妊婦さんはうつぶせ寝NG!?妊娠中のうつぶせ寝リスクと9つの対処法

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妊婦さんのトラブルは寝ている時にも起こります!

うつぶせで寝ている妊婦さんはいませんか。普段は大丈夫でも、妊娠中はNGなことはたくさんあります。

『妊娠中、うつぶせ寝はなんでだめなの?』

『じゃあ、妊娠中はどうやって寝たらいいの?』

と不安になる妊婦さんも多いでしょう。

やはり、お腹の中の赤ちゃんのためにも危険なことを避けたいと思うのは当たり前です。

こちらでは、うつぶせ寝のリスクや対処法について9つのポイントで解説します。これを読めば、

  • うつぶせ寝のリスクとその理由
  • うつぶせ寝のリスクの色々
  • おすすめの寝方
  • 安眠の仕方

が分かりますよ。

妊婦さんにおすすめの寝方や姿勢、安眠グッズもあるのでチェックしてくださいね♪

うつぶせ寝にリスクがある!?

うつぶせ寝とは、お腹を床につけた状態、まくらに顔を向けた状態で寝ることです。

うつぶせ寝をした方が気道を確保しやすく、健康によいと聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

わたしもその1人です。妊娠以前は、うつぶせ寝をしていました。

しかし、妊娠すると、特に妊娠中期以降は、うつぶせ寝が怖くなりました。

なぜかと言うと、エコーで赤ちゃんの様子を見ると赤ちゃんが羊水に浮かんでいる様子を実際に見るからです。

言ってみればお腹は、赤ちゃんをいれたプールのようなもの。

それを自分の体重でつぶしてしまうのですから、想像するだけでも怖くて仰向きで寝るようになりました。

その想像はあっているということが、医師の話でもわかりました。

寝る姿勢について質問したところ、右向き、左向き特に制限はないがうつぶせだけはやめるようにとのことでした。

では、どのようなリスクがあるのでしょうか。

うつぶせ寝のリスク~腰痛悪化~

まずは、母体、つまりお母さんに与える影響です。

腰痛が起こりやすくなります。

その理由は、運動不足、体重増加などが考えられますが、1番は血流が滞ることにあります。

産婦人科学会監修の『お医者さんが作った妊娠・出産の本』でもこのように書かれています。

「女性はもともとからだが冷えやすいので、からだが冷えている妊婦さんが多いです。」

「からだが冷えていると、筋肉が硬くこわばってしまい肩こりや腰痛の原因になります。」

このように、妊娠中は冷え、血行悪化、腰痛などに悩まされることが多いです。

その中で、うつぶせ寝をすることが、さらに状況を悪化させるのです。

なぜかと言うと、うつぶせ寝をすると基本的に姿勢はそのままになるからです。

下を向いたまま、動かすのは顔だけになります。

一方で仰向けであれば、人間は自然に寝返りをうつものです。

体を右に向けたり、左に向けたり、手の可動域も広がります。

うつぶせ寝は、就寝中の体制を固定することになってしまいます。

そして、それが筋肉を縮こまらせ、血流の悪化、腰痛へとつながってしまうのです。

腰が痛くて寝られない人は、まず、就寝中の体制を変えてみましょう。

うつ附せ寝のリスク~つわりの悪化~

つぎも母体への影響です。

しかし、つわりはそれだけにとどまらず、嘔吐を引き起こすケースもあります。

嘔吐がつづくとお腹に力が入って、子宮収縮につながる恐れもあります。

つわりは、お母さんが気持ち悪くなるだけでなく、赤ちゃんにも影響があると覚えておいてください。

では、なぜうつぶせ寝をするとつわりが悪化するのでしょうか。

それは、胃や腸の位置と関係しています。

妊娠中は、胃と食道の付け根である部分がホルモンの働きによって、緩まっています。

すると胃もたれや胃酸の逆流が起こります。つわりのひどい人は、食後1,2時間は横にならないようにするとよいです。

それだけ、つわりと姿勢は関係しているのです。

このようなことから、寝るときは、食べたものがお腹におさまりやすいように、胃や腸のつながりを意識した姿勢をとることが大切です。

口を上に向け、食道と胃を圧迫しないようにするのが1番です。

このように考えると、うつぶせ寝がなぜいけないのかわかりますね。つわりがひどい人は、うつぶせ寝厳禁です。

うつぶせ寝のリスク~おなかの張り~

妊娠中は、上記にも挙げた、つわり、嘔吐、貧血などさまざまなトラブルがつきものです。

多くは、ホルモンの影響やストレスなどによるものですから、焦って治療をするものではありません。

しかし、ほうっておけないトラブルもあります。

それが、おなかの張りです。妊娠の時期ごとに次のような原因があります。

・妊娠初期→流産

・中期・後期→常位胎盤早期剥離、早産

これらの症状を見逃さないためにも、または起こさないためにもおなかの張りには十分に注意を払っておかなければなりません。

もし、おなかの張りや痛みを感じたら次のように対処してください。(母子手帳副読本より)

・横になって体をやすめる。

・様子を見ておさまるなら生理的な張りと考える。

・次のようなときは、すぐに診察を受ける。

→痛みや張りが強まる、おなかが板のようにかたい、発熱がある、出血がある

つまり、お腹の様子を冷静に観察することが大切なのです。

うつぶせ寝をしていては、このような変化に気づくことはできません。

お腹の出方、硬さがいつもと比べてどうなのか、普段を観察していなければ、比べることもできません。

寝る時間は非常に長いです。

就寝中もお腹の張りに気を付け、観察しておく必要があります。

うつぶせ寝のリスク~こむら返り~

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妊娠後期になると起こりやすくなってくるのが、こむら返りです。

足がつったり、痙攣したりすることです。わたしも、妊娠中は朝方足がつることがありました。

原因は、おなかが大きくなると足の筋肉疲労がひどくなり、寝ている時に筋肉が急に収縮すると、突発的に痙攣がおきることにあるようです。

予防するには、ストレッチや運動と言われています。

就寝中にできることは、足を少し上にあげることです。足元に枕やクッションを置くなど工夫してみましょう。

これも、うつぶせではできないことですね。

おすすめの寝方、つわりがひどい人は!

わたしも、妊娠中の寝方を工夫することで、寝不足の症状がだいぶ緩和されました。

つわりがひどい人は右向きに寝てください。胃の構造として、お腹を右に向けて横にねると食べ物が落ち着きやすいです。

おすすめの寝方、おなかが大きくて苦しい人は!

おなかが大きくなってきたら、シムスの体位をとってみてください。これは、妊婦さんがリラックスできる体制といわれています。

やり方は、

  • 横向きに寝る
  • 下の足を後ろに少し下げる
  • 下の手を枕にもってくる。または、抱き枕を抱える。

シムス体制におすすめなのは、長い抱き枕です。足で枕を挟むようにすると寝やすいですよ。

おすすめの寝方、赤ちゃんによいのは!

上に右向きに寝るとよいと紹介しましたが、実は赤ちゃんにとっては左向きがおすすめです。

なぜかと言うと、右半身には大静脈があるからです。

大静脈を圧迫することで、寝ている間に血流が悪くなります。

お母さんの血流が増えると赤ちゃんへの血液量も増えるので、左半身を下にした方がベターとうことです。

でも左半身には大動脈があるじゃないかという指摘をする人もいるかもしれませんが、大動脈の方が柔らかく、影響が少ないようです。

右か左が厳密には、寝ている間は寝返りを打っているので関係のないように思いますが、少し横になる時など、自分の体の状態に合わせて意識してみるとよいでしょう。

妊婦さんにおすすめ、安眠グッズはこれ!

わたしもお世話になった安眠グッズはこれです。

・ニトリの枕つき抱き枕

シムス体制をとるのにちょうどよい長さです。枕もついているので、首に圧迫感もありません。

・無印の首巻き枕

つわりでひどい時は、横にならず、これを首に巻いて座ったまま休みました。

・ざぶとん

頭部を高くして、つわりの症状を和らげられます。また、足元におけば、こむら返りを防ぐこともできます。

・アロマ

アロマエッセンスを枕に数滴たらすだけで、リラックスできます。ラベンダーの香りが安眠にはおすすめです。

・腹巻

これは必須です。冷えは血流を悪くします。巻きつけるタイプだと、妊娠後期もきつくなりません。わたしはタオルをつなげて自作しました。

まとめ

今回は、うつぶせ寝のリスクについて解説してきました。

伝えたかったポイントは次の4つです。

・普段は大丈夫でも、妊娠中はうつぶせ寝は危険なこと

・うつぶせ寝は、腰痛やつわりを悪化させてしまうこと。

・妊婦さんも安眠できる方法があること。

寝る時も気を使わないといけないなんて、妊婦さんは大変ですよね。わたしも妊娠中は、寝不足になったので気持ちがよくわかります。

これを参考に、正しい寝方や安眠グッズを選んで、快適なマタニティライフを送ってくださいね。