赤ちゃんの血液型を教えてくれない!新生児の血液型はいつ分かる?

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近年では新生児の血液型を調べない病院が多くなりました。

赤ちゃんの血液型検査は不確定なことが多いためです。

とはいえ血液型を知らないままでいるのも、何か合った時には困りものです。

そこで今回は赤ちゃんの血液型についてお伝えします。

  • 新生児の血液型検査をしない2つの理由
  • 新生児の血液型検査のタイミング
  • 血液型を知らないことによるデメリット

新生児の血液型検査をしない理由

新生児の血液型は変わるときいたことのある人は結構いるのではないでしょうか?

実際に新生児への血液検査は正しく判定できない可能性があるのです。

また新生児期に血液型検査で調べたとしても成長するにつれ変わることがあるのです。

ABO血液型検査

血液型の検査はオモテ試験とウラ試験を行います。

・オモテ試験は赤血球のA抗原とB抗原の有無を検査するもの

・ウラ試験は血漿の抗A抗体と抗B抗体の有無を検査するもの

この2つの試験をしてABO血液型を判定します。

・オモテ試験でA抗原が検出される、かつウラ試験で抗B抗体が検出されるとA型と判定されます。

・オモテ試験でB抗原が検出される、かつウラ試験で抗A抗体が検出されるとB型と判定されます。

・オモテ試験でA抗原、B抗原が供に検出される、かつウラ試験で抗体が何も検出されない場合AB型と判定されます。

・オモテ試験で抗原が何も検出されない、かつウラ試験で抗A抗体、抗B抗体が検出されるとO型と判定されます。

このオモテ試験、とウラ試験の結果が一致して初めて正確な血液型が判定されます

もしこのオモテ試験とウラ試験の結果が一致しない場合にはなぜ一致しないかを原因を突き止める必要があります。

新生児の血液型検査

新生児での血液型検査では、ウラ試験をせずに、オモテ試験のみ行います。

・新生児はまだ抗体ができていないため

・新生児はママから移行した抗体が反応することがあるため

上記の2点から新生児での血液型検査ではオモテ試験しか行われません。

また新生児の血液型オモテ試験では以下のような可能性もあります

・新生児には抗原量が少ないため正しい判断ができない

こういった理由から近年では新生児への血液型検査は不要となっているのです。

新生児でも血液型検査を行うケース

中には新生児でも血液型検査を行うケースがあります。

ママの血液型が特殊である、新生児が病気であるといった場合には血液型検査を行います。

ですが検査結果を教えてもらえるかどうかは病院側の判断になります。

新生児の血液型検査のタイミング

新生児の血液型検査は病院に義務はありません。

したがって出産した病院によって検査をするか、しないか決め手いることがあります。

また血液型検査を行っている場合でも100%の検査結果ではない旨を伝えられることでしょう。

では血液型検査はいつするのがよいのでしょうか?

答えは「正確に測定できる抗原量になるのは2歳から4歳ごろ」です。

血液型検査のオモテ試験に必要な抗原は2歳~4歳ごろに成人と同じ量になります。

そしてウラ試験に必要な抗体は生後6カ月ごろから、遅くても1歳ごろには作られ始め、3歳ごろには成人と同じくらいの量になります。

正確性をもとめるのであれば、4歳過ぎがいいでしょう。

近年ではアレルギーを持つ子供が多いため、離乳食を始める際に、アレルギー検査と供に行う人も多くいます。

またママが仕事復帰する際に入園する保育園では子供の血液型の記入欄があります。

入園するタイミングで血液型検査を行う人も多くいます。

血液型検査の費用

血液型検査は治療ではないため、基本的に自己負担になります。

費用は病院によって異なりますが、1000円~5000円の所が一般的です。

できれば何かの検査のついでに血液型検査をすると、手技料などが保険適用となりお得になります。

血液型検査は基本的にはどこの病院でも行っています。

ですが採血をしなくてはいけないので内科や小児科などの子どもの採血に慣れている所を選ぶ方が子供にとっても負担が少なくて済むでしょう。

血液型検査をしないことによるデメリット

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血液型を知らないことによってデメリットはあるのでしょうか?

実は血液型に関しては特にデメリットはないとされています。

緊急時のオペや輸血の際には必ず直前に血液型検査を行うため、間違った血液型が輸血されるなんてこともありません。

海外では血液型を知らないことの方が主流になってきているため、近い将来日本でも血液型を知らない人の方が多くなるのかもしれません。

まとめ

新生児の血液型は検査をしても抗原や抗体の量から正確な判断ができないため検査しないことが主流になってきています。

血液型検査を行うかどうかは病院に任されているため、直接出産する病院に確認してみましょう。

とはいえ新生児期の血液型検査では成長後に血液型が変わる可能性があることを十分に頭に入れておく必要があります。

こどもの血液型はできれば4歳ごろに検査するのが正確といえます。

ですが中には入園での書類の記入に必要、あるいは離乳食を始めるにあたってアレルギーを把握するためにアレルギー検査のついでに行うなど、4歳よりも速く血液型検査をする人も多くいます。

血液型を知らなくても特にデメリットはありません。

自身のライフスタイルに合わせて必要になればその時に行うのが良いでしょう。