国立小学校は東京に何校ある?受験するメリットとデメリット

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国立小学校は、全国に72校あります。国立教育大学や国立大学の教育学部の付属小学校として設置されていて、全国的にとても人気があります。

入学するには受験が必要で、その倍率は毎年何十倍とも言われる狭き門になっています。

国立の小学校はなぜ人気があるのでしょうか?ここでは東京都にある国立大学についてもご紹介します。

国立小学校って何?

国立の小学校は、全国に72校あります。

国立付属学校の概要では、設置目的として「付属する国立大学、学部における児童、生徒、幼児の教育又は保育に関する研究に協力し、当該国立大学、学部計画に従い、学生の教育実習の実施に当たる。」

使命・役割として「実験的・先導的な学校教育」「教育実習の実施」「大学、学部における教育に関する研究の協力」とされています。

引用参考

国立付属学校の概要平成28年度

要するに、教員の育成や新しい教育、その手法を研究するために設置されているということですね。

国立の小学校を受験する理由としては「学区の公立小学校に行かせたくない」「新しい教育を受けさせたい」など様々です。入学するには受験に合格することが必要で、毎年何十倍もの狭き門になるほど受験者が多いようです。

よく「小学校のお受験対策」などと聞きますが、国立の小学校の場合にはそれほど学力は必要とさてていません。学力を求められるのは私立小学校です。

国立の小学校でももちろん筆記試験や行動観察、面接などの試験はありますが、それが全てではないのです。

なぜなら国立の小学校では公平を期すために抽選が行われるからです。

抽選は試験前に行う学校、試験後に行う学校があります。

試験前に行う場合には、抽選に漏れた場合試験を受けることもできません。

試験後の場合には例え試験が合格点に達していても、抽選に漏れれば不合格となります。

国立の小学校に入学できるかどうかは「運」が必要ということですね。

そして、もう1つ勘違いしがちなのが、国立の小学校に行けば学力が上がるというわけではありません。

国立小学校は教員の育成や新しい教育、その手法を研究するために設置されています。

そのため教育学部の学生さんの実習授業も多いですし、授業中に見学に来る人も多いです。

他の公立の学校では受けることができない新しい教育を受けられるというメリットはありますが、中学校受験に向けての授業の先取りや受験対策などは行われていないので、難しい中学校受験を目指している人には向きません。

東京都にある国立小学校

東京都には国立小学校が6校あります。全て共学です。

お茶の水女子大学付属小学校   東京都文京区大塚2-1-1

筑波大学付属小学校           東京都文京区大塚3-29-1

東京芸大学付嘱竹早小学校     東京都文京区小石川4-2-2

東京芸大学付嘱大泉小学校     東京都練馬区東大泉5-22-1

東京芸大学付嘱小金井小学校   東京都小金井市貫北町4-1-1

東京芸大学付嘱世田谷小学校   東京都世田谷区深沢4-10-1

「都内に6つもあるのであれば、全て受験したら合格できるかも」と思われる方もいるかもしれませんね。

でも国立の大学は受験できるエリアが決められています。小学校の決めている範囲内に住んでいないと受験資格すらありません。

そのためどうやっても何校も受けることはできません。

国立の小学校に子供を通わせるために引越しをする人もいるそうです。また、受験の時だけエリア内に住んでいればいいというわけではなく、在学中はずっとそのエリアに住まなくてはいけないそうです。

国立小学校に通わせるメリット、デメリット

国立小学校に通わせるメリットとしては「新しい教育が受けられる」「教育に熱心な家庭が多い」「費用が安い」ということが考えられます。

新しい教育が受けられる

前章でもお話ししましたが、国立の小学校は新しい教育、その手法を研究するために設置されてます。

そのため、他の学校では受けられない教育を受けることができます。しかし、それはまだ実験段階なので、必ずしもいいことなのかどうかはわかりません。

教育に熱心な家庭が多い

受験をして入学する学校なので、小さい頃から子供の教育に関して熱心に取り組んでおられる家庭が多いです。

面接や筆記試験もあるので、ある程度の学力以上の子供しかいません。

費用が安い

国立の小学校なので、私立の小学校よりも費用が安いです。公立の小学校と同じく学費は無料です。

かかるのは給食費やPTA費、助成費などです。

このように聞くと「国立の小学校っていいとこばかり」と思われるかもしれませんが、やはりそればかりではありません。

デメリットとしては「通学距離が長い」「塾に行く子が多い」「近所に友達ができにくい」ということが考えられます。

「通学距離が長い」

国立の小学校の受験エリア内だったとしても学校まで数キロ距離があることも多いです。

そのような場合、子供だけでバスや電車で通学しなくてはいけません。ランドセルや手提げバッグを持って、通勤で混み合っている電車に乗り登校するのは子供にとって負担になります。

「塾に行く子が多い」

お隣の子が国立小学校に通っているので話を聞いたところ、低学年から塾へ通っている子がとても多いそうです。

教育熱心な家庭が多いというのもありますが、実験校ということもあり、授業時間時間が削られることもあるそうです。

そのため、学習はしっかりと家で見なくてはいけなくなるそうです。

「近所の友達ができにくい」

国立の小学校の受験エリアは広いため、近所にはいない可能性が高いです。

そのため家の近所に友達ができずらく、休みの日や放課後に友達と遊ぶということができません。

まとめ

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国立の小学校は、新しい教育を受けられるなど、教育に関心がある人にはピッタリですね。

私立とは違い受験料も数千円と安いです。抽選もあり、入学できるのは狭き門ではありますが、小学校へ上がる記念に受けてみるのもいいかもしれませんね。