妊娠後期に足のむくみがひどい!自分や旦那ができるマッサージと7つの対策

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妊娠後期に入ると足のむくみがひどくなる妊婦さんがいます。

お腹が大きくなると足のマッサージも一苦労です。

また妊婦健診では浮腫みの有り無しについてもチェックされますよね。

できればむくみを解消したいものです。

そこで今回は妊娠後期の足のむくみについてお伝えします。

  • 妊娠後期 足がむくむ7つの原因
  • 危険な足のむくみ 妊娠高血圧症候群
  • 足のむくみ7つの対策
  • 足のむくみ解消マッサージ

妊娠中に体験するいくつかのマイナートラブルは病院に掛かるほどではないとはいえ、不快なのには変わりありません。

足のむくみもできるだけ早く改善してすっきりとした気持ちで残りのマタニティーライフを過ごしていきたいですね。

妊娠後期 足がむくむ7つの原因

妊娠後期では足がむくみやすくなりますが、何が原因で起こるのでしょうか?

  1. 血液量の増加
  2. 血管やリンパの圧迫
  3. 運動不足や運動不足による筋力の低下
  4. 塩分摂り過ぎ
  5. 水分不足
  6. 血行不良
  7. 妊娠高血圧症候群

妊娠後期に足がむくむ原因には上記のような7つがあります。

血液量の増加

妊娠中には全身を巡る血液量が増加します。

妊娠後期の32週では血液量が最大まで達します。

したがってむくみやすくなるのです。

血管やリンパの圧迫

妊娠後期では大きくなった胎児や、羊水の重みで足の付け根の血管やリンパが圧迫され、循環が上手くいか無くなることがあります。

運動不足や運動不足による筋力の低下

運動不足で筋肉を使わない、あるいは筋力が低下していると、下半身に溜まった老廃物や余分な水分が循環せずに溜まってしまい足のむくみとなってしまいます。

塩分の摂り過ぎ

塩分の摂り過ぎると体は塩分濃度を下げようと水分を貯めこもうとします。

余分な水分が増えることで血管が圧迫され血圧が上昇、水分が血管からにじみ出て浮腫みとなってしまいます。

水分不足

水分が不足していると体は自動的に水分を確保しようと溜め込むようになります。

特に妊娠中は通常以上に水分が必要になるためす分不足には注意が必要です。

血行不良

長時間同じ姿勢でいること、冷え、しめつけがきついなどが原因で血行が悪くなると、むくみが起きます。

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群には症状の1つにむくみがあります。

足だけでなく、手や顔もむくむ、血圧が高い、頭痛、などの症状がある場合には妊娠高血圧症候群になっている可能性があります。

すみやかに病院にかかるようにしましょう。

危険な足のむくみ 妊娠高血圧症候群

足のむくみが症状の1つとして現われる妊娠高潔症候群という病気があります。

この妊娠高血圧症候群では、母子供に危険な状態になることもあるのです。

自分のむくみが妊娠高血圧症候群ではなのか、そうではく妊婦特有の足のむくみなのかしっかり判断しましょう。

日本産婦人科学会では「妊娠20週以降、分娩後12週まで高血圧がみられる場合、または高悦圧に尿たんぱくを伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものではないもの」と定義しています。

妊娠高血圧症候群の症状

  • 高血圧
  • 急激な体重増加
  • 頭痛
  • 目がチカチカする

上記のような症状が出た場合には、次の健診を待たずに病院に連絡し、指示を仰ぐ必要があります。

妊娠高血圧症候群による影響

妊娠高血圧症候群に掛かると母子供に危険な状態になることがあります。

  1. 胎児の発育不全
  2. 低出生体重児
  3. 子宮内胎児死亡
  4. 常位胎盤早期剥離
  5. 脳血管障害(子癇発作、脳出血)
  6. HELLP症候群

妊娠高血圧症候群になった場合上記のような症状や病気を引き起こす可能性が高くなります。

胎児の発育不全

妊娠高血圧症候群が重症になると、血管が収縮して胎盤への血流が悪くなります。

胎児は胎盤から酸素や栄養を受け取っているため、栄養不足、酸素不足に陥り、発育不全となってしまうのです。

低出生体重児

胎児の発育不全が起こると、必然的に胎児の体重少ないということが起こります。

子宮内胎児死亡

胎盤への血流が悪くなり、酸素が長期的に足りない状態が続くと、胎児は低酸素状態になります。

この低酸素状態は長く続くと最悪の場合胎児が死亡してしまうことがあります。

常位胎盤早期剥離

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常位胎盤早期剥離はどの妊婦さんにも起こる売る病気ですが、妊娠高血圧症候群の妊婦さんではより起きやすいとされています。

なぜ起こるのか原因はいまだ解明されていません。

通常胎盤は胎児の分娩後に出てくるものですが、常位胎盤早期剥離では胎児がまだ子宮内にいるにも関わらず、胎盤が剥がれてしまう病気です。

お腹の張り、痛み、出血を伴うことが多く、母子ともに危険な状態なることがあるので、できるだけ早い処置が必要になしります。

脳血管障害

妊娠高血圧症候群になると、子癇発作や脳出血などの脳血管障害をおこすことがあります。

子癇は高血圧によって脳内の血液が増えたために、むくみやけいれんが起きます。

また痙攣がおきると脳内で出血が起きていることも考えられます。

HELLP症候群

妊娠後期から産後に発症することが多い病気です。

主に赤血球が壊れる、肝臓の機能の低下、血小板の減少が起こります。

出血が止まりにくくなったり、臓器にダメージを受けることがあります。

妊娠高血圧症候群では上記のような合併症が起こる可能性があります。

妊娠高血圧症候群になる原因は未だ不明のままで、また予防法もありません。

出来るだけ早く異常に気付くことがカギを握ります。

自分のむくみが妊娠高血圧症候群に当てはまらないか、しっかりと観察して見てください。

足のむくみ7つの対策

妊娠後期の足のむくみは、できれば解消しておきたいものです。そこで足のむくみ対策をまとめました。

  1. 塩分の摂り過ぎに注意する
  2. カリウムを摂る
  3. 着圧ソックスを使用する
  4. 適度な運動をする
  5. 湯船につかる、もしくは足湯をする
  6. 寝る時に足下を少し高くする
  7. マッサージをする

塩分の摂り過ぎに注意する

塩分の摂りすぎはむくみの原因になります。

基本的に一日の塩分摂取目安量は成人女性で7.5gとされています。

ですが、実際の摂取量をみると10gと目安量を超えている状態です。

塩分は外食や加工食品に多く含まれています。

外食は極力減らし、自炊すること、ハムやソーセージなどの加工食品、総菜パン、インスタント食品もできるだけ使用しないようにしましょう。

また塩分は調味料にも含まれています。

醤油、味噌など日常生活でよく使用する調味料の使用量にも注意が必要です。

出汁を使用して少ない調味料で味付けをする、調味料を減塩タイプに変えるなどして工夫して減塩していきましょう。

カリウムを摂る

カリウムには不必要な水分や塩分を排出する働きがあります。

積極的に摂りいれていきましょう。

バナナ、さつまいも、トマト、アボカド、こんぶ、ひじきなどに多く含まれています。

自分の食生活に合わせてカリウムの多い食品を上手く活用しましょう。

着圧ソックスを使用する

着圧ソックスは履くだけで足をむくみにくくする効果があります。

日常的に着用するのが苦手な方は寝る時だけ使用するようにしてみてください。

適度な運動をする

妊娠後期ではお腹が大きくなり動きづらさから運動不足になりがちです。

体調が良い日には30分から1時間程度のウォーキングを行うようにしましょう。

湯船につかる、足湯をする

湯船に浸かると全身の血流がよくなるため、むくみ改善に効果的です、とはいえ中にはお風呂に入るのが大変だと感じる妊婦さんもいるかと思います。

そんな時は足湯で足先を温めるだけでも血行促進の効果が得られます。

寝る時に足元を少しだけ高くする

夜寝る時に、折りたたんだバスタオルや毛布などで足元を少しだけ高くして寝ると、下半身に停滞しがちな水分や、老廃物が流れやすくなり、むくみの改善に効果的です。

とはいえ極端に足元を上げ過ぎることが無いように注意してください。

マッサージをする

お風呂上がりの血行が良くなっている時に、足裏、ふくらはぎ、ひざ裏、太股、足の付け根と下から順番に足をさするようにマッサージをしましょう。

足のむくみ解消マッサージ

足のむくみの解消にはマッサージをするのも効果的です。

妊娠後期ではお腹が大きくなりバランスを取るのが不安定になることがあります。

必ず座って行いましょう。

またパートナーや家族にお願いしてコミュニケーションとするのもいいでしょう。

①床に座り、あぐらをかく。

②足首、ふらはぎ、ひざ裏、太もも裏、足の付け根と下から順番に両手で適度に力を入れながら差するように持ちあげる

③マッサージをする時は上下にさすらず、下から上と言って方向に行う

④お腹を圧迫しないように体勢に注意する

妊娠後期ではお腹が大きくなるので、お腹を圧迫しない体勢、かつ安定した姿勢で行いましょう。

血行が良くなっているお風呂上がりがおすすめですが、大事なのは継続して行うことです。

クリームやオイルなどを使用して滑りを良くしましょう。