妊娠超初期は基礎体温がガタガタになる?体温の変化の原因と3つの注意点

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妊娠を望む人や妊活中の人は、普段から基礎体温を測って記録している方も多いでしょう。

妊娠をすると体温が高くなると言われていますが、特に妊娠超初期から初期にかけては安定しないため基礎体温がガタガタになることも。

また、急激に体温が下がったりすると流産をしてしまうのではないかと心配になってしまいますよね。

そこで今回は、妊娠超初期の基礎体温と身体の変化についてまとめました。

ポイントは下記の5つです。

・基礎体温とは
・妊娠中の高温期はいつまで続くの?
・妊娠超初期に基礎体温が変化する原因って何?
・妊娠超初期に基礎体温が下がるのは流産の兆候?
・妊娠超初期に基礎体温がガタガタした場合の3つの注意点

妊娠前までは基礎体温を毎日測っていたけど、妊娠後は測っていない人も多いですよね。

実は妊娠中も継続して基礎体温を測ると、自身の身体の変化を早めにキャッチできるので引き続き測るのがおすすめですよ。

妊活中の方も妊娠中の方も参考になる内容ですので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。

基礎体温とは

基礎体温とは、普段測る体温とは異なります。

食事や運動の活動による体温変化を取り除き、人が活動する最小限の体温のこと。

一般的に、朝起きて直ぐの安静な状態で測ることを「基礎体温」としています。

妊娠をしている時としていな時とではどんな違いがあるの?

妊娠をすると排卵日以降に妊娠を維持するために「プロゲステロン」という女性ホルモンが分泌されます。

プロゲステロンには、体温を上昇させる他、受精卵を子宮内に着床させるために子宮内膜を厚く保つ働きもあります。

そのため、基礎体温が高い状態が続くと妊娠の可能性が高まるのです。

妊娠している時としていない時の基礎体温とホルモンの変化をグラフでまとめましたので、違いを見ていきましょう。

【非妊娠時の基礎体温とホルモンの変化】

【妊娠時の基礎体温とホルモンの変化】

上記2つのグラフからも分かるように基礎体温には「低温期」と「高温期」があります。

低温期はその名の通り基礎体温が低い時期。

生理が終わる頃から排卵日直前をピークに「エストロゲン」が分泌されます。

エストロゲンは、体温を下げたり受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くする働きがある女性ホルモンのひとつ。

排卵日以降は、高温期に入りプロゲステロンの分泌量が増え始めます。

子宮内膜に受精卵が着床すると妊娠が成立。

プロゲステロンの分泌量はさらに増えて、しばらく高温期が続きます。

しかし、妊娠しなかった場合は、子宮内膜が剥がれ落ち血液と一緒に排出される「生理」が起こるのです。

すると再び体温が低下し、低温期に入るといったサイクルが繰り返されます。

妊娠中の高温期はいつまで続くの?

排卵日以降は、体温が上昇し高温期がしばらく続きます。

排卵日以降14日ほど高温期が続くと妊娠している可能性が高くなります。

実際に妊娠したら、いつまで高温期が続くのかご存知でしょうか。

妊娠期間中ずっと高温期が続くわけではありません。

胎盤が完成する妊娠4ヶ月の後半頃、周期にすると妊娠15週まで続くのが一般的です。

しかし、胎盤ができあがる時期は個人差があるので、早い人であれば15週よりも前に基礎体温が下がり始めます。

妊娠超初期に基礎体温が下がるのは流産の兆候?

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妊娠超初期は一般的に基礎体温は高い状態なのですが、下がる場合もあります。

高いはずなのに、下がってしまうと流産の前兆?または流産をしているのではないかと心配になってしまいますよね。

妊娠超初期に基礎体温が下がってしまうのは、次の4つの原因が考えられます。

1.インプランテーションディップ

インプランテーションディップとは、高温期に一時的に体温が下がる現象です。

受精卵が着床した時に起こる妊娠の前兆とも考えられています。

高温期に入って7〜10日頃、妊娠をしていれば妊娠3週の後半に起こる現象ですが、全ての人に起きるわけではありません。

また、何故インプランテーションディップが起こるのかも分かっていません。

2.正しく計測できていない

基礎体温は、いつもと同じ一定の時間に測るので起床時間が遅かったり、測るのを忘れてトイレに行って動いてしまった後に測ると正しく計測できない場合もあります。

また、真冬は外気温が寒くて基礎体温も下がってしまうなどの影響も考えられますよ。

3.妊娠していない

高温期に入って基礎体温が3日以上下がってしまった場合は、妊娠をしていなく低温期に入った可能性が高いです。

通常、高温期は14日前後続きますが、10日も続かない場合は不妊症や黄体機能に問題があるかもしれませんので早めに病院で診てもらいましょう。

4.流産

妊娠超初期に基礎体温が低下した場合は流産の可能性も。

妊娠初期の流産は非常に多く、妊娠12週未満までの流産は流産全体の約8割を占めています。

基礎体温が低下し1~3日ほどで体温が上昇すればインプランテーションディップか正しく測れていない場合が多いですが、数日間低温な状態が続くと流産の可能性も考えられます。

基礎体温だけでは断定できませんので、早めに産婦人科を受診しましょう。

参考:日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」より

妊娠超初期に基礎体温が変化する原因って何?

妊娠超初期は基礎体温が高かったり低かったりと安定しないことも。

本来ならば、基礎体温が高い状態が続くはずなのに、安定せずガタガタしてしまうと心配になってしまいますよね。

妊娠超初期に基礎体温が変化する原因は以下のようなことが挙げられます。

①ホルモンバランスの変化

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妊娠をするとお腹の赤ちゃんを育てるために様々な女性ホルモンが分泌されます。

普段よりも多く分泌されるためホルモンバランスが乱れがちに。

結果的にマイナートラブルが起こり、基礎体温に影響を及ぼすこともあります。

②睡眠不足やストレスによるもの

妊娠が成立して女性ホルモンの分泌量が増えると様々なマイナートラブルが付き物。

例えば、早い人だと妊娠超初期からつわりに悩まされる人も。

つわりで食事が思うように取れなかったり、出産への不安で眠れなくて睡眠不足になったりすると、さらにホルモンバランスが乱れて基礎体温もバラバラで安定しなくなってしまうことがあります。

妊娠超初期に基礎体温がガタガタした場合の3つの注意点

妊娠超初期に基礎体温が安定しない原因のひとつに、睡眠不足やストレスによる精神的トラブルが挙げられます。

もし、基礎体温が安定しない場合は次の3つの点に気をつけて下さい。

1.リラックスした生活を送る

ホルモンバランスの乱れからくる妊娠特有のマイナートラブルは辛いですよね。

つわりが始まると満足にご飯が食べられなかったり、出産の不安からストレスを溜めてしまう人が多くいます。

食事も取れず睡眠不足になると基礎体温も安定しないだけでなく胎教にも悪いので、なるべくゆっくりとリラックスした時間を過ごすようにしましょう。

2.同じ条件で正確に測る

基礎体温は、朝起きて直ぐに測るので寝ぼけてしまって上手に測れないこともあります。

一定の時間にしっかりと測れるよう、枕元に基礎体温計とメモを置いておくようにしましょう。

正しい基礎体温の付け方については、過去記事『基礎体温の正しいつけ方を知りたい!3つのポイントと正確に測る5つの方法』をご参照ください。

3.出血など体の不調を見落とさない

基礎体温が安定せずガタガタしている時に体調にも変化がないかを確認をして下さい。

例えば、出血があったりお腹が強く張ったりなど、些細な変化も見落とさないように注意しましょう。

ちょっとでも気になることがあればお医者さんに相談してみましょう。

まとめ

基礎体温を測っていて高温期に入っても安定せずガタガタとしていたら心配になってしまいますよね。

しかし、基礎体温ばかりにとらわれてとストレスを溜めてしまうと余計に悪影響が出てしまいます。

基礎体温には個人差があるので、あまり考えすぎないのも大切。

まずは深呼吸をしてリラックスをしましょう。

落ち着いたらしっかりと測れているのか確認をして下さいね。

身体にも変化がないかを確認し、出血やお腹の張りがあれば早めに病院へ行くようにして下さい。

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