子どものピアノ教室はいつから?4歳からのピアノの習い方と練習の仕方や探し方

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子どもの習い事で必ずといっていいほど上位にランクインするピアノ。

4歳くらいから習うケースがよく見られます。

しかし「全然弾けるようにならない」「子どもが嫌がる」「ピアノが高くて買えない」など、続けられないとか後悔の声も聞かれるのも特徴です。

この記事では、ピアノを習うきっかけやヤマハやカワイなど大手と個人の違い、練習の仕方や発表会のことなど。

筆者の経験談を交えて紹介します。

ピアノを習うきっかけ

ピアノを習おうというきっかけは様々ですが、次のようなものが多いですね。

・親がピアノを習っていて子どもにも習わせたい
・子どもの友達が習っている
・子どもがリトミックを経験して興味を持った
・なにか習い事をさせたいと思い、たまたまピアノを選んだ
・ピアノが弾けると頭がよくなると聞いた

幼稚園や幼稚園では、必ずと言っていいほど先生がピアノを弾いて子ども達が歌ったり、リトミックを体験したり、発表会で合唱・合奏をしたりします。

こうしたことがきっかけで音楽に親しみ、ピアノを!と考えますね。

2歳はイヤイヤ期ですし、まだ脳や体の機能が発達途中。

3歳はギャングの3歳児と言われるように、まだ我慢ができなかったり、集中できなかったり指示されたことを正確に理解できない時期。

しかし4歳になると指示を聞けるようになりますし、短時間なら集中することも可能。

我慢したり「上手になりたいから練習する」といった頭で考えて行動することもできるように!

このため、4歳くらいからピアノを習い始めるケースがよくあります。

大手音楽教室と個人のピアノ教室、どっちで習う?

実際にピアノを習おうとすると、ヤマハやカワイといった大手の音楽教室に通うか、個人のピアノ教室に通うか迷うもの。

大手と個人、それぞれのメリットを見てみましょう。

ヤマハやカワイといった大手音楽教室のメリット

大手の音楽教室には次のようなメリットがあります。

・教材が豊富
・ピアノを楽しむ~ピアニストを目指すレベルまで、レベルにあったレッスンが受けられる
・先生のレベルが一定以上
・先生の数が多いので、自分に合う先生を選ぶことができる
・通う日時を変えたり、引っ越ししたりしても同じ質のレッスンを受けられる
・発表会が大きなホールで開催される
・年間を通じて様々な催しがあり、ピアノ以外のことも友達と楽しめる

月謝は大体7,000円~と高めで、発表会に参加する際に10,000円程度の参加費が必要になりますが、大手だからこその経験ができます。

筆者の娘もピアノ(個人レッスン)を習っていますが、ホールでグランドピアノを弾く発表会が年1回、それ以外にミニ発表会が年2回、そしてイースターや夏祭り、ハロウィーン、クリスマスなど季節の行事に参加しています。

親としてはピアノが上達するのも目的ですが、学校以外の場で多くの友達と交流できる場があることは世界が広がっていいな、と感じています。

なお、ヤマハは幼児の場合、個人のピアノレッスンよりもまず、音楽に親しむグループレッスンを勧められます。

筆者の娘は幼児コース(親子で参加するグループレッスン)を受けた後、保育園でピアニカを弾けるようになってからピアノの個人レッスンをスタート。

よく「大手はピアノを教えるのではなくリトミック教室になる」と言われますが、それはピアノのレッスンではないから!

ヤマハなど大手でも個人のピアノレッスンがありますから、習うときはよくレッスン内容をチェックしてくださいね。

個人のピアノ教室のメリット

次に個人のピアノ教室のメリットを紹介します。

・強い勧誘がない
・月謝が月5,000円~。大手より安価(施設利用料などが不要で安くなる)
・家庭的な雰囲気の中でレッスンを受けるので子どもが緊張しない
・教える内容を子どもに合わせて先生が自由に変えられる
・仰々しい発表会などがないので、マイペースな子どもでも気後れしない
・幼稚園行事などで休んでしまう時でもレッスン日を融通してもらえることがある

先生の考え方や指導方針にもよりますが、大手の音楽教室より自由度が高いのが最大のメリットです。

音大やピアニストを目指すわけではないけれど、楽しみながら弾けるようになりたい!という場合は個人のピアノ教室がおすすめ!

大手と違って教室を探すのが難しいのですが、口コミや地域新聞などで探すと意外とよく見付けられますよ。

レッスンを体験して習うかどうか決めよう

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ピアノのレッスンは一対一で受けます。

このため先生と子どもの相性が悪いと上達しませんし、習うこと自体が苦痛になってしまいます。

ですから、まず大手・個人どちらの場合も必ずレッスンを体験してみてください。

筆者の娘はヤマハのピアノ個人レッスンを受けていますが、習う前に3人の先生のレッスンを受けました。

有り難いことにこれは無料!

娘は直感で合う・合わないを感じるらしく、とても素敵な先生でしたがどうしてもダメな方がいました。

穏やかに教えてくれる先生もいれば、優しいけれど姉御肌でガンガン引っ張っていってくれる先生など、教え方は多種多様!

相性がいいとレッスン自体が楽しくなって、子どもの意欲もアップします!

大手の場合は習い始めた後でも先生を変えることができますから、お子さんの様子をよく見てあげてくださいね。

ピアノの練習は親の努力が必須!

ピアノを習い始めると「子どもが自分で練習して弾けるようにならないといけない」と思いますよね。

ですが実は、ピアノは親が子ども以上に努力しないといけないんです!

子どもは楽しいと自分から取り組みますが、少しでもつまずくとやる気がダウン!

4歳はまだまだ子どもですから、やっぱり楽しくないと手が動かなくなるもの。

しかし、練習しないと弾けませんし、弾けないと教室に通うのが億劫に!

習い続けるには、親が手を添えてうまく練習する気分にさせ、つまずいても乗り越えられる!という経験を子どもに積ませなければならないのです。

・毎日、短時間でいいのでピアノを弾く
・子どもがつまずいた部分は、親が一緒になって弾いてみる
・先生が弾いた曲の録音やCD、YouTubeなどを利用して子どもに曲を聞かせる
・クラシックや動揺などを日常的に聞く環境を作る

こうした努力を親が毎日続けて子どもがピアノに興味を持ち続けられるようにする必要があるのです。

筆者の娘も簡単な曲は自分から練習しますが、難しくなってくると「こっちなら弾けるよ?」とすでに合格している曲を弾きたがります。

ついつい「練習しないとダメでしょう!」と叱りたくなりますよね。

でも、ここで叱ってしまうと子どもが拗ねてよけいに練習しなくなります。

筆者も少しはピアノが弾けます。

娘が嫌がる曲を弾いてみせると「ママ弾かないで!私弾けるから!」と対抗心を燃やして練習を開始。

弾けるようになるとドヤ顔で「弾けた!」と言いに来ます。

ピアノはどうしても「弾けない!」という壁にぶつかります。

克服するためには親のケアが欠かせないので、当面は「親が一緒に練習する」という姿勢で居てあげてくださいね。

ピアノはどれをいつ買うべき?

ピアノを習い始めたら迷うのがピアノの購入です。

ヤマハやカワイだと、ジワジワとピアノの購入を勧められます。

しかし、価格・維持費・サイズどれを取っても、グランドピアノやアップライトピアノは例え中古であっても購入を戸惑うもの。

特に「すぐピアノを辞めたら……」と考えると大きな出費は避けたいですよね。

筆者も卓上キーボードしか持っていませんでしたが、レッスンが進むと鍵盤の数が足りなくなり、ピアノが必要に!

大体、半年前後でピアノを買わないと続けられないようになります。

ピアノは次のような方法で入手しましょう。

・親戚や知人に譲ってもらう
・大手音楽教室のピアノ販売を利用(割り引かれた価格でアップライトピアノが買える)
・電子ピアノを購入する

筆者自身は親戚からもらったアップライトピアノで練習していましたが、それは既に処分済み。

このため、娘には6万円ほどの電子ピアノを購入しました。

電子ピアノは調律も床の補強も不要。

場所を取らず、ヘッドホンを付けて練習できるのでとても便利です。

ただ、電子ピアノの鍵盤は軽い力で弾けてしまいます。

このため、レッスンや発表会でグランドピアノを弾く時は鍵盤が重くて指が上手く動かせないケースが!

本気でピアノを極めよう!

音大へ行くぞ!

ピアニストを目指すぞ!という方は音も指使いも大きく違ってくるのでグランドピアノで練習できる環境を整えたいのですが、そうでない場合はアップライトピアノか電子ピアノでOK!

ピアノを習い続ける場合は、ある程度の出費は覚悟しておきましょう。

発表会に出ると上達する

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大手音楽教室でピアノを習うと一年前後で発表会に参加することを勧められます。

筆者の娘が通っているヤマハ音楽教室の場合、自治体のホールを借り切って保護者や子ども達の前で練習した曲を披露します。

服装もドレスやスーツといったフォーマルウェア!

ステージ中央に据えられたグランドピアノでホール中に自分の音色を響かせるのです。

こんな非日常的な舞台に立つとなれば、子どもも心が高揚します!

先生達も一緒に習っている友達もお洒落して張り切ってステージに立ちますから「失敗したくない!」「格好良く弾きたい!」「皆に綺麗な音を聞かせたい!」そんな気持ちになります。

ですから自然と練習にも力が入ります。

人前に一人で立つ心の強さも身に付いて一石二鳥!

発表会は子どもを一回りも二回りも成長させてくれますから、ピアノを習い始めたらぜひ、参加したいものです。

レッスンの進み方の例(筆者の経験談)

皆さん「4歳児なんて、楽譜も読めないのにどうやってピアノを弾くの?」「習っているのに全然楽譜を読めない!大丈夫なの?」という疑問を持ったことはありませんか?

筆者も不思議に思っていました。

この疑問はピアノのレッスンの内容を知って解消できました。

筆者の娘の先生のレッスン方法は次の通りです。

(1)まず先生が弾くのを聞く
(2)頭に残っている曲を指で再現しながら楽譜を見る
(3)ピアノを弾くのとは別に、楽譜を見て読み、リズム打ちをする

レッスン時間は1回30分ですが、弾く復習、今取り組んでいる曲の練習&引き込み、新しい曲を先生が弾くのを聞く、楽譜を読むレッスンなど、内容は盛り沢山!あっという間にレッスンが終了します。

筆者が最も驚いたのは、娘は楽譜を見て弾くのではなく、まず、先生が弾く曲を頭に入れて弾いているということ。

楽譜を読むのは曲が頭に入った後なんですね。

娘を教えている先生いわく「楽譜を読んで理解したり、曲を楽譜に起こす能力は後から身に付くもの。

そのうち、実際に弾くことと楽譜が頭の中で合致する瞬間が訪れるので、それまでは聞いた曲を弾く方法で大丈夫」とのこと!

娘も毎週、ドリルを使って楽譜を読む学習をしていますが、まだ頭の中で合致していないよう。

それでも弾ける曲は多くありますし、好きな作曲家も見付かって意欲的に取り組んでいます。

ピアノを習い始めたら直ぐに楽譜が読めてスラスラ弾けるようになる、という訳ではないので先生の指導をよく聞きながら練習に付き合うようにしたいものです。

いつまで習わせるべきか

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ピアノに限らず、習い事はどれくらい続ければ「もう辞めていいかな」というレベルに達するのか悩みますよね。

スイミングなら「バタフライは泳げなくていい」「25m泳げるようになればいい」など、親の視線から辞め時が見えてくるものです。

しかし、ピアノはどのレベルまで弾けるようになれば身に付いたのか分かりにくいですよね。

親自身がピアノを弾いていなければ、よけいに分かりません。

実はピアノは10年習い続けて身に付くと言われている習い事なんです。

4歳から始めたら14歳まで!かなり長いですよね。

多くの子が「合わなかった」「違うスポーツ系の習い事に興味が向いた」「受験をする」など、なかなか10年は続けられないものです。

ピアノを習わせる場合は10年がひとつの区切りと思っておきましょう。

まとめ

ピアノは一般的な習い事で、実際、多くの子どもが習っています。

大手にも個人教室にも違ったメリットがあるので、子どもに合った教室を見付けてあげましょう。

そして、ピアノでは「弾けない!」という壁が必ず現れますから、親子でクリアする必要があることを覚えておいてください。

ピアノは習い始めて半年くらい経つと鍵盤の数が増えますからアップライトピアノか電子ピアノが必要になります。

大きな出費になりますが、準備しておきたいもの。

なお、ピアノを習い始めたらぜひ、発表会に出ましょう!

子どもの成長が見られるいい機会ですよ。

ただし、ピアノは10年習って初めて身に付くものと言われています。

腰を据えてじっくり取り組む習い事と考えるといいかもしれませんね。