新生児の皮膚がカサカサなのはいつまで続くの?原因と対処法

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生まれて1週間ぐらい経った頃から赤ちゃんの皮膚がカサカサして皮がむけてきたという経験をしたママは多いと思います。

まだ産後の入院中なら助産師さんや看護師さんに聞くことができますが、1週間といえばもう退院しているママもいます。

「何か皮膚の病気?」と不安になってしまうこともあるでしょう。

しかし、これは通常の成長過程で起こる新生児落屑という症状で病気ではありません。

ここではいつまで続くのか、対処法についてご紹介します。

新生児落屑とは?

新生児落屑。「しんせいじらくせつ」と読みます。

生まれたばかりの赤ちゃんの手足や顏、頭皮、全身の皮が乾燥したようにひび割れてポロポロと剥がれ落ちる症状です。

早い子は生後2〜3日目からこの症状が見られます。

症状の出方に差はありますが、ほとんどの赤ちゃんに起こります。

しかし中には新生児落屑が起こらない子もいます。

赤ちゃんの肌はスベスベでツヤツヤなイメージがあるので、初めての出産になるママはこのような症状が出るとビックリすることでしょう。

このような皮膚の症状はアトピーにも似ています。

そのため赤ちゃんがアトピー体質なのかと心配にもなりますね。

でもアトピーは2か月以上痒みのある湿疹が出る場合に診断されます。

新生児がアトピーと診断されることはまずありません。

それに皮が剥けているところは痒そうに見えますが、赤ちゃんの様子を見ていると特に痒みがあるようにも思えません。

この新生児落屑というとのは特別な病気ではなく、成長の過程で起こる生理的な現象なのです。

私も第一子の時はとてもビックリしましたし、「皮膚病?」「上手に沐浴ができていないから?」と不安になったのを覚えています。

1番酷い時は白くなってひび割れたところに血が滲むことがあったので見るのもかわいそうな状態になっていました。

でも全ての皮が剥け終わると嘘のようにプリプリの赤ちゃん肌になります。

1か月検診の時にはもうすっかりきれいになっていたので3週間くらいで治まったんじゃないかなと思います。

新生児落屑の原因は?

赤ちゃんはお腹の中にいる時は羊水の中に浸かっているため羊水で皮膚が守られています。

しかし、生まれてからは空気や光さらされるため、急激に乾燥してしまうのです。

そのため、皮膚が乾燥してひび割れポロポロとむけてしまいます。

夏場よりも空気が乾燥する冬場の方が新生児落屑が起きやすいとされています。

私は第一子は11月下旬、第二子は7月中旬に出産しました。

確かに冬生まれの第一子の方が新生児落屑は酷く、手足だけでなく頭皮や背中の皮もむけました。

第二子も症状はありましたが、足首から下と手首から先だけだったので、空気の乾燥も症状の出方に関係がありそうだなと思いました。

いつまで続くの?

赤ちゃんの皮膚は生まれた直後は胎脂という油のようなものに覆われています。

それが剥がれ落ちて、肌の乾燥が進む生後1週間前後から症状が出る赤ちゃんが多いようです。

そして全部の皮膚が剥がれ落ちて新しい皮膚になると症状は治ります。

治るまでにも個人差があり、2週間程度から1か月ほど続くこともあります。

新生児落屑の対処法は?

新生児落屑は病気ではなく、生理現象なので特にお薬はありませんし、受診の必要はありません。

自然に皮が剥がれ落ちるのを待つことになります。

ひび割れてめくれてくるので、手でとってあげたくなるかもしれませんが、無理に剥がすと傷になり、炎症が起きてしまうこともあります。

無理に剥がしたり、強く擦ったりはしないようにしましょう。

どうしても気になる時にはベビー用の保湿ローションを沐浴後に塗ってあげましょう。

通常なら新生児落屑は病院を受診する必要はありませんが、剥がれたところが赤く炎症を起こしている場合、1か月以上続く場合には医師に相談しましょう。

乳児脂濡性湿疹

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新生児落屑と同じく生まれたばかりの赤ちゃんに起こる皮膚の症状に新生児脂濡性湿疹というものがあります。

新生児落屑は長くても1か月ほどで治りますが、新生児脂濡性湿疹は数か月に渡って続きます。

新生児落屑は全身に症状が出ますが、新生児脂濡性湿疹は赤ちゃんのおでこや頭皮に鱗のように黄色い塊ができるのが特徴です。

病気ではないので治療法はなく、自然に良くなっていくのを待つしかありません。

無理やり剥がそうとすると皮膚を傷つけてしまうので、 沐浴の時には必ずシャンプーをして清潔を保ってあげることが大切です。

しかし、炎症を起こして赤くなっているような場合には皮膚科に相談して治療をしましょう。

赤ちゃんの肌は乾燥しやすい

赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄く乾燥しやすいだけでなく、外部の刺激から肌を守るバリア機能も十分に備わっていません。

肌の機能がまだまだ未熟なので、そんな赤ちゃんのデリケートな肌を守ってあげるためにはベビーローションでの保湿ケアが大切です。

しっかりと保湿をして肌を守ってあげることで乳児湿疹やアトピーを防ぐ効果もあると言われています。

伸びがよく肌に優しい物を選ぶようにしましょう。

まとめ

新生児落屑はほとんどの場合自然に治るので、心配する必要はありません。

しかしあまりに酷い状態が続く時には小児科の先生に相談をしてみましょう。