妊娠後期は生理痛のような腹痛が続く?臨月の前駆陣痛と7つの対策

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妊娠後期、特に臨月を迎えるともういつ生まれてきてもおかしくない時期になりますよね。

ママだけでなく、家族も心待ちにしていることでしょう。

そんな折、臨月に入ると生理痛のような腹痛を感じる妊婦さんもいるようです。

そこで今回は妊娠後期の生理痛のような腹痛、前駆陣痛についてお伝えします。

  • 妊娠後期の腹痛の7つの原因
  • 前駆陣痛と本陣痛の違い
  • 前駆陣痛7つの対策

妊娠後期という時期、特に臨月に起こる腹痛は陣痛なのか、それとも違う原因によるものなのかを知ることで速やかに対応できます。

また前駆陣痛と本陣痛の違いを知ることで前駆陣痛が来ても慌てることが減るかと思います。

臨月の不安や緊張を少しでも解消していきましょう。

妊娠後期の腹痛の原因

妊娠後期での生理痛みたいな痛みは陣痛である場合や、切迫早産である場合などいくつかの原因があります。

以下は妊娠後期の腹痛の原因です。

  1. 切迫早産
  2. 前駆陣痛
  3. 本陣痛
  4. 自然収縮
  5. 便秘
  6. 常位胎盤早期剥離
  7. 子宮筋腫

切迫早産

妊娠後期は妊娠8カ月(妊娠32週0日)からですね。

本来ならば正期産と呼ばれる妊娠37週~41週6日の間に生まれると理想的ですが、その予定よりも以前に生まれそうな状態を言います。

切迫早産になり、結果早産になるママは全体の3~5%もいるそう。

臨月にも満たない妊娠22週(6ヶ月)ほどで生まれた場合でも、現代の医療であれば命は助かる可能性が昔よりも高くなっています。

しかし身体が十分に育っておらず、後遺症や障害を負う可能性も。

症状には腹痛、不正出血、子宮頸管が短くなる、子宮口が開くなどがあります。

腹痛は生理痛のような痛みに感じた人もいるようです。

いつもと違うと感じたらすぐにかかりつけの病院を受診しましょう。

前駆陣痛

本陣痛とは異なる腹痛です。

本当の陣痛より先に起こるため、前駆陣痛と言います。

偽陣痛とも呼びます。

本陣痛の練習のようなもので、前駆陣痛が起こると間もなく出産である合図ともとれます。

鈍痛であるため、この前駆陣痛を生理痛のような痛みに感じる妊婦さんは多いようですね。

前駆陣痛は数日間続く場合もありますし、前駆陣痛から本陣痛へ移行する人もいます。

前駆陣痛に関して詳しい記事は以下をご参考ください。

前駆陣痛から出産まで平均どれくらいの期間がある?出産までの流れと陣痛の時間

本陣痛

出産に向けての陣痛です。

ついにここまで来ました。赤ちゃんとの顔合わせはもうすぐです♪

本陣痛には規則的な痛みの間隔があります。

初産婦であれば5分間隔、経産婦であれば10分間隔になると産婦人科へ行きましょう。

自然収縮

日常性津に伴う動き、胎動などによって自然に起こる子宮の収縮です。

お腹の張りとして感じることが多く、お腹が硬くなるのが特徴です。

自然収縮であれば時間の経過とともに収まりますので、体を休めて様子を見ましょう。

普通であれば数十分程で収まりますが、万が一数時間しても収縮は収まらない時には受診しましょう。

便秘

妊娠中、特に妊娠後期に入ると大きくなった子宮に圧迫されて便秘になる妊婦さんが増えます。

便秘が長期間続くと腹痛が起きることがあります。

便秘の妊婦さんは食物繊維、水分を意識して摂るようにしてください。

酷い時には妊娠中でも使用できる下剤を処方してもらいましょう。

便秘でお悩みの方は以下の記事も参考にしてください。

妊娠後期の便秘が苦しい!7つの解消法と便秘が出産時に与えうる危険について

常位胎盤早期剥離

常位胎盤早期剥離では、通常は胎児を出産後に出るはずの胎盤がはがれてしまう状態をいいます。

起こりやすい時期としては、妊娠32週(妊娠8ヶ月)~35週頃。

胎児がいる状態で胎盤がはがれてしまうと、胎児に酸素や栄養が補給されなくなったり、母体は出血が大きく、母子ともに危険な状態に。

常位胎盤早期剥離では基本的には激しい痛みと、大量の出血を伴います。

腹痛に関しては、下腹部に強い痛みが生じ生理痛とは異なるとされていますが、中には軽度の場合も。

また出血に関しても同様に少ない方もいるようです。

ともあれ妊娠8ヶ月~妊娠9ヶ月あたりで強い痛みや出血がある時はすぐに病院を受診しましょう。

何事も異常を感じた時にはすぐに病院へ行くのが賢明ですね。

子宮筋腫

子宮筋腫は良性の腫瘍です。

子宮筋腫ができた場所によっては妊娠経過にともなって腹痛が起こることがあります。

前駆陣痛と本陣痛の違い

臨月に入って腹痛を感じると陣痛なのかな?と思う妊婦さんも多いでしょう。

そこで前駆陣痛と本陣痛の違いをまとめました。

前駆陣痛の特徴

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  1. 痛みの間隔が不規則
  2. 痛みの強さがバラバラ
  3. 痛みの時間がバラバラ
  4. 不快感がある
  5. 姿勢を変えると痛みが変化する

陣痛の特徴

  1. 痛みが規則的
  2. 時間が経つほど痛みが強くなる
  3. 時間が経つ痛みが強くなり、痛みの時間も長くなる
  4. 姿勢を変えても痛みに変化はない

臨月に入って陣痛か、前駆陣痛か分からない時には上記を参考にして判断してみてください。

前駆陣痛では基本的に不規則という点で分かりやすいかと思います。

前駆陣痛が鈍痛のまま2,3日続いてから本陣痛が来たという人や、前駆陣痛からそのまま本陣痛になったという人もいます。

前駆陣痛が来ても慌てずに入院準備の確認をしておくなど、出産間近なんだなと思うようにしましょう。

前駆陣痛の7つの対策

前駆陣痛は陣痛とは違うとはいえ、痛みはありますし、出産間近なのでドキドキして落ち着かないですよね。

前駆陣痛が起きた時にはどう過ごすのが良いのでしょうか?

  1. 入院準備の確認
  2. 出産時の手続きの再確認
  3. 深呼吸する
  4. リラックスする
  5. マッサージする
  6. 温める
  7. 体を休める

前駆印通が来た時には、出産間近の合図です。

前駆陣痛から本陣痛に移行する妊婦さんも中にはいます。

動けるうちにやるべきことを済ませておきましょう。

入院準備の確認

入院時に必要なものをもう一度確認してまとめておきましょう。

また母子手帳、保険証を始め入院時に必要な書類なども確認しておきましょう。

出産時の手続きの確認

陣痛が来た時の移動手段や、夫や両親への連絡、上の子がいる場合には上の子の預け先の確認などをもう一度しておきましょう。

また出産後の出生届や手当・保険の手続きなども確認しておきましょう。

深呼吸する

前駆陣痛が来ると慌ててしまいがちです。

深呼吸して落ち着くようにしましょう。

深呼吸することで痛みを和らげる効果もあります。

リラックスする

前駆陣痛が来ると慌てたり、緊張してしまうかと思います。

緊張すると痛みを強く感じてしまいますので、破水がなければお風呂に入るなどしてリラックスを心がけましょう。

マッサージする

前駆陣痛は本陣痛ほどの痛みは有りませんが、痛みは0ではありません。

痛みが気になる時は腰のあたりをマッサージするとやわらげる事が出来ます。

温める

痛みを和らげるには深呼吸やリラックス以外にも温めるのも効果的です。

ホッカイロなどを使用して腹部や腰を温めるようにしましょう。

体を休める

前駆陣痛が来たということは出産まであとわずかという合図です。

出産に向けて体力が必要です。

前駆陣痛が気になるかとは思いますが、痛みがさほど気にならない程度であれば、体を休め、寝れる時に寝ておくこと、食べられる時に食べておくことが大切です。

前駆陣痛で慌てている内に本陣痛がきてしまい、体力が持たない、なんてことにならないように注意しましょう。

まとめ

妊娠後期、特に臨月に入ると腹痛があると陣痛がきたのかな?と思う妊婦さんが多くいるかと思います。

同じ、生理痛みたいな地味なものでも、それが前駆陣痛なのか、本陣痛なのか、それとも全く違う原因によるものなかを冷静に見極めるようにしましょう。

前駆陣痛がくると出産が近いと言う合図です。

前駆陣痛が来ても慌てずに、対策を参考にして過ごすようにしましょう。