授乳中にケーキを食べても大丈夫?母乳や赤ちゃんへの影響と注意点

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何かと疲れやストレスが溜まりやすい授乳期。ついつい甘いものを食べたくなることありませんか?

しかし現在、授乳中は甘いものや揚げ物は控えるのが当たり前!なんて風習になっていますよね。

私自身も、授乳中に母から「甘いものなら和菓子にしておきなさい」と、団子を渡された経験があります。

妊娠や授乳について、いろんな諸説が出回っている現代。

その我慢は本当に必要?

今回は、そんな諸説ある甘いものの代表、ケーキについて。

この記事のポイントは4つです。

  • 授乳中にケーキを食べても大丈夫?食事と母乳の関係
  • ケーキに含まれる脂肪分で乳腺炎が起こる?
  • ケーキに使われる洋酒で赤ちゃんが酔っぱらう?
  • お母さんが小麦粉・卵・牛乳を食べると赤ちゃんがアレルギーになる?

正しい母乳のメカニズムを知って、ストレスフリーな授乳期の食生活を送りたいですね!

それでは解説していきます!参考にしてみてください。

授乳中でもケーキを食べて大丈夫!ケーキを食べても母乳の質は変化しない

ケーキを食べると母乳が甘くドロドロになるという説をよく聞きます。

しかし、母乳が作られるメカニズムを考えると、食べたものによって母乳の質や味は変化しないのです。

それでは、母乳が作られるメカニズムを解説します。

まず、食べたものは栄養素ごとに細かく分解され、肝臓やリンパ管などそれぞれの適した経路を通って代謝されます。

代謝された新しい栄養素は一旦母体の細胞に吸収されます。

そして、もともと細胞内に蓄えられていた栄養素が血中に放出されて全身をめぐります。

母乳はこの全身をめぐる血液中の栄養素から作られるのです。

母乳が作られる乳腺は、消化された食物が通る肝臓への血管やリンパ管と直接つながっているわけではありません。

そのため、食べたものの成分がそのまま母乳中に出てくることはなく、ある程度一定の成分を保って作られるような仕組みになっています。

食べものの中でも、ニンニクや玉ねぎ、スパイスなどの香りの強いものを食べた場合には、一時的にその風味が母乳に移行する可能性があるとされています。

このように、極端な偏食を続けて母体の栄養状態が悪くならない限り母乳の質は変化せず、ケーキを食べて母乳が甘くなることはないのです。

脂肪で乳腺は詰まらない

よくクリームや揚げ物などの脂肪分で乳腺が詰まり、乳腺炎になると聞きますよね。

そのように指導する産院や雑誌などもあります。

しかし実は、脂肪と乳腺炎の関係を証明する科学的根拠は見あたりません。

しかも、母体が脂肪分を摂取しても、飽和脂肪酸か不飽和脂肪酸かという組成に影響を与えるものの、母乳中の脂肪は増えません。

また、成乳の脂肪直径は2.0μmで癒合する性質がありません。

乳管の太さが2,000μm(2㎜)で細径でも毛細血管以上の太さであることから、物理的にも乳管に脂肪が詰まることは考えにくいのです。

ケーキに含まれる程度のアルコールは問題なし

ケーキといっても色んな種類があります。

チョコやクリームたっぷりの甘いもの、ほんのり洋酒の香りがする大人向けのもの。

お酒の香りを強く感じる物も多く、赤ちゃんが酔わないか心配になりますよね。

実は,赤ちゃんの体重1kgあたり0.5gまでなら,母乳を介してアルコールを摂取しても問題ないとされています。

しかし,確かにアルコールは母乳に移行します。

血中のアルコールを代謝するには、量などにもよりますが最低でも2時間はかかります。

授乳間隔を2~3時間ほどと想定すると、その間に代謝できる量は純アルコールに換算して20g程度です。

これは,日本酒15%(1合180ml),ビール5%(500ml),チューハイ7%(350ml)、ワイン12%(200ml)程度が目安です。

飲酒には十分な配慮が必要ですが、ケーキに含まれるのはせいぜい大さじ1~2ほど。

摂取から2~3時間しか経っていなかったとしても、これだけの量であれば母乳への影響はほとんどないのです。

医師から特別な指示がなければ、卵や小麦粉、牛乳も大丈夫!

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赤ちゃんに湿疹が出ると、何が合わなかったのかな?と不安になることも多いと思います。

しかし、この時点で「今日卵を食べたからこの子は卵アレルギーなんだ!」などと自己判断で卵を食べないようにすることはよくありません。

妊娠・授乳中のお母さんの食事制限は、母子の栄養不良を招き、赤ちゃんの発育発達障害を起こすことも報告されています。

それだけでなく、赤ちゃんは母乳を介して微量ずつアレルゲンに接触することでアレルゲンへの耐性を誘導する効果があるともいわれています。

また、予防のために食物除去をしても、アレルギー発症に有意な差が出なかったことも解ってきているのです。

そのため、食べ過ぎなければ卵や小麦粉、牛乳なども問題ありません。

お母さん自身、または兄弟(姉妹)にアレルギー性疾患がある場合、発症のリスクの一つであるとされます。

リスクがあっても、食物除去に至るまでの判断は、専門の医師の継続的な管理の元で行われる必要があります。

必ず自己判断だけはしないようにしましょう。

まとめ

母乳は、食事から得られる栄養分を一旦母体が吸収してから生成することで、ある程度一定の成分を保つような仕組みになっています。

そのため、極端な偏食を続けて母体の栄養状態が悪くならない限り母乳の質は変化せず、

授乳中にケーキを食べても母乳が甘くなることはありません。

お母さんが食事で脂肪分を摂っても、脂肪酸の組成に影響するだけで、母乳中の脂肪は増えません。

母乳中の脂肪の大きさ、乳管の太さからも物理的に脂肪が詰まることもないのです。

赤ちゃんの体重1kgあたり0.5gまでなら、母乳を介してアルコールを摂取しても問題ないとされており、お母さんのアルコール代謝能からみても、ケーキに含まれる大さじ1~2程度では赤ちゃんへの影響はほぼありません。

予防的な食物除去に有意な効果が出なかったことが解ってきています。

自己判断の食物除去は、母子の栄養不良により発達発育に影響したり、アレルゲンに対する耐性誘導の効果を得る機会を妨げてしまいます。

お母さん自身や兄弟(姉妹)にアレルギー性疾患がある場合はリスクの一つとされますが、その判断や食物除去に関しても、必ず専門の医師に相談が必要です。

特に支持がない場合は、卵や小麦粉、牛乳の摂取に問題はありません。

噂や自己判断は危険です。

正しい知識を身につけて、おいしいものを食べながら授乳期間を乗り越えていきましょう!