赤ちゃんの離乳食にみりんはいつから使って大丈夫?注意点と使い方3つのポイント

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赤ちゃんの離乳食に塩やしょうゆなどの調味料はほとんど必要ない、ということは多くの方がご存知かと思います。

私も離乳食には味付けをせずに与えていましたが、ふと疑問に感じたことがあります。

「塩味の少ないみりんは離乳食に使っていいのだろうか」ということです。

みりんは煮物など和食には欠かすことができない調味料で、魚の臭み消しにも効果があるため、我が家ではかなりの頻度でみりんを料理につかっていました。

  • 赤ちゃんの離乳食にはいつからみりんを使っていい?
  • みりんにも種類があるけど・・・
  • 赤ちゃんの離乳食にみりんを使うときに気を付けたいこと
  • こんな離乳食にみりんを使おう

いつからみりんを与えてもいいのか迷っている、という人も多いでしょう。

安心して赤ちゃんに食事を与えられるように、正しい知識を身につけておくことが大切です。

赤ちゃんにはいつからみりんを与えてもいいの?

離乳食期の赤ちゃんには、基本的にはすべての調味料は必要ないと考えられています。

みりんはうま味やコクをアップさせたり、魚の臭み消しや野菜のクセを取り除いたりする効果があるため、和食には欠かせません。

しかしみりんは糖分が多く、ごくわずかではありますがアルコールも含まれているため、赤ちゃんの離乳食には向いていません。

赤ちゃんが9か月頃になればみりんを使用することができるとされていますが、1歳半まではあえて与える必要のない調味料です。

みりんは、赤ちゃんの消化器官が成長した1歳半以降を目安に与えるといいでしょう。

関連記事⇒赤ちゃんの離乳食でうま味調味料(味の素)はいつから使って大丈夫?2つの注意点

本みりんとみりん風調味料の違い

もうひとつ私が気になったのは、みりんには『本みりん』と『みりん風調味料』があることです。

なんとなく『本みりん』のほうがいいような気がするけど、実際にどのような違いがあるのかはわかっていませんでした。

赤ちゃんにはどちらを与えればいいのか、という点も気になったので、詳しく調べてみました。

『本みりん』

そもそもみりんと呼ばれるものは、蒸したもち米に米麹とアルコールを加えて発酵させた発酵食品です。

発酵が進むことでもち米のでんぷんやタンパク質が分解され、うま味成分や甘みが出ます。

アルコール度数も14%ほどとしっかりあることも特徴です。

本みりんは、

  • 原料を長期間発酵させて作ったもの
  • アルコール度数が高いもの

以上の2つが特徴といえます。

料理に加えることで独特の照りと風味をプラスするとともに、食材の臭み取りや煮崩れ防止に役立ちます。

加熱調理をする際には本みりんを使うといいでしょう。

『みりん風調味料』

みりん風調味料は、味や見た目は本みりんに似ているものの、本みりんではないものを指します。

本みりんとの大きな違いは、

  • 発酵させていない
  • アルコールがほとんど含まれていない

という2点ではないでしょうか。

みりん風調味料は本みりんの味に近づけるために、ブドウ糖や水あめといった糖分に米や麹、うま味成分や香料などを配合して、短時間で作られています。

アルコール度数は1%未満のものがほとんどで、加熱しなくてもアルコール臭は気になりません。

赤ちゃんの離乳食にみりんを使うときの3つのポイント

赤ちゃんの離乳食にみりんを使うことはあまりおすすめできませんが、大人の料理から取り分けたいという家庭も多いでしょう。

我が家でも1歳前くらいから、大人のおかずから取り分けたものを赤ちゃんに与えていたので、できるだけ安心して取り分けたいと思っていました。

みりんを使ったおかずを赤ちゃんに食べさせる場合、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。

  1. みりんはしっかり加熱してから!
  2. 使う量は少量が基本!
  3. 赤ちゃんの様子をしっかりチェック!

ここでは3つのポイントを紹介します。

1.みりんは加熱してアルコールを飛ばそう

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先にも紹介しましたが、本みりんのアルコール度数は14%とかなり高めです。

実はワインや日本酒とほぼ同じ!なんて事実に驚きますよね。

ともなれば、赤ちゃんの離乳食に使うことは控えようかな、と感じる人もいるでしょう。

もし不安であれば、赤ちゃん期にはみりんを使わないという選択肢をすることも間違いではありません。

どうしても赤ちゃんの離乳食に使いたい場合は、みりんをしっかりと沸騰させてアルコールを完全に飛ばせば大丈夫です。

みりんを使った煮物を取り分けるときは、ぐつぐつと沸騰したことを確認してから取り分けるといいでしょう。

2.みりんの量は少量が基本

みりんはアルコールだけでなく、糖分やわずかな塩分も気になるところです。

取り分ける場合でも、みりんの量はごく少量が基本です。

赤ちゃんの分を取り分けてからしっかり味付けをするといいでしょう。

3.みりんを与えたあとは赤ちゃんの様子をチェック

アルコールを完全に飛ばし、少量を心がけたとしても、もしかしたら赤ちゃんの体にみりんが合わないということも考えられます。

みりんを与えたあとは、赤ちゃんの様子や便の様子をしっかりチェックし、普段と違う変化を見逃さないようにしましょう。

赤ちゃんの離乳食にみりんを使うならこんなメニューがおすすめ!

あえて離乳食にみりんを使う必要はありませんが、一歳以降からは少しずつ大人と同じような味付けにしたいというときに、次のようなメニューにみりんを取り入れてみましょう。

煮魚

○材料(赤ちゃん1人分)

お好みの魚・・・30g

だし汁・・・30g

みりん・・・小さじ4分の1杯

しょうゆ・・・小さじ4分の1杯

○作り方

1.魚はさっと洗い、熱湯をかけて臭みを取ります。

2.鍋にだし汁とみりんを入れて、しっかり沸騰させてアルコールを飛ばしておきましょう。

3.鍋にしょうゆを加えてひと煮立ちさせてから魚を入れます。

4.5分から10分ほど弱火で加熱して煮汁が減ってきたら完成です。

関連記事⇒お食い初めの煮物には何を使えばいい?基本とおいしい煮物の作り方

安心して与えたいならみりんは1歳半以降から少しずつ

私が所持している離乳食の本によると、みりんは9か月頃のカミカミ期からOKとなっていますが、

『必ず加熱して、糖分の多さにも注意』

と記載されています。

(参照:Baby-mo特別編集『いつからOK?離乳食食べていいもの悪いもの』P80より)

私の見解では、

  • みりんはあえて赤ちゃん期に与える必要はない
  • みりんを使った料理を取り分けるときは必ずしっかり加熱
  • みりんを使う量は少量を心がける

といったことを意識してみりんを使えばよいと感じました。

みりんだけでなく、調味料の多くは親の考え方が大きく関係しているような気がします。

赤ちゃんに大量に調味料を与えることは好ましくありませんが、ごく少量から始めて徐々に大人の味付けに慣らしていくという考えも間違いではないと思っています。

家族みんなで楽しくおいしい食事ができるといいですね。