妊婦は湿布を使っちゃダメ?妊娠中の湿布の影響と2つの注意点

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妊娠中は大きくなるお腹と共に、転ばないようにあちこち体や足元をかばいながら歩いたりしていると、どうしても腰や背中が痛くなります。

今までとは違う体のバランスを取らねばならないので、その結果、体に負担が来てあちこちに痛みが出てしまう妊婦さんが多くいます。

大きくなるお腹で腰や背中が痛い、首を寝違えてしまった、痛みがあると憂鬱ですよね。

そんな時に手軽に痛みを緩和することが出来る湿布ですが、実は妊婦さんは注意が必要なんです。

背中や腰が痛いから湿布を使いたい!

足をひねって湿布を貼ってしまったけど大丈夫かな?

湿布って赤ちゃんに影響はあるのかな?

このように痛みを鎮めたい時に手軽に使える湿布を貼りたいけど、湿布だって薬の仲間です。本当に安心して使えるのか気になる妊婦さんもいますよね。

そこで、湿布を安心して使うために2つの注意点をまとめました。

・妊婦さんが使用できる湿布とは

・妊婦さんが注意すべき湿布の成分

これを読めばもう大丈夫です。きちんと湿布のことを知り、上手に湿布を利用しましょう。

辛い痛み…妊婦さんは湿布を貼っても良いの?妊婦が使える湿布の3つのポイントとは?

・妊婦さんに使用できる湿布を選ぶこと

薬は薬事法により、成分摂取による副作用のリスク度合いによって分けられています。

比較的安全で副作用の無い区分から副作用のリスクがある区分まで、3つに分かれています。それぞれ分かりやすく表にしてまとめました。

第1類医薬品 第2類医薬品 第3類医薬品
定義 一般用医薬品としての使用 一般用医薬品としての使用 経験が少ない等安全性上特に注意を必要とする成分を含む物 まれに入院相当以上の健康被害が生じる可能性がある成分を含むもの 日常生活に支障を来す程 日常生活に支障を来す程 度ではないが、身体の変調・不調が起こるおそれが 調・不調が起こるおそれが ある成分を含むもの
副作用のリスク 注意が必要 まれにあり ほとんどなし
販売方法 薬剤師による薬効の説明が義務のため、薬剤師が在籍している時のみ販売可能 薬効について説明の義務はなく、薬剤師が不在でも、販売登録者が在籍すれば販売可能 販売登録者が在籍すれば販売可能

上記の表から分かるように、

効き目が穏やかで副作用のリスクも少ない第3類医薬品と表記されている湿布薬なら、

妊婦さんも安心して使用することができます。

ただし、第3類医薬品の中にも妊婦さんには避けた方がよい成分が含まれている場合もあるため、購入する際には必ず薬剤師に相談しましょう。

・テープタイプの湿布の使用上の注意

妊娠中は肌の状態が敏感になっているので、テープタイプの湿布を貼ったことにより、かぶれてしまったり、かゆみが出たり、肌が荒れてしまうことがあります。

肌の状態には気を付けて、異変を感じたら使用を中止しましょう。

・使用の判断に迷った時は、主治医の先生の許可を得ること

パッケージには使用上の注意が必ず記載されています。

妊婦の使用について特に記載はされていないけど、なんとなく不安な気持ちがある時は、主治医の先生にパッケージを見せて相談してから使用を始めましょう。

自分の基準で判断し、取り返しのつかない状況にならない為にも、きちんとした指示をもらうことが重要です。

妊婦さんは使用しないで!これだけは知っておきたい湿布薬の禁忌について

赤ちゃんはお母さんのへその緒から栄養や酸素を取り入れています。

妊婦さんが体内に取り込んだ成分は全て赤ちゃんにも移行するのです。

知識として禁忌である成分を知っておくと、正しい判断を選択できます。

厚生労働省の医薬食品局によると、

「2014年4月より、ケトプロフェン(外皮用)成分を含む湿布薬は、妊娠後期の妊婦への使用を禁忌とする」

としています。

ケトプロフェンとは、患部の炎症を抑えて痛みを緩和してくれる成分です。

この消炎鎮痛作用とは、炎症と痛みを緩和する作用のことを言います。

妊婦さんが使用したことにより、お腹の赤ちゃんにも、この成分の作用の影響が出てしまう可能性があるのです。

そして、下記の2点を指摘しています。

・妊娠後期の女性には胎児に動脈管収縮が起こる可能性があるため,ケトプロフェンの外皮用剤を使用しないでください。

・妊娠中期の女性にケトプロフェン製剤を使用する場合,ケトプロフェンのテープ剤において羊水過少症が起きた報告があることを考慮し,必要最小限の使用にとどめるなど慎重に使用してください。

と、しています。

この動脈管収縮というのは、

赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる時だけにある動脈管という血管で,肺動脈から大動脈への抜け道になっている血管のことをいいます。

この動脈管が収縮してしまい、お腹の赤ちゃんに血液が回らなくなってしまうことです。

このケトプロフェン成分が配合されている湿布が、よく病院で処方される「モーラステープL40mg」や「モーラスパップ30mg」などです。

市販薬として販売されているのは、【第(2)類医薬品】オムニードケトプロフェンパップ 18枚[肩こり・腰痛・筋肉痛/冷感シップ(冷湿布)/ケトプロフェン]という商品になります。

同様に注意したいのが、

同医薬食品局では 2014年4月より 消炎鎮痛効果のある下記の成分が

「他の非ステロイド性消炎鎮痛剤の外皮用剤を妊娠後期の女性に使用し,胎児動脈管収縮が 起きたとの報告がある。」

として、妊婦・産婦・授乳婦に対して、注意を喚起しています。

・イブプロフェンピコノール

・インドメタシン(外皮用剤)

・ジクロフェナクナトリウム(外皮用剤)

・ピロキシカム(外皮用剤)

・フルルビプロフェン(外皮用剤)

・ロキソプロフェンナトリウム水和物(外皮用剤)

これらの成分が含まれている商品は、念のために主治医に相談してから使用しましょう。

また、授乳中に関しても母乳に移行して赤ちゃんに害を与える成分が含まれていることがありますので注意しましょう。

必ず主治医の先生に確認をとる事を徹底して下さい。

まとめ

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痛みがある時に気軽に使用していた湿布。

妊娠中はお腹の赤ちゃんにもその湿布の薬効成分が行きます。

痛みを取り除く成分が沢山ある中、赤ちゃんにとっては悪い影響を与える成分もあることを知っておくと、安心して使用できる湿布を手に取ることが出来ます。

そして何か不安に感じたり、分からないことがあるときは、必ず主治医に相談しましょう。

辛い痛みを緩和できる湿布、上手に付き合いながら、マタニティ生活を快適に過ごしましょう。