おねしょ対策の基礎!対策三原則と3つの対策でおねしょを乗り切る!

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3歳頃になるとトイレトレーニングも進み、おむつが外れる子が増えてきますよね。

おむつが外れてトイレでおしっこやうんちができるようになると、成長を喜ぶと同時に「楽になった!」と感じる人も多いでしょう。

しかしおむつ外れにはもうひとつの問題が!それは『おねしょ』です。

「昼間のおむつはすんなり外れたのにおねしょが治らない」

「周りの子はおねしょはしないの?」

「どんなに頑張ってもおねしょが治らない」

「おねしょ対策を知りたい!」

こんなことを思っている親御さんも多いのではないでしょうか。

私の娘は昼間のおむつが外れる前から、夜間にはほとんどおしっこをしない子でした。

しかし周りのお母さんたちは、

「夜のおむつが外れない」

と悩んでいる人が多かったことを覚えています。

昼間のトイレトレーニングと違って、おねしょ対策は子どもの成長が大きく関わっています。

おねしょ対策には次の5つがポイントになります。

  1. おねしょ対策三原則を守ろう!
  2. 子どもの自尊心を傷つけないおねしょ対策をしよう!
  3. 布団を濡らさないように親がおねしょ対策をしよう!
  4. おねしょを減らすおねしょ対策をしよう!
  5. もしかして夜尿症かも!?夜尿症についても知ろう!

おねしょ問題は、子どもにとっても親にとっても大きなストレスとなります。

怒りたくないのに毎日おねしょが続くと、おねしょの処理にげんなりしてしまいますよね。

おねしょ対策をして、笑顔で乗り切れるといいですね!

おねしょは何歳まで続くの?

今まさにおねしょに悩んでいるお父さん・お母さんにとっては、

「このおねしょはいつまで続くんだろう」

「早くおねしょを卒業してもらいたい」

と思っていることと思います。

大人になってもおねしょをする人は少ないですから、いつまでも続くものではないことは頭ではわかっていますよね。

でもやっぱり悩んでしまいます。

「うちの子はまだおねしょをしているけど、これって正常?」

と思う人もいるかもしれませんね。

ここではおねしょのメカニズムやおねしょは何歳まで続くのか、基本的なことを学んでいきましょう。

おねしょのメカニズム

昼間のおむつ外れのポイントは、『いかに膀胱におしっこを溜めておけるか』ということですよね。

夜のおねしょもポイントとしては同じです。

ただ違う点は、夜寝ている間には『抗利尿ホルモン』が分泌されているからです。

抗利尿ホルモンは、

・腎臓に指令を出す
・濃いおしっこを少しずつ作る

という働きがあります。

この作られたおしっこを溜めておけるだけの大きさの膀胱も必要です。

成長とともに膀胱に溜められるおしっこの量も増えますから、夜おねしょをしなくなるのです。

おねしょが治らないという場合は、

・抗利尿ホルモンの分泌量が少ない
・膀胱に溜められるおしっこの量が少ない

この2つが原因と言えるでしょう。

3~4歳になればおねしょ卒業

抗利尿ホルモンの分泌量や膀胱の大きさは、3~4歳くらいになるとおねしょをしなくても済むくらいの量や大きさになるといわれています。

抗利尿ホルモンは熟睡しているときに多く分泌されるのですが、成長とともに睡眠のリズムも安定していきます。

成長とともに抗利尿ホルモンも発達していくと考えていいでしょう。

抗利尿ホルモンが安定してくることで、自然とおねしょからも卒業していくことがほとんどです。

何歳までおねしょをするかは個人差がある

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抗利尿ホルモンの分泌量や膀胱の大きさが十分になるには、個人差が大きいです。

私の娘は昼間のおむつが完全に外れたのはちょうど3歳になるころでした。

2歳半くらいからは、朝おむつが濡れていないことのほうが多かったです。

娘のように早い時期から夜中におしっこをしなくなる子もいれば、4歳を過ぎてもおねしょをする子もいます。

おねしょは昼間のトイレトレーニングとは違い、頑張ってどうにかなるものではありません。

何歳までおねしょをするかは個人差が大きく、周りと比べる対象ではないということを心得ておくといいですね。

おねしょ対策三原則

おねしょのメカニズムがわかったとはいえ、なるべく早くおねしょから卒業してもらいたいというのが親心ですよね。

おねしょから早く卒業したいなら、次の三原則を守っておねしょ対策をしてみてくださいね!

<おねしょ対策三原則>

  1. 起こさない
  2. 焦らない
  3. 怒らない

夜中に起こしてトイレに行くのはNG!

何とかおねしょをせずに夜を乗り切りたいからと、おしっこをするタイミングを見計らってトイレに起こすというおねしょ対策をしている人もいると思います。

私の弟は、小学生になっても時々おねしょをしていました。

布団を濡らされるのが嫌な私の母親は、夜中に弟を起こしてトイレに連れて行っていたとか。

ひと昔前は夜中に起こすことがおねしょ対策になるといわれていたのですが、現在のおねしょ対策は全く逆!

夜中にトイレに起こしてしまうと、

・抗利尿ホルモンが分泌されにくくなる
・膀胱に尿を溜められなくなる

といった悪循環に陥ってしまいます。

夜中に起こしてトイレに連れて行くことはNGです。

周りと比べて焦るのはNG!

連日おねしょが続くと、

「あの子はもうおねしょしていないんだって!」

「あなたより小さいのにおむつしていないんだって!」

など、つい子どもに対してプレッシャーをかけてしまいたくなりますよね。

おねしょをしてしまうことを周りと比べ、親が焦ってしまうのもNGです。

小さな子供は何をするにも個人差が大きいです。

・歯が生え始める時期
・歩き始める時期
・卒乳の時期
・喋る時期
・昼間のおむつ外れの時期

これらはすべて個人差があるものです。

おねしょも体の成長が大きく関わっていることですから、周りと比べて焦ることのないようにしたいですね。

おねしょを怒るのはNG!

おむつが外れたばかりのころは、

「まだ小さいしおねしょをするのも仕方ないか!」

とある程度割り切っていられるのに、何度もおねしょが続くと

「またおねしょしたの!?」

「なんでトイレに起きられないのよ!」

とつい怒りたくなってしまいますよね。

おねしょに関しては、子どもの意志とは全く関係のないところでしてしまうものです。

「なんでおねしょしたの!?」

と怒ったところで、子どもにとっては

「わからないよ・・・」

となってしまいます。

子どもだっておねしょをしたくてしているわけではありません。ほとんどの子が

「またやっちゃった・・・」

「ママに怒られるかな・・・」

と不安な気持ちを抱えているはずです。

傷ついている子どもに追い打ちをかけるように怒っては、治るおねしょも治らなくなってしまいます。

このストレスは抗利尿ホルモンにも影響すると考えられています。

子どもの自尊心を傷つけない!3つのおねしょ対策

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おねしょ対策の三原則がわかったところで、次は具体的なおねしょ対策について見ていきましょう。

おねしょをすることは、子どもにとっても大きなストレスとなっています。

「おねしょをするからおむつね!」

なんて何の気もなしにおむつを穿かせると、子どもはちょっと傷ついているかも!?

子どもの意識を高めつつ、自尊心を傷つけないおねしょ対策を3つ紹介します。

  1. おねしょパンツ・おむつを使う
  2. おねしょシートを使う
  3. 「今だけ!」と割り切る

おねしょパンツ・おむつならおねしょ感なし!

昼間のおむつが外れると、

「おねえさんパンツ!」

と嬉しそうに布パンツを穿いていた娘を思い出します。

我が家でもしばらくはおねしょ対策として、夜だけおむつを穿かせていました。

ところが娘が

「もう赤ちゃんじゃないから夜もおねえさんパンツで寝る!」

と言い出したのがきっかけで、夜も布パンツで寝ることに。

それ以降は夜のおむつを拒否するようになりました。

小さな子供でも『おむつ=赤ちゃん』というイメージがあるのだな、と再認識した瞬間でもありました。

そんな子には、おねしょ対策専用のパンツやおむつを使いましょう。

『おむつ』という言葉は使わずに、

「夜の素敵なパンツだよ~」

と前向きになれるような言葉をかけることがポイントです。

おねしょパンツは見た目は布パンツと変わらないものも多いですから、子どもが気に入ったものを購入するといいでしょう。

布パンツに挟むおねしょシートを使うのもおすすめ!

どうしても夜も布パンツがいい!という子には、おねしょシートを使いましょう。

布パンツの上におねしょシートを挟めば、万が一おねしょをした時にもおねしょシートがおしっこを吸い取ってくれます。

おねしょシートを使えば、

「布パンツを穿きたい!」

という子どもの気持ちを尊重すると同時に

「おねしょで布団を濡らしたくない!」

という大人の気持ちにも応えてくれますよ。

おねしょシートを挟むのも嫌がる場合は、お子さんが寝たあとにこっそり仕込んでくださいね!

「今だけ!」と割り切って大人が頑張る!

子どもの自尊心を傷つけずにおねしょ対策をするには、やっぱり親の我慢が一番重要になってきます。

おねしょをした後の洗濯や布団干しなどはとても大変な作業です。

これが毎日となると本当に大変です。でも!

「おねしょは今だけ!いつか終わりが来る!」

と割り切って大人が頑張ることが大切です。

親が怒っていなくても不安を感じていたりがっかりしたりしてしまうと、その気持ちが子供にも伝わります。

おねしょをしてしまってもいつも通りを心がけましょう。

布団を濡らしたくない!3つのおねしょ対策

「今だけ!」

とわかっていてもやっぱり布団を濡らされるのは嫌ですよね。

特に冬や梅雨の時期には夜までに布団が乾かないなんてことも。

そんな時には布団を濡らさないためのおねしょ対策をしましょう!

ポイントは次の3つです。

  1. 防水シートを使う
  2. タオルケットを使う
  3. おねしょケットを使う

シーツの下に防水シートを敷こう!

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まずはシーツの下に防水シートを敷きましょう。

おねしょ対策用の防水シートが販売されていますが、その多くは子ども布団用のサイズですよね。

大人と同じサイズの布団で寝ていたり、ダブルベッドで一緒に寝ていたりする家庭もあるでしょう。

そうすると、防水シートを敷いたところではないところでおねしょをしてしまった、というケースも珍しくありません。

防水シートは、

・布団全体に敷く
・布団のサイズに合った防水シートを用意する

などの対策が必要です。

さらに布団を濡らさないようにするなら、防水シートの下にバスタオルを敷くこともおすすめですよ。

掛布団の下にタオルケットを使おう!

おねしょは敷布団だけでなく掛布団にまで及んでしまうこともありますよね。

シーツや布団は干せば何とかなるけど、羽毛布団はちょっと処理が大変です。

夏は掛布団のおねしょ対策をする必要はありませんが、冬は羽毛布団を濡らさないように

『タオルケット+綿毛布+羽毛布団』

という組み合わせで使うのがおすすめ!

おねしょケットで布団を濡らさない!

どんなにおねしょ対策をしても、寝相が悪くてうまくいかないということもあるでしょう。

うちの娘も寝相がかなり悪く、頭の位置が反対になっていることや床で寝ていることもあります。

そうなるとおねしょ対策どころではないですよね。

そんな人におすすめなのが『おねしょケット』です。

おねしょケットの特徴は、

・穿かせるタイプで寝相が悪くても安心!
・ずれずにしっかりガード
・スカートタイプ、ズボンタイプがある

この3つです。

おねしょケットなら子どもの自尊心を傷つけずにおねしょ対策をすることができますね!

おねしょを減らす!3つのおねしょ対策

おねしょをしてしまうのは仕方のないことだとわかっていても、なるべくおねしょの回数を減らしたいと思うのも自然なことです。

おねしょを減らすための対策は次の3つがポイントになります。

  1. 水分摂取量に気を使う
  2. 寝る前のトイレを習慣にする
  3. 昼間のトイレの見直しもポイント

寝る直前に水分をたくさん摂らないようにしよう!

寝ているときにも汗をたくさんかくため、寝る前に水分を摂る習慣がある人も多いです。

我が家も寝る直前にコップ半分程度の水分を摂るのが娘のルーティンになっています。

幼児期のうちは飲みたがれば飲ませてもいいですが、大量に飲ませるのは避けたほうがいいかもしれません。

特におねしょが気になるという人は、寝る直前にはたくさんの水分を摂らせないようにしましょう。

・コップ半分程度にしておく
・寝る1時間~30分前に水分補給を済ませておく

など、ちょっとだけ心がけてみてくださいね。

寝る前は必ずトイレに行く習慣を!

トイレに行く前に疲れ果てて寝てしまう、ということもいるのではないでしょうか。

そんな日に限っておねしょをしてしまうという場合は、寝る前の習慣として必ずトイレに行くことを身につけておきましょう。

小さいうちに寝る前にトイレに行く習慣をつけておくと、疲れて寝てしまっても布団に行くときに「トイレ行く・・・」と寝ぼけながら行くようになりますよ。

昼間のトイレが頻回だと注意が必要かも!

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おねしょが気になるお子さんは、日中のトイレの回数が多いというケースもあります。

3~4歳くらいになると、トイレの間隔は3時間から4時間くらい開くようになる子も増えてきます。

3~4歳になってもトイレの間隔が2時間もたない場合は、膀胱に溜められるおしっこの量が少ないのかもしれません。

大人が声掛けをしてトイレに行かせている場合は、ちょっと声掛けストップです!

子どもが自分で「おしっこ!」というのを待ち、膀胱に溜めておけるおしっこの量を増やしてあげるトレーニングを日中に行いましょう。

5~6歳を過ぎたら夜尿症の可能性

おねしょは4歳頃をめどにだんだん回数が減ってきて、小学校に入るまでにはほとんどの子がおねしょを卒業します。

6歳を過ぎてもおねしょの回数が減らない場合は、『夜尿症』の可能性があります。

おねしょと夜尿症の違いは?

「おねしょと夜尿症って何が違うの?」

「どちらもおねしょに変わりないのでは?」

と思われるかもしれませんね。

『寝ている間におしっこをしてしまう』という点では、おねしょと夜尿症の明確な違いはありません。ポイントとなるのは年齢です。

6歳を過ぎてもおねしょをする場合は夜尿症と呼ばれるようになります。

夜尿症の原因

夜尿症の原因は、

・抗利尿ホルモンの分泌量が少ない
・膀胱の容量が未熟

この2つが主となります。

この原因から夜尿症は

・多尿型
・膀胱型
・混合型

の3つのタイプに分けられます。

どのタイプの夜尿症化によって、投薬や生活習慣の改善などを行います。

また、夜尿症の原因のひとつに『心的ストレス』も挙げられています。

・おねしょをしてしまうかもというプレッシャー
・普段の生活でのストレス
・学校生活での不安

など、その内容は様々。

心的ストレスが原因の場合は、ストレスを取り除いてあげることが先決です。

治療をすることで治ることがほとんど

夜尿症の多くは、年齢とともに自然に直っていくケースが多いです。

しかし小学校に上がってもおねしょが治らない場合は、子ども自身が

・自信喪失
・心理面、社会面、生活面での影響

などを感じ、悪影響を及ぼすことも十分に考えられます。

おねしょの回数や年齢に合わせて、医療機関で治療を進めるのもひとつの方法です。

まとめ

おねしょはいつかは終わりが来るとわかっていても、なかなか笑顔で対応し続けるのは難しいですよね。

おねしょ対策は、

・子どもの字損芯を傷つけない!
・布団を濡らさないおねしょ対策を!
・おねしょの回数を減らすおねしょ対策を!

などがポイントになります。

おねしょ対策を万全にしていたつもりでもうまくいかないときだってあるでしょう。

子どもの気持ちを一番に考えるのが理想ですが、頑張りすぎて疲れてしまわないようなおねしょ対策も大切です。

時にはおむつに戻すという選択肢も持っておくようにしましょう。

無理やりおむつに戻すのではなく、

「お布団がもうないから、おねしょしても大丈夫なようにおむつにしようね」

と断りを入れてからおむつを使うようにしましょう。