妊娠後期のつわりで嘔吐がつらい!悪阻はいつまで続く?原因と6つの対処法

スポンサードリンク

出産まであと少し!

もうすぐお腹の赤ちゃんに会える喜びが日に日に増す妊娠後期ですが、妊娠後期になって再び、嘔吐や胃痛など、妊娠初期に苦労したあの「つわり」の症状があらわれることがあります。

妊娠後期のつわりはどんな症状で、また原因は何なのでしょうか。

そして、つらい妊娠後期のつわりは、どのように対処すれば良いのかについて解説します。

  • 妊娠後期のつわりの症状
  • 妊娠後期のつわりの原因と時期
  • 妊娠後期のつわり6つの対処法

妊娠後期に起きるつわりも、妊娠初期同様に、お腹で赤ちゃんが一生懸命成長しているからこそ感じるものです。

つらいつわりで精神的にまいってしまわないように、今回紹介する対処法を取り入れて、出産まであともう一息の妊娠後期を乗り切りましょう。

妊娠後期のつわりの症状 ~ 妊娠初期との違いは?胃痛や吐き気、体重減少も?!

妊娠後期のつわりとはそもそも何で、どんな症状があるのでしょうか。

妊娠初期との違いもあわせて説明します。

妊娠後期のつわりとは何か。妊娠初期のつわりとの違いについて。

「つわり」と聞いてまずイメージするのは、妊娠して間もなく始まる吐き気や胃の不快感を主な症状とした、妊娠初期のつわりでしょう。

妊娠初期のつわりについては原因がはっきりと解明されておらず、その症状は吐き気や眠気、倦怠感、嗜好の変化などさまざまあり、その重さも個人差が大きくあります。

一方、妊娠後期のつわりと呼ばれる症状は、後の項目で詳しく説明しますが、赤ちゃんが成長することで子宮やお腹全体が大きくなってきたことによって起きる、臓器の圧迫が主な原因です。

お腹が大きくなってきたことによって起きるさまざまな症状が、妊娠初期のつわりの症状と似ているものがあるため、「妊娠後期のつわり」というふうに呼ばれているということです。

妊娠後期のつわりの症状について。

妊娠後期のつわりと呼ばれる症状には、主に以下のようなものがあります。

<妊娠後期のつわりの症状>

  • 胃痛
  • 胸やけ
  • 胃もたれ
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 便秘
  • 疲れやすい
  • 動悸がする
  • 頻尿
  • 足のむくみ
  • 精神的に不安定になる

妊娠初期を乗り越え安定期になると体調が良くなる妊婦さんが多いですが、妊娠後期になると再び、こうした症状に悩まされる可能性があります。

中には、胃もたれや吐き気が続くことで食事の量が減少し、体重が減少する妊婦さんもいます。

2~3kgなど多少の体重減少であればお腹の赤ちゃんの成長に問題がないとされていますが、栄養不足や水分不足に陥ることがないように、症状が重い場合は産婦人科で今の体調や対処法についてよく相談するようにしましょう。

参考:たまひよnet / 妊娠・出産 / 妊娠後期

妊娠後期のつわりの原因と時期 ~ 妊娠後期のつわりはいつまで続くの?

妊娠後期のつわりは、何が原因で起きるのでしょうか。

また、妊娠初期のつわりのように、いつか楽になるときはくるのでしょうか。

妊娠後期のつわりの原因と、一般的な時期について解説します。

妊娠後期のつわりの原因について。

妊娠後期のつわりと言われる症状の主な原因は、子宮が大きくなることによって、胃や腸、心臓、肺、骨盤など母体の他の臓器が圧迫されることにあります。

妊娠後期になると、お腹はますます大きくなり、子宮底長は妊娠8ヶ月で約27cm、妊娠9ヶ月で約30cm、妊娠10ヶ月の臨月には約33cmにもなります。

それだけお腹が大きくなることで、胃が押し上げられて胃痛や吐き気を起こしたり、腸が圧迫されることで便秘が起きやすくもなります。

また、肺や心臓が圧迫されることで体が疲れやすくなり動悸を起こすこともあります。

その他、骨盤が圧迫されることで下半身への血流が悪くなり足がむくみやすくなることもあります。

そして、そうした不快な症状が重なることによるストレスや、妊娠初期から続くホルモン分泌量の変化によって、イライラしやすくなるなど精神的に不安定になる妊婦さんも多くいます。

妊娠後期のつわりの時期について。

妊娠後期とは、妊娠28週目~40週目にあたる、妊娠8~10ヶ月目のことを言います。

多くの方が妊娠後期のつわりに特に苦しむのは妊娠8ヶ月・9ヶ月目頃で、妊娠10ヶ月目の臨月に入ると、吐き気や胃痛など一部の症状がおさまることが多いと言われています。

これは、妊娠10ヶ月目に入ると、出産に向けて子宮がより下腹部に下がることで、胃や肺への圧迫が和らぐからであると言われています。

つらい吐き気や胃もたれはいったん解消されますが、子宮が下がることによって腸や骨盤への圧迫は増しますので、便秘や頻尿、足のむくみは続く可能性があります。

ただし、こうした妊娠後期のつわりの時期については個人差があります。

妊娠後期に入る前から、子宮の成長に伴い吐き気や胃もたれを感じることは多々ありますし、中には妊娠初期のつわりからそのままずっとつわりが続いていたように感じる人もいます。

また、妊娠10ヶ月目の臨月に入っても、出産間際まで吐き気がおさまらなかったという人もいますので、妊娠初期同様、つわりの時期や感じ方は人それぞれと言えます。

参考

長野県 佐久保健福祉事務所「妊娠後期(28 週~分娩) の過ごし方」

ゼクシィBaby 「妊娠後期の子宮」

妊娠後期のつわり6つの対処法 ~ 食事に注意し無理のない生活を!

スポンサードリンク


妊娠後期のつらいつわりは、なるべく和らげて出産に向けて体調を整えたいですよね。

妊娠後期のつわりを乗り切るための6つの対処法を紹介します。

1. 食事は1回の量を減らして何回かに分けて食べる

妊娠後期は胃が圧迫されているため、一度にたくさんの量を食べることができず、無理に食べると胃痛や胃もたれの原因となります。

1回の食事量を減らして、1日5~6回など食事を数回に分けてとるようにすると、胃腸の負担を軽減することができます。

2. 消化に良いものや食物繊維の多いものを意識して食べる

胃腸が圧迫により機能が低下しているため、お粥やうどん、煮物などなるべく消化に良いものを食べると良いです。

また、便秘になりがちな時期でもありますので、乳製品や大豆、野菜、果物など食物繊維が豊富なものを意識してよく食べるようにすると良いでしょう。

3. 我慢せずこまめにトイレに行く

お腹が大きくなるにつれて頻尿になる場合が多いですが、排尿を我慢しすぎると、膀胱炎になってしまう可能性もあります。

我慢せずにこまめにトイレに行き、体への負担を少しでも軽減しましょう。

4. 昼寝も含めて睡眠時間をしっかり確保する

お腹が大きくなると、夜寝苦しくなり眠れないことがあります。

そうした場合は昼寝も含めて睡眠時間をしっかり確保し体を休めるようにしましょう。

疲労がたまるとストレスや、胃痛など他のつわりの症状を悪化させる原因にもなります。

5. ウォーキングなど適度に運動する

つわりの症状の重さにもよりますが、可能な範囲でウォーキングなど適度な運動を心がけると良いです。

体を動かすことで血流が良くなり、むくみの解消につながりますし、つわりでつらい気持ちをリフレッシュさせる効果もあります。

6. 症状が深刻な場合は医師に相談する

妊娠後期のつわり症状が深刻な場合は、我慢しすぎずに産婦人科などの医師に相談するようにしましょう。

妊娠中でも飲める胃痛や便秘などを緩和する薬を処方してもらうことができます。

また、嘔吐がひどく栄養や水分が十分にとれない場合は、栄養失調や脱水症状など深刻な状態になる前に相談をして、点滴などで治療をしてもらうようにしましょう。

参考:春日部市 / 子育て・教育「妊娠後期(28週~39週ごろ)の過ごし方」

妊娠後期のつわりを乗り切り、大きく成長した元気な赤ちゃんの出産に臨もう!

妊娠後期のつわりは、大きくなった子宮が他の臓器が圧迫することによって、吐き気や胃痛、便秘、倦怠感などさまざまな症状を引き起こします。

赤ちゃんが大きく成長しているからこそ起きる症状ですので、できるだけ前向きにとらえて、食事の工夫や体をゆっくり休めることで対処しましょう。

そして、いよいよおとずれる出産のときに向けて、大きくなったお腹を愛おしみながら、つわりを乗り越え体調を整えていきましょう。