赤ちゃんに解熱剤を使うタイミングはいつ?目安の体温と副作用や2つの注意点

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赤ちゃんはどうして夜になると熱を出すのでしょうか?

私の息子は比較的熱を出さない子ではあるのですが、体調が悪くなるときは決まって夜です。

ヘルパンギーナになって熱性けいれんをおこしたり、急性胃腸炎になって発熱嘔吐下痢を繰り返したり……。

慌てて夜間診療に駆け込んだ日のことを今でも鮮明に覚えています。

我が子の発熱って、とても心配になりますよね。

苦しそうな姿を見ながら、代われるものなら代わってやりたいと何度思ったでしょうか。

そんな気持ちになりながら赤ちゃんの看病しているのは私だけではないはずです。

この記事では、赤ちゃんへの解熱剤使用の注意点と、発熱時に役立つ情報をご紹介します。

ポイントは7つです。

  • 解熱剤とは?
  • 赤ちゃんの平熱を知っておきましょう。
  • 赤ちゃんに解熱剤を使う目安の体温は?
  • 解熱剤の副作用はどんなものがあるの?
  • 解熱剤を使用するときの2つの注意点
  • 発熱時に良い飲み物
  • 解熱剤を使用しないで熱を下げる方法。

記事を最後まで読んで頂ければ、発熱時に慌てずにすむはずです。

ぜひ参考にしてくださいね。

解熱剤とは?赤ちゃんに使うタイミングと注意点

高熱の時に用いられる薬で、熱を下げる効果があります。

解熱と共に、鎮痛や催眠作用もあるものも。

スルピリン、アスピリン、アセトアミノフェン、フェナセチンが広く使用されています。

一般的に乳幼児に使用するのは『アセトアミノフェン』です。

効果はそれほど強くないので、解熱というよりはこれ以上発熱を起こさないためと考えたほうがいいでしょう。

ピリン系の薬剤には、アレルギー(ピリンアレルギー)を発症する可能性があるので、服用には注意が必要な場合があります。

赤ちゃんの平熱を知っておきましょう。

通常は、わきの下で体温を測った状態で、37.5℃以上を発熱、38.5℃以上は高体温、35.0℃は低体温といいます。

しかしながら平熱には個人差があります。赤ちゃんの平熱は36.5~37.5℃。

低めの子もいれば高めの子も。

私の息子は36.5℃よりの平熱ですが、友人の子は37.0℃が平熱といった具合に、赤ちゃんによってもさまざまです。

平熱よりも1℃以上高い場合は熱が出ていると考えられるので、お子様の平熱を知っておくことが大切です。

発熱した時に判断がしやすくなりますので、何日か測って平熱を覚えておくと安心ですね。

赤ちゃんに解熱剤を使う目安の体温は?

赤ちゃんの場合、飲み薬と座薬を処方される場合があります。

飲み薬は処方箋に書かれた飲み方を守って飲ませるようにしてください。(1日2回、朝、夜など)

ママたちが迷うのは、頓服として処方される『座薬の使い方』でしょう。

私も息子の発熱時座薬を処方されたときに、使用するかしないかとても迷いました。

座薬を使用する目安の体温は38.5℃以上です。それと同時にぐったりとしていて水分やご飯(ミルク)を食べられない状態。

なおかつ、熱で苦しく、熟睡できず泣きぐずるようなら使用してくださいと言われました。

逆を言えば、39℃近い熱であっても、食事や水分がとれていて、ちゃんと眠れているようならば使用する必要はないというわけです。

座薬の効果は、『一時的に熱を下げる』ことです。

薬の効果が切れれば、また熱が上がる可能性もあります。

では、なぜ使用するのか。

熱を下げることによって気分が幾分楽になり、食事や水分補給、睡眠がとれるようにするためのものなのです。

体力の低下が激しいときは、座薬を使用して症状を和らげてあげたほうがいいでしょう。

病気に打ち勝つ力はなによりも体力です。

また、熱性けいれんの既往がある場合には、医師から38℃になった時点で使用するように、などの指示が出る場合があるので、指示通りに座薬を使用するようにしましょう。

解熱剤の効果

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乳幼児の解熱剤として使用されているのは、以下になります。

(アンヒバ座薬・アルピニー座薬・カロナールシロップ・カロナール細粒)

どれも非ピリン系の解熱剤であり、効き目はおだやかではありますが、最も安全だと言われています。

投薬後30分ほどで体温が下がってきて、2、3時間後に効果が最大になります。

4時間以上効果が続くので、気分が楽になってきたら、食事や水分補給をしてあげてください。

解熱剤の副作用はどんなものがあるの?

使用しすぎると、肝機能障害を起こす恐れがあります。

他には、体温が下がりすぎることによる低体温状態などになってしまう可能性も。

1日に3回までにして、最低6時間以上は使用の間隔をあけるようにしましょう。

解熱剤を使用するときの2つの注意点

①多用は副作用の危険と体力を消耗させるだけ。

解熱薬(座薬)を使用しても、病気の勢いが強かったりすると熱がそれほど下がらない場合があります。

だからといって、何度も使用するのは副作用の恐れもあるのでやめましょう。

体温が上がったり下がったりを繰り返すと体力を消耗してしまいます。

解熱薬を使用して、食事や水分補給ができたり、よく眠れるようになれば、しばらくは再度座薬を使用せずに様子を見てください。

また、効果がない場合でも最低6時間は感覚を開けて使用するようにしましょう。

②処方されて半年以上経つものは使用しない。

高熱時に病院を受診し、処方された解熱薬(座薬)は、半年未満でしたら使用することが可能です。

ただし、それは正しい状態で保存している場合のみです。

保存状態に不安があるようならば、使用は避けてください。

小さな子供は夜に熱を出すことが多いですよね。

お子様が熱で苦しそうならば以前処方された座薬をそのまま使用しても問題はありません。

ただし、解熱薬は赤ちゃんの体重で量を決めているので、効果が少ない可能性があります。

翌朝になっても熱が平熱よりも高い場合は、かかりつけの小児科を受診しましょう。

発熱時に良い飲み物

熱があるときは食欲がなく、体力の低下に拍車をかけてしまいがちです。

そこで、少しでも体力低下を防ぐために、糖分や塩分なども水分と同時に補うことができるスポーツ飲料を発熱時には飲ませてあげましょう。

代表的なものはポカリスエットですが、アクエリアスでも、経口補水液(OS1)などでも大丈夫です。

赤ちゃんの場合は、乳幼児用の『アクアライト』がオススメ。リンゴ味だったりして飲みやすく、小児科の医師も推奨しています。

解熱薬以外に熱を下げる方法

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氷枕で頭やおでこ、首、冷えたタオルをわきの下や脚の付け根にあてると、熱を取り去ることができます。

他には、熱が上がりすぎていると暑いので、布団をかけすぎないようにすること、寒気がしているようだったら温かくしてあげてください。

熱が少し下がり暑さや寒さが和らげば、睡眠をとれるようになるはずです。

汗をかいているようならば、小まめに着替えをさせてあげてください。

鼻づまりや咳などの症状がありましたら、室内の湿度を50%以上に保ってあげると幾分楽になります。

氷枕など熱を下げる方法を行うときは、くれぐれも冷やしすぎないように気を付けましょう。

解熱薬は上手に使用しましょう。

熱をすぐに下げてくれる解熱薬は、発熱時の『お守り』のようなものです。

いざとなったら、熱を下げてくれるお助けマンのような感じでしょうか。

使用方法さえ間違えなければ発熱時の強い味方になりますので、お子様の症状によって上手に活用してくださいね。