妊娠超初期は頻尿になる?おしっこの回数が増える原因と4つの対策

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妊娠後期はお腹が大きくなる事から、膀胱が圧迫されてトイレが近くなると言われています。

しかし、まだお腹が小さい妊娠超初期にもおしっこの回数が増えて頻尿になる事も。

なぜ妊娠超初期に頻尿になるのでしょうか?

周りには相談しにくい問題を、原因や対策と共にお伝えしていきますね。

ポイントは以下の4つです。

  • 頻尿とは
  • 妊娠超初期はなぜ頻尿になる?
  • 生理前は頻尿になる?
  • 妊娠超初期の頻尿対策

それでは見ていきましょう!

そもそも頻尿って何?

頻尿とは、尿の量やお手洗いに向かう回数が増える事を言います。

日本泌尿科学会によると、1日に約8回以上お手洗いに行くと「頻尿」を疑うべきだとしています。

特に決められた定義はありませんが、起床してから就寝までのおしっこの回数が8回以上であるかどうかを目安にすると良いでしょう。

妊娠超初期になぜ頻尿になるの?

妊娠超初期に頻尿になるのはどうしてなのでしょうか?

大きな要因としては、”ホルモンバランスの変化”が挙げられます。

1. プロゲステロン

妊娠すると、その体を継続する為に、「プロゲステロン」というホルモンが大量に分泌するようになります。

プロゲステロンとは、受精卵の着床を助けて、ふっくらとした厚みのあるクッションのような子宮内膜を準備することで、妊娠の継続をサポートしてくれる役割があります。

妊婦の体にはなくてはならない大切なホルモンで、妊娠開始時は妊娠黄体より分泌されます。

2. 黄体ホルモン

卵子が放たれた後の卵胞が変化していった物を「黄体ホルモン」といいます。

妊娠8週目の時期になると、妊娠黄体の活動がじわじわと鈍くなってしまい、以降は胎盤から作られるようになります。

子宮は赤ちゃんの発育に合わせ、大き目に膨張しなければいけないので、子宮の平滑筋は弛緩する必要があります。

プロゲステロンはこの作用を正しく生じさせる効果があるのです。

この時に子宮だけではなく、血管や消化管、そして尿路の平滑筋も弛緩していきます。

その為、頻尿や尿もれといった困り事が引き起こされてしまうわけです。

以上の点がプロゲステロンの機能と妊娠超初期の頻尿の関係性と言えます。

妊婦だけじゃない?生理前にある頻尿や尿漏れ

プロゲステロンは、妊娠時に限らず排卵日が近くなると増え始めます。

その為、生理予定日頃になると、頻尿になってしまう方も。

これは月経前症候群(PMS)の1つの症状です。

頻尿や尿漏れは、女性に多い悩みということですね。

妊娠による頻尿はいつから?

妊娠して頻尿になるかどうかは個人差がありますが、早い人で生理予定日になる前に頻尿の症状が現れる事も。

通常は妊娠4か月前後まで症状が続き、お腹が大きくなる妊娠中期以降にはだんだん症状が落ち着いてきます。

その後は胃腸の不調が起こりやすくなりますので、気を付けましょう。

妊娠後期に入ると、胎児の位置が下がってきて、膀胱や腸が圧迫されます。

それまでの胃腸の不調は治まって気分も良くなる事が増えますが、その代わり再び頻尿の症状が起きてくるのです。

関連記事⇒妊娠初期トイレ近い!夜中に起きる!頻尿はいつからいつまで続く?原因と3つの対策

妊娠超初期の4つの頻尿対策

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それでは、頻尿の悪化を防ぐ為の頻尿対策をご案内していきますね。

妊娠中は様々な不調が起こるので、無理をせずに1つずつ解決していきましょう。

頻尿対策には、以下4つのポイントに注意してみて下さいね。

1. からだの冷え

体やお腹を冷やしてしまうと、頻尿が起こりやすくなります。

夏場のエアコンなど、空調には特に気を付けて下さい。

エアコンが効きすぎる職場や施設などには、前もって靴下、腹巻、ひざ掛けなどの対策をすると良いでしょう。

2. カフェイン摂取量

カフェインを摂取する事で、利尿を促せる作用があります。

その為、お手洗いに行く回数が増えてしまいます。

妊娠中のカフェインは過剰摂取してしまうと、胎児への影響が心配されます。

妊娠超初期から、カフェインレスコーヒーなどのノンカフェインに慣れておきましょう。

3. 我慢は禁物

妊娠超初期に頻尿になってしまうと、お手洗いに行っても、実際の尿の量は少量です。

少量だからといって、我慢は禁物!

尿意があれば頻繁にお手洗いに行くようにしましょう。

我慢が続くと膀胱炎になりかねませんので、気を付けて下さいね。

4. 就寝前の水分量に注意

就寝前の水分量はあまり多く摂ってしまうと、夜中にお手洗いに行く回数が増えてしまいます。

また、おねしょやお漏らしをしてしまったという妊婦さんも少なくはありません。

妊娠中は頻尿になりやすい体でもあるので、防水シーツを利用するなどして対応すると良いでしょう。

水分量の多い食材にも気を付けて下さいね。

反対に、夏場は脱水にならないようにコップ一杯ほどは飲んでから寝るように意識しましょう。

関連記事⇒妊娠初期の尿漏れがひどい!原因や破水との違いと2つの尿漏れ対策

妊娠超初期に残尿感があったら要注意!

妊娠超初期には、ホルモンバランスが大きく変化します。

そのため免疫機能が低下したり、おりものの量が変化したりする事も。

菌が繁殖しやすい環境では、膀胱炎にもなりやすくなります。

このような症状には注意

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  • 残尿感
  • 何度もお手洗いに行きたくなる
  • 尿の色が赤や白く濁る
  • 排尿の際に痛みがある

以上のような症状がある人は、膀胱炎の可能性があります。

膀胱炎は、白く濁った尿が出たり、下腹部に痛みを感じたりする場合があります。

もしも尿に濁りがあれば、一度お医者さんに相談してみると良いですよ。

まとめ

頻尿の問題は、人には中々相談しにくいもの。

外出中に頻繁にお手洗いに行くのは抵抗があるかもしれませんが、妊娠中の症状なので、恥ずかしいと思う事はありません。

あまり気にしすぎると、ストレスが溜まってしまいますので、尿漏れ専用のパットを使用してみるのもおすすめです。

妊娠中はストレスを溜めないようにリフレッシュして過ごして下さいね。