赤ちゃんに酢をいつから使っても大丈夫?3つの注意点とおすすめレシピ

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食欲がないときに活躍する酢。

脂っこい食べ物に使うと後味がさっぱりして、消化も促進してくれるのでありがたいですよね。

とっても便利な酢ですが、赤ちゃんにはいつから使うことができるのでしょうか?

使う時の3つの注意点と、おすすめレシピを紹介します。

この記事のポイントは5つです。

・そもそも酢とは?
・赤ちゃんは酢をいつから使っていい?
・酢を使う時の3つの注意点
・ポン酢でアレルギー反応がでたら!
・簡単おすすめ!酢の離乳食レシピ

それでは解説をしていきます!参考にしてください♪

そもそも、酢とは?赤ちゃんはいつから使って大丈夫?

なにから出来ている?

酢とは、糖質を含む食材を発酵させたもののこと。

原料は穀物やお米、りんごなど種類は様々。

お酒を造る工程の最後に、酢酸発酵を行うことで出来上がります。

酢の種類

酢は最近では様々なものが出ています。

原料や製造方法によって種類があり、原料によって分類すると次の3種類に分けることができます。

1つめは、穀類を原料とした酢。

穀物酢・米酢・純米酢・純玄米酢・三ツ半山吹・純玄米黒酢など。

2つめは、りんご果汁を原料とした酢。

りんご酢・純りんご酢など。

3つめは、ぶどう果汁を原料とした酢。

白ワインビネガー・バルサミコなど。

原料によって味も香りも大きく異なります。

保存方法

基本は開封前は高温多湿、直射日光を避け常温で保存できます。

開封後は冷蔵庫で保存し、賞味期限内に使い切りましょう。

酢はコバエが卵を産み付けやすいので、必ず密閉して、できるだけ冷蔵庫で保存しましょう。

ただし、製品によって異なるので食品表示の部分を確認し、それに従ってください。

栄養成分と用途

酢の用途は多岐にわたります。

酢飯・マリネ・ドレッシング・酢豚・煮物・炒め物などにとどまらず、飲み物やスイーツにもなります。

酢の栄養成分には次の4つの効果があります。

1つめは、食欲増進。酢の酸味、主成分の酢酸は味覚・嗅覚を刺激し胃液・唾液を分泌させ消化酵素の働きを活発にする効果があります。

食欲中枢に働きかけ、食欲を引き出してくれるのです。

2つめは、疲労回復。

酢にはクエン酸が含まれているます。

クエン酸は疲労物質である乳酸を効果的に燃焼してくれます。

体の中にクエン酸が不足していると、乳酸がたまり疲労感を感じやすくなります。

3つめは、便秘改善。

酢の殺菌効果は腸でも発揮され、腸内の悪玉菌を抑えてくれる効果があります。

また酢を摂取すると、腸内では炭酸ガスが発生します。

炭酸ガスは腸を刺激して、動きを活発にしてくれる効果があり、便を排出しようと新陳代謝が促進されます。

4つめは、ビタミンCの吸収を促進。

酢はビタミンCの吸収を促進させてくれます。

またビタミンCは熱に弱いのですが、調理前の食材を酢水に浸けた後に加熱をするとビタミンCは壊れにくくなります。

赤ちゃんにいつから酢を使っていいの?

赤ちゃんに酢を使えるのは、離乳食中期のモグモグ期(7~8ヶ月)から。

酢の成分は赤ちゃんに問題はありませんが、赤ちゃんは酸味を嫌がるので無理に食べさせないようにしましょう。

また寿司酢を使えるのは、離乳食後期のカミカミ期(9~11ヶ月)から。

寿司酢には砂糖や塩、他添加物が含まれているので大人の酢飯を少量取り分けて混ぜる程度がちょうど良いでしょう。

ポン酢は寿司酢と同様、離乳食後期のカミカミ期(9~11ヶ月)から。

しかしポン酢は塩分濃度も高く味も濃いので、赤ちゃんのうちにあえて使う必要はありません。

使う場合は1~2滴落とすぐらいにしましょう。

酢に含まれるアルコールは揮発性が高いので、容器からお皿に出した時点でアルコール分は消えています。

なので妊婦さんも赤ちゃんにも、安心して使って大丈夫です。

酢を与える時の注意点3つ!

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赤ちゃんに酢を使うときには、次の3つの事に注意して下さい。

1つめは、「ポン酢」を使う場合は、身内の食物アレルギーを確認してから!

ポン酢の原料から考えられる食物アレルギーは、「醤油」です。あまり知られていませんが、醤油の原料は「大豆」と「小麦」。

食物アレルギーは遺伝する場合があります。

醤油の原料である「大豆」と「小麦」は、厚生労働省の食品表示の推奨と義務に定められている食品です。

身内にそれらの食物アレルギーを持つ人がいたら、医師に相談してから与えるようにしましょう。

2つめは、初めて酢を与える時の予防策!

初めて酢を与える時は、必ず赤ちゃんが機嫌のいい、平日の午前中に。

遠出したり、赤ちゃんを預けてしまうような日は避け、すぐに病院に行ける日にしましょう。

与える酢は加熱したものを、ほんの少しだけ。

食物アレルギーは、食材の調理状態や食べた本人の状態によっても症状の現れ方が異なることがあります。

食材が生の状態や、疲れていたり風邪をひいたりしていると思い症状が現れる恐れがあります。

万が一アレルギーが発症した場合に軽い症状で済むように、重い症状になってもすぐに病院に行けるように。

赤ちゃんに初めての食材を与える時の大切な基本予防策は、酢に限らず守りましょう。

3つめは、酢を使うのは少量に!

酢には様々な効果があり、たくさん摂取したくなりますが、大人でも大量に摂り過ぎると胃や腸に負担になります。

赤ちゃんにも少量にしましょう。

寿司酢は、酢に塩・砂糖・添加物で調味されたもの。ポン酢は、食酢・醤油・柑橘果汁からできたもの。

どちらも塩分や糖分、添加物の心配があるので、大量に与えてはいけません。

消化器官が未発達の赤ちゃんにとって、大量の塩分や糖分は消化の負担になります。

塩分や糖分をたくさん摂取していると、将来的に生活習慣病を発症するきっかけになりかねません。

大人は塩けや甘みを感じないと「美味しくない」と判断してしまいますが、赤ちゃんは様々な素材の味を舌で感じています。

寿司酢は大人よりも薄めた状態で、ポン酢は1~2滴程度に。

アレルギーがなくても使うときは「少量」にして、摂りすぎないようにしましょう。

また食品添加物とは、植物の実や葉から抽出したものや、化学的に合成されたものから出来ています。

日本では食品衛生法で、安全性が認められた物だけ使用するように決められています。

しかしその中には、アレルギーを引き起こしたしたり、発がん性などの毒性があるという理由で、海外では使用禁止になっているものもあります。

赤ちゃんにはできるだけ、食品添加物が含まれているものを与えないようにしましょう。

ポン酢でアレルギー反応が出たら!

ポン酢を離乳食に使ったら食物アレルギーの症状出てしまった時の対応と、治療法を簡単にまとめてみました。

症状

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症状が現れるのは食後1~2時間、遅くても4時間以内。

症状で一番多いのは「皮膚症状」。

食品に触った手や口が赤くなったり、背中やおしり・足にかぶれや湿疹出たりします。

他にはくしゃみが止まらない・鼻がつまりつづける・大量の鼻水が出る、といった「鼻の症状」。

白目が赤くなる・涙が止まらなくなる・瞼が腫れる・目が痒くなる、といった「目の症状」。

ゼーゼーと呼吸をする・犬の鳴き声のような咳が出る・咳き込む・声がかすれている、といった「呼吸器症状」。

腹痛・下痢・嘔吐・不快感、といった「消化器症状」。

赤ちゃんは症状を言葉で訴えることができません。

なのでよく観察し、なんだか急に機嫌が悪くなって泣き続けている、ミルクも受け付けず…といった場合は症状が出ている可能性があります。

多くの場合は1つの症状が起こりますが、複数の症状が次々に起こることもあります。

さらに重症化すると、アナフィラキシーショックを引き起こし、意識がもうろうとしてる、呼びかけても応答がない、といった命が危険な状態になります。

対応

複数の症状が見られたり、いつもより驚くほど泣き続けてミルクも飲まない時は、救急車を呼びましょう。

前項で説明したアナフィラキシーショックをおこしかねません。処置が遅れると死に至ることもあります。

軽いかぶれや湿疹の場合、食物アレルギーでない場合もあるので、しばらく様子を見てから病院に。

そのためにも必ず赤ちゃんに初めての食材をあげる時は、平日の午前中・すぐ病院に行けるということは徹底しましょう。

食べた後はよく観察して、変化がないか気を付けるようにしてください。

治療法

病院の検査や問診によってアレルギー食物が特定されたら、次のような治療を行います。

少し食べてみてアレルギーが出るか様子を診る「負荷試験」、日常の中で食べることを避ける「除去食」、3歳まで全く食べないようにする「延期」など。

必要な場合は薬の投与も行います。

これは症状の程度、病院や医師によっても異なります。

注意

食物アレルギーに関して、家庭内で2つ注意しなければならないことがあります。

1つめは、「勝手にアレルギー食物の特定をしない」こと。

家庭でアレルギー食物の特定を行ってはいけません。必ず病院で検査と問診をしてもらいましょう。

この判断は専門医でも大変難しいもの。

家庭で勝手にアレルギー食物を決めつけて食べないようにしてしまうと、赤ちゃんが栄養バランスを崩したり、味覚を学ぶ機会が減ってしまします。

2つめは、「むやみな除去食を行わない」こと。

アレルギー症状が出るのが怖くて、家庭での判断で何もかも食べない、ということは絶対にしてはいけません。

除去食はよく勘違いをされ、「卵アレルギーーだから鶏肉もダメ」や「乳製品のアレルギー

だから牛肉もダメ」と言った間違いがあります。

医師の指導のもと、正しい除去食を行うようにしましょう。

食物アレルギーは、乳幼児の時期に一番多く発症します。

しかし小学生になる前には治るケースも多いので、アレルギー症状が出ても焦らず、専門医の元治療を行いましょう。

簡単!おすすめレシピを紹介

中期モグモグ期(7~8ヶ月頃)向け!

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カッテージチーズ

材料:牛乳…100ml
酢…大さじ2

作り方:1.牛乳を鍋で80°ぐらいに温めます。

2.酢を加えゆっくりかき混ぜましょう。

3.牛乳が白い塊と黄色い液体に別れたら、ガーゼなどで濾しましょう。

4.白い塊だけを集め、水分をよくきれば出来上がり。

※酢だと臭いがきつい場合は、レモン汁に置き換えるとさわやかな風味になります。

にんじんの納豆さっぱりあえ

材料:にんじん…20g
ひきわり納豆…15g
酢…少々

作り方:1.にんじんは細切りにし、耐熱容器に入れ水大さじ2をふりかける。

2.ふんわりラップをし、電子レンジ500Wで3分加熱する。

3.耐熱容器にひきわり納豆と水大さじ1を入れ、電子レンジ500Wで30秒加熱し、そのまま粗くすりつぶし、1.と酢を入れ混ぜる。

後期カミカミ期(9〜11ヶ月頃)向け!

鶏肉とわかめのサラダ

材料:鶏ムネ肉…15g
乾燥わかめ…小さじ2/3(約0.6g)
トマト…15g
きゅうり…15g
だし汁…大さじ1
油、酢、しょうゆ…各少々

作り方1.鶏ムネ肉は皮と脂を取り除き、ゆでて細かくきざむ。

2.わかめは水で戻し、さっと煮て、細かくきざむ。

3.トマトは皮と種を取って食べやすくきざみ、きゅうりは薄くきざんでさっとゆでる。

4.材料をすべて器に盛り、だし汁油、酢、しょうゆを加えたドレッシングであえる。

酢豚

材料:豚肉…15g
玉ねぎ…10g
にんじん…10g
ピーマン…10g
野菜の煮汁…1/2カップ
酢、ケチャップ、しょうゆ…小さじ1/2
水溶き片栗粉…少々
油…少々

作り方:1.豚肉は脂の部分を取り除き、粗みじんに切る。玉ねぎ、にんじん、ピーマンは5mm角に切る。

2.油を熱したフライパンで野菜のみ炒め、スープを加えてやわらかくなるまで煮る。

3.豚肉を加え、火が通ったら、酢・ケチャップ・しょうゆを加えて、水溶き片栗粉でとろみを付ける。

完了期パクパク期(1〜1歳6ヶ月頃)向け!

ミモザサラダ

材料:カリフラワー…10g
ブロッコリー…10g
ミニトマト…10g
ゆで卵の黄身…1/2個分
酢…小さじ1/2
砂糖…少々
塩…少々
油…小さじ1

作り方:1.カリフラワーとブロッコリーは小さく切って、やわらかくゆでる。

2.ミニトマトは湯むきして種を取る。

3.1と2を器に盛り、油、酢、砂糖、塩を混ぜたドレッシングであえる。

4.ゆで卵の黄身を細かくきざんでのせる。

赤ちゃん用酢飯

材料:ご飯…大さじ5
お湯…大さじ5
酢…小さじ1

作り方:1耐熱容器にご飯とお湯を入れラップをかけて電子レンジ500Wで5~6分加熱し、そのまま5分放置する。

2.酢を加えて混ぜる。

まとめ

赤ちゃんと酢についていかがでしたでしょうか。

赤ちゃんに酢は、離乳食中期のモグモグ期(7~8ヶ月)から使うことができます。

赤ちゃんは基本酸味を嫌がるので、無理に食べさせないようにしましょう。

また寿司酢とポン酢を使えるのは、薄めたものや少量を離乳食後期のカミカミ期(9~11ヶ月)から。

しかしポン酢は塩分濃度も高く味も濃いので、赤ちゃんのうちにあえて使う必要はありません。1~2滴落とすぐらいにしましょう。

体にいい効果が多い酢ですが、大量に与えると消化の負担になります。

使うときは少量にしましょう。