給食費が払えない場合はどうしたらいい?払えない時の対処法と就学援助制度

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『困った!給食費が支払えない…。免除してもらえる制度はあるの?』

毎月生活が苦しくて、子どもの生活費を支払うのも大変だという方、実は多いです。

我が家も主人のお給料が入ると一番初めに長女の給食費が引き落とされる口座に、お金を入れておくようにしています。

これはもしも給食費を滞ったりして、娘が担任の先生から何か言われたり、周りのお友達にバレてからかわれたら可哀想、そんな親心からなんとしても給食費だけは!という気持ちで毎月お金を通帳に入れています。

それでも、給食費を先に回した分、後の支払いが大変だったりする月もありますし、出来るものなら給食費を免除してもらえたらいいのに!と思うことはしょっちゅうです。

では実際に給食費を支払えない、そんな時にはどうしたらいいのでしょうか。

・給食費っていくらくらい払うの?

・給食費を免除してもらえる制度はあるの?

・就学援助制度って何?

この記事では、給食費を免除してもらえる制度についてお話をします。

給食費を免除してもらえる制度、意外にも私たちに身近だったりするんです。だからためらったりせずに困っている場合はまず学校や自治体へ相談をしてみましょう!

きっとこの第一歩を踏み出すことで、お子さんが楽しく明るく学校生活を送ることができますよ!

給食費っていくらくらい払うの?

給食費は公立小学校で大体月に4000円くらいかかります。

ちなみに長女が通う小学校では大体月に4700円ほどかかっています。

月に4000円と言えども、毎月支払い続ければ年間5万円近い出費となるわけですし、子どもが何人かいれば、その人数分給食費もかかってくるわけです。

だから、1食あたり250円程度で良心的な給食でも、トータル的には結構大きな出費になりますよね。

市町村によっては給食費を無料化しているところも

この給食費、市町村によって違いがありますが、市町村によっては無料化しているところもあるんです。

私が今住んでいる市に引っ越す前に住んでいた市では、幼稚園、小学校・中学校の給食費が無料となり当時は話題になっていました。

今も給食費は無料なので、毎月の諸経費で数百円~数千円かかるくらいだから有難いと友人が言っています。また「3人も子どもがいるんだし、引っ越したのはもったいないわー」と会うたびに言われますね。

確かに、3人が小学校・中学校へ通うようになると年間15万近い出費になると考えられるわけですから、給食費無料と比べるとかなりの出費になります。

給食費を免除してもらえる制度はあるの?

給食費を免除してもらえる制度はあります。

全国の自治体で“就学援助制度”という制度があるんです。

就学援助制度の中で給食費の支払いが滞ってしまっている家庭から申請があれば、審査をして自治体が給食費を免除したり、給食費が返還されたりするんです。

就学援助制度って何?

小学校、中学校へ通う子どもが学校で他の子と違いなく、楽しく勉強をすることが出来るように、文具や学校で使う教材、給食などの費用を援助する制度です。

給食費の未納問題が一時よく新聞やテレビで報道されましたが、給食費を支払う能力があるのに支払わないというのではなく、家庭の事情で金銭的に給食費の支払いが難しい場合に、子どもに不利益が生じないよう、就学援助制度を受けることができるんです。

給食費の他に援助を受けることが出来る項目は次のようになります。

・学習用品

・通学用品

・校外活動費

・新入学児童・生徒学用品

・体操服・水着の費用

・修学旅行費

・通学費

費用は各自治体によって細かく違いますが、子どもが不自由せず学校生活を送ることが出来るよう援助してもらえます。

対象は??

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この就学援助制度、誰でもご自由にというわけではありません。

まず前提に、お子さんが国公立の小中学校に在籍していることがあげられます。

・生活保護を受けている方

・生活保護を受けていなくても、児童扶養手当を受けている方(母子家庭やひとり親家庭)

・失業など経済的な理由で、学費の支払いが困難だという方

大きく分けてこの3つに該当する方が対象となります。

特に生活保護を受けているわけでもないけれど、突然失業して収入がなくなってしまい、学費の支払いが難しくなってしまったという方、今のご時世ではよく聞く話です。

私の周りでもご主人が働けなくなってとか、離婚をしてという理由で就学援助制度を利用したという人は結構います。

働けなくなるかもしれないというリスクは誰にでも起こりうるわけですから、こうした子どもに不自由をさせずに楽しく学校生活を送らせてあげるための支援があると、心強いですよね!

就学援助制度には認定基準ってあるの?

就学援助制度の認定を受ける際には、認定基準となる所得制限があります。

この所得制限は家族の年齢構成など自治体によって、金額も違ってきます。

ホームページに載っている自治体が多いので確認してみましょう。自分が住んでいる市町村に確認をするのが一番早いですよ!

世帯数が2人の場合、3人の場合、4人の場合、5人の場合、6人の場合といった具合に、それぞれ所得の目安が決められれています。その世帯数で決められた所得の目安よりも世帯の合計所得が少ない場合は、就学支援制度の申請をすることができるので、一度相談してみるといいですね。

所得制限は、同じ世帯で働いている人の所得合計で決定されます。

だから、おじいちゃんやおばあちゃんが同居していて働いていたら、おじいちゃんおばあちゃんの収入や年金も所得とみなされます。

また、単身赴任でご主人が一緒に暮らしていなくても、世帯は一緒なのでご主人の収入も所得になります。

就学支援制度の認定を受けるためには、収入証明を提出したりする必要があります。

昨年度は妻も一緒に働いていて100万円ほどの年間収入があったところが、今年度妻が失職して働けなくなっているという状況の場合、自治体はちゃんと急激な世帯の生計の変化も考慮してくれます。「現在失職中で妻の収入がない」ということを書き添えて申請を提出するといいですよ!

就学援助制度の申請で“所得制限”の所得って年収のこと?

私自身もよく間違うのですが、“所得”というのは、年収のことではありません。

年収は会社などから支給される給料の総額です。

所得とはこの年収から、社会保険料の控除や扶養控除など色んな控除を引いた金額になります。

会社にお勤めの方は1年に1度会社から給与所得の源泉徴収票というのをもらいますよね?

その中で「支払金額 = 年収」「給与所得控除後の金額 = 所得」ということになります。

だから所得制限と自分の所得を比較したい場合、源泉徴収のどこをみたらいいか分からないという時は、支払金額ではなく「給与所得控除後の金額」を見て比較するといいですよ!

就学支援制度はどこに申請すればいいの?

私の住む市では小学校や中学校で入学、進級の際に「就学援助制度」の案内の紙を持って帰ってきます。

どんな人が対象で、どういった支援を受けることができるかという紙と、申請用紙も一緒に持ち帰ってきますよ。

この申請用紙を学校へ提出しましょう。

時期が合わなければ、各自治体のホームページで確認することができますし、随時受け付けている場合がほとんどなので、期日を過ぎているけれど大丈夫かなと心配しなくてもだいじょうぶですよ!

申請用紙は小学校や中学校の他、市役所の学務課にも置いてあります。インターネットのお住いの市役所のサイトからダウンロードすることもできます。

そして、学校だけでなく市役所の学務課でも申請することができますよ。

申請に必要なものは何がいるの?

・市が指定する就学援助申請書

・収入証明書(前年度分の源泉徴収、確定申告の控え、給与明細など、収入がある人全員分)

・振込口座の確認ができるもの

・家賃の金額が証明ができるもの

・その他、特別な理由を証明しなければならない場合はその書類

自治体によっては、マイナンバーカードの提出が必要だったりする場合もあるので、申請に必要なものは事前に市町村に確認するようにしましょうね!

周りの人に就学援助制度を利用していることを知られたくない

就学援助制度を受けていることを周りに知られたくないと心配されている方もいらっしゃるかもしれませんが、個人情報の保護のため、他の保護者に分からないよう配慮されているので大丈夫ですよ!

就学援助金の支給も、自治体によって異なりますが、3期くらいに分けて銀行口座に振り込まれる方法をとっている自治体がとても多いです。

給食費に関しては給食費が学校の口座に振り込まれたり、先に支払ってからあとから返金されたりする場合が多いので、他の人に知られることもありません。

友人の中には、ご主人が定職につかず奥さんはパートに出ていますが、収入が少なく給食費が支払えないと嘆いていましたが、就学援助制度を利用するようになって子どもに肩身の狭い思いをさせなくて済んで有難いと言っていますが、友人本人から就学援助制度の話を聞くまで全く分かりませんでしたよ。

だから、安心して利用することができます。

まとめ

生活が苦しい時でもなんとか子どもの給食費だけは!と思っていても、どうしても給食費の支払いが滞ってしまうということもあります。

私自身も今まで生活が苦しいなと感じることは何度もありましたが、就学援助制度の紙を小学生の娘が持って帰っても、生活保護も受けていないし全く関係ないんだろうなと思って紙をゴミ箱に捨てていました。

でも、自分の暮らす市の就学援助制度のサイトで所得制限の表を見てみると、我が家も利用できるかもしれなかったりすることが分かって意外でした。

それだけ、身近な制度だったりするんですね!

給食費が払えないなんて恥ずかしいとか、お子さんに恥ずかしい思いをさせるのではないかと心配になる気持ちも同じ親としてよくわかります。でもこれだけ身近に利用することが出来る制度があるのであれば、生活がどうにもならない時せめて子どもの給食費だけでも!と頼りたいです。

遠いようで身近な就学援助制度、結構利用されている方も多いので、給食費の免除を受けたいと考えておられる方はぜひ一度学校に相談してみてくださいね!