赤ちゃんの水虫は何科?新生児・乳幼児の水虫の症状や原因と6つの対策

スポンサードリンク

赤ちゃんも水虫になるってご存知でしたか?

赤ちゃんの足は湿気が多く高温なため、水虫菌が付着すると繁殖しやすい環境にあるのです。

家族に水虫の人がいる場合はもちろん、銭湯やスイミングによく行く家族がいる人は注意が必要なのです。

そこで今回は赤ちゃんの水虫について5つのポイントをお伝えします。

  • 水虫の5つの種類と3つの症状
  • 赤ちゃんが水虫になる3つの原因
  • 赤ちゃんの水虫の検査と治療、市販薬について
  • 水虫に似た6つの皮膚疾患
  • 赤ちゃんの水虫6つの対策

赤ちゃんの水虫は大人からの感染が多いものです。

赤ちゃんが水虫になったら何科に掛かるかを始め、家族に水虫の人がいる場合には何に注意して対策していけばよいかを知ることで赤ちゃんへの水虫のリスクを減らしていきましょう。

水虫の種類と症状

水虫は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が付着し浸食した状態を言います。

水虫というと足を思い浮かべるかと思いますが、実は手や頭皮などにも白癬菌に感染するのです。

白癬菌が感染した場所によって水虫の名前は以下のように変わります。

足白癬(あしはくせん)

足の指、足の裏にできる水虫を足白癬といいます。

皮が剥けたり、硬くなったり、かゆみを伴ったりします。

爪白癬(つめはくせん)

爪白癬は爪にできる水虫です。多くは足の爪にできます。

爪が白や、黄白色になります。足白癬が爪に移るとなります。

手白癬(てはくせん)

手白癬は手の平にできる水虫です。

足白癬と同じように、皮がむける、硬くなる、かゆみが出ることがあります。

頭部白癬(とうぶはくせん)

頭部白癬は頭にできる水虫です。

「しらくも」とも呼ばれます。

頭部白癬では、頭のかゆみ、円形脱毛、髪がちぎれる、赤み、フケなどの症状がでます。

ケルスス禿瘡(とくそう)

ケルスス禿瘡は、頭部水虫が重症化したものです。

脱毛をはじめ、膿がたまることがあります。

症状によってはリンパ節まで腫れたり、熱が出たりします。

小児に多いとされています。

水虫の症状

水虫には以下の3つの症状に分けられます。

趾間型

指の間の皮膚がふやけてジュクジュクします。

赤みが伴うこともあり、腫れることもあります。

かゆみが生じ、水虫に一番多い症状です。

小水疱型

赤い水疱ができ、激しいかゆみが生じます。

水疱が目立たず、薄く白いか皮がむけることもあります。

足の裏や土ふまず、指の付け根に近くに出来ることが多いです。

角化型

かかとなどの角質層が分厚く硬くなっていきます。

ひどくなると硬くなった皮膚がひび割れを起こし、出血することもあります。

かゆみは少ないのが特徴です。

赤ちゃんが水虫になる3つの原因

赤ちゃんは大人と同様に水虫になることがあります。

赤ちゃんが水虫になる原因と感染経路は以下の通りです。

  • 赤ちゃんの手や足は高温多湿である
  • 家族に水虫の人がいる
  • ベビースイミングや銭湯など不特定多数の人と共有するスペースに行く機会が多い

白癬菌は高温多湿の環境が大好きで、そういった環境ではより繁殖します。

赤ちゃんは新陳代謝がよく汗かきです。

したがって白癬菌が付着すると増えやすい状況を持っているのです。

家族に水虫の人がいると白癬菌が移る確率が高くなります。

水虫の治療には時間が掛かるため、赤ちゃんや他の家族に移る前に治療をするようにしましょう。

ベビースイミングや銭湯など不特定多数の人が裸足で利用する共有スペースには注意が必要です。

乾燥している場所では大きな心配はありませんが、プールや銭湯は高温多湿の環境のため水虫の人がいると、マットなどの共有するものから感染することがあるのです。

赤ちゃんの水虫は皮膚科へ

水虫かどうかは、検査をすれば分かります。

新生児や赤ちゃんだと小児科が思い浮かびますが、水虫が疑われる時は皮膚科を受診しましょう。

皮膚科での検査

スポンサードリンク


皮膚科にて、水虫が疑われる部分の皮膚を少し採取し顕微鏡で調べます。

採取した皮膚から白癬菌が見えれば水虫という診断になります。

皮膚を採取すると聞くとなんだか怖そうなイメージがわきますが、剥けている皮をちょっとだけ取るだけなので特に痛みもなく心配しなくても大丈夫ですよ。

赤ちゃんの水虫治療

通常であれば水虫は、飲み薬と塗り薬で治療します。

ですが、赤ちゃんの場合には、飲み薬の処方はなく、塗り薬だけで治療していきます。

水虫の塗り薬は、3ヵ月前後塗ることになります。

症状は早くて2週間~1ヵ月程で治まることが多いのですが、白癬菌は皮膚の奥深くに潜んでいるため、一見治ったように見えても治っていないことが多いのです。

治っても継続して塗り続けることが完治には大切なことなのです。

皮膚科で塗り薬を処方された時には必ず指示に従ってしっかり塗り続けるようにしましょう。

市販薬の使用

赤ちゃんは水虫になった時には必ず皮膚科にて診断を受けるようしてください。

水虫の治療薬はドラッグストアなどにも市販されていますが、赤ちゃんの使用ができないことや、間違った薬の使用は症状の悪化にもつながります。

水虫だと思っていたら違う皮膚疾患だったということは多々あります。

自己判断での治療は決してしないようにしましょう。

水虫に似た6つの皮膚疾患

皮膚疾患は難しいもので、一見水虫に見えても実は違う病気の事が多くあります。

以下は水虫と似たような症状が出る皮膚疾患です。

とくに赤ちゃんがなりやすいものをまとめました。

  • 汗も
  • アトピー
  • 脂漏性湿疹
  • 汗庖性湿疹(かんぽうせいしっしん)
  • 接触性皮膚炎
  • 手足口病

汗も

汗もは、汗をかいた時に、発赤、ブツブツとした発疹ができるものです。

時折かゆみを伴うこともあります。

赤ちゃんは汗かきのため、汗もが出来やすいです。

体の全身に出来やすく、背中、お腹、足の付け根、首周りなど汗が溜まりやすい部位に出来ます。

汗をかいたら拭く、着替える、シャワーで洗い流すなどして清潔に保つようにしましょう。

アトピー性皮膚炎

アトピーは湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返し数ヵ月以上続きます。湿疹はカサカサしたものからジュクジュクしたものがあり、強いかゆみを伴う事が多いです。

出来る場所は顔、頭、胸、耳、膝の裏、ひじの裏、など皮膚がこすれやすい部分にできやすいとされています。

家族にアトピーの人がいると遺伝しやすいとも言われており、赤ちゃん~2歳ごろまでに治る事が大半です。

脂漏性湿疹

顔、頭にフケのようなものや、黄色いかさぶたができます。赤ちゃんは皮脂が多く分泌されるために、湿疹ができてしまうのです。

お風呂では泡で優しく洗うようにしましょう。

かゆみは少ないことが多いですが、掻いてしまうときには爪切り後のやすりがけやミトンを使用しましょう。

汗庖性湿疹(かんぽうせいしっしん)

手のひらや足の裏に小さな水庖ができ、かゆみを伴うため、水虫に間違えられることがよくあります。

顕微鏡検査では白癬菌が見つからないため、区別することができます。

また水虫のようにうつることもありません。

汗をかきやすい季節にできやすいとされています。

接触性皮膚炎

皮膚に何かが触れたことで、かぶれて赤い湿疹ができます。

色々なものが原因となるため、注意が必要になります。

赤ちゃんの場合はよだれ、食べ物が多く、他には、毛、虫、植物などが原因になることがあります。

出来る場所は様々でよだれであれば顔に、植物であれば植物が触れた手や腕など、原因と思われる物質が触れたところに皮膚炎ができます。

皮膚炎が出ている部分を洗い流し、かゆみ止めを塗ることで治まります。

手足口病

手足口病はウイルス感染によって起こる病気です。

口の中や手足に水疱ができます。

流行時期は夏が多く、5歳以下の乳幼児を中心に感染します。

手足口病によっては、肘や膝、お尻などにも水疱が現われることがあります。

手足口病に感染すると治った数週間後に皮膚が剥けることがあります。

中には爪がポロっと剥がれ落ちることもあります。

手足口病が治り日数が経過してから現われる症状のため、水虫と勘違いすることも多く注意が必要です。

赤ちゃんの水虫6つの対策

赤ちゃんが水虫にならないようにするためには何に気を付けるのがよいのでしょうか?

  • 家族に水虫に人がいる時には治療をしてもらう
  • バスマットやスリッパなど裸足で使用するものは共有しない
  • 床掃除は念入りに行う
  • カーペットやラグなどはこまめに掃除器と洗濯をする
  • 毎日のお風呂で体を念入りに洗う

赤ちゃんが水虫にならないようにするには、感染経路を経つことが最大のポイントです。

家族に水虫の人がいる時には、まずは治療してもらいましょう。

水虫の人がいる場合には、バスマットやスリッパなど裸足で使用するものの共有は避けましょう。

特にバスマットは白癬菌が落ちやすく、高温多湿の環境のため菌が繁殖しやすいのです。

頭部白癬の場合には、バスタオルや枕カバー、帽子などの共有を避けこまめに洗濯をしましょう。

水虫では皮がむけるという症状が出るため、家の中に白癬菌が落ちることがあります。

床掃除は掃除機と雑巾がけをしっかり行いましょう。

またカーペットやラグなどを使用している場合にはバスマット同様に菌が繁殖しやすいため、注意しなければいけません。

水虫の白癬菌は付着してから1~2日程で皮膚に浸食します、したがってすぐに水虫になってしまうことはありません。

毎日のお風呂で赤ちゃんの手足をはじめ、しっかりと隅々まで洗ってあげることも十分な予防になります。

家族が水虫!コレって大丈夫?

スポンサードリンク


家族に水虫の人がいると赤ちゃんにうつさないように注意が必要です。

とはいえ生活を供にしているため、どこからどこまで大丈夫か心配になりますよね。

そんな疑問をまとめてみました。

赤ちゃんが水虫を舐めたらうつるの?うつる確率は?

水虫を舐めると必ずうつるわけではありません。

ですがうつる確率は高くなります。

家族に水虫の人がいる時には治療をしてもらうこと、白癬菌が床に落ちるため裸足は止めてもらい靴下とスリッパをはいてもらうこと、床の掃除はこまめに行うことを心がけましょう。

水虫の人とお風呂に入っても大丈夫?

基本的に水虫の人と同じ湯船に入っても水虫はうつることはありません。

白癬菌はお湯の中では生きられないからです。

それよりもバスマットなどを共有する方がうつりやすくなります。

洗濯ものは分けた方がいいの?

赤ちゃんの洗濯物と水虫の人との洗濯物は一緒に洗っても特に問題はありません。

とはいえ濡れた洗濯物と一緒においておくと菌が繁殖しやすいのでバスマットや湿った靴下などは洗濯するまでは分けておいておくこと、できるだけこまめに洗濯することが大切です。

まとめ

赤ちゃんが水虫になった時には必ず皮膚科に受診し検査してもらいましょう。

水虫の治療には時間が掛かるため、見た目がキレイに治っても医師の指示通り最後まで治療を続け完治することが大切です。

家族に水虫の人がいる時には、まずは治療をしてもらうことが大切です。

バスマットなどの裸足で使用するものは共有しない、裸足ではなく靴下とスリッパをはいてもらうなどの注意が必要になります。

また白癬菌が落ちやすいため、床掃除や、ラグなどの掃除もこままめに行うようにしましょう。

水虫の人がいると赤ちゃんへの感染する可能性は高くなります。

毎日のお風呂で隅々まで丁寧に洗うようにしましょう。