母乳保存の仕方~保存期間や容器など母乳育児7つのポイント

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母乳で赤ちゃんを育てたいという人は多いですよね。

でも、胸がはって痛かったり、量が足りなかったり、完全母乳で育てるのは大変なことです。

そこで、役に立つのが、母乳を保存して使う方法です。でも、

『母乳の保存の仕方はどうしたらよいの?』

『母乳は、冷凍したらどのくらいもつの?』

など、赤ちゃんの健康にかかわることですから、心配になりますよね。

こちらでは、

・母乳の正しい保存の方法

・母乳の冷凍と解凍

・母乳の保存期間

・母乳保存おすすめグッズ

など、母乳の保存について7つのポイントで解説します♪

母乳育児とは?

母乳を使った育児は、赤ちゃんにとって健康的だと言われます。

次のようなメリットがあるからです。

・母乳には様々な抗体が含まれている。

・母乳はタンパク質、ミネラルなど栄養価が高い。

・乳児用ミルクより消化しやすい。

・母親にとっても、オキシトシンという愛情ホルモンが分泌される効果がある。

・出産後、無理なく体重を戻せる。

でも、母乳育児は大変です。軌道にのるまでには3か月くらいを要します。

しかも、母乳量が足りなかったり、乳首があれてうまくあげられなかったり、母乳育児トラブルは多いです。赤ちゃんの吸い過ぎで、乳首がちぎれてしまった!という人も。

卒乳までは1年ほどかかるので、長い闘いになります。

そんな時に役にたつのが、こちらで紹介する「母乳の保存」です。

母乳の保存で気を付けることは?

母乳保存の方法を説明する前に、前提となるのが、「滅菌」です。

手順があっていても、ばい菌がいっぱいでは意味がありません。次のことを守ってくださいね。

・よく手を洗い、爪の中もきれいにする。

・搾乳容器や搾乳器の中を触らない。

・搾乳直後、少量を捨てても滅菌の効果はない。

・おっぱいを石鹸で洗う必要はない。

・冷凍保存には、滅菌された専用のビニールや容器を使う。

母乳の冷凍の仕方は?

滅菌のルールを守った上で行ってください。

・搾乳直後の母乳を容器に入れる。

・冷凍すると少し膨張するので、いっぱいまで入れない。

・入り口は折り返して、マスキングテープで留めると安心。

・それでも念のため、大きなビニールで2重にする。

・必ず、日付と量を記入する。

冷凍庫に入れたら、24時間以上しっかり凍らせてください。

そして必ず、搾乳してすぐの母乳を保存してくださいね。

母乳の解凍の仕方は?

さて、解凍の仕方も重要です。

厚生労働省では、「室温で戻すのが望ましい」としています。

何でも、母乳の中の成分、リパーゼを保つためだとか。

でも、室温だとけっこう時間がかかります。赤ちゃんが待っているのですから、そんなに流暢なことは言ってられませんよね。

それでも、電子レンジであたためてはいけません。

「37度未満」

が適温であるとしています。ぬるま湯で湯煎をしてください。

また、加熱後使用しなかった母乳は、再利用できませんので捨ててください。

母乳はどのくらいもつの?

当たり前ですが、冷蔵と冷凍では保存期間も異なります。また、搾乳直後かどうかでも違います。

・冷蔵保存

「搾乳直後」→24時間以内

「解凍した母乳」→24時間以内

・冷凍保存

「搾乳直後」→6か月

「解凍した母乳」→保存不可

ここで気を付けてほしいのは、

・解凍した母乳をまた冷凍保存することはできません。

・湯煎解凍した場合は、この限りではありません。

また、ピジョン株式会社のホームページでは、冷凍保存した母乳の保存期間を次のようにしています。

・冷凍保存は6か月使用可能

・でも、3ヵ月が推奨

これはあくまでも正しく保存したときの目安です。

やはり、赤ちゃんの健康を考えるとなるべく早く使うのが好ましいです。

母乳保存のおすすめグッズ!

成長によって、飲む量も変わってきます。

様々なサイズが選べる、コレがおすすめです。

「母乳フリーザーパック ピジョン」

次の点で優れています。

・母乳の量に合わせてサイズが選べる。

・薬局やスーパーなどどこでも手に入る。

・母乳を入れる時に、手で触れたところを切り取れるので衛生的。

・哺乳瓶へそそぐときは、バックの下をカットして入れるのも衛生的。

・目安ラインがついているので、母乳量がわかりやすい。

・名前や日付、時間、量を記入できるシールがついている。

・丈夫で衛生的なラミネートフィルム使用。

50枚入りで、1600円ほどです。

少しだけ冷蔵保存したいという人にはコレです。

「母乳ボトル メデラ」

・哺乳瓶としても使える。

・洗えば繰り返し使用できる。

・150mlmで保存できる。

・メデラの搾乳器に直接つけられる。

搾乳したてであれば、24時間冷蔵保存できるので、上手に活用したいですね。

母乳育児で気を付けること!

少し前に、母乳をインターネットで売買しているという報道がなされたのをご存じですか。

母乳で育てたい!というお母さんの気持ちを逆手にとったビジネスです。

少し考えれば衛生的にも危険だとわかりますが、育児中のお母さんは無我夢中です。実際に購入にしてトラブルにあったという人もいるようです。

厚生労働省でも次のように警告しています。

「インターネットで販売されている母乳は、提供した母親の病気の状況や、授乳方法、衛生管理の方法がわかりません。」

「病原体や医薬品などの化学物質が母乳中に存在しているかもしれません。」

いくら母乳で育てたくても、母乳を買うのは大変危険な行為です。

大切なのは、完全母乳育児に縛られないことです。

市販のミルクをうまく使うことも検討してくださいね。

まとめ

今回は、母乳の保存について解説してきました。

伝えたかったのは、次の4つです。

・母乳にはメリットがあること。

・正しく保存、解凍することが大切であること。

・母乳保存の専用グッズを使って、衛生的に保存すること。

・完全母乳育児に縛られないこと。

出産後は、赤ちゃんのお世話で寝不足になります。

おむつ替えや抱っこ、1番大変なのは授乳です。最初は母乳育児がうまくいかず、悩む人も多いでしょう。

こちらで紹介した冷凍、冷蔵保存の情報が、母乳育児をがんばるお母さんのお役に立てば幸いです。