授乳中にきのこを食べても大丈夫?母乳や赤ちゃんへの影響と注意点やレシピ

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ヘルシーなイメージのきのこ類は授乳期の食事で摂り入れる人も多いと思います。

よく耳にする、低カロリーなことや食物繊維が豊富なこと以外でどんな効果があるか知っていますか?

どうせ食べるなら正しく効果を知って、効率よく取り入れていきたいですよね。

そこで今回はきのこについて。

記事のポイントは3つです。

  • 授乳中にきのこを食べても大丈夫?
  • きのこに含まれるうれしい栄養素
  • 授乳中におすすめなきのこを使ったレシピ

それでは解説していきます。参考にしてみてください。

授乳中でもきのこを食べて大丈夫?

授乳中にきのこを食べても大丈夫です!

一般的なイメージ通り、きのこはヘルシーで栄養豊富です。

しかし、きのこは野菜として認識されがちですが、実はカビと仲間で「菌類」に属していることを知っていましたか?

きのこを食べようと思った時、たいていは店で購入することが多いと思います。

日常的に流通しているきのこにはそれほど心配はいりませんが、自然界に存在する何千種類ともいわれているきのこのうち、食べられるきのこは100種類ほどしかないのです。

よほどの専門的な知識がない場合、安心してきのこを食べるには市場に流通しているものを食べるようにしましょう。

毒キノコに注意

山へ行くと、よく店などで見かけるようなきのこが生えていることがあります。

しかし、見た目がよく似ていてもそれを確実に食べられると見分けることはとても難しいです。

毒キノコには様々な種類があり、数十分で症状がではじめるものもあれば、何日か経過するごとに症状がどんどん重症化するものもあります。

腹痛や下痢、嘔吐などの消化器系の症状がでるものも多くありますが、中には運動障害や意識障害など、最悪の場合死に至るケースもあるのです。

授乳中にきのこで食中毒になったとしても、母乳を介して菌が赤ちゃんへ移行することはありません。

ただし、きのこの毒素は母乳に移行することもあるので注意が必要です。

また、下痢や嘔吐により脱水傾向になると母乳の分量が減ったり、吐き気や腹痛などで赤ちゃんの世話が困難になってしまいます。

秋などには近くで採れた、たくさん採れたなどと自然のきのこをもらうこともあるかもしれませんが、授乳中の場合は赤ちゃんの栄養源を担っていることもあり、特におすすめはできません。

きのこに含まれるうれしい栄養素6選

お店に出ているきのこは、市場できちんと管理されており安心です。

健康のためにうれしい効果がたくさんあるので、授乳中もどんどん積極的に食べてほしい食材です。

各種きのこの成分を他の野菜と比べて見てみましょう。

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 食物繊維 カリウム ビタミン
B1 B2 D
μg
えのきたけ 22 88.6 2.7 0.2 3.9 340 0.24 0.17 0.9
乾しいたけ 182 9.7 19.3 3.7 41.0 2100 0.50 1.40 12.7
ぶなしめじ 18 90.8 2.7 0.6 3.7 380 0.16 0.16 0.6
なめこ 15 92.4 1.7 0.2 3.3 230 0.07 0.12 0
エリンギ 19 90.2 2.8 0.4 3.4 340 0.11 0.22 1.2
マッシュルーム 11 93.9 2.9 0.3 2.0 350 0.06 0.29 0.3
生しいたけ(菌床) 19 90.3 3.0 0.3 4.2 280 0.13 0.20 0.4
生しいたけ(原木) 23 88.3 3.1 0.4 5.5 270 0.13 0.22 0.4
キャベツ 23 92.7 1.3 0.2 1.8 200 0.04 0.03 0
玉ねぎ 37 89.7 1.0 0.1 1.6 150 0.03 0.01 0
にんじん 39 89.1 0.7 0.2 2.8 300 0.07 0.06 0

参考_日本食品標準成分表|文部科学省

きのこ類の食物繊維やカリウム、ビタミン類が多いことがわかりますね。

それではきのこ類に多く含まれる成分を詳しく見ていきましょう。

食物繊維

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便通を改善する効果があります。

ビタミンD

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小腸や腎臓において、カルシウムとリンの吸収を促進することで血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくるという働きがあります。

β-グルカン

食物繊維の一種で、腸内の免疫細胞に直接働きかけます。

免疫力を活性化して、体を守るような働きがあります。

エリタデニン

シイタケやマッシュルームに含まれる成分で、食べ物から得たコレステロールの分解や排出を促す働きと、神経に作用して血液中のコレステロール量を低下させる働きがあります。

カリウム

ナトリウムと共に細胞の水分量や圧を調整している成分で、腎臓でナトリウムの再吸収を抑制して尿中への排泄を促進するため、血圧を下げる効果もあります。

グアニル酸

グルタミン酸(昆布)、イノシン酸(かつお節)と並ぶ三大旨味成分の一つで、グルタミン酸と混ざることで何倍にも旨味が増します。

体に良い効果がいっぱいあることがわかりました。

継続的に効果を得るために、きのこの種類を使い分けながらいろいろな料理に取り入れたいですね。

授乳中におすすめなきのこを使ったレシピ

炒め物など他の食材と混ぜて使うことが多いきのこ。

ここで、きのこがメインとなりしっかり味わえるレシピを紹介したいと思います!

たっぷりきのこのマリネ

お酢の効果で作り置きにピッタリ!

パプリカで食卓が華やかになります。

きのこリゾット

たっぷりのきのことチーズを煮たてたひと手間レシピ!

きのこやチーズの種類を変えて色々アレンジできます。

まとめ

きのこは食物繊維やビタミン、ミネラルなどを野菜より多く含んでおり、授乳中にもおすすめな食材です。

しかし、きのこは野菜ではなく菌類に属しており、食用となるのは何千種類のうち100種類ほどです。

きのこによる食中毒になった場合、一般的な食中毒と同じように消化器症状から始まるものも多いですが、運動障害や神経障害、死に至るケースもあります。

食中毒菌が母乳を介して赤ちゃんへ移行することはあまりありませんが、下痢や嘔吐による脱水は母乳の分泌不良を起こしたり、症状を抱えたままの赤ちゃんのお世話は大変困難となります。

食べられないきのこでも見た目は市場に出ているきのこと似ているものも多いので、専門的な知識がない場合は自己判断で自然のきのこを食べるのは止めておきましょう。

食べられるきのこには、毎日でも食べたくなる効果がたくさん含まれています。

たくさんあるきのこを使い分けて、おいしくきのこを摂取していきましょう。