妊婦は胡麻食べちゃダメ?ごまの栄養素と妊娠中に知っておきたい2つの注意点

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妊婦は胡麻食べちゃダメ?ごまの栄養素と妊娠中に知っておきたい2つの注意点

昔から滋養や美容、スタミナ効果があるとして重宝されてきた胡麻。

最近では健康維持に役立つ成分が豊富なことがわかり注目を浴びています。

ただ、どんなに体に良いと言われても、妊娠中は食べても大丈夫か。

妊婦さんの悩みを解決してくれるのか。

胎児に悪影響はない?など。

不安な点がありますよね。

妊婦さんでも普通に胡麻を食べることは問題ありません。

この記事では、ごまの栄養素と知っておきたい2つの注意点について次のようにまとめました。

・ごまはタンパク質・脂質・ミネラルが豊富
・注目されているごまの成分「不飽和脂肪酸」「ゴマペプチド」「セサミン」の働き
・トクホ(特保)や健康食品は注意が必要
・喘息の方、ごまアレルギーの方はNG

健康維持に役立つごまですが、注意点もあります。

1項目ずつ見ていきましょう。

ごまはタンパク質・脂質・ミネラルが豊富

ごまの栄養は、脂質54%、タンパク質20%、炭水化物18%。

90%以上が栄養素の塊で、非常に無駄が少ない食材と言えますね。

そのごまの半分以上を占める脂質は「避けるべき」というイメージが強いもの。

しかし、ごまの脂質はオメガ6系脂肪酸が中心。

この脂肪酸は必須脂肪酸で、人の体に欠かせないものなのに体内で合成できません。

脂質は脂質でも、積極的に取りたい脂質なんですよ。

そして、皮膚や粘膜、ホルモンや酵素の原料になるタンパク質と、内臓や筋肉だけでなく脳が働くときに欠かせないエネルギーを作り出す炭水化物もしっかり含まれているごま。

ごまは、妊婦さんでも食べてOK!

さらに、カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛・銅・マンガンといったミネラル類も豊富!

妊娠中は、ミネラル不足によるむくみや貧血、便秘といった体調不良に悩まされがちです。

ごまを一定量食べることで、不足しがちな栄養素を取ることができますよ。

注目されているごまの成分

健康維持に役立つと言われるごまですが、近年、特に注目されている成分があるのをご存知でしょうか?

ごまを有名にした有効成分「不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)」「ゴマペプチド」「セサミン」の3つについて紹介します。

体に嬉しい不飽和脂肪酸

先ほど紹介しましたが、ごまに含まれている脂質はオメガ6系脂肪酸が中心です。

生命活動に欠かせない栄養素なのに、体内で作り出せない必須脂肪酸の一種なので、しっかり摂取したいもの!

ごまに多いオメガ6系脂肪酸は血中コレステロール濃度を下げる働きが注目されていて、コーン油、大豆油にも多く含まれていることが知られています。

ただ、ごまに多いオメガ6系脂肪酸の一種「リノール酸」は酸化しやすく、体の中で炎症を起こす原因となる物質ができやすいことも分かっています。

このため「体にいい」といっても、過剰に摂取することはNG!

ゴマ油をサラダや冷や奴などに大量にかけて摂取したり、多量のごまを毎日食べるようなことはしないでくださいね。

(参照:J-オイルミルズ日本人の食事摂取基準|厚生労働省油と健康|キューピー

高血圧に効果が認められたゴマペプチド(ごまタンパク質分解物)

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近年、少しずつ知名度がアップして注目されている成分に「ゴマペプチド」があります。

胡麻麦茶と言われたら分かるかもしれませんね。

特定の会社が開発・製造した胡麻麦茶の中には「ゴマペプチド」が豊富に含まれていて、高血圧の人の健康維持に役立っています。

ゴマペプチドというのは、ごまに含まれているタンパク質を分解する成分。

高血圧の原因のひとつである酵素(タンパク質でできているもの)を分解するので、血圧が上がりにくくしてくれます。

(参考:胡麻麦茶:suntory

日本では、効果・効能を謳って販売できるものは、国に認められて認可された薬だけ。

しかし、このゴマペプチドについては、一部の商品について消費者庁が効果・効能を認め、健康維持に有効と謳って販売してOKとなっています。

それがよく知られた「特定保健用食品(特保)」です。

特保マークがある製品は、一定の有効性・安全性が確認されています。

特定保健用食品

生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、消費者庁長官の許可を得て特定の保健の用途に適する旨を表示できる食品です。

現在までに「血糖・血圧・血中のコレステロールなどを正常に保つことを助ける」「おなかの調子を整える」「骨の健康に役立つ」などの保健機能の表示が許可されています。

(引用元:生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット|厚生労働省

ゴマペプチドを含む製品はいろいろありますが、特保マークが付いている製品であれば、一定の効果が立証されているので、体に合えば健康効果が得られますよ。

抗酸化作用で健康維持に役立つセサミン

もうひとつ注目されているごまの成分「セサミン」は、体の中で発生する活性酸素を減らす働きが期待できます。

活性酸素は、私たちが体に取り込む酸素の一部が体の中で変化したもの。

代謝を助けたり、免疫機能を発揮したりしてくれます。

生命維持に不可欠な活性酸素ですが、余分なものは細胞を傷付けて、老化や癌、動脈硬化の原因になります。

(参考:生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット|厚生労働省

セサミンには、余分な活性酸素を減らす働きがある、と注目されています。

活性酸素を減らすことで、細胞が傷付くのを防ぎ、老化や癌、動脈硬化のリスクを下げられる可能性があります。

薬ではないので「絶対に効果がある!」とは言えませんが、健康にいい成分として多くの人が効果を期待し、サプリメントとして販売されている商品を利用していますよ。

トクホ(特保)や健康食品は注意が必要

ごまは栄養豊富で、成分の中には健康維持や体の状態を改善できるものがある、と紹介しました。

でも、妊婦さんは要注意!

特保として販売されている製品や健康食品には、普段食品から摂取する量とは比べものにならないほど多量の成分が凝縮されて含まれています。

このため、特保や健康食品を利用すると思いがけない量の成分が体の中に入ります。

妊婦さんは「妊娠中でも効果が得られ、安全性にも問題がない」と分かっている物以外、摂取しない方がいいでしょう。

特保は利用者・効果を限定していて、妊婦は対象ではない

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ゴマペプチドは高血圧に効果がある、と認められていて、胡麻麦茶というような形で特保として販売されています。

妊婦さんの高血圧は深刻なトラブルに発展するもので、不安になりますし、お茶で予防できるなら飲みたい!と思いますよね。

しかし、ゴマペプチドは、あくまで「血圧を上げる酵素が過剰になっている高血圧」に効果が期待できます。

しかも、3カ月以上継続して飲んだ時に効果が現れるもの。

妊娠中の高血圧は、妊娠初期の胎盤形成に問題があったり、高齢妊娠、肥満、腎疾患や糖尿病といった持病が原因と言われますが、明確な原因は不明。

原因が不明の妊娠中の高血圧に対し、即効性がある訳でなく、妊婦に対する安全性や効果が立証されていないゴマペプチドを含む胡麻麦茶を活用するのはおすすめできません。

持病がある人は病気の治療が必要になりますし、肥満の方は医師の指導の下でマタニティ生活をコントロールする必要があります。

いくらゴマペプチドが特保として消費者庁に認められているとはいえ、妊婦さんが安心して利用できるものではありません。

どうしても利用したい場合は、妊婦でも利用して大丈夫か。

胎児に影響はないか。

効果が期待できるか。この3点を医師に相談してから利用するようにしましょう。

特保の製品は決して安価なものではありません。

利用するだけの価値があるのか、よく考えてみてくださいね。

セサミンは妊婦さんに対する効果・安全性について検証が不十分

セサミンも同じです。

いくら、セサミンに抗酸化作用があって細胞を守る働きがある!と言われていても「その商品に確実に十分な成分が含まれているか」「効果・効能は確実か」「安全性は確認できているのか」といった検証は不十分です。

いわゆる健康食品のひとつで、国による審査も認可も安全性の確認もされていません。

そもそも、効果・効能・安全性が確認されているものなら、明確な作用や使い方、注意点を明記して販売することが可能です(いわゆる薬)。

効果・効能・作用が明確になっていないけれど、特性の成分を食品の何倍にも凝縮して濃縮した物。

そうしたものを妊娠中に口にするのは推奨できません。

健康食品の多くは高価なもの!

高いお金を出す価値があるか、よく考えてみてくださいね。

なお、区にの基準に沿って作られている栄養機能食品(ビタミンやミネラル)や、国の認可を受けて作られている特別用途食品は薬ではありませんが、妊娠中でも商品に書かれた注意事項を守れば利用に問題はありませんよ。

特別用途食品とは、乳児・幼児・妊産婦・病者などの「発育」「健康の保持」「回復」などに適するという特別の用途について表示する食品です。特別用途食品には特定保健用食品のほか「病者用食品」「妊産婦/授乳婦用粉乳・乳幼児調製粉乳」「えん下困難者用食品」などがあり、特別の用途に適する旨の表示について国の許可を受ける必要があります。

(引用元:生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット|厚生労働省

体に良いものは積極的に取り入れたい!と思いますが、妊娠中は特保・健康食品の利用も熟慮し、産婦人科医の意見を聞いてからにしましょうね。

喘息の方、ごまアレルギーの方はNG

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ごまは栄養豊富ですし、特保や健康食品として販売されている製品がありますが、NGな人がいます。

それは喘息の方やアレルギーの方!

炒ったごま、加工したごま、ごま油、ごまの成分が入った製品など。

ごまといっても色々ありますが、喘息の方が多くのごまを取ると、咳が止まらなくなる症状が報告されています。

また、ごまによるアレルギーの人もいて、食べると蕁麻疹や痒み、吐き気、発熱といった症状が出ます。

特に、アトピー性皮膚炎の方は食物アレルギーを併発する人も多く、ごまがNGのケースも少なくありません。

ごまで体調が崩れてしまう方は、ごまやごまの成分が含まれる製品を食べないようにしてくださいね。

健康にいいけれど、妊婦さんは注意も必要

ごまにはタンパク質や必須脂肪酸であるオメガ6系脂肪酸、ミネラルが豊富に含まれています。

高血圧に効果があると認められたゴマペプチドや、抗酸化作用に注目した健康食品として人気の高いセサミンという成分も魅力です。

しかし、妊婦さんに対する効果・効能・安全性の検証は不十分なので、ゴマペプチドやセサミンといった特保商品や健康食品を積極的に利用することはおすすめできません。

通常の食事の中で、常識の範囲内で食べる程度に留めておき、高血圧など気になる点がある場合は産婦人科で相談しましょう。

また、喘息の方は咳の症状が強く出る可能性があるので過剰摂取に注意し、ごまアレルギーの人は食べないようにしてくださいね。



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