妊娠初期は安静にしてなきゃダメ?妊娠初期の過ごし方と影響や5つのポイント

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妊娠初期は赤ちゃんの身体が作られるうえでとても大事な時期です。

この時期に無理をしたり、なんらかのトラブルになると『安静にして』と医師から指示されることがあります。

なぜそうしなければならないのか。多くの場合が『流産を防ぐため』です。

では、具体的に安静っていってもどの程度のものなのか、どうしてそうしなければならないのか。

妊娠初期の安静について詳しくご紹介していきましょう。

この記事でのポイントは5つです。

・妊娠初期に安静にする理由

・安静の程度

・安静時にできることできないこと

・安静時の過ごし方

・いつまで安静にしていればいい?

この記事を最後までお読みくださると、安静と指示されても慌てなくてすむはずです。

ぜひ参考にしてくださいね。

■妊娠初期に安静にする理由■

安静にする理由で多いのが『出血が確認できる』『お腹の張りなどで切迫流産になりそう』など。

そんな症状や疑いがある場合、医師から「安静にしていてね」と言われます。

出血は『おりものが少しピンク色』という少量のものから『生理二日目の時のような量』までと様々です。

当然のことながら、多ければ多いほど危険度は増します。

出血の疑いが少しでもありましたら、すぐに受診するようにしてください。

・切迫流産について

『流産の一歩手前』の段階になってしまっていることを切迫流産と呼びます。

妊娠22週より前に、なんらかの理由により赤ちゃんが死亡したり、体外へ出てしまうのが流産です。

妊娠初期(~12週)までの流産は多くが胎児の染色体異常ですが、ほかにも様々な可能性があります。

どの流産でも、残念ながら原因がわからない場合が多いです。

切迫流産になってしまった理由も、特定は難しく検査法というのも現在のところ在していません。

■安静の程度■

妊娠中の安静には2つのケースがあります。

・自宅安静

・絶対安静

では、具体的にどんなことを指すのかを解説していきましょう。

・自宅安静

自宅安静を指示された場合は、切迫早産や流産などの可能性はあるものの、緊急性の低いものになります。

例外として、上の子がいて家を空けられないなど、本来であれば入院をしてもらいたいけれど、

家庭の都合によりできないケースもあります。

緊急性は低いという理由で自宅安静を指示されたからといっても、楽観視は厳禁です。

切迫早産や流産をしかかっていたり、母体や胎児になんらかのリスクが生じたために行われる指示ですので、極力身体をベッドに横たえているようにして、家事などは頼める人やネットスーパーやお弁当屋の宅配などに頼りましょう。

お風呂やトイレなど、自宅安静の場合は許可される場合がほとんどですが、例外もあります。

・絶対安静

この安静の指示が出るケースは、切迫流産の疑いがある出血や張りがある時です。

入院をすすめられる場合が多く、流産への深刻度が高まれば高まるほど、その安静度合いも厳しいものになります。

院内なら自由に散歩できるものから、ベッドから起き上がることも気軽にできない、いわば寝たきり状態の安静まで、母体の症状で変わってきますが、どの場合も医療スタッフの観察が必要となりますので、無理・無茶は厳禁です。

寝たきり状態の安静指示でも、排せつなどは自力で出来る場合もあります。

■安静時にできることできないこと■

・買い物は行ってもいいの?

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入院している場合は当然行くことはできませんが、自宅安静の場合も、極力外出はしないほうが賢明です。

今は大手スーパーや生協などの宅配サービスが色々ありますので、積極的に利用するようにしましょう。

ネットやスマホがあまり得意でないかたは、最初は難しいかもしれませんが、マークシートで生協などは注文できますし、ネットスーパーは一度使い方を覚えると、重いものを運んでくれたり必要なものを当日に届けてくれたり、とても便利です。

もちろん子育て中も利用できるので、この機会に慣れておこうと前向きな気持ちで利用してみてください。

宅配サービスは利用したくないなという方は、家族に助けてもらうか、それが難しい場合はホームヘルパーサービスを利用するようにしましょう。

・上の子の幼稚園や保育園の送迎は?

家族に頼めない場合は、こちらもベビーシッターやホームヘルパーサービスの利用を検討しましょう。

保育園などに入れてない上の子がいる場合は、保育園の一時預かりや、自治体のファミリーサポートの利用を検討してください。

市役所や児童相談所が詳しく教えてくれますので、必要となればぜひ相談してみましょう。

・座っているのはいい?

妊娠中の『安静』とは、ベッドで横になっていることを指しています。

絶対安静を指示されていなく、担当医に少しなら座ってもいいよと許可されていたとしても、極力身体を横たえているようにしましょう。

長時間座ると足がむくんだり、お腹の張りが強くなったりと、よくないことばかりですので、座るのは今の自分には身体に負担がかかることを認識し、気を付けるようにしましょう。

・仰向けに寝てもいい?

妊娠初期はまだお腹が大きくないので、楽な体制で安静にしていて大丈夫です。

うつ伏せ寝も大丈夫だと考えられていますが、個人的にはオススメしません。

お腹をつぶしているような感じがするので、なんとなく危険な気がするのです。

これは私個人の考えですが、できればうつ伏せ以外の寝方で安静にすることをオススメします。

ちなみに、中期以降になるとお腹が大きくなって仰向け寝が苦しくなります。

その場合は左側を向いて横に眠るようにしましょう。足の間にクッションなどを挟むと身体がより楽になります。

■安静時の過ごし方■

・暇つぶし

寝転がって安静にしているって、けっこう……かなり退屈ですよね。

安静時の暇つぶしにオススメなのは読書・手芸ですが、安静の度合いによって、できる人もいればできない人もいます。

最初に医師にどんなことならしても大丈夫かを確認するようにしましょう。

他には、好きな音楽を聴いたり、スマホやタブレットなどで動画を観たり、SNSに書き込みをしたり、DVDポータルプレイヤーで好きな映画をみたり……と、色々と暇をつぶすことは可能ですが、何度も言いますが、どの程度までならやってもいいのかを確認してからするようにしましょう。

・上の子との接し方

まだまだママと遊びたい、ママに甘えたい時期の上の子がいると、どうしても無理をしてしまいがちです。

しかし、その無理で赤ちゃんやあなたにもしものことがあったら、上の子はどう感じるでしょうか?

安静にすることで寂しい思いをさせているかもしれませんが、万が一のことが起こったとき、あなたや上の子の悲しみは、それ以上のものになることでしょう。

そんなことがけっして起きないように、安静にしていてもできることで遊んであげましょう。

添い寝をして本を読んだり、寝転がりながら一緒に歌ったり、手遊びをしたり。

小さい子供でも、ママの言うことはしっかりと理解してくれます。

わかりやすく「ママはお腹が痛いから寝てなきゃいけないの」と寝転がっている理由を説明して、一日一度は抱きしめてあげて、「大好き」と思いを言葉にしてあげましょう。

きっと大好きなママのために、ちょっと寂しいけど今は我慢しなきゃと感じてくれるはずです。

■いつまで安静にしていればいい?■

自己判断はぜったいにしてはいけません。

検診などで、医師から「もう安静にしなくて大丈夫」と言われるまでは必ず指示を守るようにしましょう。

場合によっては、出産までずっと安静にしなければならないこともありますが、お母さんがしっかりと身体を休めてくれているから、赤ちゃんはお腹の中で育っていっているのです。

じっとしていなきゃならないのが長期化すると辛くなってくるとは思いますが、この安静が赤ちゃんを育てているんだと誇りと自信をもってください。

そして、無事出産を迎えてくださいね。

■安静の指示を受けたら必ず守ること■

少しぐらいなら……は禁物です。

そのちょっとの気のゆるみが、流産や早産へと繋がってしまう場合があります。

防ぎようのないケースはしょうがありませんが、自分の行いで赤ちゃんを危機に晒してしまうのは悲しいですよね。

安静の指示を受けたら、「ママ、ゆっくりしなよ」って赤ちゃんが言っているんだとプラスに考えるようにしましょう。

「私、寝てる場合じゃないんだけど」と焦ってしまう時は、この記事を思い出してください。

あなたは今頑張ってます。赤ちゃんを必死に育てています。