赤ちゃんがぐったりする時と寝ている時の違いと6つの注意点

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『ぐったり』しているとは、いったいどんな状態のことを呼ぶのでしょうか?

赤ちゃんは『ぐったり』と『眠っている』状態の判断がつきにくいとされていて、時に病気の発見を遅らせてしまうことがあります。

私も息子の体調不良を見逃してしまった苦い経験があります。

その日、息子が眠る前にちょっと機嫌が悪いとは感じていたものの心配ないだろうと楽観視していましたら、夜中に発熱、嘔吐を繰り返して救急病院に駆け込んだのです。

思い起こせば、その日は『食欲』『遊び欲』が激減していて『ぐったり』状態でした。

病気は胃腸炎だったのですが、あともう少しで脱水症状になってしまうほどまでになっていて、息子には辛い思いをさせてしまいました。

もう少し早く『ぐったり』していることに気付いてあげていれば、症状も幾分は和らいだことでしょう。

それから、息子の体調の変化にはかなり気を配っています。

この記事では、赤ちゃんの『ぐったり状態』についてご紹介いたします。

ポイントは3つです。

  • ぐったりとはどんな状態?
  • 『ぐったり』と『寝ている』の違いを見極める方法
  • 熱や嘔吐、ぐったり別6つの注意点

最後まで読んで頂ければ、ぐったりと眠っているのを見極めることができるようになるはずです。

ぜひ参考にしてくださいね。

ぐったりとはどんな状態?

ぐったりとは、身体が疲れたり、病気などで弱ったりして力が抜けた状態のことを言います。

手足がだらんとしていて、意識もはっきりしません。

赤ちゃんの場合は言葉で伝えることができないので、「具合悪い」なんて言えません。

普段の様子との違いを周囲の大人が気づき、早めに対処してあげる必要があります。

『ぐったり』と『寝ている』の違いを見極める方法

眠っているときは、大人も子供もみんな身体から力が抜けます。

そのため、眠っているときに『ぐったり』か『眠っている』のかを判断することはできません。

よく寝る子であれば尚更見分けがつきにくいもの。

そのため、起きているときにどんな状態かでぐったりしているか、そうでないかを見極めます。
ポイントは5つです。

①自分で食べることができているか?

食欲が沸かずにほとんどなにも食べない。

コップやストローに顔を近づけない。もしくは持とうとしない。など。

②よく眠れているか?

眠りたいけど咳などが出て眠れない。

もしくは眠ってもすぐに体調が悪くて起きてしまう。など。

③オモチャなどで遊べているか?

お気に入りのオモチャがあっても手を伸ばそうとしない。

好きなテレビをかけてもぼんやりとしている。反応が薄いなど。

④おしっこが少なくなっていないか、うんちの状態は正常か?

水分が摂れていないと、おしっこの回数が減る場合があります。

下痢などうんちの状態が正常とは違う場合は、病気の疑いが高いでしょう。

※以上5つのポイントの当てはまる数が多いほど病気になっている可能性が高まります。

たとえひとつだけでも、抱っこをしても力が入らずぐにゃぐにゃ状態の場合は、『ぐったり』しています。

発熱や嘔吐などの明らかな病気の症状がなくても、早急に病院を受診しましょう。

熱や嘔吐、ぐったり別6の注意点

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病院が開いている時間帯じゃなくても早急な受診が必要な症状です。

夜間や休日でも、救急外来に行くようにしましょう。

①1歳未満の場合

生後4カ月未満の37.5℃以上の熱

熱はそれほど高くはありませんが、生後4カ月未満の乳児は容体が急変する可能性が高いのですぐに病院に行くようにしてください。

ヒューヒューという呼吸

1歳未満で風邪を引き咳が出ている場合、息を吸い込む時に『ヒュー』と高い音がすることがあります。

これは百日ぜきの可能性が高いので、すぐに病院を受診してください。

場合によっては呼吸が止まってしまうことがあるので、早急の受診が必要です。

②39℃以上の発熱

髄膜炎や脳炎の可能性

熱の他に嘔吐やひきつけなど起こしている場合は、命の危険や後遺症が残る病気になっている可能性も。

様子見を長くしていると危険ですのですぐに病院を受診しましょう。

③嘔吐

食中毒や急性胃腸炎の可能性

5回以上嘔吐を繰り返し、発熱や下痢の症状がある場合は、すぐに病院へ行きましょう。

水を与えても吐いてしまうので、どんどん脱水症状になってしまう危険があります。

脳炎や髄膜炎の可能性

熱でもお伝えしましたが、嘔吐の他に、高熱や顔色が青ざめている場合は、命にかかわる病気になっている可能性があります。

激しく泣いて、泣き止んではまた泣いてを繰り返すのも特徴です。

頭のてっぺんあたりが膨らんだり、首筋が固い場合もすぐに病院へ行きましょう。

④咳

喘息の可能性

ゼロゼロ、ゼイゼイなどの音が出る呼吸で苦しそうにしている場合は喘息の可能性があります。

肺炎の可能性

咳が酷く熱も高ければ、肺炎の疑いが。

単なる風邪だろうと様子見をしていると呼吸困難になりかねませんので、すぐに病院へ行きましょう。

⑤下痢

大腸炎や腸閉塞の可能性

身体を折り曲げて大声で泣いたり、血便が出る場合は腸の中でなにかよくないことが起こっている証拠です。

⑥けいれん

てんかんの可能性

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脳の一部に異常が発生して起こります。

熱がなくて突然意識を失くしたりする場合は、すぐに病院へ行きましょう。

けいれんとは『意識がなくなり、がたがたと身体が震える状態』のことをいいます。

5分以上続くけいれんなら、早急の治療が必要です。

1,2分程度のけいれんは赤ちゃんにみられる『熱性けいれん』です。

こちらは特に緊急を要するものではありませんが、左右非対称や、片側だけのけいれんしている場合は別です。

たとえ5分以内にけいれんが止まっても、早急に病院に行ってください。

※赤ちゃんの場合(特に月齢が低い場合)は、急に症状が悪化したりする可能性も低くはありません。

普段から我が子の様子を知っておき、少しの異変でも気づけるようにしておきましょう。

こちらにあげた注意点に当てはまらなくても、ぐったりしていて普段とは明らかに違っておかしいと感じたのでしたら、病院を受診することをおすすめします。

ぐったりしていたら病院を受診したほうがいいでしょう。

赤ちゃんがぐったりしているということは、多かれ少なかれ体調不良になっているということです。

話せない赤ちゃんだからこそ、ぐったりは最大の「具合悪い」のサイン。

注意点であげた急を要する時ではなくても、早めに病院に行きどんな病気になっているのか診断してもらうことが大切です。

早めの治療で悪化を防ぐことが、赤ちゃんに対する愛情だと私は考えます。

私のように、大丈夫だろうと楽観視するのは危険ですので、病院に行くか迷っているようならば、一度病院に連絡して症状を伝えて訊ねてみましょう。