赤ちゃんは離乳食でカニをいつから食べて大丈夫?3つのポイントと蟹レシピ

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お正月やお祝いの席には欠かせないカニ。

カニは甘みやうま味が強く、そのまま食べるだけでなく炊き込みご飯や茶わん蒸しの具など、様々な料理に使えることも魅力です。

我が家ではカニが旬を迎える冬になると、ボイルされたズワイガニを食べます。そこでふと「赤ちゃんにはいつからカニを食べさせていいのだろう?」と疑問を抱いたことがありました。

ちょうどその頃は、娘が5か月を過ぎて離乳食を始めた時期だったのです。

私と同じように「カニをいつから食べさせていいのか」と迷っている人のために、赤ちゃんとカニについて詳しく紹介します。

  • 赤ちゃんはカニをいつから食べられるようになる?
  • どんなことに気をつけたらいいのか
  • カニはアレルギーが心配!
  • おいしくて簡単!カニを使った離乳食レシピを知りたい!

うっかり食べさせて後悔することのないように、正しい知識を身につけておきましょう。

赤ちゃんはカニをいつから食べられる?

カニは身が柔らかく、すでにボイルされているものが売られているため、「赤ちゃんでも問題なくたべられるかも!」と思う人がいるかもしれません。

カニは甘みも強く食べやすそうですが、実は離乳食には不向きです。

赤ちゃんには1歳を過ぎてから少量であれば与えることができますが、生のカニはNG。

ボイルであれば『早くても1歳』とされていますが、『3歳頃まであえて与える必要はない』という意見もあります。

その理由としては、

  • アレルギーの心配がある
  • 鮮度が落ちるスピードが速い

この2点が挙げられます。次に詳しくみていきましょう。

カニはアレルギーに注意!

カニはアレルギーが出やすい食材として挙げられています。

消費者庁が発表した資料によると、カニはアレルギーの発症数が多い『特定原材料』のひとつとして扱われています。

  • 小麦
  • 落花生
  • えび
  • そば
  • カニ

特定原材料の7品目のうち、カニは7番目に症例が多いとされており、カニを使った食品には表示が義務付けられています。

アレルギーの症例が多いということは、アレルギー反応が出るリスクがほかの食材よりも高いということですので、赤ちゃんに与えるときには十分注意することが大切です。

(参照:消費者庁『アレルギー表示について』より

カニは鮮度が落ちやすい

カニにはいろいろな種類があります。

  • ズワイガニ
  • タラバガニ
  • 毛ガニ
  • 花咲ガニ
  • ワタリガニ

スーパーなどで購入できるのはこの5つくらいでしょうか。どのカニも鮮度が落ちやすいという特徴があり、鮮度が落ちたものは食中毒を引き起こすリスクが高まります。

赤ちゃんにカニを与えるときは、新鮮なものを選び、鮮度が落ちないように管理して持ち帰ることが大切です。

赤ちゃんにカニを食べさせるときの3つのポイント

赤ちゃんにカニを食べさせるときには、どのようなことに気を付ければいいのでしょう。

ここでは安心して赤ちゃんにカニを食べさせてあげられるように、3つのポイントを紹介します。

参考にしてみてくださいね。

1.アレルギーを考慮して、カニは平日の午前中に与える

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先にも紹介したように、カニはアレルギーの心配がある食材です。

初めて食べさせる食材は、カニに限らず「アレルギー症状が出たらどうしよう」と、ちょっとだけナーバスになってしまいますよね。

アレルギーが出やすいカニなら尚のことです。

もしカニを食べさせたあとにアレルギー症状が出たとしても、平日の午前中なら医療機関が開いていることが多く、すぐに診察を受けることができるので安心です。

初めてカニを食べさせるときは一口だけ食べさせて、食後2時間くらいは体調に変化がないかを見守りましょう。

もし次のような症状があらわれたら、かかりつけの小児科に相談してください。

  • 口の周りが赤くなる
  • 口の中や喉が赤くかゆがる
  • 体にじんましんや発疹が出ている
  • 鼻水や咳が出ている
  • 目の充血
  • おう吐
  • 下痢
  • 呼吸が苦しそう

カニを食べてアレルギーが出ると、「ほかの甲殻類でも症状が出るのでは?」という心配も出てくるでしょう。

一般的にカニやえび、タコやイカはひとくくりにされやすく、どれかひとつにアレルギー症状が起こった場合、ほかの甲殻類でも起こる可能性があります。

だからといって甲殻類すべてを排除する必要はありません。

カニにアレルギー症状が出ても、えびやタコは何ともないというケースも珍しくないのです。

関連記事:赤ちゃんの離乳食で海老はいつから食べて大丈夫?3つの注意点とエビレシピ

2.赤ちゃんが食べやすいように小さくほぐす

カニは身が繊維状になっていて、口に入れるとほろほろとほぐれることが特徴のひとつです。

しかし赤ちゃんにとっては食べづらく感じてしまいます。

赤ちゃんにカニを食べさせる場合は、カニの身を丁寧にほぐして食べやすいように工夫します。

  • カニ雑炊
  • カニ玉
  • カニスープ
  • カニ入り茶わん蒸し

など、ほぐしたカニを加えても、おいしく食べられるような調理法を選ぶことをおすすめします。

3.カニはしっかり加熱をしてから与える

カニはすでにボイルされたものが販売されていますが、ボイルされたものでも再びしっかり加熱してから与えることが大切です。

また生のカニは絶対にNGです。その理由としては、

  • 表面に細菌が付着していることがある
  • 赤ちゃんは消化器官が未熟

抵抗力がある大人には問題のない細菌でも、抵抗力の弱い赤ちゃんにとっては食中毒を起こす原因となってしまうことがあるのです。

消化器官も未熟なため、生ものは消化に時間がかかり体に負担がかかります。

生のカニが食べられるようになるのは、ボイルのカニよりももっと遅い8歳頃が目安です。

私が持っている離乳食の本によると、

『実は胃や腸だけでなく、腎臓や肝臓の機能なども含めて「内臓機能」が完成するという意味で言えば、大人と同じものを食べられるのは、なんと8才ごろなのです』

『原則的には、やっとこの時期に生ものもOKに。』

と掲載されています。

(引用:Baby-mo『いつからOK?離乳食食べていいもの悪いもの』P10、P16より)

カニカマなら赤ちゃんに食べさせてもいい?

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次に私が疑問に感じたのは、「カニは離乳食期には向かないけどカニカマならいいの?」ということでした。

カニカマはいわゆる『カニ風味のかまぼこ』なので、カニの風味はするものの原料は白身魚のすり身です。

柔らかいし赤ちゃんでも食べられるのでは?と思いますよね。

詳しく調べてみると、カニカマはカニと同じく『1歳以降から少しずつ』とのことでした。

その理由としては、

  • 塩分など調味料が多く含まれる
  • 添加物が気になる

以上の2点から、カニと同じく離乳食期の赤ちゃんに食べさせるには不向きと言えるでしょう。

カニカマは1歳を過ぎてから、調味料代わりや風味づけに少量を使うようにすることをおすすめします。

カニ缶は?

カニ缶の原料はズワイガニのことが多いですが、ボイルのカニと比べて塩分量が多いため、カニカマと同様1歳以降から少量を調味料代わりに使うようにしましょう。

お粥や雑炊、野菜に和えるなど、風味づけに使うのがおすすめです。

サッと湯通しして塩抜きしてから使ってくださいね。

簡単♪おいしい!カニを使ったレシピ2選

カニは赤ちゃんが離乳食を食べている時期にはあまり向かない食材ですが、一歳半を過ぎて幼児食に切り替わったころから、少しずつ取り入れてみましょう。

簡単でおいしい、かにレシピを2つ紹介します。

大人もおいしい!カニ雑炊

○材料(赤ちゃん1人分)

ごはん・・・60g
カニ・・・10g
だし汁・・・100ml

○作り方

1.鍋にだし汁を入れてひと煮立ちさせます。

2.カニはサッと湯通ししてから細かくほぐしましょう。

3.鍋にごはんを入れ、ごはんが柔らかくなるまで火にかけます。

4.最後にカニを加え、弱火で2分ほど加熱したら完成です。

5.大人用も一緒に作るときは、赤ちゃんの分を取り分けたら塩を加えてください。

幼児からOK!簡単カニ玉

○材料(作りやすい分量)

卵・・・2個
だし汁・・・大さじ2杯
カニ・・・30g
油・・・少々

○作り方

1.ボウルに卵を割り入れ、しっかり撹拌します。

2.だし汁とカニを加えて混ぜ合わせます。

3.フライパンに油を入れ、しっかり温まってから卵を流し入れます。

4.ざっくりと混ぜながら中央に寄せるようにして形を整えます。

5.ひっくり返して1~2分加熱し、中まで火が通ったら完成です。

6.大人はしょうゆや塩など好みの調味料をかけてください。甘酢あんを作ってかけるのもおすすめです。

関連記事:赤ちゃんの離乳食の出汁はいつからOK?種類別に作り方と使える時期

カニはアレルギーに気を付けながら与えよう

カニはアレルギーが出やすい食材なので、離乳食期の赤ちゃんにはあまり向いていない食材ということがわかりました。

  • 与えるなら1歳以降に少量ずつ
  • 初めてのカニは平日の午前中に
  • よく加熱して食べやすいように工夫しよう

など、アレルギーのことも考えながら少しずつ与えるようにしましょう。

ちなみに我が家の子供は、2歳頃にカニ缶を、4歳頃にボイルのカニを食べました。

幸いアレルギーは出ませんでしたが、食べさせるときはアレルギーが出ないかドキドキしたことを覚えています。

子どもが興味を持ったときに食べさせる、くらいの考え方でもいいかもしれませんね。