妊婦は紅茶を飲んじゃダメ?妊娠中の紅茶はどれくらいOK?影響と注意点

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妊娠中に何を飲んで良いのか、食べて良いのか、悩んでしまう事ってありませんか?

お腹の中に赤ちゃんが居て、自分1人の身体じゃないと思うと、何を口にすれば良いのか分らなくなってしまいますよね。

何かと制限が多い妊娠生活。

紅茶やコーヒーなどの嗜好品も、赤ちゃんに影響がないか不安になりますよね。

『紅茶が大好きだけど妊娠中だから我慢している』という方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は妊娠中の紅茶の摂取に関する情報をまとめました。

・カフェインが妊婦や胎児に与える影響
・各国の妊婦のカフェイン摂取上限値
・紅茶以外でカフェインが多く含まれる飲み物
・カフェインレス、カフェインが少なめの紅茶

妊娠中でも摂取量に注意すれば大好きな紅茶を飲むことが出来ます。

ただでさえ制限が多くてストレスが溜まりやすい妊娠中、お伝えする情報を参考に、大好きな紅茶をこれからも楽しんで下さいね。

カフェインが妊婦に与える影響とは?

皆さんご存知のように、紅茶にはカフェインが含まれます。

妊婦がカフェインを飲んでも大丈夫なのか、疑問に思う人も多いはずです。

そもそも妊婦がカフェインを摂取すると、どのような事が起こるのでしょうか。

実は妊婦がカフェインを摂取しても、少量なら悪影響はありません。

しかし、摂取し過ぎてしまわないように注意する必要があります。

カフェインを過剰摂取してしまった場合、以下のような症状が現れます。

  • めまい
  • 興奮
  • 震え
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 心拍数が上がる

妊婦ではない方でも過剰摂取を行うと上記のような症状となってしまうので、妊婦はもちろん過剰摂取は避けましょう。

WHO(世界保健機関)やイギリス、カナダなどでは、カフェインを一定量以上摂取することで妊婦や胎児に影響があると考えられており、妊婦に対しては摂取量を通常以上に制限しています。

主な内容は以下の通りです。

  • 自然流産する確率が上がる
  • 胎児が低体重で産まれる確率が上がる

上記はあくまでもイギリス、カナダなどの諸外国による見解です。

日本の厚生労働省では、WHOの注意喚起についての発表はされていますが、正式な検証が行われていないため、妊婦のカフェイン摂取を制限する動きは今のところありません。

関連記事⇒妊娠中はコーヒーを飲んじゃダメ?妊婦のカフェイン胎児への3つの影響

各国の妊婦のカフェイン摂取上限値

日本では具体的な数値が提示されていないため、参考として諸外国やWHOの妊娠中のカフェイン摂取の上限値についてみてみましょう。

・WHO(世界保健機関)

コーヒーは1日3杯から4杯までにするように喚起

・カナダ、アメリカ

1日のカフェイン摂取を300mgに制限

・イギリス

1日のカフェイン摂取を200mgに制限

コーヒー100ml中におよそ60mgのカフェインが含まれているので、WHOの喚起しているカフェイン量はコーヒー1杯を150mlと考えると約280mg~375mgです。

制限が緩い順に並べたので、イギリスの摂取制限が1番厳しいですね。

では、これらの値を紅茶に置き換えると、1日何杯摂取できるのでしょうか。

紅茶1杯に含まれるカフェインを1杯150mlあたり80mgとして計算してみました。

  • WHO ⇒ 3.5~4.6杯
  • カナダ、アメリカ ⇒ 3.7杯
  • イギリス ⇒ 2.5杯

最も緩いWHOの基準だと1日4杯程度の紅茶を飲むことが出来ます。

そして最も厳しいイギリスの基準だと1日2杯半の紅茶を飲むことが出来ますね。

お腹の赤ちゃんのために可能な限りリスクを減らしたいという方は、最も厳しいイギリスの制限値まで控えてもいいでしょう。

紅茶以外でカフェインが多く含まれる食品

ここで注意して頂きたいのが、紅茶以外にもカフェインが含まれる飲み物はたくさんあるということです。

紅茶だけのカフェインを計算して、各国の上限値以内だからと安心してしまうと、その他の食品とあわせたとき、1日の摂取量が上限値をオーバーしてしまいます。

紅茶以外でカフェインが多く含まれる食品は以下の通りです。

・エナジードリンクや眠気覚まし
1本当たり36~150mg

・ドリップコーヒー
100ml中60mg

・インスタントコーヒー
1杯80mg

・せん茶
100ml中20mg

・ほうじ茶
100ml中20mg

・玄米茶
100ml中10mg

・ウーロン茶
100ml中20mg

・チョコレート
100g中40mg

です。

(農林水産省:『カフェインの過剰摂取について』 参考)

せん茶、ほうじ茶、玄米茶、ウーロン茶などの、普段何気無く口にするお茶にもカフェインが含まれているので要注意です。

例えば500mlのペットボトルのウーロン茶を飲んだ場合、100mgのカフェインを摂取してしまうので、イギリスの上限値に合わせると、紅茶を1.5杯飲むだけで上限オーバーとなってしまいます。

チョコレートのカフェイン量も意外と多いことがわかりますね。

関連記事⇒妊娠後期にチョコレートの食べ過ぎは危険?胎児への影響と3つの注意点

カフェインレス、カフェインが少なめの紅茶

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安心して紅茶を楽しむために、カフェインレス、カフェインが少なめの紅茶をピックアップしてみました。

◎カフェインが少なめの市販の紅茶

・午後の紅茶 レモンティー(キリン)
100ml中8mg

・リプトン リモーネ(キリン)
100ml中10mg

・午後の紅茶 ストレートティー(キリン)
100ml中14mg

◎カフェインレスの市販の紅茶

・やさしいデカフェ紅茶(日本緑茶センター株式会社)
水出しレモン、アールグレイ、レモン、マスカット、ピーチ、アップル、アールグレイ、セイロン、しょうが紅茶

・アーマッドティー デカフェ(アーマッドティー)
アールグレイ、バナナ&キャラメル、フルーツセレクション

カフェインが気になるけど妊娠中も紅茶を飲みたい!という方は、ぜひ参考にしてくださいね。

関連記事⇒妊婦におすすめの栄養ドリンク5選〜妊娠中に飲んで良いもの悪いもの

まとめ

日本ではカフェイン摂取量の制限はありません。

しかし、WHOや諸外国では制限値が設定されているので、1日の摂取量を超えないようにしましょう。

チョコレート、ウーロン茶など、紅茶以外にもカフェインが含まれているので要注意です。

1日1杯~2杯など、嗜む程度なら、他のカフェインを含む食品を摂り過ぎていなければ全く問題がありません。

もし、どうしても紅茶に含まれるカフェインが気になる方は、カフェインが少なめの紅茶やカフェインレスの紅茶を選ぶと安心ですね。

妊婦だからと紅茶の摂取を諦めずに、美味しい紅茶を楽しんで下さい。