臨月に下痢がひどい・・・。これは出産の兆候?吐き気や寒気がする時の6つの対処法

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いよいよ臨月を迎え、長かった妊娠期に終止符が打たれ、赤ちゃんと会うことができます。

しかし、臨月に入ってから下痢が続き、お腹の赤ちゃんを心配する人もいます。

心当たりがないのに、下痢が続いていたら心配ですね。

臨月にも、色々なマタニティトラブルがありますが、その中でも下痢は意外に多くあるのです。

中には、「下痢が続いた後に陣痛がきた!」という声もあり、陣痛の兆候なのかなとも言われています。

もちろん、お腹の赤ちゃんとは無関係で、注意が必要な下痢もあります。

「臨月に下痢が続いているけど、理由や関係性はあるの?」

「下痢や腹痛が続いているけど、もしかしたら陣痛なの!?」

「妊娠期の下痢を解消する方法を試してみたい!」

「どうしても気になるときは、病院に相談した方がいい?」

など、妊娠期は一つ一つの事にとても神経質になり、心配や不安が絶えません。

今回は、臨月や妊娠後期に起きる下痢について、その原因や対処方法、病気との見分け方など、次の内容で詳しくご説明していきます。

・下痢は出産の兆候?
・臨月に起こる下痢の原因
・下痢・寒気・吐き気などが続く時の6つの対処法
・注意が必要な下痢の症状

臨月に入って、腹痛や下痢が続いての下痢痛、おなかが痛いために起こる寒気や嘔吐など、

色々悩んでいるお母さんの、参考になれば嬉しいです。

臨月に下痢が続いて辛いけど、これは出産の兆候なの?

妊娠後期から臨月にかけて、下痢が続くという悩みを抱えているお母さんがいます。

「食中毒?病気?」「お腹の赤ちゃんは大丈夫?」など、不安になってしまいますよね。

臨月に下痢になるのは、出産の兆候という話も耳にします。

しかし、これは個人差があるので、鵜呑みにするのは賢くはありません。

中には、下痢による腹痛が続くなあと思っていたら、前駆陣痛だったという人もいますし、ただの食べすぎでしたとい人もいるので、まずは心当たりがないか考えてみましょう。

下痢でひどい腹痛が続くと、「これって陣痛なのかな?」と思う人もいますが、陣痛による痛みは腹痛のものとは全く違い、波のように定期的に押し寄せてくる痛みで、立っていられない、数分の間隔おきに痛みがくる、腰が外れるほど痛いなどの痛みです。

ただ、臨月に入ると下痢になりやすいというのは、本当で、理由もあります。

その理由や原因について、みていきましょう。

臨月に起こりやすい下痢の原因とは?

どうして、臨月に近づくと下痢になるやすいのでしょうか。

ホルモンバランスの変化による影響

妊娠や出産で、女性のホルモンバランスは変化していきます。

出産が近づくと、女性ホルモンの分泌量も変化します。

下痢を引き起こしやすいと考えられるのは、プロゲステロンで、急激に減っていきます。

プロゲステロンは、子宮内膜を厚く柔らかくしてくれる作用や、体温を高温にする効果、妊娠中には子宮が収縮するのを抑制してくれる効果などがあります。

妊娠には欠かせない女性ホルモンのひとつですが、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を抑える働きもあります。

蠕動運動とは、筋肉の収縮と弛緩を繰り返すことです。

簡単に言うと、腸がよく動くことにより、良い便を作り、すっきりと出してくれます。

しかし、この作用を抑えるホルモンが減ることで、蠕動運動が異常に活発化する場合があります。

そのため、腸の動きが速すぎて、下痢気味になってしまう場合があるのです。

赤ちゃんが大きくなったため、腸が圧迫されている

臨月や妊娠後期になると、赤ちゃんも大きく育ち、子宮自体が大きく成長します。

下に下がってくるので、腸を圧迫することがあるのです。

腸だけでなく、胃などの内臓や膀胱も押されるので、頻尿や吐き気なども起こります。

腸が圧迫されることで、消化不良を起こしてしまい、下痢や胸やけに繋がることがあります。

ホルモンのバランスが変化するので、下痢気味ではなく便秘気味になる人もいるようです。

身体が冷えている

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妊娠中は、どちらかというと暑がりになり、夏は冷房無しではとてもしんどくなりますよね。

身体の冷えは、妊婦さんには禁物です。

お腹に赤ちゃんがいるので血液の循環が上手くできず、今まで冷え性になったことがない人も妊娠期に冷え性になることがあります。

身体が冷えると、お腹が張りやすい、足がむくむ、つりやすいなどのトラブルが起きやすくなります。

また、お腹も冷えてしまうと、内蔵の動きが悪化するため下痢になることがあります。

さらに、妊娠中は赤ちゃんにも血液を送るので貧血になりやすく、貧血になると氷が食べたくなる氷食症という病気にかかることがあります。

そうなると、さらに身体が冷えて下痢の原因になります。

妊娠期は、冷たい飲み物やアイスなどの食べ物をたくさん食べないように気を付けていきたいですね。

胃腸炎や風邪になっている、食中毒にかかっている

夏に起こりやすい胃腸炎にかかっていると、数日下痢が続きます。

また、風邪で体調を崩していて下痢になることもあります。

その他にも嘔吐下痢などの感染症などには注意が必要です。

便の状態が、赤や黒、白色などいつもと違う色をしていたり、酸っぱい臭いがしたり、おならがとても臭いときなども気を付けましょう。

寒気や高熱が続いたり、お母さんの体調がひどくなったりすると、赤ちゃんも心配です。

他には、食中毒にかかっている恐れもあります。

下痢だけでなく、激しい腹痛や吐き気がある場合は、自己判断で終わらせずに、早めにかかりつけ医に相談して、早く良くなるように努めましょう。

下痢が異常に続くことで、まれに脱水症状になることもありますので、早めの対応が大切です。

下痢や寒気・吐き気などが続いて辛い…そんな時の6つの対処法

水分をしっかりと補給すること

下痢や嘔吐が続くと、そのぶん体内の水分が失われます。

脱水症状になる可能性があるので、水分補給は毎日かかさずするようにしましょう。

そのときには、水だけでなく、塩を少し混ぜるか、経口補水液などを飲むとよいでしょう。

冷蔵庫から取り出した水をそのまま飲むと、お腹が冷えて逆効果になることもあります。

水分は、常温のものを飲むようにしてくださいね。

就寝前には、体を温めるためにも、白湯がおすすめです。

ただし、寝る前にたくさん飲みすぎると、夜中に頻尿で何度もトイレに行かなくてはいけなくなるかもしれないので、ほどほどに♡

ストレスをためないようにする

女性はストレスが溜まると、女性ホルモンであるプロゲステロンが減少したり、自律神経が乱れることにより、下痢になることがあります。

もちろん男性も、緊張やストレスでお腹を壊すことがありますね。

妊娠中は、色々なことが不安で、今までと同じ生活ができないため、ストレスを抱えがちですが、ストレスを解消する方法を見つけてみたり、思い切りのんびりしてみたりと、ストレスを溜めない方法を見つけてみてくださいね。

身体を温めるようにする

下痢になったときや下痢予防のためには、身体が冷えないようにすることが大切です。

温かいスープやお味噌汁を飲む、エアコンの温度は下げすぎない、冬は室内でも暖かい格好をする、靴下を履くようにする、ぬるめのお風呂に長めにつかる、散歩する、ストレッチをするなどが有効です。

もし、お腹が冷えているのであれば、お腹を温めるよりは、身体の芯から温めた方が効果的です。

温かい食事で、身体を温めましょう。

しかし、身体を温める効果がある根菜類は、食べ過ぎると消化が良すぎて、また下痢に繋がるので注意してくださいね。

油ものを食べ過ぎないようにする

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毎日の食事で、油ものは多くありませんか?

唐揚げなどの揚げ物や生クリームなどのデザートなどを、必要以上に摂りすぎることによって、下痢になっているかもしれません。

また、下痢が続いている原因かもしれません。

妊娠期も出産後も、食事は体調を整えるためにとても大切です。

毎日の食事を見直して、油ものが少ない和食中心の食事にしてみましょう。

できるだけ生ものは控えましょう

お刺身やすし、生卵などはできるだけ食べないようにしましょう。

そうは言っても、大好きな人もいるでしょうし、たまにご褒美程度にしてください。

生ものを食べることで、食中毒やリステリア症などの感染症にかかる可能性があります。

最悪、赤ちゃんに悪い影響があることもあるので、生ものは、妊娠期はには控えるように努めてくださいね。

産婦人科に相談する

下痢が続く時や、いつもと違うように感じたときには、遠慮なく産婦人科に相談しましょう。

漢方薬などを処方してくださる場合もありますし、その他病院に行った方がよいなどの判断をしてくれることもあるので、そのまま下痢や吐き気、寒気などを放置するよりもお母さんは安心できます。

早めに相談が必要!注意してほしい下痢の症状とは?

下痢の中には、妊娠中にかかると怖いものがあります。

それは、リステリア症感染による下痢です。

これは、リステリア・モノサイトゲネスによる食中毒で、土の中や河川、家畜、野生の動物など、広い範囲で存在しています。

殺菌されていないチーズなどの乳製品、生野菜のサラダ、加熱していない肉、加熱しきれていない肉、生の魚介類などでのリステリア症がたくさん報告されています。

妊婦さんや新生児・高齢者などは、健康な人に比べると、100~1000倍かかりやすいといわれており、普通の人は、発熱や頭痛、嘔吐や下痢などがあり、インフルエンザのような症状がでます。

しかし、妊婦さんなどは、症状が重くなりがちで、髄膜炎や敗血症などにかかり重症化します。

意識障害や痙攣が起こる場合もあり、重症化すると致死率が20~30%にまで登ります。

また、お腹の赤ちゃんへも感染しやすく、流産や早産、死産の原因にもなりとても怖い病気です。

できるだけ、加熱したものを食べるように気を付けてくださいね。

まとめ

臨月に下痢が続く原因としては、もうすぐ赤ちゃんが生まれてくる証なのかもしれません。

しかし、それ以外にも、食中毒や風邪、ストレスや身体の冷えなどの原因も考えられます。

まずは、熱がないか、体調はよいかを確認してみましょう。

心配であれば、早め病院や産婦人科に相談の電話をしてみてくださいね。

出産までもう少し!頑張ってください♪