無洗米のおいしい炊き方7つのポイントを料理好き主婦が伝授♪

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洗わずに炊ける無洗米は、育児・家事・仕事に忙しいママたちの味方。なにせお米を洗わない分だけ、家事の時短につながるわけなのですから。なのに、精白米に比べるとあまり美味しくないと信じられているようで、いまだ敬遠される場合もあるようなのです。

でもそれ、凄くもったいないと教えてあげたい!無洗米がおいしくないといわれているのは、多くの場合は精白米と同じように扱ってしまうのが原因なのだそう。そこさえ克服すれば簡単に美味しいごご飯を食べることができるのです!

そこで今回は、無洗米がおいしく炊けないその理由と、それを克服するための無洗米のおいしい炊き方7つのポイントをご紹介。自分のライフスタイルに合った方法をマスターして、毎日の炊飯を楽に、そして手軽で美味しい無洗米を食べましょう!

どうして無洗米がおいしく炊けないの?

「無洗米は美味しくない」といわれていますが、これは多くの場合「美味しく炊けていない」というのがホントのところみたいです。まず、ここでは、無洗米をおいしく炊くための情報として、無洗米と精白米の違いと、そこから見た美味しく炊けない理由について考えてみたいと思います。

炊き方だけでOKという人はここの章は読み呼ばしても全然問題ありません。忙しいですもんね(*^。^*)

もし、ちょっと時間に余裕があったり、「違いを理解しておきたい!」という知的好奇心旺盛な人はぜひ読んでくださいね。それによって無洗米をおいしく炊く方法への理解が深まるかもしれません。では早速見ていきましょう。

無洗米と精白米の違い

まずは一般的なお米である精白米の特徴から。精白米はいくつかの工程を経て最終工程の精米が行われ、精白米となり店頭に並ぶのだそうです。この時、精白米の表面にはまだ「ぬか」が残っている状態のまま。これを家庭で洗米することによってお米についたぬかが取り除かれ、お米の表面全体から保水しやすい状態に変化します。

また、この段階でお米はすでに保水を始めていますので、洗い上がった段階ではある程度の量の保水が行われているのです。

一方洗わずに炊けるお米が無洗米。必要量の水を入れて一定の時間が経過すれば炊飯OK!なのですが、この簡単さに「炊飯の失敗」の原因があるのです。

無洗米がおいしく炊けない原因

精米後の無洗米の表面はつるつるできれいな状態。こんな風にお米の表面がきれいなままだと、精白米に比べて保水に時間がかかるのです。しかし、それを知らずに精白米と同じだけの時間浸け込んだ場合、お米内部に十分に保水されない状態のままで炊き上げることになりますので、ぱさぱさした炊きあがりになりがち。これが「無洗米は美味しくない」につながる理由の一つだと考えられています。

また、水の量の問題も。無洗米が出始めた当初は水は少なめがベスト!なんていわれていましたが、実際には精白米よりもやや多めの水を入れる必要があるのです。これは、精白米は洗っている間にもどんどん保水しているのに対して、無洗米は洗わない分保水するのはお水に浸け込んだ後だけ。つまり無洗米美味しく炊くためには、「精白米が洗米中に保水している量の水」を多めに入れてあげないといけないのです。

これらが精白米と無洗米の特徴と違い・美味しく炊きあがらない理由だといえます。このことをちょっとだけ頭の片隅に置いておけば、無洗米の炊飯を成功させやすくなります。

無洗米のおいしい炊き方7つのポイントをご紹介。

ここからは、前出の無洗米の特徴をもとに、無洗米をおいしく炊くために注意すべきポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。

その1:無洗米は水の量に注意しましょう。

無洗米をおいしく炊くには、まずは水の量に注意しましょう。写真の水位を見てください。これは2合分の無洗米を炊く準備をしたところなのですが、標準よりもやや多め。軟かめの水位まで水を入れています。我が家はやや硬めの炊きあがりを好みますので、毎回これくらいの水位です。もし、軟らかめのご飯が好きな場合にはもう少し水を増やしても良いかもしれません。

ただしこれは、炊飯器やお米の種類・お米の状態(新米か古米か)など、それぞれの条件によって微調整が必要。大切なポイントとして「水は多めの量を入れる」と覚えておいて、あとはトライ&エラーで調整しながら「我が家」にぴったりの水加減を見つけましょう。

その2:無洗米は十分な時間水につけましょう。

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精白米の保水時間は20分から40分で十分だといわれていますが、表面がつるつるできれいなままの無洗米は保水に時間がかかります。特に寒い季節なら、暖かい季節の倍程度の時間が必要。30分くらいでOKといつ説もありますが、私の経験上十分に保水させて美味しく炊き上げるには2時間程度の時間が必要だと思っています。

でもこれ実際にやってみると結構長いです。もし、「2時間も待てない!」と、そんな場合には早めにお米を浸け込む方法がおすすめ。以下でその方法を紹介しますのでマスターしましょう。

長時間の保水は内釜ごと冷蔵庫へ。

2時間をほんのちょっとだけオーバーする程度なら、炊飯器に入れた状態の保水でOK。しかし、それを超えてしまったら逆にご飯が不味くなる場合も。これはお米に含まれるでんぷん質が水に溶けだすことで、お米が砕けることが原因なのだとか。それを回避しながら長時間浸け込むことを可能にしてくれるのが冷蔵庫。ホントに便利ですよね~(*^_^*)

たとえば、朝浸け込んで夕方炊き上げる、あるいは逆のパターンで夜浸け込んで朝一番に炊き上げたいときには、浸け込む時間はかなりの長時間になります。そんな時には炊飯器の内釜ごと冷蔵庫に入れておけば大丈夫。冷たい水でゆっくりと保水させることができます。こうしておけば水が腐る心配もありませんし、時間が長すぎても問題にならないのです。

ただし、その時にはやはり衛生面には配慮が必要ですので……

こんな風にラップをして……

ラップが取れてしまわないように輪ゴムか何かで止めてから、冷蔵庫に入れましょう。

無洗米を予約で炊き上げたいときには氷を活用

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朝おきたときには炊きあがっていてほしい!それなら炊飯器にセットしておく必要がありますよね。そんなときには氷をフル活用。無洗米を浸けこむときに可能な限り氷の割合を増やしておきます。こうしておくことで、炊飯器がもともと持っている保温性の高さが冷たい水の状態を長く保ってくれます。

もちろん、時間が長い時や室温の高さによっては冷蔵庫と同じ程度冷やし続けることはできませせんが、私はこの方法で朝一番に美味しいご飯を炊き上げることに成功しています(*^。^*)ポイントとなるのが氷をいかに長持ちさせられるのかということ。そのために以下の工夫をしています。参考にしてくださいね。

炊飯器内の氷を長持ちさせる方法
・できるだけ冷たい水を入れる。

・氷の割合を可能な限り増やす。

・できるだけ大きめの氷を入れる。

その3:無洗米の水温は低めがベスト!

美味しいご飯を炊くには水の温度にも注意が必要。できる限り低めがベストです。極端に言えば、氷水でもよいのだそう。お米は保水にできる限り時間をかけるほうが、お米の隅々にまで水がいきわたりより美味しく炊きあがるのです。実はこの方法、お米の専門家が推奨するくらいご飯がおいしくなる浸け込み方ですし、実際にやってみても美味しい。とってもオススメです。

ただしこの場合、長い時間浸け込むというのが大前提となりますので、その点には注意委が必要。判断が難くなってはいけませんので、以下を基準としてトライしてみてください。

水温と保水時間の関係
・保水時間が2時間程度の場合⇒最初から常温の水を入れる。

・保水時間が4時間以上の場合⇒最初から冷水を入れる。

その4:急ぐときには無洗米をやさしくやさしく研いでみましょう。

「浸けこむの忘れてた!でも、どうしても急いでご飯炊かなきゃ!」そんなシーンもありますよね。そんな時には無洗米を軽く研いでみましょう。そうすればお米の表面に適度なざらつきが生まれ、保水速度が速くなります。この時水を捨てる必要はありません。以下のステップで試してみてくださいね。

≪無洗米をあえて研ぐときのステップ≫

1.無洗米を炊飯器の内釜に入れる。

2.少な目の水を入れる。(お米全体を濡らせる量でOK)

3.水を全体になじませるような感じで、やさしくやさしく研ぐ。

4.必要な量の水を追加して浸けこむ。

※特に大切なポイントが研ぐときに水を入れすぎないこととやさしく研ぐこと。たったこれだけで保水速度が上がります。お試しください。

その5:無洗米に適したモードで炊飯しましょう。

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多くの炊飯器には、どんな種類のお米を炊くのか(無洗米・精白米・五穀米など)、それをどう炊きないのか?(ふつに・極上に・炊き込みで・速くなど)メニューで選ぶことができます。時間がないときには快速で炊飯することもありますが、時間が許す限り最適なモードで炊いてみましょう。

ちなみに私の好みは「極上」(*^。^*)。美味しさが全然違ってきます。これらの表記・メニューの種類などはメーカーや炊飯器の種類によって違いますので、ご家庭ごとでチェックして最適なモードを見つけてみてくださいね♪

その6:無洗米の蒸らし工程は15分が最適

炊きあがったご飯は何分くらい蒸らしていますか?最適なのが15分だとされていてこの意見には私も賛成。今は炊飯器がとっても優秀になっているせいか、蒸らし時間が短くてもそれなりに美味しいご飯を食べることができます。でもやっぱりちゃんと蒸らしたほうが断然美味しい!

炊きあがったご飯は蒸らすことでさらに蒸気をしっかりと吸い込んでふっくらと仕上がり美味しくなるのです。これが短いとご飯がべちゃべちゃしますし、長すぎるとご飯が固まってしまいやっぱりべちゃべちゃした感じになります。やはりこの蒸らし工程は美味しいご飯にとって大切なのです。

お腹がすいているとついつい早くごはんを食べたくなりますが、そこはぐっと我慢。ここで失敗してしまったらこれまでの努力が無駄になります。蒸らし工程までが炊飯だと考え、15分程度待ってから炊飯器の蓋をあけましょう。

その7:手早く丁寧にご飯を混ぜましょう。

蒸らし工程が終わったら、炊飯器の蓋をあけしゃもじでご飯を丁寧に混ぜましょう。この時、ご飯を切るように混ぜる・そこの部分のご飯も持ち上げて全体を空気に触れさせるのがポイント。こうすることによって、ご飯から余分な水分をなくすことができます。

ここをきっちりやっておけば、ご飯がべちゃべちゃすることもなくお米の1粒1粒がおいしく仕上がりますよ!ぜひトライしてみてください!

無洗米をさらに美味しく炊き上げたいなら、スペシャルな方法にトライしましょう。

ここからは、さらなる美味しさを追求したい時の方法を紹介します。

ご飯にツヤがほしいなら日本酒を入れてみましょう。

水にほんの少量の日本酒を入れてご飯を炊くと、つやつや加減が増加します。これは日本酒に含まれる糖質の作用なのだとか。お寿司など、ご飯の見た目が特に気になるメニューの時にとっても便利。是非試してみてくださいね♪

※お酒の分量ですが、我が家の場合はご飯2号に対してお酒小さじ2杯程度を入れています。

無洗米の甘みを増すなら「天然の塩」がおすすめ。

ご飯の甘みをさらに引き出したいときには、塩を一つまみ入れましょう。この時できれば辛みの強い天然塩がベスト。しっかりとご飯の甘みを引き立ててくれます。

お米をきゅっと引き締めたければ「にがり」を数滴。

にがりを入れればお米がおいしくなる。ずいぶん昔にそんなウワサが流れ、一大ブームを巻き起こしました。これって単なるうわさではなく事実のようです。その作用を引き起こすのはにがりにの主成分であるマグネシウム。お米の細胞に入り込みお米の中からしっかりと細胞を結合させ、炊飯時のお米の煮崩れを防いでくれるのだそう。

それ以外にも、にがりが持つ独特の「苦味」が、ご飯の甘みを引き出してくれます。これは塩を入れた時と同じ作用ですね。引き締まった甘みをしっかりと感じることができるご飯に仕上げたいなら、にがりを数滴加えてみましょう。

もし、お米を炊くためにわざわざにがりを買うのはもったいないカナと思うなら、やっぱり天然塩がおすすめ。にがり成分を残しているものがありますのでそちらで代用してみましょう。同じ効果が得られます。

おいしい炊き方をマスターして、無洗米を美味しく食べましょう!

無洗米のおいしい炊き方7つのポイントとして紹介しました。「無洗米はおいしくない」そんな風に言われていますが、これはある意味間違い。多くの場合「扱い方」、「炊き方」に問題があるだけなのです。精白米と無洗米は見た目が一緒でどちらもお米。なのでついつい同じ扱いをしてしまいたくなりますが、実はそれぞれ扱い方に違いがあります。

そこさえ押さえて扱えば、無洗米だって精白米に負けないくらい美味しく食べられます。手軽で簡単な無洗米にチャレンジしてみてくださいね。