妊婦と手のしびれ~妊娠中に手がしびれる原因と7つの対策

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これを読んでいる妊婦さんの中で「手のしびれ」でお悩みの方はいませんか?

身体にしびれを感じると、ドキッとしてしまいますよね…。

実はこの症状、妊婦さんはもちろん産後のママたちの間でも訴えることの多い悩みのひとつ。

原因は様々ですが、妊娠中の「手のしびれ」には大きく分けて『血行不良』と『神経の圧迫』の2つの原因が考えられています。

症状を改善するには、まず原因を探ることが大切。

そこで今回は妊娠中に手がしびれる原因と5つの対策についてお話ししますね。

1.「血行不良」が及ぼす手のしびれ

肩こりなど筋肉が極度に緊張すると血行が悪くなり、その先にある“手”にしびれが生じます。

これが「血行不良」による手のしびれです。

そして、妊娠中の「血行不良」には以下のような原因が考えられます。

・姿勢の悪さ

・冷え

・緊張やストレス

お腹が大きくなると、気を付けていても姿勢が悪くなってしまうことがよくありますね。

このように無理な体勢が長時間続くと筋肉に負担がかかり“凝り”となって「血行不良」を招いてしまいます。

妊娠中は正しい姿勢を保つのは大変ですが、気づいたときに姿勢を正したり、軽くストレッチをすることで“凝り”を予防することが大切です。

冷えも筋肉の緊張を招き「血行不良」になる原因のひとつ。

普段気を付けていても、外出先で思いがけない冷えに遭遇することもありますよね。

特に夏場はエアコンなどで冷えている場所が多いので注意が必要です。

ストールなど防寒アイテムを携帯しておくと安心でしょう。

妊娠中は自律神経の影響で普段より緊張したり、ストレスを感じることが増えてしまいます。

緊張やストレスもまた凝りや冷えを招き「血行不良」の原因に。

妊娠中はけして無理をせず、周りの人たちの助けを借りながらゆったりと過ごすのがストレスを溜め込まないポイントです。

また、血行を良くするには“ビタミン”の摂取も効果的と言われています。

野菜や果物など身近にビタミン豊富な食べ物は意外と沢山あるので、試してみるのもいいですね♪♪

2.「神経の圧迫」による手のしびれ

妊娠中はお腹の中ちゃんに酸素や栄養を送り届けるために血液量や水分量が増え、むくみを感じる方も多いはず。

その“むくみ”が神経を圧迫し手のしびれを招くことがあります。

また1日の終わりや寝起きによくしびれる…という方も多いようですが、むくみが原因であれば、むくみやすい朝に症状が出やすいとも言えます。

日頃から水分や塩分の摂り方に気を付けて、むくみ対策をすることがしびれ予防にも役立ちます。

むくみ以外にも「神経の圧迫」による手のしびれの代表的な疾患に『手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)』があります。

あまり聞き慣れない名前ですが、妊娠中のみならず産後にも発症しやすいので注意したい疾患です。

『手根管症候群』は妊婦さんや、ピアニスト、パソコンを多く使うような職業など、手を酷使する人によく発症する疾患。

この疾患は妊婦さんの約25%が妊娠後期に発症するとされ、産後は落ち着きます。

しかし産後のママの中には抱っこが原因で発症することも。

初期の症状としては人差し指と中指がしびれて痛みが生じ、ひどくなると親指と人差し指でOKサインができなくなるのが特徴です。

中には手首から肩にかけてしびれを感じる方も。

腕のしびれととらえる方もいるかもしれません。

日常生活では細かいものが掴めなくなってしまうなど、大変つらい症状が出てしまいます。

しかしながらこの『手根管症候群』は、妊婦さんや手を酷使する人によく発症する…ということはわかっていても明確な原因は分かっていません。

とは言えむくみが影響していることは確かですので、しびれを感じたら手を冷水に浸し、むくみを和らげるようにしましょう。

また、就寝時はクッションなどに手を置き、できるだけ高い位置に保つとよいです。

さらに手作業が多い職業のプレママさんは適度に休みを挟んだりマッサージをし、手元をリラックスしてあげることが大切です。

手根管症候群以外にも、指先に痛みが出る疾患で『胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)』があります。

こちらも難しい名前ですね…。

『胸郭出口症候群』は鎖骨辺りに集中している神経に猫背などが原因で圧力がかかり、腕から手にかけてしびれが出てしまう疾患です。

姿勢に気を付けることはもちろんですが、重たい荷物はなるべく運ばないようにするのも予防のひとつ。

また、妊婦さんの中にはリュックサックを愛用している方も多いかと思いますが、荷物が多すぎると神経圧迫の原因になりますので注意が必要です。

私の親しい友人は、産前産後に手の痛みやしびれを感じていたものの、何かと忙しくしていたので放置してしまいました。

その後、痛みで家事や生まれた赤ちゃんのお世話もできなくなり急いで受診。

病院で『手根管症候群』と診断されたものの、治療では痛みが緩和されず手術をすることになってしまいました(涙)

早い段階で受診すれば手術しなくても済んだとのこと…。

しびれと共に痛みも感じるようであれば、すぐにお医者さんに診てもらうことを強くお勧めします!

いかがだったでしょうか??

今回伝えたかったことを下にまとめてみます♪

妊娠中の「手のしびれ」の主な原因は『血行不良』と『神経の圧迫』

しびれに対する“7つ”の対策は

1.姿勢が悪くないように注意する

2.身体に凝りを感じたら軽いストレッチを行う

3.冷えに注意する

4.ストレスを溜め込まない

5.ビタミンを摂取する

6.むくみに注意する

7.しびれに痛みが伴うなど、気になったらすぐ病院へ!

今回は『血行不良』と『神経の圧迫』という2つの原因に絞ってに書きましたが、「しびれ」には他にも大きな病気が潜んでいる可能性もあります。

7でも触れていますが症状が続いたり、痛みを伴う場合はすぐに病院へ行ってくださいね!