弦を使った名前10選~弦の意味や由来と読み方を徹底解説!

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「弦」という漢字について

字画数:8画
音読み:ゲン
訓読み:つる

「弦」の意味や由来や成り立ちと特徴

“弓”と“両端を引っ張った状態の糸”の形から「弦」という漢字は生れました。

「弓弦」「弦音」などのように“弓に張って矢をつがえる糸”という意味で使われます。この場合、訓読みをすることが多いです。

一方、音読みをする場合は「弦楽器」「管弦楽」の例があるように、“楽器に張って音を出す糸”という意味になります。

「上弦」「下弦」は、「弦」を比喩的に用いたもので“半月”を意味します。

また、“円周上の2点を結ぶ線”という意味もあり、数学で使われています。

「弦」と似たような意味を持ち、「つる」と訓読みをする漢字に「蔓」がありますが、「蔓」は植物の“つる”を意味するのに対し、「弦」は弓の“つる”にのみ使われます。

名づけで使われる読み方には「いと」「お」「ふさ」などがあります。

「弦」が日本で一躍有名な漢字になったのは、何といっても羽生結弦選手の活躍が大きいのではないでしょうか。

羽生選手は五輪2連覇を達成し、国民栄誉賞を歴代最年少で授与されました。

選手として競技の技に優れているだけではなく、その言動がとてもしっかりしていることから「子どもを羽生選手のような人に育てたい」という声も多く聞かれ、これからは男の子、女の子を問わず、名づけの人気漢字になりそうです。

また、「弦」は音楽にとても関係が深い漢字です。

字面を見ても幻想的で芸術的な才能に恵まれそうなイメージですね。

そのため、“将来は子どもをバイオリニストにしたい!”など、音楽関係の仕事に就いて欲しいという願いをお持ちのご両親から好まれる漢字でもあります。

後述の「弦」を使った名付け候補のなかから、いくつか例を挙げて音の響きも見ていきます。

小弦(こいと)は、先頭字に「こ」の音がくるため、まずキュートで軽快なイメージです。

そこに「いと」の音が続くと、しっとりとした風格が加わります。

可愛いけれども、芯はしっかりしている、そんなバランスの取れた性格の女の子にぴったりの名前ですね。

千弦(ちづる)は、音の響きだけみると決して珍しい名前ではありませんが、“づる”の部分に「弦」を使うことで、新鮮味のある個性的な名前に早変わりします。

音の響きも漢字も、ともに和を象徴するようなイメージですので、統一感が出ています。

真弦子(まおこ)は、「弦」を「お」と読ませるとても珍しいタイプの名前ですね。

あまり人には知られていない読み方ですので、平凡な名前は好きではないという方にはおすすめです。

「弦」を使った熟語

弦誦(げんしょう)

意味:琴を弾いたり、詩を詠んだりすること。

学芸の訓練や教養を高める例えとしても用いられる。

弦走り(つるばしり)

意味:鎧  の胴の正面の部分のこと。

弓の弦が当たってもダメージが少ないように染め革で包み、身を守る役割を果たしている。

弦打ち(つるうち)

意味:ずっと昔、もののけや悪霊 などを追い払うために、弓の弦だけを鳴らす行為。

弦打ちする人のことを指して言う場合もある。

管絃祭(かんげんさい)

意味:陰暦6月17日の夜に広島県の厳島神社で行われる祭礼。

神輿  を船に乗せて、海の上で管絃を吹いて演奏する。

管弦楽(かんげんがく)

意味:さまざまな管楽器や弦楽器、打楽器を使い行われる大きな規模の合奏。

一弦琴(いちげんきん)

意味:江戸時代に中国から伝わった弦楽器。

長さ約1.1mの杉や桐を使った胴に、1本だけ絹糸の弦を張った琴。

管弦楽法(かんげんがくほう)

意味:それぞれの楽器の特徴を考え、効果的な組み合わせ方を編みだして、ある楽曲を管弦楽曲用に作曲したり編曲する技法のこと。

五弦琵琶(ごげんびわ)

奈良時代から平安初期にかけて、中国から伝えられた5弦5柱の琵琶。

雅楽の演奏に使用されたものの平安中期には廃絶された。

打弦楽器(だげんがっき)

意味:ピアノやオルガンなどのように、弦をたたいて音を出す楽器のこと。

「弦」の説明の仕方

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例えば電話で自分の名前を名乗った際に、「どういう漢字を使われますか?」と尋ねられることがあります。

そんな時に、あらかじめ漢字の説明の仕方を何パターンか考えておくと、いざという時に慌てなくてすみます。

例:弦栄(ふさえ)の場合

・A「ふさは、上弦の月の弦です」
・A「ふさは、弦楽器の弦です」
・A「ふさは、羽生結弦選手の弦です」

この3パターンであれば、どれかひとつは大抵の人に通じるはずです。

「弦」を使った名前の有名人・芸能人

浅倉 弦希さん(声優・吹き替え・ナレーター)

「弦」を使った名付け候補

衣弦(いづる)
弦音(いとね)
小弦(こいと)
志弦(しづる)
千弦(ちづる)
弦栄(ふさえ)
美弦(みつる)
弓弦(ゆづる)
結弦(ゆづる)
真弦子(まおこ)

まとめ

「弦」という漢字についてくわしくご紹介しました。

音楽に縁があり字面も優雅な「弦」を使って、大切なお子さまに素敵なお名前をプレゼントしてくださいね!