赤ちゃんが夜中に38度、39度の熱!病院に連れて行く前に今すぐすべき3つの対処法

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赤ちゃんが夜中に38度、39度の熱!病院に連れて行く前にすべき3つの対処法

夜中寝入ってから、赤ちゃんが38~9度の高熱でぐずり、あたふたしたことはありませんか?

この赤ちゃんの夜中の発熱はほとんどのママさんが経験すること。

でも夜間救急外来の病院に行くべき症状なのかどうなのか、悩むところなのではないでしょうか?

そこで今回は、赤ちゃんが夜中に発熱する原因、病院に連れて行く目安、解熱剤の使用について解説しています。

また、病院に連れて行く前にぜひ行ってもらいたい対処法を3つご紹介しています。

  • 体温が上がりきっているときの厚着はNG!
  • 水分をしっかり摂取させる
  • おでこは効果なし!解熱はわきの下や背中、鼠径部を冷やそう

今まで正しいと思い込んで実践していた対処法が、実は間違いだったということもあるかもしれませんよ。

ぜひ最後まで読んでくださいね!

赤ちゃんが夜中に39度の熱!でも朝になると下がることも!その原因は?

赤ちゃんが夜中に39度ぐらいの高熱を出すということはよくあることです。

また、朝になると何ごともなかったように熱が下がっているということも。

そこで、赤ちゃんが夜中に発熱しても慌てず対処するために、赤ちゃんが夜中に発熱する原因、さらに、なぜ朝になると熱が下がることがあるのかということについて解説します。

どうして赤ちゃんは夜中に発熱するの?

通常、自律神経によって体温がフラットに保たれるよう調整されます。

しかし、赤ちゃんは自律神経が未発達なので大人のように体温をうまく調整できません。

そのため、病気だけでなく、暑すぎたり、授乳後や動き回ったり、泣いたり、眠くなったりしただけでも体温が上がってしまいます。

赤ちゃんは平熱であっても35.0℃から37.4℃の間で変動するんです。(出典元:埼玉県小児科医会

大人であれば体温が37.4℃になれば熱っぽく感じますが、赤ちゃんにとっては平熱の範囲で、37.5℃を超えれば発熱とされています。

赤ちゃんの発熱はなぜ翌朝下がるの?

赤ちゃんが夜中に発熱して、解熱剤を使わずとも朝になったら体温が下がっていたということは少なくありません。

これは、自律神経のうち副交感神経の作用によるもの。

副交感神経は夜の就寝時などに働く末梢神経で、血管を拡張し、発汗を促すことによって体内の熱を外に逃がし、体温を低下させます。

そのため、赤ちゃんの体温は、朝が最も低く、夕方から夜にかけて上昇する傾向にあるんです。

夜中に発熱して翌朝下がったとしても、もしかしたら何らかの病気である可能性も。

したがって、なるべく早めに受診しましょう。

夜中に赤ちゃんが発熱で泣く!病院に連れて行くべき?

夜中に赤ちゃんが発熱して泣くこともありますよね。

そんなとき、多くのママさんは、夜間救急外来に連れて行くべきなのかどうか悩むことでしょう。

そこで、どんな場合に病院に連れて行けばいいのかについて解説します。

生後6ヶ月以降の赤ちゃんの発熱

生後まもない赤ちゃんは、胎盤を経由してママの体内から受け継いだ免疫グロブリンという物質によって、風邪などの感染症にかかりにくくなっています。

この免疫グロブリンは、生後6ヶ月ぐらいには赤ちゃんの身体から消滅。

ところが赤ちゃんは未熟なので、免疫グロブリンを十分に生成できないため、この頃から風邪などにかかりやすくなり、発熱することも多くなるんです。

生後6ヶ月以降の赤ちゃんが夜中に発熱しても、意識がしっかりしていて元気があれば、直ちに受診する必要はないでしょう。

しかし、次のような症状がみられたら、救急外来を受診してくださいね。

  • 激しく泣いている。なかなか泣き止まらない。
  • 顔色が悪く、元気がない。
  • ずっとうとうとした状態が続き、呼びかけても反応しない。
  • 水分を受け付けようとせず、おしっこが出ない。
  • 呼吸の異変、嘔吐、下痢、けいれん、唇や爪などが紫色になるチアノーゼ発症など

上記の症状がみられず、翌朝熱が下がっていたとしても、早めに受診するようおすすめします。

生後6ヶ月未満の赤ちゃんの発熱

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先ほど解説したように、生後6ヶ月未満の赤ちゃんは、ママから受け継いだ免疫グロブリンのおかげで通常はあまり発熱することはありません。

しかし、この免疫グロブリンは月齢が経つごとに減少。

生後1ヶ月でおよそ半分にまで減少し、生後4~6ヶ月で成人のおよそ30%になるといわれています。

そのため生後6ヶ月未満の赤ちゃんでもウイルスなどの感染症によって発熱することはあるんです。

特に生後3か月未満の赤ちゃんは、症状がわかりにくく、免疫機能がまだ不十分であることから、発熱した場合は注意が必要とされています。

それは、発熱原因のおよそ90%は風邪などのウイルスや細菌による感染症とされていますが、残り10%程度に敗血症や細菌性髄膜炎といった重篤な感染症が含まれているといわれているからなんです。(出典元:神戸大学医学部 こども急性疾患学部門

救急外来に受診する発熱の目安は、生後3か月未満は38℃以上、生後3~6ヶ月未満は39℃以上と考えておくといいでしょう。

生後3か月未満の赤ちゃんは38℃以上の熱がみられたら、救急外来を受診してください。

生後3~6ヶ月未満の赤ちゃんは、39℃の発熱に加えて、「生後6ヶ月以上の赤ちゃんの発熱」の項目でご紹介した症状がみられたら、救急外来へ連れて行ってくださいね。

赤ちゃんの夜中の発熱で判断に迷ったら、「#8000」へ電話!

赤ちゃんの夜中の発熱で、救急外来に行った方がいいのかどうか判断に迷うこともあるでしょう。

そうしたときには、小児科の医師や看護師に電話で相談できる「小児救急でんわ相談 #8000」がおすすめです。

私もやはり娘が夜中に発熱した際に利用したことがありますが、とてもわかりやすく説明してくれました。

スマートフォンなどの携帯電話やプッシュ回線の電話機であれば、全国どこからでも「#8000」をかけると各都道府県の相談窓口につながります。

都道府県ごとに時間帯が異なるようなので、電話する前に以下のサイトで確認しておいてくださいね。

こどもの救急

また、この「こどもの救急」のサイトでは、WEB上でお子さんがどんな症状かをチェックするだけで、救急外来へ受診するべきかどうか示してくれます。

判断に迷ったときには目安のひとつとして利用してみてはいかがでしょうか?

こどもの救急

赤ちゃんの夜中の発熱で座薬などの解熱剤を使ってもいい?

赤ちゃんが夜中に発熱すると、ママとしては心配になって解熱剤を使いたくなるもの。

でも安易に解熱剤を使っても大丈夫なのかどうか、気になりますよね。

そこで、赤ちゃんの発熱で解熱剤をつかっていいのかどうか、またどんなときに解熱剤を使えばいいのか、などについて解説します。

赤ちゃんの発熱で解熱剤を使ってもいいの?

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発熱は、体内に侵入した細菌やウイルスをやっつけるために体温を上昇させて防御しているんです。

解熱剤は、発熱の原因である炎症を抑えてくれるものではなく、一時的に体温を下げるだけのものなので、なるべく解熱剤を使わない方がいいという医師が多いようです。

解熱剤で一時的に体温を下げることによって、細菌やウイルスが活性化し、かえって症状が悪化することもあるんです。

赤ちゃんは熱に強いので、発熱していてもケロッとしていることも少なくありません。

元気があるようなら解熱剤を使う必要はないでしょう。

しかし、熱性けいれんの既往のある場合には、けいれんを予防するためにも医師の指示に従って積極的に解熱剤を使用して下さい。

また、「高熱が出ると赤ちゃんの脳に障害が現れるのでは!?」と危惧する声もあるようです。

発熱の原因が髄膜炎や脳炎などである場合を除き、41℃未満の発熱で脳の機能に障害が発生することはないので、心配無用ですよ。

どんな症状がみられたら解熱剤を使ってもいいの?

医療機関によって違いがあるようですが、体温が38.5℃を目安に解熱剤を使うよう指示が出るケースが多いようです。

しかし、先述のとおり、発熱していても赤ちゃんが元気なようなら解熱剤を使わなくても問題ありません。

ただし、発熱でしんどそうにしていたり、水分をなかなか摂取できていないような場合は、解熱剤を使って楽にしてあげた方がいいでしょう。

ただし、生後6ヶ月未満の乳児は解熱剤を使用すると体温を下げすぎてしまうことがあるため、医師に相談してから使用するようおすすめします。(出典元:松浦クリニック

赤ちゃんの発熱ではどんな解熱剤を使えばいいの?

赤ちゃんの発熱で解熱剤を使うのであれば、病院で赤ちゃんに処方された解熱剤を使用するのが望ましいでしょう。

すぐに熱が下がらなくても、必ず6時間以上間隔を空けて服用してください。

もしも市販薬しか手に入らないときには、副作用が少ないアセトアミノフェンの解熱剤を使用しましょう。

赤ちゃんの夜中の発熱!病院に連れて行く前にすべき3つの対処法

赤ちゃんが夜中に発熱することは少なくありません。

急な発熱でもあわてることなく対処できるように、対処法を3つご紹介します。

体温が上がりきっているときの厚着はNG!

赤ちゃんがガタガタと震えて寒気がしているときは、まだ熱が上がっている状態です。このようなときは、毛布などで温めてあげてください。

寒気が収まると、体温が上がりきっています。

このようなときは、熱が逃げやすいよう、室温を少し下げて、服も薄着にして過ごすようにしましょう。

体温が上がりきっているときに赤ちゃんを厚着にすると、体内に熱がこもりかえって体温が上がることもあるので気をつけてくださいね。

水分をしっかり摂取させる

赤ちゃんが発熱すると、汗などでたくさんの水分が体外に排出されています。

そのため、水分をしっかり摂取させましょう。

まだ離乳前の赤ちゃんであれば、母乳やミルクでもOKです。

母乳であれば赤ちゃんが欲しがるだけ与えましょう。

ミルクであれば1日の摂取量に気をつけて与えてください。

たくさん飲むようなら、白湯や赤ちゃん用の麦茶も与えてみましょう。

離乳食が始まっている赤ちゃんであれば、白湯や赤ちゃん用のイオン飲料、麦茶、ジュースやママお手製のスープなど、赤ちゃんが好むものを与えてくださいね。

ただし、大人のスポーツドリンクは塩分や糖分が多く、保存料や香料などの食品添加物も含まれているため、味覚や消化器官が未熟な赤ちゃんに与えるのは避けましょう。

おでこは効果なし!解熱はわきの下や背中、鼠径部を冷やそう

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赤ちゃんが発熱したら、ほとんどのママさんがおでこに冷却シートを貼っているのではないでしょうか。

しかし、おでこを冷やしても残念ながら解熱効果はありません。

また、ママが目を離した間に、赤ちゃんのおでこに貼っていた冷却シートがずれて鼻を塞ぎ、窒息して重度の障害が残ってしまう事故が発生しています。

したがって、赤ちゃんの発熱で冷却シートを貼ることは避けましょう。

「クーリング法」や「スポンジング法」を行うと、確実に熱を下げられます。

ただし、体温が下がり過ぎると、体内に残っているウイルスや細菌が活性化して、かえって病状が悪化することもあるので注意が必要です。

(画像出典元:たばた小児科

クーリング法

背中、わきの下、足の付け根にある鼠径部を冷やす方法です。

氷枕を風呂敷などに包んで背中に当たるようにして赤ちゃんに背負わせます。

わきの下は、保冷剤をガーゼなどに包み、わきの下に当たるように肩からぶら下げます。

市販のわき下冷却グッズがあればそれを活用してください。

鼠径部は、保冷剤をガーゼで包むか子供用の靴下に入れて冷やしましょう。

スポンジング法

手ぬぐいを30℃程度のぬるま湯でゆるく絞り、身体の腹面と背面を交互に15~20分間くり返して拭いて熱を放散させます。

(出典元:たばた小児科

まとめ

赤ちゃんや子供は、夜中に発熱することが多いものです。

そのため、わきの下の冷却グッズは常備しておくと便利ですよ。

発熱や軽い風邪程度の症状であれば、救急外来への受診は不要です。

ただし、念のため、なるべく早めにかかりつけの医師に受診しておきましょう。

また、発熱かどうかの判断の目安として、できれば体温を毎日測って赤ちゃんの平熱を把握しておくことをおすすめします。