母乳の色が変わると味も変わる?美味しく新鮮な母乳を作るためポイントと保存方法

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母乳育児の場合、赤ちゃんの成長には欠かせない母乳。

毎日赤ちゃんが飲むものだから、おいしいのかな、量は足りているのかなと、

とても不安になるお母さんがたくさんいます。

赤ちゃんのご機嫌が悪くおっぱいを飲んでくれない日があれば、もっと心配になりますね。

できるだけ、新鮮でおいしい母乳を飲ませてあげたいけど、何から始めればよいのでしょうか。

「母乳の色が薄くなってきているけど、栄養が足りないの?」

「美味しい母乳を見分ける方法はある?」

「新鮮で美味しい母乳にするためにはどうすればいいの?」

など、母乳育児のお母さんは毎日の母乳の変化や、食べ物に気を遣って我慢している人もいます。

しかし、まれに間違った方法をとっており、逆効果になっている恐れもあるので、

一度ご自身の母乳について見直す良い機会となればと思います。

今回は下記の内容で、母乳についてご紹介していきます。

・母乳の色は変わっていく

・美味しい母乳の見分け方

・母乳の正しい保存方法

・新鮮でおいしい母乳を作るためポイント

完全母乳育児のお母さん、おっぱいがあまり出ないお母さん、母乳の色が気になるお母さん、

乳腺炎になりかけているお母さんなど、母乳育児におけるトラブルなどについても、

困っているお母さんたちの参考になれば嬉しいです。

母乳は色が変わる!どのようなときに変化するの?

母乳は、母乳パッドについた色や、赤ちゃんが飲んでいるときなどに色を確認することができます。

「あれ?なんだか前より色が薄くなった?」と色の変化に困惑していませんか?

実は母乳は色が変わるものなのです。

どのようなときに色が変わるのかみていきましょう。

初乳は黄色い

初乳は出産直後から産後10日くらいまでにでる、特別な母乳です。

母乳のイメージは牛乳だという人にとっては、初乳をみて驚くかもしれません。

黄色い色をしています!クリーム状でとろみがついている場合や、透明がかった色もあり、

個人差はありますが、黄色です。

初乳には、とても豊富な栄養と免疫成分がたくさん入っているので、ミルク育児のお母さんでも、

できるだけ初乳は飲ませるようにと助産師さんに指導されます。

新生児はまだ上手におっぱいを飲むことができないので、初乳を絞り、

小さなスプーンにのせて飲ませてあげることもあります。

成乳は白い

産後10日から1ヶ月くらいは、まだ少し黄色い母乳が出ることがあります。

しかし、徐々に白くなり成乳となります。

牛乳のように真っ白ではなく、少し透明がかった白といった表現のほうが近いでしょう。

うっすらと青みがかった母乳になるという表現もあります。

成乳には乳糖や脂肪が多く含まれており、初乳に比べるとカロリーも高くなっています。

飲み始めや飲み終わりで色が変わる

赤ちゃんの飲み始めの母乳は水分が多く薄い色をして、たっぷり量がでています。

赤ちゃんもごくごくと飲んでいる音が聞こえてくるほどです。

段々とたんぱく質が増えて少し濃い色になり、最後は脂肪分が多い濃厚な色に変化することもあるようです。

色の変化が、しっかりと目に見えるまでとはいかないかもしれませんが、

『母乳の色は変わる』ということを念頭に置いておくと、不安がなくなるかもしれませんね。

授乳間隔をあけすぎると濃くなる

母乳もご飯と一緒で、新鮮なものを飲ませてあげたいですね。

そのため授乳間隔が大きく空いてしまうと、数時間も前に作られた母乳を、

赤ちゃんに飲ませることになります。

色や味も少し濃く、赤ちゃんが飲んでくれないこともあるようです。

母乳が溜まりすぎておっぱいが張っているときや、授乳間隔が空いてしまったというときには、

少しさきに母乳を絞り出してから、赤ちゃんに飲ませてあげるとよいと助産師に指導されたことがあります。

美味しい母乳を見分ける方法ってある?

新鮮でおいしい母乳を赤ちゃんに飲ませるために、ちょっとした見分け方をご紹介します。

美味しくない母乳

美味しくない母乳の見た目は、黄色がかっておりドロドロとしています。

甘すぎる、しょっぱい、酸味があるような味になるようです。

授乳間隔が空きすぎているのかもしれないので、一度絞ってみましょう。

美味しい母乳

サラサラとした青みがかった薄白色の母乳が美味しい母乳の目安です。

やさしい甘みと、さらさらとした飲みやすさで、赤ちゃんもごくごく飲んでくれます。

味見をしてみる

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自分の母乳を味見したことがありますか?

少し舐めてみると、ほんのりと甘くておいしいのです。

味見をして、美味しくないと感じれば、赤ちゃんにとっても美味しくない母乳なのかもしれません。

まずは、一度母乳の味をみて、舌で美味しい母乳を覚えておくとよいですね。

働いているお母さんや赤ちゃんを預ける際の母乳の保存の方法

せっかくの新鮮な母乳なので、美味しいまま保存し、飲ませてあげたいですね、

働く先が保育所や預け先と近いのであれば、母乳の時間だけおっぱいを与えに行く方法もできますが、

なかなか難しい場合もあります。

出勤先と帰宅後に母乳を飲ませてあげて、あとは2~3回分の保存した母乳を渡すことになります。

母乳の保存の方法

①哺乳瓶を煮沸消毒し冷蔵庫にしまいます。

②夜から朝にかけて、乳房が張っているときに母乳を絞って哺乳瓶に注ぎ、

そのままか市販の母乳バッグにいれて冷凍庫にしまいます。

③出勤時に預け先にもっていき、預け先でも冷凍庫にいれさせてもらい、

必要に応じて解凍して飲ませてもらいましょう。

暑い日や遠方であるときには、クーラーボックスなどにいれて運ぶ方が無難です。

④冷凍母乳を解凍するときには、母乳バッグに水道水を流して液状にします。

次いで、ぬるま湯で湯せんをしましょう。

電子レンジや火にかけてしまうと、母乳の免疫体が壊れていまいます。

⑤在宅中に母乳を絞ることが難しいのであれば、勤務先で①②の作業をさせてもらいましょう。

新鮮でおいしい母乳を作るための大切なポイントと気を付けること

美味しい母乳を作るために、食事制限をし、我慢しているお母さんも多いと思います。

この食べ物が良い、この食べ物はよくないと、ネットなどでの情報に惑わされ、

そして、周りの先輩お母さんである祖母などからの情報に惑わされ、

どうしてよいのか分からず、ストレスを感じてしまっているという悩みも耳にします。

しかし、育児書を読んでいると、そこまでハードな食事制限がかかれているものが少ないのです。

実際に、小児科医の毛利子来さん、山田真さんが著された育児書を参考に、

美味しい母乳を作るためのポイントをご紹介していきます。

①食事は特別に考える必要はない

母乳育児をしていると食事について本当に悩みます。

赤ちゃんのお世話で手一杯なのに、食事を準備しなければならず、クタクタになりますよね。

しかし、食事は特別に考える必要はないようです。

母乳の出かたは食事とはほとんど関係がないのです。

お母さんの食欲に応じて、バランスの取れた食事をすればよいと言われています。

授乳中はお腹が減って、食べる量が増えていても、カロリーを多く消費するので気にしないで大丈夫です。

②ダイオキシンとメチル水銀

お母さんが食べて、赤ちゃんへの害があるとされるダイオキシンとメチル水銀が含まれている食品は、

できるだけ食べないようにしましょう。

ダイオキシンに汚染されている可能性の高い食品は、近海魚です。

例えばアジ、サバ、イワシ、ブリ、ハマチ、タチウオなどは避けた方が良いです。

太平洋海岸でとれた脂肪の多い魚が考えられます。

逆に脂肪の少ない食べ物、エビ、カニ、タコ、イカ、貝類はダイオキシンをほとんど含んでいません。

離乳食期も同じことが言えるので、覚えておきましょう。

また、メチル水銀については、メカジキやキンメダイなどに含まれており、

食べたとしても週2回以内にするようにしましょう。

③甘いもの、脂肪分の多いもの

食事は特別気を付けなくてもよいのですが、甘いものや脂肪分の多いものの食べ過ぎは禁物です。

ジュースやドリンクはびっくりするような砂糖の量が含まれています。

ゴクゴクとたくさん飲んでしまうので、少量にすることに気を付けて置きましょう。

脂っこいものや甘いものは乳腺炎になりやすくなるので、控えめにしましょう。

④コーヒーや日本茶はOK

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コーヒーが好きなお母さん、授乳中だからコーヒーを控えていませんか?

実はコーヒーや紅茶、日本茶は、赤ちゃんへの影響はないと言われています。

アルコールは、飲んだ量の90%~95%が母乳に出るので、飲まない方がよいですが、

コーヒーなどは、適度に飲んでも問題はないようです。

⑤薬は飲まない

産後は様々な体調の変化で薬に頼りたくなることがあります。

しかし、授乳期は、薬は飲まないようにしましょう。

つらいときには、一度産婦人科に行きましょう。

絶対に危険である薬としては、抗腫瘍剤、代謝拮抗剤、ホルモン剤、フェノバルビタール、アスピリン、

クロロマイセチン、エリスロマイシンなどがあります。

比較的安全性のある薬であれば、授乳の直前に飲むようにしましょう。

次の授乳まで2~3時間あくので、薬が多少排泄されるようです。

安全性の高い薬は、抗生物質であればセフェム系やペニシリン系、解熱鎮痛剤なら、

アセトアミノフェンと言われています。

薬を飲む前に、一度成分表の確認をしてみてくださいね。

―参照 育育児典 くらし編|毛利子来・山田真著よりー

まとめ

母乳について、たくさんの情報が入りすぎているときには、一度整理してみましょう。

何がよくないのか、気にしすぎなくて大丈夫なのか、自分の母乳の状態はどうかなど、

見直して、自分なりに考えて判断しましょう。

判断ができないときには、産婦人科で相談するのが一番です。

素敵な母乳育児ができますよう、心から願っています。