妊婦の冷えは大敵!妊娠中の冷え、胎児への影響9つの理由と対策

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実は、妊婦さんにとって冷えは大敵なんです!

女性にとって冷えがよくないことが知られていますが、わたしも妊娠中は念には念を入れた対策をとっていました。

では、

『どうして妊婦の冷えはいけないの?』

『どのような冷え対策をすればよいの?』

『妊婦はNGな冷え対策があるって、本当?』

と、妊娠中はなんでも余計に心配になりますよね。

こちらでは、妊婦さんにとって、冷えがいけない理由やその対策を9のつのポイントに絞って解説します♪

・妊婦さんの冷えの原因
・妊婦さんに冷えがNGの理由!
・冷えって胎児に影響があるの?
・周期別!妊婦さんにおすすめ冷え対策
・冷え対策で注意すること

などが分かりますよ。これを読めば、お母さんも赤ちゃんも安心です。

女性には冷えがいけないの?

普段から冷えに気を付けている女性は多いですよね。

また、赤ちゃんが欲しいと妊活中に、冷え対策に取り組んでいたという人もいるでしょう。

わたしも、不妊治療中は、排卵数を増やすためにホットヨガに通い、代謝をよくしていました。

教室の先生も、妊活を目的に入会し、妊娠して退会する人がとても多いと言っていました。

このように、体を温めることと女性の体の働きは密接にかかわっています。

妊娠・出産のガイドブック(日本産婦人科学会監修、『お医者さんが作った妊娠・出産の本』)でも次のようにしています。

・女性はもともとからだが冷えやすい。

・からだが冷えていると筋肉が固くこわばり、肩こりや腰痛になる。

女性は冷えやすいからだをしているのですから、冷え対策をするのは言ってみれば当たりまえということでしょう。

冷えが怖いのは肩こりなどの痛みを引き起こすからだけではありません。

実は、1番怖いのは「ホルモンバランスへの影響」です。

女性は月経のサイクルとともに、様々なホルモンが入れ替わります。

体や精神の不調は、ホルモンの入れ替わりや上昇によって、次のように大きく左右されているのです。

・月経前→プロゲステロンの上昇→イライラする、便秘

・月経中→プロゲステロン、エストロゲンともに落ち着く→不快感、貧血

・月経終わり→エストロゲンの上昇→体調がよくなってくる

・卵胞の発達→エストロゲンのピーク→絶好調

聞きなれない言葉が出てくるので、簡単に説明すると、

・プロゲステロンとは

妊娠の準備をすすめる、女性らしさを作るホルモンです。活発に分泌されると肌の調子もよくなります。

・エストロゲンとは、

黄体ホルモンともよばれ妊娠の継続をサポートしてくれるホルモンです。これが多く分泌される時期は便秘になったり、太りやすくなったりします。

この2つのホルモンがひと月の間に上手に入れ替わります。

そして、冷えが慢性化すると、

・女性のホルモンバランスが崩れる

・月経が遅れる。

・来なくなる。

などの不調が現れます。

冷えとホルモンバランス、体調は女性にとって切り離せない問題なのです。

だから、女性にとっては、冷えがいけないのですね。

妊婦さんに冷えがいけないのはどうして?

では、どうして、妊婦さんにとって冷えが大敵なのでしょうか。

まずは、ホルモンへの影響です。

上にも挙げたプロゲステロン、エストロゲン共に、妊娠に重要なホルモンです。

妊娠期間中を初期、中期、後期にわけると、それぞれホルモンが大きくかかわっています。

・初期

プロゲステロン、エストロゲンが増加し妊娠を継続させようとする。基礎体温が上がる。

・中期

妊娠ホルモンと言われるヒト絨毛性ゴナドロピン(hcg)が増える。体温がもどる。

・後期

3つのホルモンが上下しやすい。出産とともにそれぞれのホルモン値が下がる。

このように、妊娠継続には、ホルモンが大きく作用していることが分かります。

冷え→ホルモンバランス→妊娠は密接にかかわっているのです。

つぎに、冷えと血流の関係です。

・お母さんの血流=赤ちゃんの血流

と言えるので、

・冷えると血流が悪くなる=赤ちゃんに流れる血液が減る

ということです。お腹の中の赤ちゃんの健やかな成長のためにも、母体の血行をよくすることが大切です。

妊婦さんが冷えると、胎児に影響がある?

他にも考えられる胎児への影響は以下の通りです。

・腰痛などがひどくなり、運動不足になる

→体重の急激な増加

→妊娠糖尿病になる可能性も

妊娠中は、妊娠前が通常の体重であれば7㎏~10㎏までの増加が許容範囲です。

体重が増えすぎると、お医者さんから注意されます。

・高血圧になる

→妊娠高血圧症候群(以前は妊娠中毒と呼ばれていた)になる可能性も

→胎児の低体重、お産に影響が出る

体が冷えると血管が縮まり、血圧にも影響があります。

・体温が下がる

→免疫力が下がる

→インフルエンザ、風邪、感染症にかかりやすくなる。

・腸が冷える

→便秘、下痢

→お腹の貼り、子宮収縮

わたしも妊娠中は、下痢になり、胎児に影響があるかもと薬を処方されました。

妊婦さんが冷える原因は?

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正しい冷え対策を考える前に、どのような行動が冷えにつながるのでしょうか。

・長時間同じ姿勢でいる。

・足を組む。

・夏野菜、トマト、きゅうりなどを大量に食べる。

・冷房をつけたまま寝る。

・過度のストレス→内臓を冷やす。

・湯船につからない。

・運動をしない。

妊娠中だからと言って、据え膳下げ膳の生活をしていると、同じ大勢にもなり外の空気も吸わず、運動もしないことになってしまいます。

やはり、妊娠中も、冷え対策のために体を動かすことが大切です。

妊婦さんにおすすめ冷え対策~妊娠初期編~

では、どのような対策が効果的なのでしょうか。今までと同じように体を積極的に動かしてとは、いきません。妊娠時期によって適した冷え対策をとりましょう。

妊娠初期におすすめなのは、

・足湯

・首、手首、足首、靴下などにレッグウォーマー、腹巻を

初期は、初期流産と言う言葉があるように、1番流産しやすい時期です。

20代であっても、初期の流産は15%起き得ます。

それらのほとんどは、受精卵の染色体異常による避けられないものです。

母体のせいではないのですが、自分を責めないためにも、あまり積極的な運動などはしないようにしましょう。

妊婦さんにおすすめ冷え対策~妊娠中期編~

体重が増加しやすいこの時期、おすすめなのは食事による冷え対策です。

体重抑制にもなり、体を温める食材は以下の通りです。

・豆腐

・ゴマ

・ナッツ

・わかめ

・柿

・桃

・野菜は火を通して

・野菜サラダは避ける

つわりがおさまってくると好きなものを食べたくなるかもしれませんが、この時期の食事はその後の母乳にもかかわってきます。

母乳がどろどろになったという先輩ママもいます。

また、甘いものばかり食べると、高血圧・糖尿病にもなる可能性があります。

妊婦さんにおすすめ冷え対策~妊娠後期編~

妊娠後期になったら、お腹も大きくなり体が動かしにくくなってきます。

でも、お産のためにも骨盤を柔らかくしておくとよいでしょう。助産師さんにすすめられたのは、

・ウォーキング

・足裏マッサージ

・階段をのぼる

階段は怖いですよね。

助産師さんは、ショッピングモールなどで、下りはエレベーターを使い、のぼりだけ階段を使ったと言っていました。

妊婦さんにおすすめ冷え対策~アクティブ編~

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安定期は、思っているよりアクティブに動いてもよいようです。マタニティ教室で次のような指導がありました。

・和式トイレに入ってしゃがむ。

・マタニティヨガ

・マタニティスイミング

・柱をもってスクワット

・散歩

あくまでも安定期です。運動に取り組む前に、主治医に運動許可をもらいましょう。

妊婦さんはNG!な冷え対策!

そうなんです。これは意外でしたが、注意されたことがありました。それは、2つです。

・長湯

・サウナ

冷え対策としてはベストだと思われそうですが、妊娠中は危険です。

それには、3つの理由があります。

・胎児は羊水に包まれていますが、その水温は38度のぬるま湯程度です。

長時間お湯につかっていることで、胎児ものぼせることがあります。

・妊娠中はめまい、立ちくらみ、脱水症状が起こりやすいです。浴室の転倒も怖いです。

・温泉やサウナなど、外部でお風呂に入る際には、感染症をもらう可能性もたかまります。

まとめ

今回は、妊娠中の冷えについて解説をしてきました。

伝えたかったポイントは、次の4つです。

・冷えはホルモンバランスを崩す。

・ホルモンは妊娠継続に重要な働きをする。

・時期にあった冷え対策がある。

冷えは、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても、大きく影響することが分かってもらえたと思います。

正しい情報を知って、お母さんも赤ちゃんもより安心感のあるマタニティライフを送ってくださいね。