妊娠中にシナモンを食べても大丈夫?妊婦のシナモンの危険性と2つの注意点

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スパイスの一種として、菓子パンやおやつのアクセントに使われることが多いシナモン。

飲料にも使われることがあり、独特な香りが食欲を促進させてくれます。

そんなシナモンですが、妊娠中にはあまり摂取しない方が良いとの噂が…

果たして本当なのでしょうか?

今回は、そんな妊娠中の気になるシナモンの摂取についてまとめてみました。

この記事のポイントは3つです。

  • 意外と知らない?シナモンの基礎知識
  • シナモンの嬉しい健康効果
  • 妊娠中にシナモンを摂取してもいいのか?

この記事を読めば、妊娠中のシナモンの摂取について注意するべき点が分かります。

まずはシナモンの基礎知識からご紹介していきますね。

香辛料としても有名な「シナモン」の基礎知識

シナモンは生薬としても用いられる有名な香辛料の一種です。

どこかエキゾチックな甘い香りと、ピリッとした辛味が特徴的ですね。

熱帯各地で栽培されることが多く、ミイラの防腐剤にも利用されていた事もあり、言うなれば世界最古のスパイスでもあります。

香辛料として使われるシナモンは、シナモンの樹の樹皮をはがし乾燥させたもの。

これを粉末加工したものがシナモンパウダーであり、シナモンと言われて一番なじみ深い物でもあります。

シナモンの樹は葉が大きく存在感があることから、実は観葉植物としても人気があります。

シナモンが含まれる食品は意外と多い!?

シナモンを使った食べ物の代表としては、シナモンロールや、リンゴとの相性が良い為ケーキやアップルパイなどが挙げられますね。

飲料としてはチャイやカプチーノの香りづけにも使われます。

ヨーグルトなどのデザートのアクセントや、甘い物に使用されている印象が強いシナモン。

ですが、中東や南アジアなどの海外では、料理の香りづけに使われることが多いスパイスでもあるのです。

特にカレーやスープ、炒め物といったインド料理で活躍する配合香辛料のガラムマサラには欠かせません。

関連記事⇒妊婦はカレーを食べちゃダメ?大丈夫?妊娠中のカレーライス5つの栄養素と注意点

香りづけだけじゃない!シナモンの嬉しい健康効果♪

意外と知られていませんが、シナモンには嬉しい健康効果が満載!

ここからは、シナモンの持つ様々な健康効果についてご紹介します。

シナモンを食べると、血糖値の上昇を抑えてくれる!

シナモンはでんぷんがブドウ糖に分解されるスピードを遅くし、血糖値の上昇を抑える効果があります。

その為、糖尿病の治療に有効であると期待されています。

リラックス効果で自律神経の乱れを改善

日々イライラが溜まりがち…そんなときには、リラックス効果もあるシナモンがオススメ。

神経を落ち着かせる鎮静作用があり、苛立ちや不安な気持ちを落ち着かせる効果があります。

気分が落ちた時には、温かい飲み物にシナモンを溶かして飲むと効果的ですよ。

血流の促進効果で、女性の天敵である冷えを撃退

シナモンには血管拡張作用があります。

漢方として使われる際にも発汗や体を温める目的で配合され、体の内側から温めてくれる効果が期待できます。

アップルティーや紅茶などにブレンドして飲むと良いでしょう。

お腹の不調もシナモンで解消

妊娠中のスパイスのとりすぎは、お腹が張るとも言われていますが、シナモンは吐き気や下痢、ガス溜まりにも効果的です。

また、殺菌作用もある為、食当たりを予防することも可能です。

料理を美味しくしてくれるだけではなく、体に嬉しい効果がたくさんあるなんて驚きですね。

妊娠中はシナモンの摂取を控えるべき…これは本当?その理由について

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シナモンが健康によい食べ物である事は分かりましたが、妊娠中には避けた方がいいとされる情報もあります。

それは、シナモンに含まれるシンナムアルデヒドが原因です。

シンナムアルデヒドは動物実験より胎児に悪影響を及ぼす事が示されました。

また、シナモンに含まれるクマリンという成分にも注意が必要です。

シナモンの独特な香りの元となっているクマリンですが、摂取しすぎると肝機能の低下を引き起こします。

しかし、これらはサプリメントや医療目的でシナモンを大量摂取した場合に考えられる健康被害です。

食品に香辛料として使用されるシナモンに関しては、ごく少量ですよね。

シナモンが香りづけに使用された食品を一度食べた程度であれば、妊娠中であっても過剰に心配する事はありません。

ですが、このような報告がある以上、シナモン入りの食品であっても毎日欠かさず食べるような事は控えた方がよいでしょう。

妊娠中のシナモンに関しての注意点は以下の通りです。

  • サプリメントや健康目的での過剰摂取は厳禁
  • シナモンが使用されている食品を毎日摂取する事は避ける

これらの点に注意すれば、妊娠中であってもシナモンを楽しむ事ができます。

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香辛料程度であれば問題なし!ただし、過剰摂取には気を付けて

いかがでしたか?

妊婦さんが食べてはいけない物に挙げられるシナモンですが、香辛料程度であれば問題ないことが分かりましたね。

妊娠中はどうしても食べ物に対して不安になりがち。

ですが、絶対に食べてはいけない!というよりは、過剰摂取に気を付けるべきという食品が殆どです。

食べてしまったものは気にせず、今後は摂り過ぎないように気を付ける事が大事ですね。

参考資料:食品安全情報・シナモン中のクマリンについて