕事を続ける人が多くなっています。でも、満員電車で長時間立ちっぱなしになると足腰に負担がかかります。

安定期に入ったら上司と相談をして、満員電車の時間帯を避けて通勤をする、なるべく出張はしないなどの工夫をしていきましょう。

 

まとめ

流産のリスクが高い妊娠初期を過ぎ、安定期に入ると気持ちもリラックス。仕事を辞めて出産準備を始めたり、出産前に友人と会食を楽しんだりする人が多いようです。

5カ月の戌の日のお参りや両親学級など、妊娠5カ月だからこそ参加したいイベントもたくさんありますね。

でも、妊娠初期ほどの流産の危険はないとしても、16週に入っても依然として流産のリスクはあります。

無理をして疲れを溜めたり、体を冷やさないようにくれぐれも気をつけて。元気な妊婦さんもいれば、少し動くとお腹が張ってしまう妊婦さんなど体調は様々ですし、自分の体のことが分かるのは自分しかいないのです。

お母さんの元気で幸せな気持ちは、お腹の赤ちゃんにも伝わります。ゆったりとした気持ちで充実した妊娠生活を送りましょう。