赤ちゃんのインフルエンザ予防法!乳児の予防接種の効果や副作用の心配は?

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インフルエンザが流行する時期が近づいてくると「赤ちゃんがインフルエンザにかかったらどうしよう!」と、赤ちゃんのインフルエンザ感染が心配になりますよね。

インフルエンザの予防と言えば、病院で予防接種を受ける人も多いのではないでしょうか。

しかし、そもそも赤ちゃんはいつから予防接種を受けることができるのかや、予防接種の効果があるのかなど、わからないことも多いですよね。

そこで今回は、赤ちゃんのインフルエンザの予防接種についての知識と、インフルエンザの予防方法やその症状について紹介します。

  • 赤ちゃんのインフルエンザの予防接種について
  • 赤ちゃんのインフルエンザ予防方法
  • 赤ちゃんのインフルエンザの症状

赤ちゃんのインフルエンザに関する知識・予防法をしっかりと身につけて、赤ちゃんと一緒に健康にインフルエンザ流行シーズンを乗り切りましょう!

□赤ちゃんのインフルエンザはワクチン接種で予防できる?予防接種を受ける時期や効果について

赤ちゃんのインフルエンザ予防を考えた時にまず浮かんでくるのが、インフルエンザの予防接種でしょう。

インフルエンザの予防接種は生後いつ頃から受けることができるのかや、その効果についてお伝えします。

■赤ちゃんのインフルエンザ予防接種は生後6ヶ月から可能に

一般的にインフルエンザワクチンは、生後6ヶ月以降の乳児から接種することが可能とされています。

しかし病院によっては、1歳未満の接種を積極的に推進していない場合もあります。

その理由としては、次の項目で説明する赤ちゃんへのインフルエンザワクチンの効果が関係します。

■赤ちゃんへのインフルエンザワクチンの効果ははっきりしていない

インフルエンザワクチンは、感染による発病を抑える効果と、発病した際の重症化や合併症を抑える効果が期待されています。

しかし、特に発病を抑える効果は、大人と比べると子どもは低くなるとされています。

よって子どもについては、インフルエンザが発病した際の重症化を防ぐ効果を主に期待して、ワクチン接種が推奨されています。

また、厚生労働省の発表するインフルエンザワクチンの効果に関する資料に、以下の内容が記されています。

1) 1歳未満児については対象数が少なく、有効性を示す確証は認められなかった。

2) 1歳以上6歳未満児については、発熱を指標とした有効率は20-30%となり、接種の意義は認められた。

引用:乳幼児(6歳未満)に対するインフルエンザワクチン接種について-日本小児科学会見解-

つまり、生後6ヶ月以降の赤ちゃんはインフルエンザの予防接種を受けることができますが、生後6ヶ月~1歳未満の赤ちゃんへのワクチンの効果ははっきりしていないということです。

■赤ちゃんのインフルエンザ予防接種は担当医に相談!パパやママなど家族は接種がおすすめ!

生後6ヶ月~1歳未満の赤ちゃんが予防接種を受けるべきかどうかは、小児科の担当医に相談をして判断するのが安心と言えます。

1歳未満でも保育園に入り集団生活をしている赤ちゃんなどは、感染のリスクが高いと考えられますので、そうした状況と合わせて担当医に相談すると良いでしょう。

また、インフルエンザワクチンは、赤ちゃん自身への予防効果は不明ですが、パパやママなど身近にいる大人には予防効果があります。

よって、赤ちゃんへのインフルエンザ感染のリスクを減らすために、パパやママなど赤ちゃんの身近にいる家族は、予防接種を受けることをおすすめします。

□赤ちゃんのインフルエンザ予防接種にまつわる心配事 ~ 副作用やアレルギー、費用について

赤ちゃんのインフルエンザの予防接種を考えるにあたり、心配になってりまう副作用やアレルギー、接種するのにかかる費用についてそれぞれ解説します。

■インフルエンザ予防接種で副作用が起きることはある?

赤ちゃんがインフルエンザの予防接種を受けて副作用が起きることは大変まれなことです。あまり多く起こることではありませんが、以下のような症状を伴う場合があります。

・注射した部分が赤くなったり腫れる(2~3日で治ることがほとんど)

・注射後一時的に、発熱や嘔吐、下痢、食欲不振などの症状が起こる

・アナフィキラシーショック(じんましんや呼吸困難など)を起こす

予防接種後に、これらの症状やその他異常な反応が見られる場合は、医師に相談して指示を仰いでください。

副作用を防ぐためには、予防接種前の医師の診察にて、過去の病歴や、ここ数日間の赤ちゃんの様子で変わったことがないかなど、しっかりと話しておくと良いでしょう。

■卵アレルギーの赤ちゃんはインフルエンザ予防接種ができない?

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インフルエンザワクチンには、鶏卵が使われています。

よって、重度の卵アレルギーの赤ちゃんがインフルエンザの予防接種を受けることで、アレルギー反応を起こす可能性があります。

卵アレルギーの赤ちゃんがインフルエンザの予防接種を受けることができるかは、その赤ちゃんのアレルギーの度合いによります。

卵アレルギーの赤ちゃんがインフルエンザの予防接種を受ける際は、必ず医師にその旨を申し出て判断を仰ぐようにしましょう。

参考 日本小児科学会『新型インフルエンザについて ~日本小児科学会からお子さんを持つご家族の方々へ~ 』

■赤ちゃんのインフルエンザ予防接種の費用は?

インフルエンザの予防接種は、任意で接種するワクチンとなるため、保険適用外で費用は自己負担になります。

病院にもよりますが、乳幼児の場合はだいたい1回2,000円~3,000円となります。

生後6ヶ月~13歳未満の子どもは、効果を出すためには2回接種が必要とされているため、費用は2回で計約4,000円~6,000円になるということです。

自治体によっては、子どものインフルエンザ予防接種の費用を一部助成する制度もありますので、そうした自治体にお住まいの方は、もう少し費用を安く抑えることができます。

□赤ちゃんのインフルエンザ予防法!パパやママからの感染にも注意して!

赤ちゃんのインフルエンザは、予防接種を受けたとしても、感染自体を完全に防ぐことはできません。

よって、各家庭でのインフルエンザ感染を防ぐ対策がとても重要になってきます。

赤ちゃんのインフルエンザ予防法を以下で紹介します。

■人混みへの外出をなるべく避ける

インフルエンザは、インフルエンザに感染した人の咳やくしゃみなどと共に放出されたウイルスが原因で感染します。よって、流行期には、多くの人が集まる場所への外出をなるべく避けることが、感染防止につながります。

■室内を加湿する

空気が乾燥すると、インフルエンザウイルスが活性化して感染しやすくなります。

室内を加湿器などで適度な湿度(50~60%)に保つようにしましょう。

■パパやママなど家族からの感染を防ぐ

赤ちゃんへのインフルエンザ感染を防ぐ一番重要なポイントは、身近にいるパパやママなど家族からの感染を防ぐことです。

パパやママ自身がインフルエンザに感染することがないように、また万が一感染した場合は赤ちゃんにうつることのないように、以下のポイントに気をつけましょう。

<パパやママ自身の感染を防ぐために気をつけること>

・パパやママがインフルエンザ予防接種を受ける

・外出するときはマスクをつける

・外から帰ったら手洗い、手指消毒をする

<パパやママがインフルエンザに感染してしまったら気をつけること>

・インフルエンザのパパやママは、なるべく赤ちゃんと別室で過ごす

・インフルエンザのパパやママは、自宅でもマスクをして過ごす

・1日に何度か部屋の換気する

参考 厚生労働省『インフルエンザの基礎知識』

□赤ちゃんのインフルエンザを見分ける症状チェックポイント

ここまで、赤ちゃんのインフルエンザを予防する対策を主に紹介しましたが、もし赤ちゃんがインフルエンザにかかってしまった場合は、病院で診てもらう必要があります。

赤ちゃんのインフルエンザ感染を見極めるために、インフルエンザとして考えられる症状を以下に列挙します。

・急な発熱(38℃以上)がある

・元気がなくぐったりしている

・嘔吐や下痢などの症状が頻繁にみられる

・母乳やミルクをあまり飲まなくなり、尿や便の回数が減る

・呼吸が速くなり、息苦しそうにしている

・唇が紫色になるなど、顔色が悪い

・けいれんの症状がある(手足がつっぱる、目が上を向くなど)

・意識障害の症状がある(眠ってばかりいる、呼んでも反応しないなど)

これらの症状が見られる場合は、赤ちゃんがインフルエンザに感染している可能性があります。

赤ちゃんなど乳幼児期は特に、インフルエンザが重症化すると、ウイルス性肺炎や急性脳炎、心筋炎など深刻な合併症を起こす可能性があります。

インフルエンザの重症化は赤ちゃんの命にも関わりますので、インフルエンザの症状がみられた場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。

参考 日本小児科学会『新型インフルエンザについて ~日本小児科学会からお子さんを持つご家族の方々へ~ 』

赤ちゃんのインフルエンザはパパやママ家族みんなで予防しよう

赤ちゃんのインフルエンザは、生後6ヶ月以降には予防接種を受けることもできますが、予防接種を受けたからと言って、感染自体を完全に防ぐことはできません。

よって、予防接種の接種有無に関わらず、各家庭でしっかりとインフルエンザ予防策をとることが大切です。

十分に予防策をとっても万が一インフルエンザに感染してしまった場合は、重症化を防ぐためにも赤ちゃんの症状をよくみてあげて、早めに病院を受診して看病してあげるようにしましょう。