妊娠初期の薬は流産リスクが高い?胎児への影響と4つの注意点

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妊娠初期はしてはいけないことがたくさんあります。

その1つが薬の服用です。

でも、妊娠に気づかず薬を飲んでしまったという人も少なくありません。

その際のリスクや対処法を知っているのと知らないのとでは、大違いです。

『妊娠初期に薬を服用してはいけないのは、なぜ?』

『妊娠初期に薬を服用してしまったら、どうしたらよい?』

『妊娠に気づかず薬を飲んでしまったら流産しやすい?』

など、妊婦さんなら誰でも気になることでしょう。

こちらでは、

  • 妊娠初期の体調不良
  • 妊娠初期のリスク
  • 初期の薬の服用、対処法
  • 妊娠中の体調管理

など、妊婦さんに是非知って欲しい「初期の薬の服用とリスク」について8つ解説します♪

妊娠初期の体調不良は、風邪に似ている?

妊娠による症状の一部は風邪症状と、とてもよく似ています。

そのため「風邪かと思ったら妊娠していた!」というのは、よく聞く話。

まず妊娠初期は、妊娠4か月までのことを指します。

この時期は、1番体調が変化しやすい時期でもあります。なぜかと言うと、

  • ホルモンが多量に分泌される。
  • 子宮、骨盤などが拡張する。
  • 体液量が増える。

など、体内で劇的な変化が起こっているからです。

その影響で、次のような症状があらわれます。

  • 微熱
  • だるさ
  • ねむけ
  • 胃痛
  • はき気

などです。これらは、妊娠が分かった後は「つわり」と言われます。

上記に加えて鼻水なんて出た日には、妊娠に気づいていなければ単なる「風邪」の症状と間違えてしまうでしょう。

妊娠初期は最も大切な時期!?

妊娠初期の不快な症状は、風邪にとっても似ています。

このことから、「初期に妊娠に気づかず、風邪薬を服用してしまった!」という人は少なくありません。

気がつきにくいから仕方がないことですが、この時期は、最も大切な時期でもあるので危険もあります。

『母子健康テキスト』(母子衛生研究会)では、

「妊娠とわかって間もない時期こそ、実はもっともたいせつな時期なのです。」

としています。

その理由は、

  • 胎児の中枢神経や心臓など、大切な臓器が作られる時期
  • 血液を通して母体から薬の成分が移行すると、胎児に最も影響を与えやすい時期
  • 母体が風疹やリンゴ病などのウイルスに感染すると、胎児に最も影響を受けやすい時期

だからです。

場合によっては、流産という結果を招いてしまうことにもなります。

初期は、流産のリスクが高い!?

初期は、お腹が大きくなるなどの外面的な変化がないので、まだまだ動けると安心してしまいがち。

でも、実は流産の多くがこの時期に起こっています。

数字で見ると、なんと全体の妊娠の15%がこの初期に起こっており、この値は母体の年齢が上がるほど増加傾向にあります。

ただし多くの場合、流産の原因は「染色体異常」によるもの。

受精卵自体が育つ力をもっていないことから起こりますので、決して母親のせいではありません。

しかし流産後原因をはっきりさせるのは難しく、多くのお母さんが自分を責めることになるでしょう。

「あの時、無理をしていなければ。」

「あの時、薬を飲んでしまったのがいけなかった。」

など、自分の行動を責めないためにも、初期の過ごし方はとても大切になります。

初期の薬服用を避けるために!

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大切なのは、「できるだけ早く妊娠に気づくこと」です。

妊娠が分かれば行動も変わります。

それではどうしたら妊娠にいち早く気づくことができるでしょうか?

妊娠に気が付くためのポイントは次の4通りです。

基礎体温を測る

朝、布団に入っている状態で体温を測ります。

生理が来る直前には、体温が下がります。

妊娠している場合は、生理予定日になっても、高い状態が2週間以上続きます。

体温には個人差がありますが、平均37度前後です。

それ以上の高温の場合は、風邪の可能性があります。

生理予定日前後の基礎体温によって、生理か妊娠かを判断することができるでしょう。

生理サイクルを知る。

生理予定日に生理がこないことで、妊娠に気が付く人がほとんどです。

妊娠に気づく第一歩は、生理サイクルを把握すること。

生理周期が安定している人は、予定日1週間後には受診しましょう。

妊娠でなくても違う病気が見つかるかもしれません。

周期が安定していない人は、それ自体に問題が隠れています。

子宮内膜症、チョコレート嚢胞、排卵障害、黄体ホルモン不全、自律神経の乱れなど様々。

婦人科系の病気は、受診しないと分かりにくいものばかりです。

生理は体から発している大切なサインです。

漢方を活用する。

市販の薬は即効性があり、便利です。

でも、「妊娠したい」と思い始めたら、漢方に切り替えることをおすすめします。

  • 風邪気味かなと思ったら→葛根湯
  • 冷えが気になる→温経湯
  • だるい→養命酒

など、どれもドラッグストアで手に入ります。

養命酒はお酒ですから、妊娠が分かったらやめましょう。

また、病院で漢方を処方してもらうと薬局などで購入するよりもグッと安くなります。

妊活を機に、漢方内科に通うのもおすすめです。

妊娠の仕組みを知る。

生理が来なくて気が付いたら、妊娠2か月になっていた!という人もいます。

すると1番大切な時期に気づかず過ごしてしまったことになりますね。

それで何事もなかったから済んだだけで、実はとても怖いことです。

「妊娠していたのに、気づかず流れていた。」

「生理が遅くなっただけと思っていた。」

中には、

「子宮外妊娠していた。」

ということも。

この場合は、気づくのが遅いほど処置が大変になります。

妊娠の仕組みについては、次に説明します。

妊娠初期のスケジュール!

気が付くためには、妊娠初期の体内の様子を知りましょう。

  • 受精卵ができる。→排卵日後、生理2週間前
  • 着床→排卵後1週間
  • 生理予定日に生理が来ない→妊娠1か月
  • 胎嚢が見える→妊娠5週
  • 心拍が確認できる→妊娠7週

前の生理開始日が0日とカウントされますので、生理周期が28日の方の場合、驚くことに次の生理が来ないと思った時にはもう妊娠1か月にカウントされます。

生理予定日の一週間前後に検査をすれば、正しい判定ができます。

ただし、妊娠検査薬でのみの判断は危険です。

妊娠を疑ったら、必ず医師の判定を受けましょう。

初期の服用対処法!

それでも、「気づかず、薬を飲んでしまった!」

と言う場合は、どうしたらよいでしょうか。

まずは、病院に受診することです。対処法は、

  • 薬の種類
  • 回数
  • 時期

によっても変わってきます。

ただし、服用後に慌てても意味がありません。

冷静に、服用した様子を伝えられるように、種類・回数・時期をメモしておきましょう。

市販の薬は、成分がそれほど強くないので、直接的にすぐに影響があることは考えにくいです。

しかし、今回大丈夫だったから2回目も大丈夫という保証はありません。

影響の可能性があるからこそ、市販薬の外箱には「妊娠中の服用は禁忌」と書かれているのです。

「わたしも、気づかず服用したけれど、元気な赤ちゃんを産んだよ。」

という先輩ママのアドバイスは、気休め程度で受け取ってください。

それは、先輩ママは大丈夫だったというだけです。

もしものことがあっても、先輩ママは責任をとってはくれません。

心配なら病院へ!

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大切なのは、病院へかかることです。

定期健診だけでなく、体調に不安を感じたら、受診しましょう。

かかりつけの産婦人科にまずは電話するだけでもよいですね。

初めのうちは、1か月に1度の健診です。

でもそれは、あくまでも予定されているものだけですので、気になることがあったら、健診の回数を増やしても何の問題もありません。

「心配症と思われたらいやだな。」

なんて思う必要はありません。

自分の赤ちゃんのことですので、心配になって当たり前です!

妊娠中の体調管理が大切!

わたしも、妊娠後期に風邪を引いて、大変な思いをしました。

なんと、半月も長引いてしまったのです。

免疫力も落ち後期でも薬は服用できないことから、地獄のような日々でした。

対処法としては、予防が一番です!

  • 手洗いうがいの徹底
  • マスクの着用
  • 人ゴミをさける
  • 体をあたためる
  • 食事に気を付ける

わたしは、大型スーパーにマスクをしないで行ったのが引き金になりました。

普段は大丈夫でも、妊娠中は人の出入りが激しいところは気を付けるのが吉だということを学びました。

そして病院へ行きましたが、

  • 婦人科では→我慢してください。
  • 漢方内科では→のどの通りをよくする漢方、うがい薬

を処方される程度しかできませんでした。

ちなみに市販のうがい薬は、ヨウ素(ヨード)という妊婦が気を付けるべき成分が含まれています。

常用は避けてくださいね。

まとめ

今回は、妊娠初期の薬の服用について解説してきました。

伝えたかったのは、次の4つです。

・初期の不快な症状は風邪に似ていること。

・初期が、妊娠期間中1番大切な時期であること。

・できるだけ早く妊娠に気が付くことが大切なこと。

・妊娠初期から、「心配なら受診」をすること。

妊娠中に薬が使えないのは、とても不便ですよね。

わたしは普段から色々な薬を服用していたので、そう思うことが多かったです。

「妊娠したい」と思ったら、薬に頼らない生活を送るのも大切なポイントかもしれません。

この記事が、妊娠初期の薬服用の危険性について悩む方のお役に立てば嬉しいです。