お食い初めの煮物には何を使えばいい?基本とおいしい煮物の作り方

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赤ちゃんが生後3ヶ月頃になると、赤ちゃんの成長を祝う『お食い初め』を行います。

私の娘もお食い初めをしたのですが、

「祝い膳を用意したほうがいい?」

「どんな献立が正しいの?

「煮物にはどの具材を入れたらいい?

など、わからないことがたくさんありました。

お食い初めには鯛や煮物などいろいろな献立を用意します。

中でも煮物は育児書によって書いてあることが様々で、どんな具材を使っていいかわからなくなってしまいました。

お食い初めの煮物に使う煮物は、

・れんこん
・にんじん
・しいたけ
・かぼちゃ
・こんにゃく
・ごぼう
・里芋

などが一般的のようです。

筑前煮などを用意する地域もあるようですね。

「煮物にはどんな具材を使えばいいの?」

「筑前煮でもいいの?」

と思っている人のために、お食い初めの煮物について詳しく調べてみました!

お食い初めの基本的な知識についても紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

お食い初めって?

お食い初めとは、赤ちゃんが生まれて100日経ったころに行うお祝いです。

地域によっては、

箸祝い
箸揃え
百日(ひゃくにち)祝い
百日(ももか)の祝い
歯固め
真魚(まな)始め

などと呼ばれています。

まずはお食い初めの基本的な知識から学んでいきましょう。

お食い初めの意味

お食い初めは、

「赤ちゃんが一生食べ物に困りませんように」

という願いを込めて行うお祝いの儀式です。

おっぱいやミルク以外の食べ物を用意し、赤ちゃんに食べさせる真似事をします。

お祝い膳を用意したり、両親だけでなく祖父母も同席してお祝いしたりすることもあります。

生後100日ころに行おう!

お食い初めは一般的には生後100日を迎えた時期に行います。

地域によっては110日や120日で行うことも。

100日目ぴったりで行ってもいいですが、最近は親せきが集まりやすいように100日を過ぎた週末などに行う家庭も多いようです。

私も娘のお食い初めは100日を過ぎた週末に、私の両親と一緒に行いました。

・みんなが集まりやすい日
・赤ちゃんの体調が良い日
・お祝い膳の準備がしやすい日

など、ライフスタイルに合わせてお祝いしましょう。

用意するものは?

お食い初めで用意するものは、

・祝い膳
・歯固め石

この2つです。

祝い膳の献立に関しては次の項目で詳しく紹介しますね。歯固め石は、

「将来丈夫な歯が生えますように」

という願いを込めて用意します。

本来歯固め石は、地元の神社の境内で程度のいいものを見つけて用意するのが習わし。

お宮参りなどに行くと、歯固め石をいただけるケースもあるようですよ。

いただけない場合は、境内からお借りしてきましょう。

使用後は元の位置に返すこともお忘れなく!

近所に神社がない場合は、市販の歯固め石を用意したり近くに落ちている石を使用したりしてもOK。

我が家では、庭に落ちていた丸くてきれいな石を使いましたよ。

お食い初めの献立にもしっかり意味がある!

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お食い初めの献立は、

・赤飯
・ハマグリのお吸い物
・尾頭付きの鯛
・煮物
・好の物
・梅干し

この6つが基本です。

それぞれの意味について見ていきましょう。

赤飯

お祝いごとに欠かすことができない赤飯。

お食い初めでも赤飯を用意することが多いです。

おめでたい食べ物であるというだけでなく、赤飯の『赤』には魔よけや厄除けの意味があるといわれています。

「病気や災難に遭いませんように」

「健康でいられますように」

という願いが込められています。

ハマグリのお吸い物

お吸い物にはハマグリを使いましょう。

ハマグリには

「良縁に恵まれますように」

という願いが込められています。

ハマグリなどの二枚貝には、元の貝殻以外はぴったりはまらないという特徴があります。

このことから、お吸い物にハマグリが使われるようになったそうです。

また、お食い初めにお吸い物を用意するのは、

「赤ちゃんがおっぱいを吸う力が強くなりますように」

という意味も込められているようですよ。

尾頭付きの鯛

こちらもお祝いごとには欠かせませんよね。

もともとお祝いごとで用意させる魚は、神様への献物です。

刃物を入れていない・切り分けていないものを使うことが一般的です。

昔は冷凍技術などもなく、丸々一匹の魚はとても貴重なものでした。

それに加えて鯛は昔から高級な魚です。

お祝いの席でしか食べられないありがたいお魚なのです。

お食い初めでは小さくてもいいので尾頭付きの鯛を用意しましょう。

スーパーなどに前もって注文しておくと、お食い初めの日に受け取ることもできますよ。

煮物

煮物はれんこんやサトイモなど縁起のいいものが使われていることから、お食い初めの献立にも入っています。

煮物に使われている具材には特に決まりはありません。

・旬のものを使う
・おめでたいものを中心に使う

など、取り入れやすい具材を選ぶといいでしょう。

香の物

好の物は

・酢の物
・紅白なます
・ぬか漬け

などを用意する家庭が多いです。

『多幸(たこう)』の語呂合わせからタコの酢の物を用意することもあるそうです。

大根とにんじんで紅白なますを作ってもいいですし、簡単にぬか漬けを用意してもいいでしょう。

梅干し

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梅干しには、その見た目から

「シワシワになるまで長生きしますように」

という願いと、梅の実が寒い時期を乗り越えてつけることから

「辛抱強い子になりますように」

といった願いが込められています。

お食い初めに煮物があるのはなぜ?意味を知ろう

お食い初めにはいくつかの食べ物を用意することがわかりましたね!

その中でも煮物は特に「これ!」といった決まりが内容です。

ますます悩んでしまいますね。

食材も旬のものを使ってもいいとありますが、ぜひ使ってもらいたいのが次の5つです。

  1. れんこん
  2. 里芋
  3. にんじん
  4. たけのこ
  5. かぼちゃ

煮物には縁起のいいものを使っている

おせち料理にも煮物は欠かせませんよね。

煮物は料理を華やかにするだけでなく、縁起のいい食材を使っているということもあります。

・れんこん・・・先を見通せるように
・里芋・・・子宝に恵まれるように
・にんじん・・・紅白の彩りに
・たけのこ・・・すくすくまっすぐ育つように
・かぼちゃ・・・六角形に切り亀甲を表現

ほかにも

・ごぼう・・・地に根を張り安定するように
・しいたけ・・・縁起のいい亀の形に見立てている
・結びこんにゃく・・・良縁や円満に恵まれるように

などがありますよ。

どれも煮物には欠かせない野菜ばかり!

使いやすい具材をチョイスして煮物を作ってみてはいかがでしょう。

筑前煮を用意する地域も

お食い初めの煮物に筑前煮を用意する地域もあります。

筑前煮には、

・鶏肉
・たけのこ
・しいたけ
・にんじん
・絹さや
・こんにゃく
・ごぼう

などの具材が入っています。

前の項目で紹介した縁起のいい野菜ばかりですね。

筑前煮は福岡県の郷土料理で、親戚が集まるときや大勢が集まるときなどにしか食べられないおもてなしの料理だったとか。

お祝いの席でも作られることも多く、お食い初めにもぴったりですね。

煮しめでもOK!

おせち料理に入れるような煮しめをお食い初めに用意するのももちろんOK!

・こんにゃく
・里芋
・れんこん
・にんじん
・しいたけ
・かぼちゃ

などをあっさりと煮付け、きれいに盛り付けましょう。

使いやすい具材を選んでもOKですよ。

お食い初めの煮物おすすめレシピ

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お食い初めにも煮物が欠かせないということが分かったところで、

「せっかくならおいしい煮物を作りたい!」

「これを機に筑前煮の作り方をマスターしたい!」

という人もいるでしょう。

赤ちゃんは食べる真似事だけですが、お食い初めの儀式が終わったら大人がおいしくいただきます。

せっかくならおいしい煮物を作りたいですよね!

ここでは簡単でおいしい煮物の作り方を紹介します。

筑前煮の作り方

<材料>

・鶏もも肉・・・1枚
・干ししいたけ・・・3枚
・にんじん・・・2分の1本
・れんこん・・・150g
・里芋・・・3つ
・ゆでたけのこ・・・2分の1個
・ごぼう・・・2分の1本
・こんにゃく・・・半分
・絹さや・・・7つ
・酒・・・大さじ1杯
・みりん・・・大さじ2杯
・砂糖・・・大さじ1杯
・しょうゆ・・・大さじ2杯
・だし汁・・・150ml
・サラダ油・・・適量

<作り方>

  1. 干ししいたけは分量外の水で戻しておきます。
  2. 具材はすべて食べやすい大きさにそろえて切っておきましょう。
  3. 絹さやは下ゆでして別にしておきます。
  4. 深めのフライパンにサラダ油を入れ、鶏もも肉から炒めていきます。
  5. 絹さや以外の具材をすべて入れて炒めます。
  6. 全体に油がなじんだら、だし汁と酒を入れてひと煮立ちさせます。
  7. 砂糖とみりんを加えて混ぜ、10分ほど煮込みます。
  8. しょうゆを入れて混ぜ、さらに10分ほど煮たら完成です。

かぼちゃの煮物

<材料>

・かぼちゃ・・・4分の1個
・だし汁・・・100ml
・砂糖・・・大さじ1杯
・みりん・・・大さじ1杯
・しょうゆ・・・大さじ1杯

<作り方>

  1. かぼちゃは六角形に切っておきます。
  2. 鍋にだし汁とかぼちゃを入れてフタをし、かぼちゃが柔らかくなるまでゆでます。
  3. 残りの調味料を加えて煮汁がなくなるまで煮詰めたら完成です。

煮しめ

<材料>

・れんこん・・・100g
・干ししいたけ・・・4枚
・里芋・・・4つ
・こんにゃく・・・半分
・にんじん・・・2分の1本
・絹さや・・・4つ

○だし汁・・・100ml
○砂糖・・・大さじ2分の1杯
○塩・・・少々

・だし汁・・・150ml
・みりん・・・大さじ1杯
・砂糖・・・大さじ2分の1杯
・しょうゆ・・・大さじ1杯

<作り方>

  1. 干ししいたけは水で戻しておきます。
  2. れんこんは輪切り、里芋はひと口大、こんにゃくは手綱、にんじんは花形の飾り切りにします。
  3. 鍋に○の調味料とニンジンを入れ、10分ほど柔らかくなるまで煮ます。
  4. 別の鍋にしょうゆ以外の●の調味料を入れ、れんこん・しいたけ・里芋・こんにゃくを入れて煮ます。
  5. 20分ほど経ったらしょうゆを加えてさらに10分ほど煮ます。
  6. 絹さやは下ゆでしておきましょう。
  7. きれいに盛り付けたら完成です。

飾り切りできれいに仕上げたい!

煮物をきれいに見せるかどうかは、飾り切りができるかどうかも大きなポイント!

「飾り切りなんてむずかしそう・・・」

と思うかもしれませんが、やってみると意外と簡単にできますよ。

ここではれんこんとにんじんの飾り切りのやり方を紹介しますね!

何度か練習すると慣れますよ。

れんこんの飾り切りのやり方

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  1. れんこんを7mmほどの輪切りにします。
  2. れんこんの穴と穴の間に『V』字に切り込みを入れます。
  3. れんこんの穴に沿うように、V字の角を取るように切り落としたら完成です。

にんじんの飾り切りのやり方

  1. にんじんを7mmほどの輪切りにします。
  2. にんじんを花の形に切ります。れんこんと同じように5か所にV字を入れ、角を落とすように切り落とせば花形になります。型抜きを使ってもOK!
  3. 花の中心からV字に切り込みを入れたところに、切り込みを入れておきましょう。
  4. この切り込みに向かって、花びらの表面を3分の1程度を削るように斜めに包丁を入れます。
  5. すべての花びらに厚みを持たせるように切ったら完成です。

お食い初めは地域によっても違う!

お食い初めは大体のやり方や献立がありますが、その内容ややり方、時期などは地域によって大きく変わります。

ご両親と一緒にお食い初めをする場合は、お祝いごとに詳しい年長者の方に聞いてみるといいでしょう。

形にとらわれなくてもOK!

お食い初めは現代では赤ちゃんの成長を願って行うお祝い事です。

ちょっとくらい習わしと違っていたって、誰も怒ったり文句を言ったりすることはないでしょう。

献立だって、メインのもののほかにケーキなどを用意する人も増えています。

形にとらわれなくても、

「赤ちゃんがすくすくと育ってくれますように!」

という願いを込めて行うということのほうが大切ですよ!

私たちが行ったお食い初めも、鯛やお吸い物、煮物などは用意しましたが、ほかにケーキやお寿司も用意しました。

赤ちゃんのお祝いがメインではありますが、

「これからもがんばろう!」

「みんなで協力しよう!」

というような気持ちも含まれていたような気がします。

お祝い膳を作ってくれる業者も!

赤ちゃんが生まれて100日くらいの頃は、赤ちゃんのお世話にも慣れてくることですよね。

それでもお祝い膳をすべて作るのは、お母さんにとってはちょっと負担に感じてしまいます。

我が家では、私と私の母とで作ることができたので比較的楽でした。

手伝ってくれる人がいなかったら・・・と思うとお祝い膳を作ろうとは思わなかったかもしれません。

最近ではお祝い膳を作ってくれる業者もあるようですよ。

お祝い膳に対応してくれる割烹もあるそうです。

鯛の塩焼きのみOKというケースも。

楽天市場では、お祝い膳の料理セットが販売されていますから、そういったものを使ってもいいかもしれませんね!

まとめ

生後100日ころに行うお食い初め。

お食い初めは

「一生食べ物に困りませんように」

「硬いものを食べられるように丈夫な歯が生えますように」

という願いを込めて行うお祝いです。

いろいろなメニューがある中、煮物をどうしようかと悩む人も多いそうですね。

お食い初めの煮物は、特に細かい制限はありません。

・材料は縁起のいいものを使おう!
・旬のものを使ってもOK!
・筑前煮や煮しめなど作りやすいものを!
・飾り切りにも挑戦しよう!

など、作りやすさや食べやすさ、旬のものを使えるかどうかなどで煮物の内容を変えてみてはいかがでしょう。

離乳食に備えて、お食い初めをきかっけに赤ちゃん専用の食器を揃え、それを使ってお食い初めをお祝いしてもいいかもしれませんね!