妊娠中は暑がりになる?妊婦の暑がりの理由と3つの汗対策

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妊娠したら急に暑がりになったという方、いらっしゃるのではないでしょうか。

私はもともと暑がりだったのですが、妊娠したら汗をかく量が倍増しました。

検診で産科に訪れたとき、周りの妊婦さんが「暑がりになった」と、困った顔をしながらタオルで汗を拭う姿を何度も目にもしました。

このように妊娠中は汗に対する悩みが、普段のとき以上に多くなります。

ではなぜ妊娠すると暑くなるのか、その原因と対策法など、『妊婦と汗について』の情報をお伝えします。

この記事のポイントは3つです。

・妊娠初期に暑さを感じる原因

・暑いのに寒気を感じる原因

・汗をかいたときの対処法

最後まで読んでいただければ、暑くなるメカニズムと対処策がおわかりになるはずです。

ぜひ参考にしてくださいね。

■妊娠初期に暑さを感じる原因■

妊娠すると体温が上昇します。

基礎体温をつけていた方は、「ああ本当だ」と頷いていらっしゃるかもしれません。

妊娠すると高温期と呼ばれる状態(個人差はありますが、だいたい36.5℃から37.5℃)が、ずっと続くのです。

ほんの少しの上昇ではあるのですが、点線グラフなどで日々の基礎体温をつけていると上がったままの状態が続いているので、とてもわかりやすいようになっています。

この高温期は赤ちゃんを育てるための黄体ホルモンが分泌されているためで、個人差はありますが、約四か月続きます。

このため、妊娠初期は体温があがったままの状態になっているので、汗を普段よりかきやすくなっています。

■暑いのに寒気を感じる原因■

妊娠中、暑いのに寒気を感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。

高温期が続いているため、暑さを感じているのに時折寒気を感じる。暑いのに寒いというおかしな状態ですよね。

でもこの症状、妊婦さんにはよくあることなのです。しかも理由はひとつではなく、複数あります。

では、その原因をひとつずつ説明していきましょう。

・ホルモンバランスの変化

先ほどのポイントで、『妊娠すると赤ちゃんを育てるための黄体ホルモンが分泌される』というお話をしました。

このホルモンバランスの変化に身体が追い付いていかないせいで、暑さを感じたり、寒さを感じたりします。

・つわり

つわりの一種で寒気を感じるということもあります。

つわりはひとつの症状だけではなく複数同時にやってきます。

吐き気と頭痛、そして寒気など。風邪に似たような症状が現れることも珍しくありません。

風邪と勘違いしやすくなりますので、不安な場合は病院を受診するようにしましょう。

・貧血

妊娠中は赤ちゃんに血液を送っているので、貧血になりやすくなります。

そのため妊娠中は鉄分をしっかりと摂るようにと、勧められているのです。

貧血状態に陥ると寒気を感じる場合があります。

初期はつわりなどで栄養を気にして食事をすることまで頭が回らないかもしれませんが、

少しでも身体の状態が良くなるよう、サプリメントで鉄分を補うなどしましょう。

・冷え性

もともと冷え性のかたは、寒気が起こりやすくなります。

血行不良など女性に多い症状は、妊娠中にも起こります。

身体を冷やすのは、母体にも赤ちゃんにもよくない影響しかありませんので、足元やお腹、腰など、冷やさないように心がけましょう。

・風邪

寒気だけではなく、頭痛や咳、くしゃみなど、別の症状もあるときは、妊娠による寒気ではなく、他の理由が考えられます。

妊娠中は強い薬が使えないので、風邪などが長期化するおそれがあります。

病気が考えられる場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。

■汗をかいたときの対処法■

汗をかくと、色々な不快感に悩まされます。

まずひとつは、汗をかきすぎることによるストレスです。

それと、寝汗で身体が冷えてしまうこともありますし、汗疹などの肌トラブルにみまわれることも。

どれもこれも、読んだだけでげんなりしてしまうものばかりですよね。

ですが、お腹の中でしっかりと赤ちゃんが育っていくためだからしょうがないと割り切りましょう。

こんな汗トラブルは、対処策をたくさん用意して乗り切ることにしてください。

オススメの方法を何点か紹介しますね。

・着替える

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汗をかいたら着替えるようにすると、汗で濡れた服がべったりと張り付く不快感を覚えなくてすみます。

衣服の素材などにも気を使うのも大切です。汗をかいてもべたべたしないような服を着るようにしましょう。

夏服によく使用される「麻」などオススメです。

寝汗がひどい場合は、タオルや下着など、着替えの他に汗対策グッズを枕元に置いておくと、汗をかいて起きてしまっても、すぐに対処できるので安心です。

・水分補給は適度に。

汗をかくと喉が渇きます。水分補給は大切ですが、飲みすぎると汗をかく原因が増してしまいます。

ガブガブと飲むのではなく、喉の渇きを潤す程度にしておきましょう。

一度に飲む量を減らせば、自然と摂る水分も減ります。

暑くてキンキンに冷えた飲み物を口にしたくなるかもしれませんが、妊婦に冷えは厳禁。

常温か温かい飲み物にするように心がけましょう。

・シャワーを浴びる

寝汗などが酷い場合にとても有効な手段です。

朝起きたら寝汗でびっしょり。着替えて不快感を取り除くという手もありますが、シャワーを浴びると、目も頭もしっかりと目覚めることができて一石二鳥です。

不快感が浴室から出た時には、爽快感に変わっていることでしょう。

■暑がりになったのは赤ちゃんを育てるためと割り切りましょう■

記事でご紹介したように、妊娠初期は身体が汗をかくメカニズムになっています。

全ては赤ちゃんをしっかりとお腹で育てていくための身体の変化です。

不快な症状に悩まされたときは、お腹にそっと手を当ててみてください。

そうして、『この奥で赤ちゃんがゆっくりと育っていっている』ことを思い出してください。

自然と「しょうがないな。赤ちゃんがお腹にいるんだから」という気持ちになってくるはずです。

もしそんな気持ちになれなかった日は、思いっきり好きなことをしましょう。

もちろん妊婦にできる範囲の好きなことですよ。

けっして遊園地でジェットコースターに乗ったりしてはいけません(笑)

汗をかくのはあなただけではありません。私もかきましたし、全ての妊婦さんがと言ってもいいほど、みんな暑がりになったと感じています。

汗に悩まされています。

だからしょうがないことだと割り切って、少しでも快適なマタニティライフを送ってくださいね。