赤ちゃんは水あめをいつから食べて大丈夫3つの注意点とボツリヌス菌との関係

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料理に使うとツヤが出て、カステラに使うと生地がしっとりとする水あめ。

昔は紙芝居を聞きながら、色が混ざった水あめを舐めるのが子どもの楽しみでもありました。

砂糖よりも柔らかい甘さは、いつまでも舐めていられます。

でも水あめって、赤ちゃんはいつから食べることができるのでしょうか?

与える時の3つの注意点と、おすすめレシピを紹介します。

この記事のポイントは5つです。

・そもそも水あめとは?
・赤ちゃんは水あめをいつから食べていい?
・水あめをあげる時の3つの注意点
・命を奪う?危険な誤嚥事故…!
・簡単おすすめ!水あめの離乳食レシピ

それでは解説をしていきます!

参考にしてください♪

水あめとは?

水あめがどんな原料でできているかご存知でしょうか?

何からできているの?

水あめはサトウキビやはちみつのように、自然界にあるものではありません。

水あめはお米やじゃがいも、とうもろこしなどに含まれる「デンプン」から作られています。

口の中でお米をよく噛むと、だんだん甘くなってきますよね。

これはご飯の中に含まれているデンプンという物質が、唾液に含まれるアミラーゼという酵素によって分解され甘みのあるものに変わるからなのです。

デンプンはブドウ糖がたくさんつながった、数珠のような形をしています。

それを酵素を使って小さな形に分けると、甘みを感じるようになります。

使う酵素によって、水あめは様々な種類に分けることができます。

水あめの種類

水あめには次の4つの種類があります。

①麦芽水あめ…麦芽の酵素でデンプンを分解して作った水あめ。

昔ながらの水あめと言われ、大量生産は難しいもの。麦芽の風味を楽しめるので、直接舐めることに向いています。

②酵素糖化水あめ…ブドウ糖が少なく、麦芽糖が多い水あめ。大量生産が可能。

③酸糖水あめ…ブドウ糖が多く、麦芽糖が少ない水あめ。着色しやすいのが特徴。

④粉飴… 水あめを脱水・乾燥して作ります。主要成分はデキストリン。炭水化物の補給に向いているので、ボディビルダーやアスリートに重宝されています。

水あめの値段は製法によって、大きな差があります。

昔ながらの製法で作られた水あめは時間と手間がかかっているので、高額に。

逆に大量生産しやすい酵素糖化水あめは、安価で手に入ります。

直接舐める目的ならば、昔ながらの製法の水あめ。お料理やお菓子に使うならば安価な水あめ。というように用途に合わせて購入しましょう。

保存方法

高温多湿を避け、常温で保存します。

ただし製品によって冷蔵保存もあるので、食品表示の部分をよく見ましょう。

夏場は温度変化によって形状が変わってしまうので、常温保存できるものでも冷蔵庫で保存するなどの工夫が必要です。

砂糖と違い賞味期限があるので、期限以内に食べるようにしましょう。

栄養成分と用途

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砂糖の甘さを10とすると、水あめの甘さは6しかありません。

水あめの用途は、幅広く料理に使えます。

疲労時にそのまま栄養補給として食べることはもちろん、コーヒー・紅茶の甘味料や煮物、佃煮、タレ、キャラメル、ゼリー、キャンディー、カステラなど…。

料理にはつやを出し、スポンジ類に使用すると、しっとりとした出来上がりになります。

砂糖よりソフトな甘さなので、焼き色をつけたいけれど甘すぎないようにしたい時にも使うことができます。

赤ちゃんはいつから水あめを食べていいの?

赤ちゃんが水あめを食べられるのは、離乳食中期のモグモグ期(7~8ヶ月)から。

どんなに早くてもゴックン期後半(6ヶ月頃)からにしましょう。

形状がはちみつに似ているせいか、「ボツリヌス菌が潜んでいるのでは…」と疑われてしまいがちですが、前項でも説明したように原料は「デンプン」なので関係ありません。

喉風邪の時に、はちみつと大根を混ぜたものを飲み早く治すという方法がありますよね。

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そこで、「1歳未満の赤ちゃんにはちみつが与えられないので、水あめで代用!」という手が浮かびますが、実は水あめにすると効果は半減してしまいます。

はちみつ大根の民間療法は、はちみつと大根の抗菌作用が喉をゆっくり通るように工夫されたもの。

水あめには抗菌作用はないので、大根をゆっくり通らせるということはできますが、はちみつの抗菌作用は合わさりません。

また砂糖よりも甘さがソフトで、料理に使うとツヤがでますが、離乳食に使う場合はごくわずかにしましょう。

離乳食は素材の味を楽しみ、徐々に砂糖で味を加えていくもの。

わざわざ水あめを使う必要はありません。

甘みを足したい場合は離乳食後期のカミカミ期(9~11ヵ月)から、砂糖を使ってあげましょう。

関連記事⇒赤ちゃんのはちみつは死亡リスクが!乳児はなぜ蜂蜜NG?4つの注意点と食べてしまった時の対応

水あめを与える時の注意点3つ!

赤ちゃんに水あめを与えるときには、次の3つに注意して下さい。

1つめは、初めて水あめを与える時

初めて水あめを与える時は、必ず平日の午前中、すぐに病院行ける時にしましょう。

水あめはアレルギーになりにくい食材ですが、万が一アレルギーが発症した場合に軽い症状で済むように、病院に行きやすい時間帯を狙って与えましょう。

これは水あめに限らず、赤ちゃんに初めての食材を与える時の基本ルールです。

2つめは、いつでも与える時は少量に!

砂糖よりも甘さが控えめだからといって、大量に与えてはいけません。

消化器官が未発達の赤ちゃんに大量の糖分は消化の負担になります。

美味しそうに食べてても大量に与えないようにしましょう。

アレルギーがなくても、水あめを使うときは「少量」に。

3つめは、誤嚥事故に注意!

赤ちゃんは嚥下する力が未発達です。

水あめをそのまま赤ちゃんに与えると、うまく呑み込めず気管に入ってしまい、誤嚥事故の危険性があります。

与えるときは、料理に少量使う程度にしましょう。

知っておこう!恐ろしい誤嚥事故!

ここでは前項にも触れた嚥下(えんげ)について紹介します。

そもそも誤嚥とは?

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本来、食べたものは食道を通ってから胃に行きます。

しかし嚥下機能が未発達な赤ちゃんは、食べたものが誤って気管に入ってしまうことがあります。

これを誤嚥と言います。

高齢者の方や赤ちゃんは嚥下機能が十分でないために、水あめや焼き芋のホクホクした状態、わかめやトマトの皮などが飲み込みにくいのです。

大人でも勢いよく水を飲むと、むせることがありますよね。それも誤嚥の一種。

また似た言葉で「誤飲」というものがあります。

誤飲とは食べ物でないものを、赤ちゃんが誤って飲み込んでしまうこと。

ボタン電池や防虫剤、タバコなどが家庭内の大きな事故の原因となります。

関連記事⇒赤ちゃんがゴミ箱をあさるのはいつまで?死亡事故や危険性とゴミ箱対策

誤嚥性肺炎の恐ろしさ

水あめがうまく呑み込めず気道に入ってしまい、そのまま肺に入ってしまうと「誤嚥性肺炎」を引き起こしてしまうことがあります。

本来無菌に近い肺に食べ物が入ると、細菌が繁殖し発熱・咳・膿のような痰が出るなどの症状が起き、そのまま放っておくと最悪の場合は死に至ります。

厚生労働省の人口動態統計(2015年)によると、日本人の死亡原因の第3位は肺炎です。

肺炎の中には高齢者のたばこや、インフルエンザの悪化など、原因は様々ありますが、誤嚥性肺炎もその中の一つ。

肺炎で5歳以下の子どもが亡くなってしまうのは、日本に限られたことではありません。

誤嚥性肺炎の早期発見方法

赤ちゃんには料理に混ぜて水あめを与えてあげますが、万が一赤ちゃんが勝手に食べていたら大変なこと。

熱が出ると風邪とも間違われやすいのですが、赤ちゃんをよく観察して誤嚥性肺炎の早期発見に努めましょう。

誤嚥性肺炎の早期発見には、次の4つのことに注意します。

①激しく咳込む
②高熱
③濃い痰がたくさん出る
④呼吸が苦しそう

心配になったら、すぐに病院で検査してもらいましょう。

誤嚥の予防策4つ!

誤嚥を引き起こさないための対策は以下の4つです。

1つめは、食べ物の形状を統一すること。

食材の大きさや固さを統一し、赤ちゃんが食べやすいように工夫します。

赤ちゃんの離乳食は、初めはペースト状から、少し形状のあるもの、大人と同じもの…と変化します。

月齢や成長度合いで少しずつ変えていきますが、これは教科書どおりではなく赤ちゃんの様子を見ながら変えていきましょう。

形状を変えたけど食べづらそうにしている場合は、まだ咀嚼力が足りないので戻してあげることも必要。

もしくはとろみづけが足りない場合もあります。

ただし、いつまでもペースト状で与えていると、赤ちゃんの咀嚼力の発達が促せません。

周りを見て焦らず、その子の成長に合わせた形状にしてあげましょう。

2つめは、食事に集中させること。

赤ちゃんには食事に集中させてあげましょう。

テレビをつけながら食事をとったり、食べている時に驚かせたり、お母さんが慌ただしくしながら与えたりすると、食べることに集中できず誤嚥してしまう危険性があります。

9ヶ月頃から遊び食べが始まりますが、これは集中していないのではなく、食べ物を手で掴んで学んでいます。

その名の通り、一見遊んでいるようにも見えますが、赤ちゃんにとって大きな成長に繋がりますす。

お母さんが許せる範囲で、自分で食べようという気持ちを大切にして、見守ってあげてくださいね。

3つめは、食べる時間や姿勢に配慮すること。

急いで食べさせたり、だらだらと何時間も食べさせるのはやめましょう。

食事は30分位で切り上げるのが最適。

赤ちゃんが食べるのが遅くて、口の中にどんどん食べ物を運んでしまうと、口の中がいっぱいになってしまいます。

作ったものをすべて食べて欲しいものですが、何時間も食事を続けているとだらだら食べになってしまうので、ある程度であきらめましょう。

そして姿勢はきちっとしなくてもいいので、寝転んだまま食べたりはしないように。

無理な体制で食べさせていると事故の元です。

4つめ、適度に水分を取りながら食べること。

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食事中は適度に水分を取りましょう。

口の中が乾いているのに食べ物を飲み込むのは、大人でも難しいこと。

口の中の水分を奪い取ってしまう食品には、特に注意して与えましょう。

簡単!おすすめレシピを紹介

水飴を使ったおすすめレシピを、離乳食時期別に紹介します。

中期モグモグ期(7~8ヶ月頃)向け!

かぼちゃオニオンスープ

<材料>

かぼちゃ…15g
玉ねぎ…5g
塩…少々
水溶き片栗粉…小さじ1/2
水あめ…小さじ1/2

<作り方>

1.かぼちゃと玉ねぎを細かく刻む。

2.鍋に水1/2カップと1の材料を入れ、柔らかくなるまで煮込む。

3.材料を粗くすりつぶし、塩と水あめを入れ、水溶き片栗粉でとろみを付ける。

みかんの人参あえ

<材料>

にんじん…10g
みかん…10g
水あめ…小さじ1/2

<作り方>

1.にんじんは細かく刻む。

2.鍋ににんじんとかぶるくらいの水、水あめを入れ、柔らかくなるまで煮る。

3.にんじんをうらごしして皿に盛る。

4.みかんの薄皮を取り除き、粗くすりつぶし混ぜる。

後期カミカミ期(9〜11ヶ月頃)向け!

あじのみそ煮込み

<材料>

あじ…15g
じゃがいも…20g
ねぎ…10g
みそ…小さじ1/4
水あめ…小さじ1

<作り方>

1あじはゆでて骨と皮を取り除き粗くほぐす。

2.じゃがいもは皮をむき、5mm角に切る。ねぎは粗みじんに切る。

3.鍋に水大さじ4とじゃがいもとねぎを入れ煮る。

野菜が柔らかくなったらて、みそと水あめ、あじを入れひと煮立ちさせる。

りんご煮

<材料>

りんご…10g
水あめ…小さじ1

<作り方>

1.りんごは食べやすい大きさに切る。

2.鍋に水大さじ2と水あめ、りんごを入れ、弱火でやわらかく煮る。

★りんごを梨に変えてもOK!

完了期パクパク期(1〜1歳6ヶ月頃)向け!

切り干し大根の煮物

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<材料>

切干大根…5g
にんじん…10g
油揚げ…5g
だし汁…1カップ
水あめ…小さじ1
しょうゆ…小さじ1/4

<作り方>

1.切干大根は水に浸して戻したら軽くもみ洗いし、水けをしぼって1cmに切る。にんじんは2cmのせん切りにする。油揚げはお湯を回しかけて油抜きし、5mm角に切る。

2.鍋に1の材料とだし汁を入れ、煮込む。

3.野菜がやわらかくなったらで、水あめとしょうゆを加え、汁けが少なくなるまで煮る。

大学いも

<材料>

さつまいも…40g
水あめ…小さじ2

<作り方>

1.さつまいもは食べやすい大きさに切る。

2.蒸し器で、串が通る程度までの柔らかさにする。

3.少量の油で炒め、水あめを絡める。

まとめ

赤ちゃんと水あめについていかがでしたでしょうか。

赤ちゃんは水あめを、離乳食中期のモグモグ期(7~8ヶ月)から食べることができます。

形状がはちみつに似ているので「ボツリヌス菌が潜んでいる」と勘違いされやすい食品ですが、原料はデンプンなのではちみつとは無関係。

ボツリヌス菌の心配はいりません。

ただし、誤嚥の危険性があるのでそのまま与えないよう、料理に少量混ぜる程度にしましょう。

ソフトな甘さが魅力的ですが、離乳食は食材の甘さを味わうので、あえて与える必要はありません。

甘さをプラスしたい場合は、砂糖で代用できます。

関連記事⇒赤ちゃんは砂糖をいつから食べて大丈夫?7つの注意点と与え方

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