比を使った名前25選~比の意味や由来と読み方を徹底解説!

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「比」という漢字について

音読み:ヒ
訓読み:くら(べる)、なら(ぶ)、なら(べる)
画数:四画

姓や名前に用いられる場合には、他にも読み方があります。

「これ」「たか」「ちか」「つね」「とも」「なみ」「ひさ」などです。

「比」の意味や由来や成り立ちと特徴

漢字の由来は、「並べて違いを調べる」。

成り立ちは、人が二人並んでいる形から生まれた象形文字です。

特徴は、人が右を向いて並んでいる形。そして画数です。

指で字をなぞると、画数は五画になりますが、左の字も右と同じ形だと考えられているので、この漢字は四画と表記されています。

意味は、「比べる」「平しい」「並べる」「従う」「争う」「親しむ」。

「比」は真反対の意味を同時に含む珍しい漢字

この漢字は、相反するふたつの意味がひとつの漢字に含まれている非常に珍しい漢字です。

「比較」と「等しい」、「争うこと」と「親しむこと」。

熟語を使用する場合には、組み合わせる漢字によって意味合いが変わりますから意図しないものを選んでしまわないよう気を付けましょう。

「比」を使った熟語

「比」は漢字の意味合いから「並べる」や「比べる」の意味を表す熟語が多く見られました。

また「割合」や「例え」などを表す熟語も見受けられました。

一部書き出してみます。

二字熟語・・・正比、対比、比肩、比翼、比重、比高、比類、比喩、
三字熟語・・・黄金比、正比例、反比例、相乗比、比較的
四字熟語・・・笑比河清、精忠無比、比翼双飛、

「比」の熟語は比べることはもちろんですが、並んで何かをする「仲良がよい状態」を表しているものが意外にも多数ありました。

「比」の説明の仕方

口頭で名前を伝える際、どういった漢字を書くのか聞かれる時があります。

例えば、あなたの名前が「結比(ゆい)」だとします。

その場合、「比」をどのように説明すればよいのでしょうか。

ここで例を挙げてみます。

・「ゆいのいは、比較の比です」
・「ゆいのいは、比べるの比です」

これは簡単ですね。

この二例を上げれば大抵はわかってくれます。

万が一伝わらなくても、比を使った言葉はたくさんあります。

自身の中で何パターンか作っておくとよいですね。

「比」を使った名前の有名人・芸能人

石田 比奈子さん(いしだ ひなこ・元女性タレント、学業優先のため引退)
紀 比呂子さん(きの ひろこ・元女優、結婚を機に引退)
三井 比佐子さん(みつい ひさこ・元アイドル歌手、女優)
守田 比呂也さん(もりた ひろや・俳優)
有沢 比呂子さん(ありさわ ひろこ・昭和から平成の女優)
コヤマ 紀比古さん(こやま のりひこ・俳優、ピン芸人)
戸田 比呂子さん(とだ ひろこ・女優)
吉村 比呂さん(こむら ひろ・女優)
芥川 比呂志さん(あくたがわ ひろし・昭和期の俳優、演出家
井川 比佐志さん(いがわ ひさし・俳優、声優)
内田 康比古さん(うちだ やすひこ・元俳優)
吉田 比砂子さん(よしだ ひさこ・児童文学作家)
阿部 比羅夫(あべの ひらふ・飛鳥時代の将軍)
伊藤 比呂美(いとう ひろみ・詩人、小説家)
広瀬 勝比古(ひろせ かつひこ・明治期の海軍軍人、階級は少将、広瀬武夫の兄)
岩政 信比古(いわまさ さねひこ・江戸時代後期の国学者)
外山 滋比古(とやま しげひこ・英文学者、言語学者、評論家、エッセイスト)

「比」は男女ともに名付けに便利な漢字

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漢字というのは名付ける時に大抵は性別を選ぶものですが、この「比」は男女ともに抵抗なく使える漢字です。

頭や三文字名の真ん中に使用される場合が多く、止めにはあまり使用されませんでした。

けれども、平成になり、字の見た目よりも声に出した時の響きを重視したい親が増えたことから止めにも使われるようになりました。

止めは、女の子の名前に多く見られます。

「比」を使った名付け候補

比奈子(ひなこ)
美比呂(みひろ)
比乃(たかの)
比恵(ひさえ)
比紗深(ひさみ)
比香莉(ひかり)
比華(ともか)
比七(ひな)
悠比子(ゆいこ)
比呂(ひろ)
美比(みちか)
結比(ゆい)
希比子(きいこ)
実比(みなみ)
埜比(やつね)
比湖(なみこ)
比穂(ちかほ)
芽比古(めいこ)
智比花(ちいか)
比音(たかね)
比架(ともか)
有比子(ゆいこ)
比絵(ちかえ)
比紗代(ひさよ)
奈比(ななみ)

相反する意味合いの本当のところ

この珍しい漢字を調べている内に気づいたのは、比較=優劣をつけることではない。

争うこと=ケンカをすることではない、ということです。

「比較」をして負けていても、違う面で勝っていれば全体的に能力は「等しい」。

「争う」ことはケンカではなく競い合うこと。

その結果、互いに能力を認め合い「親しくなる」。

そう考えると辻褄が合い、なんとも微笑ましい漢字に思えるのです。

まとめ

最近の子供は、ケンカをしても仲直りの仕方を知らないと言われます。

昨日まではとても仲がよかったのに、些細なこと(おもに、勝った負けた)でケンカをしてそれっきり。

とても悲しいことです。

この漢字は、そういう状況を是正するためのヒントがいっぱい含まれています。

相手のことを認めること、自分から謝ればきっと相手も謝ってくれます。

そうして信頼関係が培われて行き、ますます仲良くなれるのです。

友達に恵まれ、友達を大切にする子に育ってほしい。

そう願ってこの「比」を名前に用いられてみてはいかがでしょうか。