妊婦はガムを食べて大丈夫?妊娠中のガムの注意点やおすすめのガム

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妊娠中はホルモンバランスの影響で悪阻に悩まされます。

悪阻で口の中が気持ち悪くなり爽やかなミントやレモンの味をしたガムが食べたくなりがちです。

これまでは何気なく食べていたガムですが、妊娠中に食べても問題ないのでしょうか?

そこで今回は、妊娠中にガムを食べてもいいのか、ガムの作られ方、添加物や甘味料の注意点についてご紹介を致します。

  • 妊娠中にガムを食べてもいいの?
  • ガムはどうやって作られているの?
  • ガムの原料「ガムベース」とは
  • ガムに含まれる添加物の注意点
  • ガムに含まれる甘味料の注意点
  • 妊娠中にお勧めのガム

妊娠中は、お腹の赤ちゃんに栄養が優先的に送られるため妊婦さんは虫歯になりやすいと言われています。

虫歯の予防として知られるキシリトールガムも妊娠中に食べても良いのか気になりますよね。

妊娠中にガムを食べる際の参考にしてみて下さいね!

妊娠中にガムを食べてもいいの?

もちろん妊娠中でもガムを食べることはできます。

しかし、ガムには甘味料や香料、軟化剤、増粘剤の添加物が多く入っています。

決して身体に良い食べ物ではないので食べすぎには注意が必要です。

妊娠初期は、つわりで口の中が気持ち悪くなったり食欲がなくなったりすることがあります。

その際にミントの爽やかな味で口の中をさっぱりさせるのにガムは効果的です。

また、妊娠中はカルシウム不足などが原因で、ママは虫歯になりやすくなります。

虫歯予防を期待できるキシリトールのガムを食べるのも良いでしょう。

ガムは添加物がたくさん含まれていますので、食べすぎたり飲み込んだりしないよう気をつけてくださいね。

関連記事⇒つわり中に飴が食べたい!2つのおすすめキャンディーと注意点

ガムはどうやって作られているの?

そもそもガムは何から出来てどのように作られているのでしょうか。

妊娠中にママが身体に取り入れる物は、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があります。

原材料や作られる過程をきちんと理解してから食べられると安心ですね。

そこで、まずはガムがどの様に作られているのかをご紹介致します。

~ガムができるまで~

では、順に見ていきましょう。

①ガムベースを作る

まずは、ガムの主成分となる「ガムベース」を作ります。

ガムベースは、ガムを噛んだ後、味が無くなった後に残るものです。

②味や香りをつける

お砂糖やキシリトールで甘みを加えて、ミントやレモン、オレンジから抽出された天然植物精油で香り付けをします。

③ガムを柔らかくする

噛み心地を良くするために、ガムを柔らかくしたり粘り気を出したりします。

④形を整える

最後に、板や粒状に形を整え、梱包されて完成です。

ガムの原料「ガムベース」とは?

ガムの主成分とも言える「ガムベース」は何から出来ていて、どのように作られているのでしょうか。

ガムベースの原料を紹介します。

植物性樹脂

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中南米や東南アジアに生える「アカテツ科」、「キョウチクトウ科」、「クワ科」、「トウダイグサ科」に属する樹木から採取されています。

樹木から採取された樹液を煮詰めて、形を整えて出来たものがガムベースの原料となる植物性樹脂です。

代表的なものが「サポディラの木」の樹液を煮詰めて作られた「チクル」です。

チクルは天然の原料なので身体に害はありませんが、サポディラの木が減少してきた為に他の物を原料としたガムベースが作られています。

酢酸ビニル樹脂

ドイツで開発された無職透明、無味無臭で水に溶けない樹脂です。

天然ではなく、プラスティクから作られた樹脂。ガムだけでなく、接着剤としても利用されています。

厚生労働省は、酢酸ビニル樹脂を安全性と有効性が認められた指定添加物のひとつとして認定しています。

しかし、一方では動物実験で発ガン性が認められ、人にも発ガン性が疑われるともしています。

発ガン性の疑いがあるにも関わらず指定添加物に認定されているのはちょっと心配ですね。

妊娠中は、なるべくなら避けた方が無難でしょう。

参考:厚生労働省発表「詳細リスク評価書 酢酸ビニル」

エステルガム

噛み心地を良くするために使用されている合成樹脂です。

厚生労働省より指定添加物のひとつとして認定されています。

しかし、臨床実験でアレルギー反応が見られたケースもあるので、人によっては合わない場合があります。

参考:日本医薬品添加剤協会

ポリイソブチレン

弾力性を出すために使用されている合成樹脂です。

厚生労働省より指定添加物のひとつとして認定されています。

しかし、酢酸ビニル樹脂と同様に接着剤として使用されていますので妊娠中には避けた方が無難でしょう。

炭酸カルシウム

カルシウムの強化と長く噛んだ場合の唾液だれを防止するために使われています。

歯磨き粉の研磨剤としても使用されていて、原料は石灰石となっています。

厚生労働省より指定添加物のひとつとして認定されています。

参考:厚生労働省発表「指定添加物リスト」

ガムに含まれる添加物の注意点

ガムの粘り気やとろみをつける増粘剤として利用されている「アラビアガム」は、厚生労働省が既存添加物のひとつとして認定している食品添加物です。

既存添加物とは、これまで長年使用されてきた天然添加物のことで、アラビアガムもアカシアの分泌液から得られたもの。

動物実験で、アラビアガムを過剰に摂取した妊娠中のウサギが死亡したという結果が報告されています。

過剰に摂取をしなければ問題はないかもしれませんが、妊娠中には避けた方が無難ですね。

参考:厚生労働省発表「既存添加物リスト」

関連記事⇒妊娠中の添加物は気にしすぎなくていい?妊婦の添加物、胎児への影響

ガムに含まれる3つの甘味料と注意点

ガムには、甘みを出すために主に3つの甘味料が使われています。

3つの甘味料と注意点についてご紹介致します。

果糖ブドウ糖液糖

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コーンシロップを原料に作られた甘味料で、主に炭酸飲料、果汁飲料、スポーツドリンクに使われています。

果糖はエネルギーになりにくいので、中性脂肪として身体に蓄積されてしまいます。

結果、肥満や糖尿病のリスクが高まってしまうのです。

妊娠中に過剰に摂取すると体重が増えたり妊娠糖尿病の要因となり得るので注意が必要です。

キシリトール

虫歯予防として知られているキシリトールですが、実は甘味料のひとつ。

白樺やカシの樹木から作られている天然の添加物なのです。

お砂糖と同様の甘味がありますが、カロリーは低いのが特徴です。

しかし、食べ過ぎるとお腹が緩くなってしまうので、妊娠中の過剰摂取はやめましょう。

アスパルテーム

カロリーオフやノンカロリーと称している飲み物やお菓子には必ず入っている人工甘味料で、お砂糖の200倍もの甘味を持っています。

キシリトールのガムにはほとんどと言っていい程、アステルパームが使われています。

しかし、人工甘味料の中で最も毒性があると言われているのです。

発ガン性や糖尿病、脳障害、うつ病、不眠症などの病気のリスクを高めてしまう可能性が指摘されているので、妊娠中には避けたい甘味料です。

妊娠中に食べても大丈夫なガムとは?

ガムは、厚生労働省が安全性を認めた添加物が入っているので過剰に摂取しなければ問題ないと言えます。

しかし、添加物の宝庫と言われるくらいに山盛りに入っているのが事実。

妊娠中に食べるのであれば、なるべく身体に害の無い物を選びたいですよね。

妊婦におすすめのガムは、歯医者さんで販売している100%キシリトール配合のガムです。

妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにも極力、化学的添加物は身体に入れたくないですよね。

キシリトールは虫歯予防にも繋がりますし、一度歯医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。

関連記事⇒妊婦と虫歯〜妊娠中の虫歯予防と歯医者での治療や麻酔の胎児への影響

まとめ

ガムは、甘味料や香料、軟化剤、増粘剤の添加物の塊です。

正直、妊娠中は食べない方が良いものです。

しかし、妊娠中は様々な身体のマイナートラブルに悩まされてストレスも溜めがち。

何から何まで我慢していては、むしろ胎教に良くないでしょう。

時々であれば、気分をさっぱりとさせるためにガムを噛んでも大丈夫!

どうしても気になるようであれば、歯医者さんで販売されているガムやノンカフェインのガム、果糖ブドウ糖液糖やアスパルテームの添加物が入っていないガムを選ぶと良いでしょう。

ガムを買う前にきちんと原料を確認してから食べるよう、心掛けておくと安心ですね。