己を使った名前10選~己の意味や由来と読み方を徹底解説!

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「己」という漢字について

字画数:3画
音読み:コ、キ
訓読み:おのれ、つちのと

「己」の意味や由来や成り立ちと特徴

“自分自身”を意味する漢字です。

音読みである「コ」は奈良時代以前からある古い読み方ですが、平安時代の頃になると「キ」のほうが正式とされました。

両者のあいだに、意味の違いはありません。

訓読みの「おのれ」は、相手を見下して呼ぶときに使われることがありますが、これは日本語独自のものです。

成り立ちにはいろいろな説があります。

本来は、別の意味を表す漢字であったものが、昔の中国では発音が似ていたために、当て字的に「自分自身」を表す漢字として使われるようになったという説。

また、「甲乙丙…」と続く十干の6番目の“つちのと”を表すのも、同じく当て字的なものではないかと言われています。

その他には、糸を巻くための道具の絵から生まれた漢字とする説がありますが、いずれにしても、はっきりしたことは分かっていません。

シンプルでありながら、謎に包まれたミステリアスな漢字ですね。

名前では「み」と読むこともできますが、これは「巳」と形がよく似ているため、「巳」に影響されてのことではないか、と考えられています。

名づけでは、ほかに「い」「おと」「な」「み」と読むこともできます。

「己」という漢字は、まさしく“自分自身”を意味しますから、名づけに使われるときは、“自分を大切にできる人に育ってほしい”という願いが込められることが多いようです。

自分を大切にできなければ、人も大切にできません。

人を大切にするためには、まず自分自身を大切に、という親の思いが伝わってきますね。

女の子の名前に「己」が使われるときは、「み」や「き」という読み方が多く見られます。

「み」の音の響きは、みずみずしい果実のような、フレッシュな甘さを含んでいます。

愛らしく、周囲から大切にされる女の子に育つでしょう。

「き」の音は、生命力にあふれ、いきいきとした響きを持っています。

生き方も常にぶれません。自分をしっかり持った、精神的に自立した女性にぴったりです。

他人の評価を気にせず、自分の道をひたすら突き進むため、クールビューティーと呼ばれるような存在になります。

「己」を使った熟語

克己(こっき)

意味:自分のなかにある、欲望やよこしまな心に打ち勝つこと。

自己暗示(じこあんじ)

意味:ある事柄を、そうであると思い込むことによって、それが事実であるかのような錯覚を自らに起させること。

自己概念(じこがいねん)

意味:“自分はこういう人間である”、という自分自身に対する考え方。

自己啓発(じこけいはつ)

意味:自らの意志で、自分自身の能力を向上させたり、精神的な成長をとげることを目標に頑張ること。

また、そのための訓練や教育。「自己啓発本」

自己決定権(じこけっていけん)

意味:個人的な事柄について、国家や公の権力から規制されることなく、自由に自分の意志で決定できる権利のこと。

どんなライフスタイルを選ぶかは、公共の福祉を犯すものでなければ、個々人の自由であるということ。

自己責任(じこせきにん)

意味:自分の行いの責任を自分自身で取ることや、自分の過ちについてのみ責任を追うこと。

「己」の説明の仕方

例えば電話で自分の名前を名乗った際に、「どういう漢字を使われますか?」と尋ねられることがあります。

そんな時のために、漢字の説明の仕方を何パターンかストックしておくと、いざという時に便利ですよ!

※ 例「泉己(いずみ)」の場合

・A「みは、おのれの己です」
・A「みは、自己紹介の己です」
・A「みは、の己です」

自分の名前でも、とっさには良い例えが思い浮かばないときがありますね。

あらかじめ考えておくと、慌てずにすみますので、参考して頂ければ幸いです。

「己」を使った名前の有名人・芸能人

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浅川 真己子さん(ピアニスト・読者モデル)
石黒 貴己さん(AKB48元研究生)
小野 琴己さん(歌手)
崎山 紗己さん(女優・ダンサー)
末永 真己さん(歌手・作詞家・ミュージシャン)
竹内 己夏さん(歌手)
竹内 夕己美さん(女優・声優・ナレーター・アナウンサー)
西田 真己さん(歌手)
平井 絵己さん(フィギュアスケーター)
深井 結己さん(漫画家)
本谷 紗己さん(モデル)
森下 紋己子さん(歌手)
水橋 貴己さん(元女優)
堀越 真己さん(声優)
正路 泉己さん(小説家)

「己」を使った名付け候補

亜己(あい)
愛己(あいみ)
泉己(いずみ)
己花(おとか)
紗己(さき)
己美(なみ)
己友(みゆ)
侑己(ゆうき)
理己(りこ)
夕己美(ゆきみ)

まとめ

「己」という漢字について詳しくご紹介しました。

字面からも「確固たる自分」という強い意志が感じられる「己」。

海外留学も当たり前になってきた今の時代では、「自己主張」や「自己PR」が上手にできる人材が求められています。

そういう意味で「己」は、時代に合った漢字とも言えるかもしれません。