右を使った名前25選~右の意味や由来と読み方を徹底解説!

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「右」という漢字について

音読み:ウ、ユウ
訓読み:みぎ
画数:五画

姓や名前に用いられる場合には、他にも読み方があります。

「あき」「あきら」「え」「これ」「すけ」「たか」「ゆ」などです。

「右」の意味や由来や成り立ちと特徴

漢字の由来は諸説あり、「にぎり(握り締める)」、左を向いた時に右手が西になることから日が沈み「その1日をみきる(見限る)」、「左をひだりと読むことから右をみぎりと読んでいた」など他にもいくつかありますが、はっきりこれだと決められるものはありません。

単純に右手の象形から「右」とされたという説もあります。

成り立ちは、右手と口を表す象形。

特徴は、右手を口に添えている形。

意味は、「右」「助ける」「上位」「尊ぶ」「傍ら」「勧める」「優れている」「保守」。

「右」の優位性

この漢字ほど、由来も意味も多い漢字はありません。

単純に左右の「右」を示すだけでなく、「助ける」、「上位に在る」、「勧める」、「(思想を表す)保守」「優れている」。

かつては「右」が「左」より優位にありました。

多様な意味は、そこから派生したのだと言われています。

上位の者が下位の者を手助けするのは当たり前であり、よいものを人に勧める時に差し出す手は右手でした。

これは利き手の問題でもありますが、昔の人は子供が左利きの場合、右手で作業ができるように練習させたものです。

そのことからも、現在では考えられないほど「右」の優位性は強かったのです。

「右」を使った熟語

「右」は漢字の意味通り、「方向」「補佐する(役職)」「上位に在る」「勧める」「思想」を表す熟語が偏ることなく見受けられました。

方向を表すものは多数あるので、一部のみ書き出してみたいと思います。

二字熟語・・・右院、右近、右傾、右派、右眼、右文、右筆、机右、座右、
三字熟語・・・右勝手、右中間、右近衛、最右翼
四字熟語・・・右往左往、前後左右、左右相称

職務を表す中にも右の優位性は表れていて、左院よりも右院、近衛よりも右近衛、身分の低い中間でも優れた者には右をつけて、ただの中間より上位に在ることを示していました。

「右」の説明の仕方

口頭で名前を伝える際、どういった漢字を書くのか聞かれる時があります。

例えば、あなたの名前が「右奈(ゆうな」だとします。

その場合、「右」をどのように説明すればよいのでしょうか。

ここで例を挙げてみます。

・「ゆうなのゆうは、右側の右です」

これは簡単ですね。

右側の右と言われてわからない人はいないでしょうから。

「右」を使った名前の有名人・芸能人

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制野 峻右さん(せいの しゅんすけ・俳優)
庄田 侑右さん(しょうだ ゆうすけ・俳優)
和田 泰右さん(わだ たいすけ・ミュージカル俳優、ミュージシャン、ダンサー)
市川 右太右衛門さん(いちかわ うたえもん・大正から昭和の映画俳優)
市川 右近さん(いちかわ うこん・歌舞伎の名跡)
花柳 創右さん(はなやなぎ そうすけ・日本舞踊花柳流の家元)
尾崎 右宗さん(おざき うそう・俳優)
橘 右近さん(たちばな うこん・大正から昭和の落語家、書家)
松岡 洋右さん(まつおか ようすけ・明治から昭和の外交官、政治家)
鳥潟 右一さん(とりがた ういち・明治から大正の工学者、通信工学の権威)
藤井 右門さん(ふじい うもん・江戸時代中期の儒学者)
阿部 正右さん(あべ まさすけ・江戸時代中期の大名)
吉田 兼右さん(よしだ かねみぎ・戦国時代の公卿、神道家)
高安 右人さん(たかやす みきと・幕末から昭和の医学者、高安動脈炎の発見者)
佐伯 右文さん(さえき うもん・明治時代の教育者、津名郡教育界の設立に尽力)
三栖 右嗣さん(みす ゆうじ・昭和から平成の洋画家)

「右」は男性優位の時代、女性に使われることがなかった漢字

「右」は男性の名前に用いられることが多かった漢字です。

家長制度の厳しかった時代、「優れている」「上位に在る」の意味合いから、男性より下位に位置付けられた女性に用いられることはなかったのです。

今でもその名残があり男の子につけられることが多いです。

けれども、男性優位の社会が崩れた現在、女の子の名前にも用いられるようになりました。

歴史はまだ浅く、今でもそれほど使われてはいませんが、組み合わせる漢字によっては、とても可愛い名前になります。

「右」を使った名付け候補

右羅々(うらら)
比呂右(ひろえ)
右実(あきみ)
紗右(さゆ)
湖々右(ここえ)
右奈(ゆうな)
右以香(ゆいか)
右詩(うた)
莉右(りう)
美右(みこれ)
右永(あきえ)
右希穂(うきほ)
右歌(ゆうか)
珠右(みう)
麻右(まゆ)
優右奈(ゆうな)
右葉(たかは)
雅右(まさえ)
右乎(たかこ)
深右輝(みゆき)
有右(ゆう)
亜右美(あゆみ)
右々(ゆゆ)
尚右(なおえ)
朔季右(さきえ)

「右」の優位性が女性にも求められる時代

かつて男尊女卑の時代があり、名前の上でも女の子に「右」をつけられることはありませんでした。

けれども、男の子も甘んじてその名をもらっていたわけではありません。

名前に負けない人物になろうと努力をし、できるだけ高い身分になるべく出世を目指しました。

「右」を用いた名前は、男性にはプライドであり、決して貶めてはならないものだったのです。

そのことから、「右」には努力と徳の意味も含まれています。

まとめ

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女性が社会に出て働くようになった現在では、女性にも男性と同じ能力が求められるようになりました。

可愛い我が子が社会に出た時、男性に劣らない徳を得ているように願って、この「右」を名付けに使われてみてはいかがでしょうか。