赤ちゃんに抱き癖がついた!いつから始まる?対処法や抱っこの必要性

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赤ちゃんとの生活が始まると、慣れないお世話で毎日が忙しく過ぎていきます。

授乳やおむつの交換、着替えやお風呂などの赤ちゃんの身の回りのお世話だけでなく、赤ちゃんはいつ泣くかわかりませんよね。

「赤ちゃんが泣いてる!」

と思えばすぐに抱っこしたくなります。

赤ちゃんのことを思って泣いたらすぐに抱っこしてあげたいのに、

「泣いたそばから抱っこしていると抱き癖がつくよ!」

なんて心無い言葉をかけられたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

私の娘も新生児のころからよく泣く子で、ほぼ1日中抱っこしているような状態でした。

そんな時に実母から「抱き癖がつく」と言われ、悲しくなったことを覚えています。

・抱き癖って本当につくの?
・抱き癖って悪いこと?

など抱き癖について気になることもありました。

以前は『抱き癖=悪い』という認識が強かったですが、現在では「抱き癖なんてない!たくさん抱っこすべき!」という考えにシフトして生きています。

赤ちゃんを抱っこすることで、

・安心感が生まれる
・自立心を高める
・スキンシップをとれる

などもメリットもあるんですよ!

それでも気になる抱き癖。

赤ちゃんへの抱っこの重要性を理解して、上手にお世話ができるように正しい知識を学びましょう!

赤ちゃんの抱き癖って?

抱き癖とは、

・抱っこしていないと泣き続ける
・抱っこすれば泣き止む
・おろすと泣く
・抱っこを求めるような泣き方をする

といったイメージでしょうか。私の娘もまさにこんな状態でした。

なぜ抱き癖がつくと悪いといわれているのか気になりませんか?

赤ちゃんが抱っこを求めているのに、なぜ抱き癖が悪いという風潮になっているのでしょう。

アメリカの育児法が元に

1960年代後半のアメリカでは、女性の社会進出を助けるための育児法が推奨されました。

・小さなころから自立心を育てる
・夜もひとりで寝かせる
・抱き癖をつけない

この育児法が日本にも伝わり、

『自立心を育てる=むやみに抱っこしない』という考えが広まったことが元だといわれています。

家事などほかのことができない

抱き癖がつくことで、

・1日中抱っこしていないといけない
・家事などができない

といったことが起こります。

首が座るまではおんぶをすることもできませんから、私も娘を抱っこしながら家事をこなすのはとても大変でした。

2ヶ月頃から抱き癖が気になることも

赤ちゃんの抱き癖が気になるようになるのは、生後2ヶ月頃からが多いようです。

私の娘も生後1ヶ月を過ぎたころからよく泣くようになりました。

いつごろから抱き癖が気になるようになるのかは赤ちゃんの個人差もありますが、お母さんやお父さんの気持ちも関係していると私は感じます。

「抱っこしないと泣くから大変」

と感じれば抱き癖がついたと思うかもしれませんよね。反対に

「抱っこすれば泣き止むから抱っこしよう」

と思えばこれが抱き癖だとは思わないでしょう。

新生児の赤ちゃんでも抱き癖ってつくの?

抱き癖が気になり始めるのは生後2ヶ月頃からというケースが多いですが、中には

「うちは新生児のころから抱き癖がひどかった」

と感じる人もいるでしょう。

生まれてすぐの新生児期から抱き癖がつくのかも気になるところですね!

泣く・泣かないは個性

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新生児の赤ちゃんには、まだ抱き癖とはっきりと呼べるものはないと考えていいでしょう。

大人だと

・よくしゃべる人
・物静かな人
・はっきりものをいう人
・声が大きい人

など個性がありますよね。

生まれたばかりの赤ちゃんも、

・よく泣く赤ちゃん
・あまり泣かない赤ちゃん
・大きな声で泣く赤ちゃん
・小さな声で泣く赤ちゃん

など様々!

新生児期の泣く・泣かないは個性だととらえたほうがいいでしょう。

新生児の赤ちゃんが抱っこを求めるのは当たり前!

「泣いた後抱っこをすれば泣き止むから抱き癖なのでは?」

と思う人もいるかもしれませんね。でも良く考えてください。

抱き癖がついていなくても赤ちゃんは泣くものですし、抱っこをしてもらえばうれしいと感じ泣き止むものです。

新生児期の赤ちゃんが抱っこをしてもらいたいと思うのは当たり前!と思って、たくさん抱っこしてあげることが好ましいです。

抱き癖がつくのは悪いこと?

「泣いてすぐ抱っこすると抱き癖がつくよ!」

なんて言われると、抱っこするのをためらってしまうこともあるかもしれませんね。

「抱き癖がつくからあんまり抱っこしないようにしよう」

と思っている人もいるかもしれません。そもそも、抱き癖ってそんなに悪いことなのでしょうか。

抱き癖がつくから抱っこしないのはNG!

実は私は、実母に抱き癖のことを指摘されるまでは、抱き癖のことはこれっぽっちも気にしていませんでした。

赤ちゃんが抱っこしてほしいと泣けば抱っこしてあげるのが親の仕事のひとつだと思っていたからです。

前の項目で紹介したように、自立心を育てるために抱き癖を漬けないようにする育児法があったことは事実です。

しかし最近の研究の結果では、抱っこしないことのほうが問題視されています。

このことについてはあとの項目で詳しく紹介しますね!

赤ちゃんが抱っこしてほしいと思うのは本能

赤ちゃんは生まれるまで、お母さんのお腹の中で温かい羊水に包まれて過ごしてきました。

生まれてすぐに手足が自由に動かせる環境になり、不安を感じるのは当然ですよね。

赤ちゃんは言葉で自分の感情を伝えることはできません。

・お腹がすいた
・おむつを替えてほしい
・暑い
・寒い

といったことだけでなく、

・寂しい
・不安
・抱っこしてほしい
・近くにいてほしい

といったことも泣いて訴えます。

羊水に包まれていたときのようにお母さんやお父さんに抱っこしてもらえれば、赤ちゃんは安心して過ごすことができます。

赤ちゃんが抱っこしてほしいと思うのはいわば本能といってもいいかもしれませんね。

抱き癖は全然悪いことじゃない!

それでも「抱き癖がつくのは悪いことなのでは?」と思う人もいるかもしれません。

抱き癖は全く悪いことではありません。

赤ちゃんが

「抱っこして!」

と泣いているのですから、思う存分抱っこしてあげることが理想です。

赤ちゃんの対人関係は、月齢が低ければ低いほど狭い世界です。

両親や祖父母、兄弟など身近な人がほとんどですよね。

この時期に身近な人からの愛情をたっぷり注いでもらうことは、今後迎える幼児期や児童期、さらには成人してからの人格にも大きく関係してくることもあると考えられています。

赤ちゃんを積極的に抱っこしないと起こる3つのこと

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抱き癖がつくからと積極的に抱っこをしなかったり、赤ちゃんが泣いていても放っておいたりする人も少なくありません。

抱っこをしなければそのうち疲れて寝てしまうこともありますし、一人遊びをし始めることもあるでしょう。

一時的なことであればさほど問題はありませんが、これが泣くたび・毎日と繰り返されると赤ちゃんにとって良いこととはいえません。

赤ちゃんを積極的に抱っこしないと、

  1. 泣いて訴えることが減る
  2. 笑わなくなる
  3. 愛情を感じられなくなる

といったことが懸念されます。

具体的にこれらの何がいけないのか詳しく見ていきましょう。

泣いても構ってもらえないと感じる

前の項目でも触れたように、喋ることができない赤ちゃんは泣くことでいろいろなことを訴えます。

「寂しいから抱っこして!」

「眠いから抱っこして!」

「なんとなく抱っこしてほしい!」

こういったことを思って泣いているかもしれません。それを

「抱き癖がつくから」

と抱っこせずにいると、赤ちゃんはそのうち

「泣いても誰も来てくれない」

「泣いたって抱っこしてもらえない」

ということを学んでしまいます。

これが続くと孤立感が増し、自立心も育ちにくくなってしまうといわれています。

泣く・笑うなどの感情が希薄に

『サイレントベビー』という言葉を知っていますか?

これは赤ちゃんが

「泣いても意味がない」

と感じることで、泣いたり笑ったりをしなくなった赤ちゃんのことをいいます。

お母さんやお父さんは

「抱き癖が治った!」

「あまり泣かなくなってお世話が楽になった!」

と感じるかもしれません。

この状況が続くと、将来的に発語の発達に影響が出たり表情が乏しくなったりすることもあるようです。

愛情を感じにくくなる

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赤ちゃんは抱っこされることで愛情ホルモンと呼ばれる『オキシトシン』というホルモンを分泌します。

このホルモンがたくさん分泌されることで、

「私は愛されているんだ!」

ということを実感することができます。

抱き癖を怖がり抱っこをしないと、愛情ホルモンが分泌されません。

そうすると愛情を感じにくくなり、

・自分は愛されていない
・愛情がわからない
・甘え方がわからない

などが心配されています。

赤ちゃんのうちは抱っこが大切!3つのメリット

ひと昔前は

「抱き癖がつくから泣いてもしばらく放っておきな!」

なんていわれることもありました。

しかし今は赤ちゃんが抱っこしてほしいと思っていれば、迷わずたっぷり抱っこしてあげることが好ましいという考えが定着しつつあります。

赤ちゃんが抱っこされることで得られるメリットは、

  1. 安心感が得られる
  2. 自立をサポート
  3. スキンシップがとれる

この3つです。

赤ちゃんは抱っこされることで安心感を得られる

赤ちゃんだけでなく小さな子供にとってお母さんやお父さんから感じられるぬくもりは、とても大切なもの。

・肌のにおい
・感じる体温
・心臓の音

など、赤ちゃんを抱っこすることでお互いがぬくもりを感じることができますよね。

このぬくもりは赤ちゃんにとって絶対的な安心感なのです。

守られていると感じ自立が早く

たくさん抱っこすることで、上記のような安心感を得ることができます。

この安心感が自立のサポートとなります。

「抱き癖がつくと自立が遅いのでは?」

と思われがちですが、実は反対。

・守られている安心感
・お父さんやお母さんが守ってくれる
・不安があればいつでも抱きしめてもらえる

子どもがこういったことを感じることができれば、自分から第一歩を踏み出すことができます。

この小さな第一歩が社会への大きな一歩へとつながるのです。

抱っこは親子の大事なスキンシップ

抱っこは赤ちゃんにとって大切なコミュニケーションツールです。

まだ寝てばかりの赤ちゃんは、抱っこしてほしくても自分から抱っこを求めて大人のもとに行くことはできませんよね。

そこで泣いて訴えるわけです。

抱っこをしてもらうことで愛情を感じ、満たされます。

スキンシップは赤ちゃんだけでなく小学生くらいになっても必要なものです。

たっぷりスキンシップがとれている子は、

・情緒が安定する
・免疫力が高まる
・親子の絆が強まる

などのメリットがあります。

抱っこしないと寝ない!これって抱き癖?

抱き癖のことは気にせず、赤ちゃんはたっぷり抱っこをしてあげていいと聞いて、安心している人もいるでしょう。

その反面、

「抱っこしないと寝ないしおろすとすぐ泣くのは抱き癖なのでは?」

と心配になってしまう人もいるかもしれませんね。

私の娘も抱っこでしか寝なく、おろすと泣いてすぐに起きるタイプでした。

それはもう背中にスイッチがついているのでは?と思うくらい。

これって本当に抱き癖ではないのでしょうか。

抱き癖と思わないのがカギ!

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抱っこじゃないと寝てくれない、寝てもおろすとすぐ起きるという状態は、お母さんやお父さんにとってもつらいもの。

たくさん抱っこしてあげてもいいとはいえ、毎回抱っこばかりでは疲れてしまいますよね。

「抱き癖がついてしまった・・・」

と思うと余計につらくなってしまいます。

ここは抱き癖だとは思わずに、

「抱っこが好きなのね!」

「抱っこのほうが安心だよね!」

とプラス思考で乗り切ってくださいね!

疲れ軽減!抱っこじゃないと寝ない時の対処法

たくさん抱っこをしてあげたいけど疲れてしまった、ということもよくある話です。

私も抱っこばかりで心も体も疲れてしまっていた時期がありました。

そんな時は、やはり対処法は必要!

・添い乳
・添い寝
・スリング
・おひなまき

この4つを試してみてください。

添い乳ができるようになればかなり楽ですよ!

お腹がすいていないようなら、そばにいるだけでもOK。

泣き止ませる必要はありません。

家事の合間に抱っこをするならスリングがおすすめですよ。

新生児から使えるものも多く、抱っこの負担を軽減してくれます。

おひなまきは、赤ちゃんをおくるみでしっかり包んであげる巻き方です。

手足がばたつくと不安感が強くなるので、おひなまきでお腹の中を再現してあげてくださいね。

抱き癖なんて気にしない!抱っこするときのポイント

ここまでで、赤ちゃんにとって抱っこはとても大切なものということがわかりましたね!

誰かに抱き癖のことを指摘されても気にする必要はありません。

たくさん抱っこしてあげてくださいね。

ただし次の3つのポイントを押さえて抱っこしてあげてくださいね。

  1. 抱っこできない時は声掛け必須!
  2. 無理に泣き止ませようとしなくていい!
  3. 頑張りすぎない

どうしても抱っこできない時は声掛け必須!

「抱き癖は気にしなくていい、たくさん抱っこしましょう!」

といわれても、物理的に抱っこできない時やちょっと赤ちゃんのお世話から離れたいと感じることだってあるはずです。

「泣いているのに抱っこしてあげないと愛情不足に・・・」

なんて心配もありますよね。

しかしこれも過剰に心配する必要はありません!

抱っこできない時や疲れがたまっているときは、赤ちゃんを無視するのではなく

・「ママはココにいるよ~」など声掛けをする
・優しく撫でてあげる
・歌を歌ってあげる

などでも大丈夫です。

そばにいることやちゃんと見ていることを赤ちゃんに伝えることで、赤ちゃんは愛情をしっかり感じることができていますよ。

無理に泣き止ませる必要はない!

「近所の迷惑になるのが嫌だ」

「公共の場では泣かれたくない」

ということもあり、抱っこしたらすぐに泣き止んでほしいと思う人も多いです。

しかし赤ちゃんが泣く理由は様々。

抱っこしてもらえてすぐに泣き止む赤ちゃんもいれば、寝ぐずりでしばらく泣き続ける赤ちゃんもいます。

無理に泣き止まそうとすると、お母さんもストレスに。

「抱っこしてるだけで100点!」

くらいの気持ちで、ゆったりと抱っこしてあげましょう。

赤ちゃんのお世話は頑張りすぎない!

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「たくさん抱っこしてあげるといいんだ!」

「愛情たっぷりに育てたい!」

「泣かせっぱなしだと愛情を注いでないみたいに見られそう」

など、育児中のママの心の中は、いろいろな気持ちがあふれています。

育児なんて人それぞれ。抱っこできないときだってありますよ!

つらい時は周りに頼ることも大切です。

上手に肩の力を抜きながら、頑張りすぎない育児をすることが赤ちゃんにとってもプラスに働きます。

まとめ

赤ちゃんの抱き癖はとっても気になる問題ですよね。

しかし抱き癖は気にする必要はありません。

だって赤ちゃんの時代は短いのですから!

抱っことせがむのは長くても3歳頃まで。

四六時中抱っこしているのは1歳頃までです。

今は抱き癖が気になりつらいこともあるかもしれません。

でも「今しか抱っこできない」という考えにシフトして、抱っこできる今を楽しんでみませんか?

・抱き癖は気にしない!
・赤ちゃんが泣いたらたっぷり抱っこしてあげて!
・抱っこできない時は声掛けで対応!
・抱っこで寝ない時は添い乳など対策を!

私の娘も抱っこじゃないと寝ないという時期は、1歳頃まででした。

卒乳とともに抱っこ魔も卒業。

その時はうれしい反面何ともさみしい気持ちになったのを覚えています。

小学生になった今は抱っこもさせてくれず、スキンシップも減る一方。

たくさん触れ合える時期にたっぷり愛情を注いであげてくださいね!