揺さぶり症候群って何?乳児のSBSの症状や後遺症と3つの事件

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赤ちゃんが生まれ、寝かしつけやあやすときには、無意識に抱っこしてゆらゆらしてしまいませんか。

過度に揺らすことで、赤ちゃんへの悪影響が報告されています。

揺さぶられっ子症候群、揺さぶられ症候群、SBSなどと言われる揺さぶり症候群。

最近では、母子手帳や育児書でも見かけるくらい注目されています。

妊娠中の方や、出産を経験したお母さんは、1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

児童虐待としての乳児揺さぶり死などの事件や事故も報告されています。

中には、激しく揺すっていることに気づかないお母さんや、過度な高い高いでも赤ちゃんが喜んでいるように感じるお父さんもいます。

実際には、どの程度のことを揺さぶり症候群というのか、また後遺症などについても気になるところです。

「揺さぶり症候群って何?定義づけがあるの?」

「もし揺さぶり症候群になってしまったときの赤ちゃんの症状は?」

「揺さぶり症候群によっておこった事件や事故はある?」

揺さぶり症候群という名前は聞くけれど、その揺さぶる程度や赤ちゃんへの後遺症など、詳しい内容を知らない人も多いようです。

今回は、揺さぶり症候群について詳しくご説明いたします。

・揺さぶり症候群とは
・乳児の症状や後遺症
・揺さぶり症候群による つの事故や事件

自分が加害者にならないために、赤ちゃんを守るために、子育てに関する不安や問題などを、しっておくことで、出来ることが増えるのではないでしょうか。

揺さぶり症候群って何?

揺さぶり症候群(SBS)とは

揺さぶり症候群とは、赤ちゃんが激しく揺さぶられることにより、脳が傷つき、頭蓋内出血を起こしてしまうことを表します。

出血により、網膜出血や硬膜下出血、くも膜下出血が起こり、言語障害や学習障害などを引き起こします。

もともと、アメリカで症例が発表され、1980年代には児童虐待の指標となりました。

日本では、2002年から揺さぶり症候群について母子手帳への記載が始まっています。

別名SBSと呼ばれるのは、シェイクンベイビーシンドロームの略で、赤ちゃんをシェイクして起こる症状を表しています。

基本的には、たっぷりの愛情をもってのあやし方であれば、揺さぶり症候群にはなりません。

しかし、最近では育児ストレスなどにより、イライラを赤ちゃんへ向けてしまうことで、過度に揺らしてしまうと事も報告されています。

揺さぶり症候群については、厚生労働省からも詳しい内容の動画などが配信されています。

―参照 厚生労働省|乳幼児揺さぶられ症候群の予防と赤ちゃんの泣きへの対処法 よりー

なぜ揺さぶり症候群がおきるのか

さて、ではなぜ、小さな乳幼児にだけ、この揺さぶり症候群が起きるのでしょうか。

赤ちゃんは、頭が大きく、首もしっかりと座っていない為、激しい揺れに耐えられず、脳が衝撃を受けやすい状態になっています。

これから、脳が大きくなっていくので、赤ちゃんの頭蓋骨と脳の間には、隙間があります。

そのため、激しくゆすぶられてしまうと、その隙間の中で、脳が頭蓋骨に打ち付けられて、出血をおこしてしまうため、後遺症などの障害を残してしまうことに繋がります。

いつからいつまで気をけなければならないのか

揺さぶり症候群は、生まれてすぐのころから、生後6ヶ月頃までは、注意するようにします。

その後も、2歳くらいまで赤ちゃんの体や脳がしっかりと成長するまでは、気を付けましょう。

特に、首が座っていない生後4ヶ月頃までは特に激しく揺すらない方がよいでしょう。

揺さぶり症候群になりやすい状況

普段のあやし方であれば、揺さぶり症候群になる可能性は低いと言われていますが、周りに赤ちゃんがいないことや核家族化していることから、普通が分からないという人も多いのが時代の流れでしょう。

揺さぶり症候群になりやすいとされるような事例また揺さぶる程度が分かる内容があるので、参考にしてみてください。

〇頭を2秒間に6回ほど揺する
〇体を20分間ほど左右に揺すり続ける
〇赤ちゃんを抱きかかえ、上に投げてキャッチするような激しい高い高い
〇赤ちゃんを急激に持ち上げることを繰り返す
〇ゆりかごに乗せて、激しく何度も揺すった
〇新生児に対応していないチャイルドシートに乗せて長時間運転した

このような内容が報告されています。

市販のバウンサーでも揺さぶり症候群になるのかという意見もありますが、正しい使い方をしている限り、バウンサーで揺さぶり症候群になることはありません。

揺さぶり症候群による乳児の症状や後遺症

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揺さぶり症候群になった赤ちゃんの症状例

揺さぶり症候群になっている赤ちゃんには、いくつかの特徴がみられます。

母乳やミルクを飲まなくなる、飲んでもすぐに吐いてしまう、まったくと言っていいほど笑わない、痙攣することがある、長い時間眠り続けている、元気がなく機嫌が悪い、名まえを呼んでも反応がない、といった症状が報告されています。

もし、強く揺さぶってしまったと心当たりがあり、赤ちゃんの様子が変だなと感じたときには、かかりつけ医や、相談係(小児救急電話相談#8000)に電話してみましょう。

小さな悩みでも相談を受け付けてくれるので、1人で抱え込まないでくださいね。

処置や対応が早ければ、後遺症が残らないケースも報告されています。

重症の場合に考えられる後遺症とは

揺さぶり症候群によって脳内に出血が起こると、網膜出血や硬膜下出血、くも膜下出血などが、起こってしまう可能性があります。

そのため、脳の傷つけられた部位によっては、運動障害や言語障害、知能障害が出ます。

他にも、難聴や、脳性まひにより寝たきりの状態になることもあり、最悪の場合、死に至った場合もあります。

揺さぶり症候群による3つの事故や事件の事例

揺さぶり症候群は、児童虐待の指標として位置づけられていますが、中には、本当にあやしているつもりなのに、突然赤ちゃんが痙攣したなどの場合もあります。

両親などの本人には、虐待をしている医師はありませんが、揺さぶり症候群と診断されると、児童相談所への通報や、虐待の疑いをかけられてしまいます。

悲惨ですよね。

虐待のつもりではないのに、児童虐待の疑いで逮捕されるなどの冤罪を訴えているご家族もいます。

そうならないために、どのような場合に揺さぶり症候群になってしまうのかをしっかりと把握しておきましょう。

今回は、揺さぶり症候群によって乳幼児におきた事故や事件の事例をいくつかご紹介します。

大阪地裁 乳児揺さぶられ症候群事件

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ニュースでも取り上げられたのですが、生後1か月の女の子の赤ちゃんを揺さぶって頭部にけがをさせたとして、母親は懲役3年執行猶予5年の有罪判決を受けました。

お母さんは、ベビーベッドからの転落、2歳の兄が落としてしまったなどと無罪を主張していました。

真実がはっきりとは分かっていませんし、児童虐待はもちろんしてはいけないことではあります。

しかし、お母さんの主張が本当であれば、お母さんが目を離したすきに起きた、どうすることもできない事故だったのではと、思ってしまいます。

―参照 朝日新聞デジタル|乳幼児揺さぶられ症候群 よりー

東京都 生後1ヶ月の女児揺さぶり

生後1ヶ月になる長女の頭を揺さぶって死亡させた疑いにより、父親が逮捕されました。

発見したのは、お母さんでしたが、そのときには赤ちゃんはベッドのうえでぐったりとしていたそうです。

意識不明のまま病院に搬送されて入院したが、肺炎のために亡くなりました。

脳が揺さぶられ症候群によって傷つけられているものと断定されて、お父さんは逮捕されました。

しかし、救急車がきたときには、父親は茫然として、まさかといった言葉を出していたそうです。

このお父さんも、もしかしたら揺さぶり症候群について詳しく知らずに、慣れない育児の末に、赤ちゃんを揺すってしまったのかもしれません。

―参照 産経ニュース|傷害致死容疑で父親を逮捕 警視庁―

名古屋地裁 双子連続死の事件

愛知県で1歳未満の双子の女の子に、揺さぶられ症候群で暴行し死亡させた疑いで、父親が逮捕され、懲役15年の有罪判決が下されました。

1人は豊橋市内の病院で生後2か月の赤ちゃんを揺さぶり、その後生後7か月になった赤ちゃんを揺さぶったとされています。

父親は裁判の最終意見陳述で、無罪を主張しており、2人の子どもにしてあげられることは、無罪を主張することだけと述べていました。

他にも乳幼児揺さぶられ症候群に関する事件があり、有罪判決を下されているものがありますが、被告が無罪を主張しているものも多く、これから先のSBSの判決について、冤罪を出さない為の司法の判断が問われていくのではないでしょうか。

―参照 産経WEST|父親に懲役15年求刑 名古屋地裁―

まとめ

揺さぶり症候群は、絶対に自分の赤ちゃんにはしないと思っていても、間違った知識や、偶然による事故で起こる可能性があります。

まずは、どの程度揺することが揺さぶり症候群に繋がるのか、チャイルドシートは月齢に合っているか、赤ちゃんの症状は揺さぶり症候群に近いものはないのかなど、確認するようにしましょう。

最近では認知度もあがってきましたが、祖母や祖父が知らない場合もあるので、揺さぶり症候群についての知識を広げていってもらえたらうれしいなと思います。



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