赤ちゃんの下痢が長引く!乳児の下痢の原因や症状と7つの対処法

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赤ちゃんのうんちの様子は食べ物や体調で日々変化するため、赤ちゃんが下痢になってしまうこともよくあります。

赤ちゃんの下痢がなかなか治らないと、「どうして下痢になってしまったんだろう」「病院で診てもらったほうが良いのかな?」と心配になりますよね。

今回は、赤ちゃんの下痢について主に以下3つのポイントを詳しく紹介します。

  • 赤ちゃんの下痢3つの主原因
  • 赤ちゃんの下痢の症状
  • 赤ちゃんの下痢の対処法7選

赤ちゃんが下痢になることはよくありますが、深刻なウイルスや感染症が原因ではないか症状をよく観察してください。

そして、必要な場合は病院の受診や、改善に向けて自宅で適切なケアをしてあげましょう。

□赤ちゃんの下痢の原因は?考えられる下痢の主な3つの原因

赤ちゃんが下痢になってしまうのは何故なのでしょうか。

赤ちゃんの下痢の原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。

■1. 母乳やミルクの量、離乳食の内容による下痢

あまり心配する症状ではありませんが、母乳やミルクを飲む量が増えると、うんちが柔らかくなり回数も増えるため「下痢かな?」と思うことがあります。

また、ジュース類を飲ませすぎたり、離乳食で乳製品や食物繊維の多い食品を与えすぎたりすると、下痢のように便が柔らかくなることがあります。

この場合は、母乳やミルクを一度に大量に飲ませないように与える回数を増やしたり、離乳食の内容を見直すことで改善することができます。

■2. ウイルスや細菌への感染による下痢

ウイルスや細菌などの病原体に感染することで下痢を発症することがあり、この状態を一般的に、感染性胃腸炎と言います。

赤ちゃんがかかりやすいウイルスとしては「ロタウイルス」というものがあり、感染すると下痢以外にも、嘔吐や発熱が起こります。

他にも、「ノロウイルス」や「アデノウイルス」、より深刻なものとしては「腸管出血性大腸菌(O-157が有名)」への感染も下痢を引き起こす原因となります。

■3. 食物アレルギーによる下痢

離乳食を始めた赤ちゃんの場合、食物アレルギー反応の一つとして下痢になる場合があります。

赤ちゃんの食物アレルギーの原因になりやすい食品としては、牛乳や卵、大豆などがあります。

食物アレルギーが原因の場合は、発疹や嘔吐など、下痢以外の症状も見られる場合が多くあります。

参考 東京都福祉保健局 / 東京都こども医療ガイド / 感染性胃腸炎-解説-

□赤ちゃんの下痢はどんな症状があると危険?病院を受診するポイントは?

赤ちゃんが下痢になってしまった場合、食べ物の摂り方による一時的な下痢なのか、深刻な感染症の危険性がある下痢なのかは、どうやって見分ければ良いのでしょうか。

以下、赤ちゃんの下痢が自宅で様子をみるべき症状なのか、病院を受診するべき症状なのか、それぞれ解説します。

■慌てず自宅で様子をみて良い症状

赤ちゃんが下痢になってしまっても、以下の症状であれば自宅でしばらく様子をみて、症状が深刻化した場合に病院の受診を検討すると良いでしょう。

・水分補給や食事がいつも通りできている

・排尿がいつも通りある

・発熱がない

・元気があり機嫌も良い

■病院を受診したほうが良い症状

下痢に伴い以下の症状がある場合は、下痢の悪化や感染症の可能性があるため、早めに病院を受診したほうが良いでしょう。

・高熱がある(38℃以上)

・嘔吐を何度も繰り返す

・食欲がなく水分がとれていない

・排尿が半日以上ない

・くちびるや口の中が乾燥している

・便に血が多く混ざっている

・便が白っぽい

・米のとぎ汁のような水っぽい便が頻繁に出る

・長時間泣き続ける、あるいはぐったりして元気がない

・大泉門が陥没しており、目が落ちくぼんでいる

参考 厚生労働省 / 保育所における感染症対策ガイドライン『③下痢の時の対応』

□赤ちゃんの下痢の対処法7選 ~ 離乳食やおむつかぶれの対処はどうする?

赤ちゃんが下痢になってしまったら、食事内容やおむつの処理方法など、普段と比べてどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

赤ちゃんの下痢の対処法を7つ紹介します。

■1. 水分補給を十分に行う

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下痢の赤ちゃんは、下痢により水分が奪われて脱水症状に陥りやすいです。

湯ざましやお茶を少しずつこまめに与えて、水分補給を十分に行うようにしましょう。

■2. ミルクや離乳食の量を少なめにする

下痢が治るまでは、いつもより少し、ミルクや離乳食の量を少なめにしましょう。

また、離乳食はおかゆやスープなど消化がよく胃腸の負担にならないものを与えましょう。

その分、水分はしっかりと与えるようにしてください。

■3. 離乳食は乳製品や糖分の多い食品を避け、消化の良いもの中心にする

赤ちゃんが下痢の間の離乳食は、乳製品や糖分の多い食品はなるべく避けて、りんごやバナナ、じゃがいも、うどんなど、消化に良いものを中心に与えると良いでしょう。

■4. おむつ交換のたびにおしりをシャワーなどで洗い流す

下痢のときは、 おむつかぶれになりやすいです。

おむつを交換するたびに、おしりだけシャワーをしたり、洗面器などで座浴をさせたりして、きれいに洗い流してあげましょう。

また、洗い流した後はおしりをしっかりと拭いて、乾燥させてからおむつをあてることも、おむつかぶれを防ぐポイントです。

■5. おむつ交換のときは手袋をつけ、終わったらしっかり手洗いをする

ウイルスや細菌への感染による下痢の場合は、便を触ることで感染が広がる原因になります。

おむつの処理をするときは使い捨ての手袋などをつけるようにし、終わった後はしっかりと手洗い、手指消毒をするようにしましょう。

■6. 家族でお風呂やタオルを一緒にしない

ウイルスや細菌への感染を防ぐために、赤ちゃんが下痢の間は、一緒にお風呂に入ったり同じ浴槽につからないほうが良いです。

また、赤ちゃんのおしりを拭いたタオルも家族で共用しないようにしましょう。

■7. 病院を受診するときは便の一部を持っていく

下痢の症状が重く病院を受診する場合は、便の一部や、便のついたおむつを持っていくと良いです。

便の状態で、ウイルスや細菌への感染有無など、下痢の原因を診断してもらうことができます。

参考

東京都福祉保健局 / 東京都こども医療ガイド / 感染性胃腸炎-解説-

厚生労働省 / 保育所における感染症対策ガイドライン『③下痢の時の対応』

赤ちゃんの下痢は便の状態や下痢以外の症状に注意!感染症に気をつけてケアしよう!

赤ちゃんの下痢は、離乳食の内容やミルクの飲み過ぎによる一時的なものから、ウイルスや細菌への感染によるものまで、原因はさまざまです。

赤ちゃんが下痢になってしまった場合は、便の状態がどうかや、嘔吐や発熱など下痢以外の症状がどうかを、しっかりと観察して病院の受診を決めましょう。

また、自宅で赤ちゃんの看病をしてあげる場合は、便からウイルスや細菌に感染してしまうことに気をつけてください。

離乳食の工夫や、おむつ交換を清潔に行い、赤ちゃんの下痢を改善してあげましょう。