赤ちゃんは低脂肪牛乳をいつから飲んで大丈夫?4つの注意点とおすすめレシピ

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牛乳を飲みたいけど、カロリーを気にして低脂肪乳を買う事ってありませんか?

無脂肪のほうがもっと脂肪が少ないけれど、あんまりコクがないのも美味しくないので…間をとって低脂肪乳がいいかな、なんて思っちゃいますよね。

赤ちゃんはいつから低脂肪乳を飲むことができるのでしょうか?

飲む時の4つの注意点と、おすすめレシピを紹介します。

この記事のポイントは5つです。

  • 低脂肪乳ってどんなもの?
  • 赤ちゃんは低脂肪乳をいつから飲んでいい?
  • 低脂肪乳をあげる時の4つの注意点
  • アレルギー反応が出た時の対応!
  • 簡単おすすめ!低脂肪乳の離乳食レシピ

それでは解説をしていきます!参考にしてください♪

そもそも低脂肪乳と?

低脂肪乳とは、簡単にいうとその名の通り『脂肪が少ない牛乳』のこと。

牛乳の脂肪分の一部を、遠心分離機で取り除き乳脂肪分を0.5〜1.5%にしたものを意味します。それ以外は牛乳と成分は変わらず、特に添加物はありません。

一方で無脂肪乳とは、牛乳のほとんどの脂肪分を取り除き、乳脂肪分を0.5%以下にしたもののこと。低脂肪乳と同様に無脂肪乳にも添加物はなく成分は牛乳と同じです。

これらは厚生労働省の食品衛生法の一つにある「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(以下、乳等省令)で、平成15年に定義されました。

牛乳類の種類

搾りたての牛のお乳は生乳といい、加熱殺菌することで牛乳という分類になります。

そして牛乳は大きく分けて4種類。

  1. そのままの成分無調整の牛乳
  2. 脂肪分を調整した、調整牛乳
  3. 生乳に乳製品を加えた加工乳
  4. 牛乳に乳製品以外を加えた乳飲料

1のみが『牛乳』と表示できるものです。

さらに細分化すると、牛乳と合わせて全部で9種類に分類することができます。

3種類の調整牛乳…成分調整牛乳、低脂肪乳、無脂肪乳

2種類の加工乳…低脂肪タイプ、濃厚タイプ

3種類の乳飲料…栄養強化タイプ、嗜好タイプ、乳糖分解タイプ

栄養成分

低脂肪乳と牛乳の200ml当たりの栄養を比べてみました。(※明治の低脂肪乳と牛乳を比較した数値です。)

【エネルギー】低脂肪乳:99kcal、牛乳:137kcal

【たんぱく質】低脂肪乳:7.8g、牛乳:6.8g

【脂質】低脂肪乳:2.4g、牛乳:7.8g

【炭水化物】低脂肪乳:11.6g、牛乳:9.9g

【食塩相当量】低脂肪乳:0.21mg、牛乳:0.22mg

【カルシウム】低脂肪乳:268mg、牛乳:227mg

製品によって多少成分は違いますが、低脂肪乳の方が脂肪分が少ないので、やはりカロリーの少ないですね。他の成分はあまり変わりません。

値段と用途

低脂肪乳の値段は、牛乳より少し安いことが多いです。

低脂肪乳の方が手間がかかっているのに、なぜ安いのか。

これは低脂肪乳でとれた脂肪分が、他の加工乳に使用できるから。

牛乳を薄めたり添加物で伸ばしているわけではないので、安心して飲んでください。

決して、ニセモノの牛乳ではありません。

また、用途としては普通の牛乳と同じように使えます。

果肉入りデザートのフルーチェも低脂肪乳で問題なく作ることが出来ますよ。

牛乳より脂肪分が少ないのでコクは減ってしまいますが、カロリーを抑えることができまね。

加工乳と乳飲料の違い

牛乳(生乳)に他の成分を加えることで、以下のように分類することができます。

加工乳

加工乳とは、搾りたての生乳に低脂肪乳や無脂肪乳、クリーム、バターなどの乳製品を加えたもののこと。

一見普通の牛乳に見えますが、種別という部分を見ると加工乳と書いてあり、低脂肪乳のものと濃厚なものの2種類に分かれます。

ちなみに加工乳だと、フルーチェは固まりません。

乳飲料

牛乳に乳製品以外のビタミン、ミネラル、コーヒー、果汁などを加えたもの。乳飲料は次の3つに分かれます。

・鉄分、カルシウム、食物繊維などを加えた栄養強化タイプ。

・コーヒー牛乳、いちごオレなどの嗜好タイプ。

・乳糖を摂取するとお腹がゴロゴロしてしまう人のために、酵素で乳糖を分解する、乳糖分解タイプ。

保存方法

牛乳パック類は全て、冷蔵庫10℃以下で保存します。購入して帰ってきたら、すぐに冷蔵庫に入れましょう。

賞味期限・消費期限以内であれば、いつでも飲むことができますが、開封後はその期限が関係なくなります。早めに飲み切りましょう。

また開け方としては、2つ注意が必要です。

1つめは、パックの上を全部開けてしまわないようにするということ。

パックの上を全部開けてしまうと、そこからばい菌が入りやすくなります。

また蓋をして密閉するのも難しくなるので、衛生面が不安視されます。

2つめは、開けるときに指を入れないようにすること。

開けるときに指をいれてパックを開いてしまうと、そこからばい菌が広がってしまいます。

いろんなものを触る手は、ばい菌だらけと言っても過言ではありません。

牛乳パックの中にそのばい菌を持ち込まないようにしましょう。

またパックに直接口をつけて飲むことも、口の中のばい菌が牛乳パック内に入ってしまうのでやめましょう。

赤ちゃんはいつから低脂肪乳を飲んでもいいの?

基本的には、原料である牛乳と同じ考え方です。

赤ちゃんは低脂肪乳を、1歳以降から飲むことができます。

その理由は、2つ。

牛乳のたんぱく質を消化する力が未発達であることと、アレルギーが発症する恐れがあることです。

1歳までは、調理用として加熱しながら少量を使いましょう。

調理用であれば、モグモグ期(7〜8ヵ月)から使えます。

低脂肪乳は牛乳より脂肪分が少ないからといって、多く使えるわけではありません。

豆腐や魚などのタンパク質に慣れ始めたら、調理の時に少しだけ使ってあげましょう。

また牛乳類は、母乳や赤ちゃんのミルクほど栄養はありません。代わりにはならないので、注意しましょう。

関連記事⇒赤ちゃんは牛乳をいつから飲んで大丈夫?量やアレルギー、注意点とおすすめミルク

低脂肪乳を与える時の4つの注意点

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低価格でヘルシーな低脂肪乳。赤ちゃんに与えるときには、次の4つに注意して下さい。

1つめは、与える前に身内を確認してから

身内に、乳製品のアレルギーの人はいませんか?

アレルギーは遺伝する可能性があるので、注意が必要です。

身内に乳製品のアレルギーがいないか確認して、もしいるようであれば医師に相談してから与えましょう。

2つめは、初めて与える時は必ず加熱したものを

身内に乳製品のアレルギーがいなくても、症状が出る可能性があります。

万が一食物アレルギーが発症した時に、重症化しないよう、初めて与える時は必ず加熱したものを与えましょう。

牛乳類は、食物アレルギー患者数の中で第2位の食品。

食品表示衛生法では、乳製品のアレルギー患者数が多いため、加工食品に乳製品の表示を義務付けているほどです。

3つめは、与える時は少量にする

低脂肪乳を与える時は、少量にしましょう。

赤ちゃんは消化器官が未発達のため、牛乳のタンパク質を分解するのは大変なこと。

いくら1歳になってそのまま飲めるからといっても、大量に与えないように。

消化器官が少し発達しても、大量に分解することは体の大きな負担になってしまいます。

4つめは、下痢の時は低脂肪乳は摂取しないこと

下痢を引き起こしている時や下痢気味の赤ちゃんには、低脂肪乳は与えてはダメ。

低脂肪乳などの乳製品には、乳糖というものが含まれています。

下痢をしている赤ちゃんにとって、乳糖の分解はさらなる負担となってしまいます。

下痢をしている時は、低脂肪乳は与えずに、脱水症状にならないように水分をたくさん与えて下さい。

その際、経口飲料水を与える場合は必ず「赤ちゃん用」のものを。

大人の経口飲料水は、赤ちゃんにとって塩分濃度も糖度も高いので絶対に与えてはいけません。

赤ちゃんは内臓機能が未発達な為、塩分を多く摂取すると最悪の場合は食塩中毒で死にいたります。

赤ちゃん用の経口飲料水は、スーパーの離乳食コーナーに置いてあるのでいつでも買うことができます。

関連記事⇒赤ちゃんが下痢をした時の食事って?栄養士が教える量やおすすめメニュー

1回の低脂肪乳の量は?

月齢別で1回の牛乳の摂取量は、おおよそ以下のようになっています。

低脂肪乳も同量を離乳食に使ってあげましょう。

  • モグモグ期(7〜8ヶ月頃)は55〜75ml
  • カミカミ期(9〜11ヶ月頃)は75〜90ml
  • パクパク期(1歳〜1歳6ヶ月頃)は90〜100ml

アレルギー反応が出たら!

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牛乳でアレルギー反応が出ないから安心。ではありません!

実はアレルギーって、まだ未知な部分が多いんです。

大豆アレルギーではないのに醤油が食べられない、なんてこともあります。

また、今まで食べられたものが急に食べられなくなる(アレルギー反応が出る)こともあるのです。

赤ちゃんに初めての食材を与えるときは、細心の注意を払って、食中食後の様子を見守るようにしましょう。

もしも食物アレルギーの症状が出てしまった時は、以下の対処法を参考にしてくださいね。

症状

食物アレルギーの反応は、食べたあと数分から4時間以内で現れることが多いです。

一番多くみられる症状は、皮膚症状。

かぶれや湿疹、口の周りが赤くなるなどです。

他には以下のような症状があります。

  • 目の症状…白目が赤くなる、瞼が腫れる、涙が止まらなくなる、痒くなる
  • 鼻の症状…くしゃみ、鼻水、鼻がつまる
  • 呼吸症状…息苦しそう、ゼーゼー呼吸する、過呼吸、犬の鳴き声のような咳が出る、咳き込む、声がかすれている
  • 消化器症状…下痢、嘔吐、腹痛
  • 脳の症状…頭痛、不快感

多くの場合は、上記のうちいずれかの症状が起こりますが、複数の症状が重なることもあります。

場合によっては呼吸困難などのアナフィラキシーショックを引き起こし、意識が朦朧として、呼びかけても返答がないなどの危険な状態になります。

対応

前項で説明した、アナフィラキシーショックは大変恐ろしいもの。

処置が遅れると死に至る恐れもあるので、アナフィラキシー症状が出た時点ですぐに救急車を呼びましょう。

急を要さない、軽いかぶれや湿疹だけ場合は、食物アレルギーでない場合もあります。しばらく様子を見て、病院にいきましょう。

赤ちゃんに初めての食材をあげる時は、すぐ病院に行けるように、平日の午前中の余裕がある時にしましょう。

治療法

アレルギー食物の判断は専門医でも難しいもの。

家庭でアレルギー食品を判断して、独自の除去食を行うということは、絶対にしてはいけません。

お母さんが予測したアレルギー食物は、実際の検査では違っていたりします。

むやみな除去食で、赤ちゃんのエネルギーバランスを崩したり、味覚の幅を広げるチャンスを失ってはいけません。

病院の検査や問診を受け、医師の診断のもと必要最小限の除去食を行います。

症状によっては負荷試験、延期などを行ったり、場合によっては薬を使います。

食物アレルギーは乳幼児の時期に一番多く、発症してもほとんどの人が成長の過程で無くなっていきます。

小学生になる前に90%の人が治っているので、アレルギー症状が出ても焦らず、専門医の元治療を行いましょう。

簡単!おすすめレシピを紹介

離乳食時期別に低脂肪乳を使ったレシピを紹介します。

モグモグ期(7〜8ヵ月)向け!

どれも簡単なので良いと思ったレシピがあれば、ぜひ作ってお子さんに食べさせてあげてくださいね。

ブロッコリーのミルクパンがゆ

材料

  • ブロッコリー…小さな房2個
  • ミニトマト…1個
  • 食パン…8枚切り1/3個
  • 低脂肪乳…1/3カップ

作り方

  1. ブロッコリーは柔らかく茹でて茎をとり、花の部分を細かく刻む。ミニトマトはヘタを取り、細かく刻む。
  2. 鍋に食パンを小さく切って入れ、低脂肪乳を加えて弱火で3分煮る。
  3. 1のブロッコリーを加えて、火を止めて蓋をして蒸らす。
  4. 器に3を盛り、ミニトマトを乗せる。

かぶのポタージュ

材料

  • かぶ…1/6個
  • 5倍がゆ…30g
  • 低脂肪乳…大さじ2

作り方

  1. かぶは皮をむいて、いちょう切りにする。
  2. 5倍がゆをすり潰して、1のかぶと合わせて鍋に入れる。
  3. 2に低脂肪乳を加えて中火で煮立たせたら火を止める。

★かぶをかぼちゃやさつまいもに置き換える場合は、おかゆは無くても大丈夫です。

カミカミ期(9〜11ヶ月)向け!

低カロリーに!フレンチトースト

材料

  • 食パン…8枚切り1/2枚
  • 低脂肪乳…大さじ4
  • 溶き卵…1/2個
  • バター…少々

作り方

  1. 食パンを手づかみしやすい大きさに切る。
  2. 平らな皿に1の食パンを並べ、低脂肪乳をかけてふやかす。
  3. フライパンにバターを入れ弱火で熱し、2の食パンを卵にくぐらせて、よく焼く。

ほうれん草のパスタ

材料

  • ショートパスタ…30g
  • ほうれん草…一株
  • 低脂肪乳…1/4カップ
  • バター…少々

作り方

  1. パスタを表示の時間より長めに茹で、柔らかくする。ほうれん草は柔らかくゆでて、1cmの幅に刻む。
  2. パスタを食べやすい大きさに切り、フライパンにバターを入れる。中火で熱したらパスタとほうれん草を入れてさっと炒める。低脂肪乳を加えて1分ほどに煮る。

まとめ

赤ちゃんは低脂肪乳を1歳以降から飲むことができます。

それまでは調理用として少量、加熱して使いましょう。

調理用の場合なら、モグモグ期(7~8ヶ月)から利用しても大丈夫です。

ただしアレルギー症状が出る可能性があるので、注意しながら与えましょう。

低脂肪だからといって、大量に与えてはいけません。

消化器官が未発達な赤ちゃんの、負担にならない程度に与えましょう。