妊娠中期の腰痛がひどい!激痛の原因と流産リスクや影響、7つの対処法

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「辛いつわりがやっと終わった!」と喜んだのもつかの間、今度はひどい腰の痛みで夜も眠れないということはありませんか?

貴方は今妊娠何ヶ月ですか?

ひょっとして妊娠6ヶ月くらいでしょうか?

個人差はありますが、腰痛に悩まれるママはどうも妊娠6ヶ月~7ヶ月から始まることが多いようです。

そこで今回は、妊娠中期に起こりやすい腰痛をひき起こす原因、また腰痛だけでなく下腹部痛がある場合の原因について解説。

さらに、妊娠中期に辛い腰痛に悩まされた私のおすすめ対処法を7つご紹介しています。

  • 正しい姿勢を身につける
  • 骨盤ベルトで骨盤の歪みを矯正
  • お腹を支えるマタニティガードルで腰痛対策
  • 就寝はシムスの体位で
  • マタニティ体操やストレッチなどの軽い運動で腰痛を緩和
  • 冷えは腰痛の大敵!体を温めよう
  • 妊娠中の湿布薬や塗り薬は要注意

特に正しい姿勢を取ることは、腰痛の慢性化を防ぐためにも大切ですよ。

腰痛でお悩みの妊婦さんはぜひ最後までご覧くださいね!

妊娠中期、腰に激痛が発生!ひどい腰痛の原因は?

妊娠中期以降、多くの妊婦さんが腰痛に悩まされることに。

私もお腹が大きくなり始めた頃から腰痛がひどくなり、長時間立ったり、横になったりするのもかなりしんどかったように記憶しています。

しかしこの寝むれないほどの辛い腰痛は何が原因で発生するのでしょうか?

主な原因2つについて解説します。

リラキシンの影響

妊娠中はリラキシンという物質の作用により恥骨結合、靭帯、筋肉、関節、椎間板の緩みが生じます。

(出典元:みたき総合病院

この緩みによって骨盤がずれ、腰痛が発生するようになるんです。

無理な姿勢により痛みが発生

(画像出典元:さくら治療院

妊娠中期になると、胎児がどんどん成長し、お腹も大きく重たくなりますね。

バランスを取るため、どうしても腰を後ろに反らした無理な姿勢になりがちに。

特に運動不足で腹筋や背筋が弱くなっている妊婦さんは、腰に負担がかかって腰痛をひき起こしてしまうことになります。

妊娠中期に腰痛や下腹部痛も!流早産のリスクは?

妊娠中期に、腰の痛みだけでなく下腹部痛がみられる妊婦さんもいらっしゃいます。

このような場合は、切迫流早産や流早産をひき起こすリスクのある病気かも。

そこで、妊娠中期に腰痛や下腹部痛を発症する可能性が考えられる病気などの原因を4つご紹介します。

生理痛のような腹痛は切迫流早産かも

下腹部痛やお腹の張り、腰痛、出血などの症状がみられたら、切迫流早産の可能性があります。

妊娠22週未満に流産になりかかっている状態が切迫流産、22週以降36週6日までに早産になりかかっている状態が切迫早産です。

この切迫流早産になった先輩ママさんから、腰痛の他、生理痛のような痛みがあったという声が多く上がっています。

早産で生まれた赤ちゃんは重篤な障害が現れる可能性も。

したがって、生理痛のような鈍痛が続く、切迫流早産の兆候がある場合は、早急に医師に連絡して指示をあおいでください。

子宮筋腫の可能性も

(出典元:公益社団法人日本産科婦人科学会

子宮筋腫とは子宮のいろいろな場所にこぶができる病気で、成人女性の4~5人に1人はあると考えられています。

(出典元:琴似クリニック

図のように、筋腫ができる部位によって、漿膜下筋腫、粘膜下筋腫、筋層内筋腫の3つに大別。

これらが複合的に発生することもあります。

子宮筋腫になると、腰痛の他、下腹部の張りや痛み、不正出血、頻尿などの症状が出現。

さらに、切迫流早産の原因になることも。

性感染症も腰痛の原因に

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通常、膣はデーデルライン桿菌という常在菌によって細菌などの侵入がブロックされています。

しかし妊娠中は、抵抗力の低下によってこのデーデルライン桿菌が減少するため、性感染症にかかりやすくなるんです。

クラミジアなどの感染による子宮頸管炎や卵管炎、腹膜炎を発症すると、腰痛や下腹部痛、水っぽいおりもの、不正出血といった症状がみられます。

さらに感染が広がると、胎児を包む絨毛膜や羊膜に炎症をひき起こす絨毛膜羊膜炎を発症。

子宮収縮が起こったり、子宮口が開きやすくなるため、切迫早産につながる可能性が高くなります。

排尿痛、発熱もみられる場合は腎盂腎炎の疑い

(画像出典元:桜公園クリニック

先ほどもご紹介したとおり、妊娠中は抵抗力が低下することから、細菌などに感染しやすくなります。

そのため細菌が膀胱に感染して膀胱炎、さらに感染が腎臓に広がって腎盂腎炎を発症する妊婦さんは少なくありません。

特に妊娠中期には子宮が大きくなって膀胱を圧迫し、すぐに尿意をもよおすので頻尿になりがち。

おしっこを我慢することで、溜まっている尿に細菌が感染して膀胱炎や腎盂腎炎が発症するんです。

腎盂腎炎になると、腰痛や発熱、下腹部痛、排尿痛、頻尿などの症状が出現。

重症化すると子宮収縮が促され、流早産をひき起こすリスクが高くなると言われています。

ストレッチや下着は効果的?寝方は?妊娠中期の腰痛に効く7つの対処法

妊娠中期に発生する腰痛。

夜ぐっすり眠れないと、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼす可能性もあります。

また、その腰痛を放っておくと、出産後もずっと腰痛に悩まされることになるかもしれません。

そこで、腰痛の緩和に効果的な対処法を7つご紹介します。

正しい姿勢を身につける

お腹が大きくなると重心が変わるので、後ろに反った無理な姿勢になり、腰痛が発生します。

立っている時は、横から見て耳・肩・腰骨からくるぶしまでが真っ直ぐな線になるのが正しい姿勢。

鏡を見ながら、壁に背中をつけて正しい姿勢になるようやってみてくださいね。

この正しい姿勢になるポイントをご紹介します。

①顎を引き、肩を後ろに引いて力を抜きましょう。

②それから、両方のお尻の筋肉にキュッと力を入れて、両方の足の裏全体に均等に体重をかけます。

①・②を意識して行うと、骨盤や腰への負担が軽減されますよ。

ただし、長い時間同じ姿勢を続けるとどうしても負担がかかりますので、時々体を動かしましょう。

また足を組んだり横座りをすると、骨盤の歪みの原因となり腰痛を発症しますので避けてくださいね。

骨盤ベルトで骨盤の歪みを矯正

腰痛で悩む妊婦さんのために、骨盤ベルトがあるのをご存知ですか?

特に有名なのは「トコちゃんベルト」。

この「トコちゃんベルト」を締めると、緩んだ骨盤を支えて歪みが予防、矯正されることから、多くの産婦人科の先生から推奨、販売されているんです。

締め方を間違えると効果が出ませんので、必ず医師や助産師の指示にしたがって着用してくださいね。

トコちゃんベルト販売元:有限会社トコちゃんドットコム

お腹を支えるマタニティガードルで腰痛対策

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骨盤ベルトは締めるのが億劫という妊婦さんもいらっしゃると思います。

そうした方には、履くだけでお腹を支えてくれるマタニティガードルがおすすめ。

骨盤ベルトや妊婦帯が付いているので、腰痛を予防することもできます。

ワーキングママだった私は、日中はマタニティガードルを愛用。就寝時は「トコちゃんベルト」と併用していました。

妊娠中期以降は、普通のガードルでは締め付け過ぎてしまって血行不良になる可能性も。

マタニティガードルは、大きくなったお腹を支えますが締めすぎず、さらに冷えを予防するようにも作られています。

お腹が大きくなり始めてからは、ぜひマタニティガードルを着用しましょう。

就寝はシムスの体位で

(画像出典元:山本産婦人科

子宮がどんどん大きくなる妊娠中期以降に上向きなどで寝ると、腰痛だけでなく臓器や血管への圧迫で寝苦しくなります。

大きな静脈の圧迫によって急激な血圧低下になる仰臥位低血圧症候群を発症することも。

お腹が大きくなり始めてからは、図のように体の左側を下にして、右膝を折り曲げて横になるシムスの体位で寝ると楽になりますよ。

柔らかいマットレスは体が沈んでしまいますので、硬めのマットレスの方がおすすめです。

マタニティ体操やストレッチなどの軽い運動で腰痛を緩和

体を後ろに反ることによって発生する腰痛は、体操やストレッチで緩和できますよ。

腰痛に効果があるマタニティ体操の動画をご紹介します。

体操だけでなく正しい姿勢の取り方もわかりやすく解説してくれていますので、ぜひ実践してみてくださいね。

また、マタニティヨガやマタニティスイミングも腰痛対策に効果的。

さらに、ストレス解消やむくみの解消、また安産にも効果があるといわれています。

ただし、運動をすると切迫早産などの危険が高まる人もいます。

医師に相談の上で、こうした運動を取り組んでみてはいかがでしょうか?

冷えは腰痛の大敵!体を温めよう

妊娠中期以降は大きくなった子宮が血管などを圧迫し、血行不良から冷えやすくなります。

この冷えは腰の痛みをさらに悪化させてしまうことに。

特に下半身を冷やさないようにするのがポイント。

ひざ掛けやカイロを携行しておきましょう。

ストッキングは通気性が悪く膣炎になりやすいので、避けた方が無難。

レギンス+5本指ソックスがおすすめです。

また妊娠中は、食べ物や飲み物もなるべく温かいものを取るようにしましょう。

体を温めると、自律神経の乱れなどから起こるさまざまな不調も予防できますよ。

妊娠中の湿布薬や塗り薬は要注意

腰が痛くなると、対処法として湿布薬を貼られる方が多いと思います。

しかし湿布薬には妊娠中の使用を控えた方がよいものもありますので、注意が必要。塗り薬も同様です。

湿布薬や塗り薬は経口薬ではありませんのでうっかり使ってしまいがちですが、胎児に影響を及ぼす副作用が発生することもあるんです。

そのため、必ず医師に相談してから使用するようにしてくださいね。

関連記事⇒妊婦は湿布を使っちゃダメ?妊娠中の湿布の影響と2つの注意点

まとめ

今回は、妊娠中期以降に起こりがちな腰痛の原因や対処法をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

私もこの時期から腰痛を発症して、今もなお辛い痛みに悩まされています。

その原因は体の反りによるものです。

どうか腰痛が慢性化しないよう、ぜひ7つの対処法を実践してみてくださいね。